チェンソーマン-コベニの正体は何者?なぜ殺されなかったのか死なない謎を考察

公開日: 2022年9月20日 | 最終更新日: 2023年6月26日

 

主要人物をはじめ、登場人物のほとんどが死亡してしまう【チェンソーマン】。

そんな過酷な物語の中で、初期から登場しつつも最後まで生き残ったメンバーの1人が東山コベニです。

内気な性格に加え、終始おどおどしている引っ込み思案な女性キャラで、初登場時は「すぐに死んでしまうのでは?」と思われていたキャラでもあります。

 

そんな彼女ですが、物語が進むにつれなかなかヤバい運の持ち主であることが明らかになります。

特に、どんな強敵の悪魔と戦った後も1人だけ無傷で生き残っているという謎。

これこそが、読者の興味を掻き立てる要因です。

 

今回は、そんな東山コベニの正体と、なぜ殺されずに生き残ったのかという謎について考察をしていきたいと思います↓↓

この記事を見て分かること
  • コベニの正体
  • コベニが殺されなかった謎

 

 

コベニの正体は何者?

 

チェンソーマンで生き残った数少ない登場人物、東山コベニ

まずはここでは、彼女の正体を迫ってみたいと思います。

「デビルハンターとしての強さ」「契約している悪魔」「家庭環境」など、作中で明らかかになっている設定を解説していくので復習も兼ねて見ていきましょう↓↓

 

コベニは体術が得意な腕利きのデビルハンター

東山コベニは、主人公デンジと同様に「公安対魔特異4課」所属のデビルハンターです。

初登場時は、公安の新人デビルハンター・早川アキたちの後輩として登場します。

小柄な体格の20歳の女性で、引っ込み思案で怖がりな性格。

悪魔と積極的に戦うことをしないので、デビルハンターとしての活躍は多くありません。

 

そんな彼女ですが、同じ4課所属の先輩・姫野からは「かなり動ける」と高い評価をされていました。

 

ですが、「永遠の悪魔」との対戦時には、デンジの命を要求する悪魔に対して恐怖してしまい、いの一番にデンジを殺そうとするなど、物語冒頭ではデビルハンターとしての素質に疑問が浮かぶようなキャラでした。

悪魔は人間の恐怖を糧に強くなるため、すぐに悪魔に恐怖してしまう精神力の弱いコベニは、デビルハンターに不向きなように見えたのです。

 

 

そんな彼女が、デビルハンターとしての戦闘力の高さを読者に見せたのが、姫野など4課の人間を殺した沢渡やサムライソードとの交戦でした。

軽い身のこなしで、デンジたちが苦戦したサムライソードの腕を切り落としたり、蛇の悪魔を扱う沢渡の背後を取ったり、銃弾をデンジの体を使って防いだりと、新人デビルハンターらしからぬ動きを見せたのです。

先輩であり剣術が得意な早川アキが苦戦した相手にも、体術で互角以上に渡り合うなど、戦闘シーンから見られる能力は相当高いもの。

腕利きのデビルハンターであると言っても過言ではありません。

 

ただ、彼女がその体術を駆使して戦うのは、物語冒頭のサムライソードたちとの交戦が最後でした。

それ以後も彼女は何度も悪魔と対峙するのですが、悪魔へ恐怖を抱きやすい弱気な性格から、基本的に戦うことはありません。

 

ただ、戦わないにもかかわらず、物語が進むにつれて明らかになる狂った感性に、「まともな奴は向かない」とされるデビルハンターに「コベニは向いてるんじゃないか?」という声も上がりました↓↓

 

 

 

 

 

弱気な性格さえなければ、彼女も「最強のデビルハンター」と言われた岸辺同様、非常に強い戦闘力になったかもしれません。

でも、その弱気なのに凄腕で「頭が少しおかしい」というギャップこそがコベニの魅力でもありますよね^ ^

 

 

契約している悪魔は不明

そんな凄腕のコベニですが、彼女が契約している悪魔は第1部が完結した現在でも、不明のままです。

彼女の戦闘シーンが唯一描かれたサムライソードたちとの交戦でも、自分の体術だけで応戦していましたし、周囲の人間にも契約悪魔を秘密にしていたので誰も分かりません。

 

コベニは、デンジやパワー、アキのように物語のキーパーソンとして描かれることはなかったキャラです。

また、数々の亡くなっていったキャラたちのように、物語の進行上に必要な明確な役割があったわけでもありません。

そのため、契約している悪魔が明らかになっていなくても問題はないです。

 

ただ、その割にとても印象深く、何度も登場する人物なのがコベニ。

さらには最後まで生き残ったため、読者にとっては彼女の契約悪魔が気になって仕方がないようです。

 

 

このように、契約悪魔やキャラとしての役割も分からなかったコベニに、読者の皆はいい意味で混乱しているようですね。

かく言う私も「彼女は一体なんだったんだ?」という感想を持っています。

 

そんな感想を読者に残してしまうのは、コベニの家庭環境やその不思議な境遇も影響しています。

では、彼女の家庭環境とはどのようなものだったのでしょうか?

次に、家庭環境から彼女の性格を見ていきましょう↓↓

 

家族から雑に扱われ自信喪失している

常に自信がなく、弱気でおどおどしているように見えるコベニ。

そんな彼女が、死亡率の高い公安のデビルハンターをしているのは不自然ではないでしょうか?

怖がりな彼女は、デビルハンターという職業から最も遠い存在のように感じられます。

実際、デビルハンターとなったのは、彼女の意思によるものではありませんでした。

 

 

 

実は、このように兄を進学させるために20歳にして働く道を親から強制されたコベニ。

親から「風俗かデビルハンターか」という選択肢を迫られたというこの一言だけで、彼女の絶望的な生育環境が垣間見えて恐ろしいですね。

 

 

車を購入したのも、家族の送り迎えができるため、と本人は言いますが、そのセリフにも裏を感じ取ってしまいます……。

劣悪な家庭環境を考えると、公安に残る理由にボーナスを挙げたり、仲間が命の危機に陥っている際に、車の心配ばかりしているのも、頷けるような気がしますね……。

 

このように、家族から大事にされなかったことで、弱気な自信のない性格になったのでしょう。

また、彼女は登場人物の中でも、特に保身が強い人物として描かれますが、それも彼女の家庭環境を考えると、非常にしっくりきます。

デンジをはじめ、家庭環境がキャラの精神に大きな影響を与えているという描写はチェンソーマンで度々見受けられます。

コベニの描写は、その際たるものではないでしょうか?

 

 

 

 

 

デンジの、支離滅裂な思考回路と行為。

コベニの他人より保身が徹底された態度など、キャラのイカれ具合の要因のひとつが家庭環境にあると考えられるのも作品の深みなのかもしれません。

 

 

おどおどしながらも結局は生きてる不思議なキャラ

凄腕のデビルハンターでありながら、闇の深い家庭環境を背負っているコベニ。

そんな彼女に、読者の多くが魅了される1番の要因は、最後まで生き残ったという事実にあるのではないでしょうか。

コベニはほとんど全ての悪魔に恐怖していたため「絶対死ぬ」と思っていた読者も多かったはず。

 

ですが、なぜか結局生き残った彼女。

彼女が生き残ったことが、不思議で仕方がないですよね。

なぜここまで不思議に感じてしまうのか、その理由を探ってみましょう。

彼女が戦った悪魔とその被害者たちを、物語が動き始めるサムライソード編から振り返ることで確認したいと思います!

  1. サムライソード編
  2. レゼ編
  3. 闇の悪魔編

 

①サムライソード・沢渡との戦い

 

唯一コベニが戦闘力を発揮したサムライソード編

沢渡率いる人間たちによって、銃で襲撃された4課メンバー。

この戦いで4課はほぼ全滅し、生き残った人間はアキとコベニ、そして円という職員だけでした。

※円は早々に退職し、民間へと移ります

 

その中で、まともに敵と交戦したのはアキとコベニの2人だけ。

ここで、アキが入院するほどの傷を負ったのに対して、コベニが最後まで無傷だったのは印象的でした。

 

②レゼ・台風の悪魔との戦い

次は、デンジの心臓を狙っていた武器人間・レゼと、その配下になった台風の悪魔との戦いを見てみましょう。

レゼと台風の悪魔により、多くの民間人も巻き込まれて死亡したこの戦いでは、4課メンバーだけでなく2課のメンバーも交戦することになります。

 

ですが、2課のメンバーの人間はほぼ全滅。

サムライソードとの戦い以降、人間ではなく悪魔を中心メンバーとしていたこともあり、2課には大きな損害はないものの熾烈な戦いとなった一戦でした。

そして、この戦いに暴力の悪魔とバディを組んでいたコベニも参戦。

 

ただ、暴力の悪魔が自分よりレゼの方が強いと判断して撤退したため、コベニも引きます。

というより、レゼに殺さないでと土下座しました↓↓

 

たくさんの公安の人間と民間人を殺したレゼでしたが、さすがに土下座をしたコベニは見逃しました。

この土下座による神回避も、面白い展開でしたね。

 

③世界中の刺客・闇の悪魔との戦い

 

最も多くの死者を出し、主要キャラたちに大きな傷を残したのが、世界中の刺客によってデンジが狙われた回でしょう。

この戦いの最中、ドイツの刺客・サンタクロースによって召喚された闇の悪魔は、4課の悪魔や応援にきたデビルハンターたちのほとんどを殺してしまいました。

生き残ったパワーも精神的な後遺症が残り、アキは左腕を、天使の悪魔は両腕を失いました。

デンジでさえ、チェンソーマンの能力がなければ死んでいたような戦いでしたが、コベニは五体満足で日常生活に復帰しています。

この一見で、さすがのコベニも公安を退職していますが、それでも他のキャラと比較すると傷は浅いように見えますよね。

 

④マキマvsチェンソーマン

 

公安を退職したコベニが再登場するのは最後の戦い、つまり「マキマ vs チェンソーマン」との交戦中でした。

助けを呼ばれると現れる地獄のヒーロー、チェンソーマン。

そして助けを呼ばれた相手を殺し、その後助けを呼んだ者も殺してしまうという悪魔がチェンソーマンです。

 

ですが、その最中ハンバーガー店に再就職していたコベニがつぶやいた「助けて」の声に応じて、突然チェンソーマンはコベニを助けに向かいます。

しかもその後、チェンソーマンは突然にデンジの夢を思い出ししたと思いきや、コベニを連れてデートへ。

なぜか、コベニにダンスゲームをさせるという謎の展開に。

※年代的に「ダンスダンスレボリューション」

 

頭がおかしい展開と言われるほど意味不明な話でしたが、結局コベニはチェンソーマンから守られて生き延びるのです。

助けを呼んだ者も構わず殺すはずのチェンソーマンが「なぜかコベニは殺さなかった」という謎を残したまま、物語は完結しました。

 

 

なぜ殺されなかったのか死なない謎を考察

 

ここまで、コベニの謎に包まれた正体をご紹介してきました。

物語で多くの登場人物が死んでいく中、コベニだけはなぜか生き残っているのです。

そして生き残り方も「土下座回避」「1人だけ五体満足」「ダンスで回避】など、よく分からない展開でした。

「なぜ、また生き残っているのか?」と読者の間で謎となっています。

 

ここでは、なぜコベニが殺されなかったのか、という謎についまて考察してみたいと思います↓↓

 

コベニはどの悪魔にも殺されることはなかった

ここまで、コベニがどの悪魔にも殺されることがなかったことをご紹介しましたね。

もう1度、どの悪魔と戦いどのようにして生き残ったのかをおさらいしておきましょう↓↓

  • サムライソード(武器人間)と沢渡(蛇の悪魔)

→自身の体術で回避

 

  • レゼ(武器人間)

→土下座で見逃してもらう。

 

  • 闇の悪魔

→暴力の悪魔に庇われ生還

→切断された両腕も復活

 

  • チェンソーマン

→助けを呼んだにも関わらず、殺されなかった

→ダンスで回避?

 

このように、コベニは対峙したどの悪魔にも殺されることはなかったのです。

しかも自力で生き残ったのは、最初のサムライソードとの戦いだけで、あとは「豪運」とも言える状況で生き残っています。

これも全て偶然なのでしょうか?

 

しかし、チェンソーマンは様々な伏線が冒頭からしっかり張り巡らされている作品。

そして、コベニの契約している悪魔が明かされていないという理由からネット上では、コベニが殺されない原因が「契約している悪魔にあるのでは?」という考察がされています。

 

おそらく、この考察は間違っていないと感じます。

ここからは「コベニが殺されない理由=契約している悪魔にある」と推測して、考察してみたいと思います!

 

考察① 死の悪魔による不老不死説

まず1つ目の考察は、彼女が契約している悪魔が「死の悪魔」なのではないか、というものです。

 

 

 

死の悪魔といえば、支配の悪魔であるマキマがセリフした「4人の騎士」の1人であると考えられています。

つまり、かなりの上位悪魔という分類になるのですが、この死の悪魔とコベニが契約しているという説です。

コベニが死の危険に晒された際、周りの人間が死んだり、彼女を庇っていることから、このように考察されています。

 

例えばサムライソードとの戦いで、彼女を庇って死んだ荒井や、闇の悪魔との戦いでの暴力の悪魔がそうですね。

このことから、死の悪魔と契約することで、コベニは「不死」を得て生き残ったことも考えられます。

確かにそう考えると、彼女がよく分からない回避能力で、生き残っていることも説明がつきそうです。

同時に、死の悪魔と「契約する代償」についても疑問が浮かびます。

 

ただ死の悪魔は、第2部で詳しく描かれそうです。

というのも、同じくヨハネの四騎士の内の1つである「戦争の悪魔」(三鷹アサ)が登場しているからです。

このどちらも、今後の物語に深く関わってくるでしょう。

そのため、コベニの契約悪魔が「死の悪魔」だとすると、コベニが物語で重要な役回りになるはずなので、コベニファンは嬉しい展開ですよね!

 

考察② ゴキブリの悪魔による「運」を対価にしぶとさを得た

2つ目の考察として、コベニの契約悪魔が「ゴキブリの悪魔」という説です。

ゴキブリというと、誰もが思い浮かべるのが並外れた生命力、しぶとさではないでしょうか?

生命力、しぶとさという言葉から、絶望的な生存率の作中で生き残ったコベニを思い浮かべる読者も多いようです。

 

そして、ゴキブリの悪魔と契約する際に「」を代償としている可能性があります。

確かに、彼女の家庭環境や、なぜか廃車必至なほどボコボコにされる車、退職したのにチェンソーマンに絡まれる不運などから、そのような考察もあり得ますね。

※第二部の早々に「ゴキブリの悪魔」が登場したため、コベニと無関係だったことが判明しました

 

ですが、【チェンソーマン】第2部で、「ゴキブリの悪魔」が登場したことで、この可能性はかなり少なくなったと噂されています。というのも、「ゴキブリの悪魔」はかなり人間嫌いのように見られるからです。また、冒頭で早々に殺される悪魔なので、登場人物の契約とは関係がないと思われるからでしょう。

 

考察③ 飢餓の悪魔による「食」を対価に悪運が強くなった

最後、3つ目に考察されているのは「飢餓の悪魔」との契約です。

飢餓の悪魔というと、少し突飛なようにも感じるかもしれませんが「」を対価にしているとも考えられます。

そうなれば、案外コベニと無関係ではないように思われます。

 

 

生い立ちのせいもあってか、コベニは食に対してかなり縁が薄かったことが物語の中で触れられています。

「食」を対価にして契約していると考えれば、コベニの食運のなさも説明がつきそうです。

 

飢餓というのは、食への渇望であり、それはすなわち生への渇望とも言えます。

飢餓の悪魔と契約したコベニは、「食」(食の楽しみ)を犠牲にすることで、生への貪欲な渇望を得ることができたという理解ですね。

 

しかし、こちらも死の悪魔と同様に「4人の騎士」の悪魔であると考えられるため、「食」だけを対価に契約することができるのか?という疑問も少し残ります。

 

【チェンソーマン】東山コベニの正体まとめ

 

まとめ
  • 東山コベニは腕利きのデビルハンター
  • 家庭環境が劣悪だったため、自分に自信がなくおどおどしている
  • 契約している悪魔は不明
  • 最後まで生き残ったキャラ
  • 生き残った理由に、契約している悪魔が影響していると考えられている
  • 契約悪魔は「死の悪魔」「ゴキブリの悪魔」「飢餓の悪魔」と考察されている。
  • 「ゴキブリの悪魔」は第2部で登場して殺されたため、可能性は低い

 

いかがでしたでしょうか?

こうしてみると、コベニの謎もまだまだ明かされておらず、物語に深く関わってきそうですね。

「死の悪魔」や「飢餓の悪魔」と契約しているとすると、コベニがラスボスとなって再登場する可能性もあるので、ファンからするとワクワクする展開ではないでしょうか。

 

しかし、作者は読者にそう優しい方でもないようです↓↓

 

タツキ先生のセリフから、コベニが生き残った理由は特になく、単純に読者をどん底に陥れるためだった可能性もあります。

コベニの契約している悪魔は、全く物語と関係ない可能性もゼロではありません。

その場合、読者の予想が外れるばかりか、コベニの再登場を期待している読者を裏切って、作者に殺される可能性すらありますよね……。

 

そんな恐ろしい可能性もまた、チェンソーマンの魅力!

コベニの再登場を、冷や冷やしながら第2部を読み進めるのもファンとしての楽しみ方の1つなのかもしれません^ ^

 

 

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