チェンソーマン-ビームの正体や名前の由来は?なぜ過去を覚えている?

公開日: 2022年10月12日 | 最終更新日: 2022年11月19日

 

第二部の連載やアニメ放送が開始された【チェンソーマン】。

今最も勢いに乗っている作品だと言っても過言ではありません。

第2部の連載も人気を集めている理由には、その世界や登場する悪魔の謎がまだほとんど明らかになっていないこともあるのでしょう。

 

そんなチェンソーマンに登場する魔人の中で、謎が多く残されているのが「ビーム」だと個人的には思います。

ビームと言えば、デンジのバディ役としてパワーの代わりに活躍してくれた魔人です。

ただ、その節々に「なぜ?」と感じることも多いキャラでした。

 

今回は、このビームの正体について詳しく解説していきます↓↓

この記事を見て分かること
  • ビームの「名前」の「由来
  • 過去を覚えている」理由

 

 

ビームの正体や名前の由来は?

 

チェンソーマンの中で、デンジ同様に公安の特異4課に所属する魔人・ビーム。

とても個性的なので、読者の多くに印象が強く刻まれているキャラの1人だと思います。

このビームの正体、そして妙な名前は何に由来しているのでしょうか?

 

正体① サメの魔人

 

ビームの正体、それは「サメの魔人」です。

魔人とは、悪魔が人間の死体に憑依したもののことを指します。

魔人になると悪魔の時より力が弱くなってしまうことから、確かにビームの強さは天使の悪魔や敵対する悪魔と比べると劣るようです。

 

ただ、マキマが言うには「普段は会話ができないほど凶暴」な危険な魔人という紹介のされ方でした。

サメの魔人であるビームの能力は、壁や地面の中など「どんな場所でも水中のように泳ぐことができる」というものがあります。

また、短い間であれば「悪魔の姿にもなることができる」ため、戦闘シーンではサメの姿になっていることが多く見られました。

 

 

 

正体② チェンソーマンのことをリスペクトする

 

そんなビームがデンジと関わるの初登場は「単行本5巻」から。

デンジのバディ・パワーの代わりに、一時的にバディとなったのが始まりでした。

普段は凶暴だというビームでしたが「デンジの言うことはなんでも聞く」ということで、バディになったビーム。

チェンソー様!言う事!絶対!チェンソー様!最強!最高!」と、チェンソーマンへのリスペクトを真っ直ぐデンジに向ける様子は、凶暴というより可愛らしさすらありますね。

 

 

ビームのチェンソーマンへのリスペクトは止まらず、常にデンジを守り、その言うことに従う献身的な姿が印象的でした。

チェンソー様!最強!チェンソー様!最高!」というセリフが、もはやビームの鳴き声のようにも認識されているのが面白いですよね。

ちにみに声優は、花江夏樹さんです^ ^

 

正体③ マキマに脅しをかけられ最終的に支配下に置かれる

 

デンジとの掛け合いが独特で、パワーとは違った良いコンビネーションを見せてくれたビーム。

ですが彼もまた、他の4課の悪魔メンバー同様にマキマの支配下にありました。

さらにビームは、マキマに「必要以上の情報を語ることを禁止」され、脅されていたのです。

 

ビームがマキマから脅されていることが判明したのは、レゼ編でデンジを庇いながら早川アキのところに助けを求めにきた時でした。

ビームの持つ重要な情報について、アキが問い詰めた時「話したら殺される……!」とマキマと約束したことを話したのです。

その後、【チェンソーマン】第1部では、ビームがどのような情報を持っていたのかは明らかになることはありませんでした

ですが、マキマがビームの持つ何らかの情報を、他人に対して口外しないようにしていたのは明らかでしょう。

 

そんなビームは、サンタクロース篇で「闇の悪魔」に殺されてしまいます

物語からの退場かと思いきや、今度はマキマがデンジを手中に収めた際に「再登場する」のです。

廊下に並べられた、元4課の悪魔と魔人たち。

みんな意識がないような描写で、ビームも首が切断されていることから、マキマの支配下に置かれた状態だったと考えられます。

 

 

名前の由来はキリスト教の智天使「ケルビム」から

 

さて、そんなビームの名前の由来とはなんなのでしょうか?

一風変わった名前の由来が判明するのは、彼の死亡後に再登場したシーンでした。

マキマは、ビームたち元4課の悪魔や魔人たちは、チェンソーマンの「眷属」だったと明らかにしたのです。

この「眷属」の意味を、チェンソーマンが依拠しているキリスト教のモチーフから考えると、それは「エンジェル」(御使)のことを指すと推測できるのです。

 

キリスト教のエンジェルは階級によって名前が分かれており、この名前がマキマの語る「眷属」の悪魔の名前と酷似しているのです。

その中で、ビームのモチーフだと考えられるのが「ケルビ」あるいは「ケルブ」。

通称「ケルビム」と言われる「智天使」なのです。

 

最も階級が低く、人間の最も近しいとされる「エンジェル」という天使が、作中の「天使の悪魔」に酷似していること。

パワーやドミニオン、プリンシなどの名前も一致することから、この推測は信憑性が高いと言えるでしょう。

 

そう考えると、チェンソーマンとは「神」やそれに近しい存在ということになりますね。

ビームのセリフや名前に張られた伏線は「チェンソーマン=神?」という図式に導くためのものだと考えられます。

物語終盤で明かされる壮大な世界観に、ぞくりとした読者も多いのではないでしょうか?

 

 

なぜ過去を覚えている?

 

ここまで、ビームの正体についてご紹介してきました。

ビームの謎の中でも最も不思議なのが、彼が「過去を覚えている」ということではないでしょうか。

過去というのは、正確にいうとビームとして現世に生まれる前の「地獄での記憶」と考えられます。

 

本来、悪魔は現世で生まれる前には「地獄で死ぬ」ことが条件となっています。

そして、悪魔たちが現世に来るためには門を通過する必要があり、その地獄の門番をしているのがケルベロス(ポチタ)です。

つまり悪魔たちはチェンソーマンに食われることで、記憶を持たないまま現世に来ることになります。

 

では、なぜビームはその記憶を知っているのか?

その謎について考察してみましょう!

 

レゼを「銃の悪魔」の仲間だと知っていた

まずは、ビームが過去の記憶を持っているということが推測できるシーンを見てみましょう。

最初にその疑惑が出てきたのは、先ほども触れたアキに助けを求めるシーンです。

このときビームは、レゼが「銃の悪魔の仲間」であることを明らかにしました。

 

ですが、作中の表現からはレゼが敵であることは分かっても「銃の悪魔」の仲間であることは全く読み取れませんでした。

これは読者のみならず、他の悪魔や人間も知り得ない情報だったのです。

 

 

なぜそんな情報をビームが知っていたのか。

それは、彼が過去を覚えているからではないでしょうか?

 

チェンソーマンの過去の戦闘スタイルを覚えている

もう1つのシーンに、ビームが「チェンソーマンの過去の戦闘スタイルを説明した」シーンが挙げられるでしょう。

レゼと台風の悪魔との交戦の際、天使の悪魔から言われてチェンソーマンの戦い方を説明したのです。

そのチェンソーマンとは、デンジではありません。

デンジの心臓となった、ポチタのことです。

 

 

しかし、そのポチタがチェンソーマンとなって戦ったのは、作中の最後だけ。

つまりビームが知っていたのは、デンジと出会う前のチェンソーマンだったのです。

 

ビームが過去を覚えているのはチェンソーマンの「眷属」の「智天使」だからと考察

今まで見てきた2つのシーンから、ビームが生まれる前の過去を覚えていたと推測できます。

さらに、天使の悪魔がアキに明かした「輪廻転生」の話。

さらに、4課の悪魔全員が聞いたことのある「チェンソーの音」。

この2点を踏まえると、ビームの記憶が「地獄の記憶」であったことに信憑性が増してきます。

 

天使の悪魔は「悪魔は現世で死ぬと地獄に、地獄で死ぬと現世に」生まれ変わり、延々と輪廻転生をしていることを明らかにしました。

天使の悪魔自身は地獄の記憶はないそうですが、1つだけはっきり覚えているものがありました。

それが、チェンソーのエンジン音

デンジをチェンソーマンとして生き返らせた際に聞いた音が「地獄で聞いた音と一緒だった」と天使の悪魔は言ったのです。

 

そして、その音を4課にいた悪魔たち全員が聞いたことがあると言っていたことも。

このことから、4課にいたビームたち悪魔や魔人は「みんな地獄でチェンソーマンに殺された可能性がある」ことが明らかになったのです。

 

 

 

チェンソーマンに殺されたかどうかは判然とはしませんが、少なくともその戦闘を見ていたことは確かでしょう。

このことから、ビームが知っていたチェンソーマンや「銃の悪魔」のことは、地獄で死ぬ前の記憶であったと考えられるのです。

 

そしてビームがその記憶を覚えていたのは、彼がチェンソーマンの「眷属だったことが理由」ではないかと考えられます。

4課メンバーがそれぞれ地獄での記憶、つまりチェンソーの音を覚えていたことからも「眷属」が要因であることが推測できますね。

ビームはその「眷属」の中でも、「智天使」をモデルとされていたことが影響しているのかもしれません。

 

 

 

「智天使」とは、知識を司る御使であるとされています。

また、その目的は「神の聖と力を強調すること」だそうです。

神の力を強調するという点も、ビームに酷似していますよね。

「智」を司る御使をモデルとしているため、他の「眷属」より記憶力が優れていたのかもしれません。

 

【チェンソーマン】ビームの正体についてまとめ

 

まとめ

ビームの正体や名前の由来は?

  • 正体① サメの魔人
  • 正体② チェンソーマンのことをリスペクトする
  • 正体③ マキマに脅しをかけられ最終的に支配下に置かれる
  • 名前の由来はキリスト教の智天使「ケルビム」から

 

なぜ過去を覚えている?

  • レゼを「銃の悪魔」の仲間だと知っていた
  • 2.2 チェンソーマンの過去の戦闘スタイルを覚えている
  • ビームが過去を覚えているのはチェンソーマンの「眷属」の「智天使」だからと考察

 

以上、ビームの正体や名前の由来についてでした!

いかがでしたでしょうか?

チェンソー様!最高!」と叫ぶ姿が印象的なビームでしたが、物語における重要な情報が隠されたキャラだったことがお分かりいただけたのではないでしょうか?

こうしてみると、キャラの言葉や設定の随所に物語の謎をめぐる伏線が張られていることがわかりますよね!

 

この伏線を、読みながら紐解いていくのも【チェンソーマン】の楽しみ方の1つです!

ぜひみなさんも、伏線を探りながら読んでみてください^ ^

 

 

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