チェンソーマン-なぜアキは銃の悪魔になった?最後の死亡から復活はある?

公開日: 2022年9月13日 | 最終更新日: 2023年6月26日

 

2022年の7月から第二部「学園編」が連載を開始し、10月からはアニメも放送される【チェンソーマン】。

再び大注目されているチェンソーマンですが、人気の理由として「キャラが個性的」という点が挙げられます。

非常に多くのキャラが出てくる作品ですが、その1人1人が魅力的で印象に残りやすいです。

 

特に、今回ご紹介する早川アキは、主人公デンジの兄的存在で、物語の主軸に大きく関わってくる主要人物です。

人気投票では1位になったこともある人気キャラですが、その理由の1つには、彼が物語の終盤で「銃の悪魔になってしまう」という衝撃的な展開も関係しているでしょう。

悪魔と契約することは多いですが、悪魔そのものになってしまうケースは非常に珍しいです。

ここから、ファンの間でも「なぜアキは銃の悪魔になってしまったのか?」と疑問に感じる方もいらっしゃいます。

では、なぜアキは変貌してしまったのでしょうか?

 

今回は、アキが銃の悪魔になった理由を解説&考察していきます↓↓

この記事を見て分かること
  • アキが銃の悪魔になった経緯理由
  • 死亡後の復活の可能性について

 

 

なぜアキは銃の悪魔になった?

 

冒頭では、アキについて触れました。

そもそも、銃の悪魔になってしまったということは「すでに死亡している」ことが分かります。

死亡キャラが多い作品なだけに「アキっていつ死んだっけ?」と、内容を忘れている方もいるかもしれません。

 

なので、ここからはその経緯にもフォーカスしながら、悪魔になってしまった理由を解説していきます↓↓

 

アキは銃の悪魔に1番の恨みを持つキャラ

チェンソーマン第一部「公安編」。

ここで、デンジやアキたちが所属する日本の公安にとって、倒すべき敵として登場するのが「銃の悪魔」です。

13年前に日本に上陸した際、たった26秒で「5万7912人」を、世界中で「120万人弱」を大量虐殺した後、姿を消した最悪の悪魔です。

この銃の悪魔を殺すことを目的にストーリーは展開し、登場人物の多くは、そのためにさまざまな悪魔と対峙していきます。

 

中でも、銃の悪魔に対して1番憎悪を抱いていたのがアキでした。

アキにとって銃の悪魔は、家族を殺した仇だったのです。

さらに、公安に入ってからバディを組んでいた大好きな姫野先輩をも、銃の悪魔が絡んだ事件で失っています。

彼の銃の悪魔への憎悪は、自分の寿命を差し出すほど深いものでした。

アキにとって、銃の悪魔は大切な人たちを殺した仇であり、彼の人生は銃の悪魔への復讐そのものだったのです。

 

 

アキが銃の悪魔になった経緯

そんなアキが、なぜ、仇であるはずの銃の悪魔になってしまったのか?

その経緯は、アキが生を賭けた復讐を投げ出すほど、「デンジやパワーを大事に思ったこと」に端を発していると言っても過言ではありません。

銃の悪魔との対決を控えた前日、アキは前の戦いで負傷して入院しているバディ、エンジェル(天使の悪魔)を見舞います。

そこでアキは天使の悪魔に、自分が「デンジに殺される未来」を予言されていることを打ち明けます。

死を覚悟したアキの話に、天使の悪魔は「上司であるマキマに相談し、生き延びる道を探しに行こう」と提案しました。

 

そうして、マキマのところに向かったアキと天使の悪魔。

ですが、アキがマキマに頼んだのは、自分の命ではなく「デンジとパワーには生き延びて幸せになってほしい」という願いでした。

そのためには「自分の全てを、悪魔との契約のために使っていい」と、それまで人生を賭けてきた復讐も諦めてマキマにすがったのです。

 

しかし、マキマがアキに提示したのは「マキマ自身と契約する」というものでした。

天使の悪魔はその契約を止めようとしますが、抵抗も虚しく、彼らは2人ともマキマと契約させられてしまいます。

(実際には、天使の悪魔はすでに契約済みで過去を消されていた)

 

そしてそこに、マキマを殺すために銃の悪魔が再来するのです。

マキマは応戦しますが、その際にアキは銃の悪魔の攻撃を受けて死亡

その後、アキの死体を銃の悪魔が乗っ取ってしまい、彼は仇である銃の悪魔となってしまったのです。

 

では、アキが銃の悪魔になった経緯を簡単にまとめておきましょう↓↓

アキが銃の悪魔になった経緯

  • 天使の悪魔とアキが生き残るためにマキマに相談に行った
  • アキはマキマに、自分の全てを悪魔との契約に使って、デンジとパワーの幸せを願った
  • アキはマキマと契約させられ、銃の悪魔との交戦中に死亡
  • 銃の悪魔がアキの死体に乗っ取り、アキは銃の悪魔となってしまう

 

そして悪魔になったアキは、そのままデンジとパワーの元へと行き、彼らに銃口を向けてしまうのです。

 

銃の悪魔になった理由はマキマの計画に利用されたから

アキが銃の悪魔になった経緯をご説明しましたが、この説明で「なるほど!」と納得できる人は非常に少ないと思います。

なぜマキマはアキと契約したのか?

なぜ銃の悪魔になったアキは、デンジたちに銃口を向けたのか?

 

このような疑問が浮かぶのではないでしょうか。

この、アキが銃の悪魔になってしまった理由が「全てマキマの計画の一部だった」という答えに行き着きます。

一体どういうことなのか、解説していきたいと思います。

 

まずは、マキマの正体を簡単に説明しておきましょう。

公安の第四課をまとめるマキマは、実は日本の総理大臣が契約した「支配の悪魔」そのものだったのです。

彼女の目的の1つは、デンジが契約したチェンソーの悪魔を支配下に置くことでした。

 

そして、そんなデンジとチェンソーの悪魔がした契約は「デンジが普通の幸せな生活を送ること」。

その契約を破棄させるため、マキマはわざとデンジに幸せな生活を与えます。

その後、それを完膚なきまでに破壊し、デンジが普通の生活が送れなくなるほど傷付くように仕向けたのです。

つまりアキは、マキマが用意したデンジの「良いお兄ちゃん」役だったのです。(パワーは手のかかる妹役)

 

たった1人で生きてきたデンジにとって、初めての家族とも言える存在としてアキは配置され、絆が育った頃合いを見計らって、最悪の形でそれを壊す。

そのために、マキマはアキと契約することで彼を支配下に置き、銃の悪魔を乗っ取らせることで、デンジと敵対するように仕向けたのです。

その結果、アキは多くの人間を巻き込みながら、デンジと交戦することになってしまいます。

 

最初は銃の悪魔となってしまい、正気を失っていたアキを呼び戻そうとするデンジでしたが、最終的にアキを殺すことで銃の悪魔を止めることにします。

銃の悪魔となったアキの死は、マキマの狙い通りデンジに大きな心の傷を残すような出来事となってしまったのです。

このように、アキが銃の悪魔になった理由は、全て「デンジを一生立ち直れないくらい傷つける」ために、マキマが計画したためでした。

 

 

最後の死亡から復活はある?

 

たくさんの登場人物が死んでしまうチェンソーマンの中でも、最も読者の心に衝撃を与えたアキの死。

その最後の死亡から「アキの復活があるのでは?」とネット上では噂されています。

その多くは「アキに復活してほしい!」という読者の願望でもあるかもしれませんね。

 

また、パワーが死んでしまった回の表紙で、光の方向へ向かうアキとパワーが描かれ「さよならは言わない 必ずまた会えるから」という煽りが入っていたことなども、第二部でアキが復活するのでは、という期待に繋がっているようです。

 

では、本当にアキは復活するのか!?

ここからは、この問題について作中の描写から考察を加えてみたいと思います!

 

アキはかわいそうな最期を迎えた

チェンソーマンでは多くのキャラが死亡しましたが、アキほど復活を期待されるキャラはいないのではないでしょうか?

それほどアキは魅力的なキャラであり、読者にとって非常に悲惨な最期を迎えたのです。

「助けたいはずのデンジを襲い、元に戻ってほしいと願うデンジにより殺される」という、誰も救われない結果となってしまいました。

このアキの死は、デンジに殺されたからという理由だけではなく、彼の人生そのものを振り返るとその悲惨さが際立ちます。

 

 

 

このように、読者に衝撃を与えているアキの一生ですが、ここで改めてその過去を簡単に振り返ってみましょう↓↓

早川アキの一生

  • 少年時代、弟と両親を銃の悪魔によって目の前で殺される
  • 銃の悪魔へ復讐するために公安に入り、姫野先輩とバディを組む
  • 姫野先輩を銃の悪魔関連の事件で、目の前で失う
  • 姫野先輩を助けるために呪いの悪魔の力を使い、寿命が2年になる
  • デンジとパワーを大事に思ようになり、銃の悪魔討伐を諦める
  • マキマと契約させられ、銃の悪魔によって殺される
  • 死体を銃の悪魔によって乗っ取られる
  • 銃の悪魔になり、大事なデンジとパワーを襲う
  • デンジとの戦いで多くの民間人を殺し、自身はデンジに殺される

 

こうしてみると、アキの人生は銃の悪魔に翻弄され続けたことが分かります。

戦いの中、寿命が2年に縮んでも銃の悪魔を殺すためだけに生きてきたアキ。

そんなアキが、デンジとパワーという新しい家族を大事に思い、その復讐を諦める選択をしたことに、多くの読者が感動を覚えたはずです。

にもかかわらず、その選択を無に帰すように、マキマによって利用され、憎むべき銃の悪魔に。。

最愛の家族を殺そうとする展開の悲惨さは、筆舌に尽くし難いものがありますね。

 

唯一の救いは、銃の悪魔になりデンジやパワーを襲い、多くの人びとを殺した際、アキにはその意識がなかったということでしょうか……。

 

 

 

カースの「2年」という寿命発言から復活が噂される

しかし、このアキの最後に疑問が残る読者もいるようです。

というのも、物語の冒頭にバディである姫野先輩を助けるために「呪いの悪魔カース」の力を使用した際、アキは残り2年という寿命になってしまっていました。

ですが、銃の悪魔になって死んだのはまだ2年が経っておらず、死期が来るには早いと考えられるからです。

 

作中では、時間の流れは明言されませんが、カレンダーや季節の描き方などから、おおまかに時期を把握することができます。

アキの寿命が「残り2年」と、カースに宣言されてからの時系列を確認しておきましょう↓↓

  • アキが寿命2年になる → 1996年春ごろ
  • レゼ編 → 1996年夏ごろ
  • レゼ編でアキが天使の悪魔を助け、さらに寿命が2ヶ月縮む
  • 北海道への墓参り → 1996年冬
  • 銃の悪魔襲来、アキ死亡 → 1997年9月

 

アキはその途中の「レゼ編」にて、天使の悪魔を助けるために寿命2ヶ月が縮んでしまっています。

なので、彼の寿命は呪いの悪魔の力を使用した頃から、1年10ヶ月。

だとすると、1998年の春前ごろまでは寿命があるはずなのです。

 

銃の悪魔によりアキが死亡したのが9月なので「あと半年ほどは寿命が残っていたはず」ということになります。

こうした計算により「アキが復活するのでは?」という噂がされているようです。

 

マキマと契約した時点で生き返る可能性はないと考察

しかし、私はこの噂は信憑性に欠けると考えています。

というのも、アキはマキマと契約した際「全てを捧げる」と約束してしまっているからです。

 

 

チェンソーマンの世界では、契約時に取り交わす言葉には「悪魔でも嘘はつけない」というルールがあります。

それを反故にした場合、いくら悪魔でもその跳ね返りを喰らうのです。

なので、アキはマキマと契約した時点で、早川アキという存在は彼女の支配下になったのです。

アキは命を含んだ全てを「契約の代償にしてしまっている」と解釈すべきだと思います。

いくら寿命が何年あっても、全てマキマとの契約に使ったと理解できるのではないでしょうか。

 

カースの予言がハズれていた訳ではなく、支配の悪魔に全てを捧げた結果だと言えます。

そう考えると、ますますアキの最後が悲しくなりますね……。

 

【チェンソーマン】早川アキについてまとめ

 

まとめ

銃の悪魔になった経緯 & 復活の可能性

  • 主人公デンジの兄的存在で、銃の悪魔への復讐のために生きていた
  • 自分の全てを捧げてでも、デンジとパワーの幸せを願った
  • マキマと契約することで銃の悪魔に殺され、その死体を銃の悪魔に乗っ取られる
  • 銃の悪魔になったのは、デンジを傷つけるというマキマの計画のため
  • 銃の悪魔に大切な人たちを殺されたにもかかわらず、銃の悪魔に乗っ取られ、デンジだけでなく多くの民間人を傷つけ、殺してしまった
  • 復活が読者に期待されるが、寿命もマキマに捧げているため、生き返ることはないと予想される

 

悲惨で壮絶な人生を送った早川アキ。

そんな彼だからこそ、チェンソーマンではアキの優しさや不器用さ、デンジやパワー、天使の悪魔といった周囲のキャラとの関係性がとても丁寧に描かれています。

ぜひ、この機会にアキの描かれ方に注目しながらチェンソーマンを楽しんで見てください^ ^

 

 

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