呪術廻戦

呪術廻戦-真希の覚醒はなぜ？禅院家の皆殺しは殺しすぎ？

公開日: 2023年2月1日 ｜ 最終更新日: 2023年2月1日

 

絶望的な展開が読者を魅了する【呪術廻戦】。

数ある絶望展開の中でも、一際異彩を放つのが、禪院真希ぜんいんまきの禪院家の皆殺しではないでしょうか？

死滅回游しめつかいゆうへの参加前、呪術師として覚醒した真希。

この記事では、なぜ真希が覚醒したのか、そして自分の生家である禪院家の人間を皆殺しにしたことについて、ネット上の意見を踏まえて、考察を加えてみたいと思います！

 

この記事を見て分かること
  • 真希が覚醒したきっかけと理由
  • 真希が禪院家を皆殺しにしたことへの反応と考察

 

 

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真希の覚醒はなぜ？

 

まずは、なぜ真希は覚醒したのかについて確認してみましょう！

そもそも、どうして真希は覚醒し、それがなぜ禪院家の皆殺しへ繋がってしまったのでしょうか？

 

真依の死亡により真の天与呪縛が発動したから

 

真希が覚醒したのは、真希と真依まいが実の父である扇おうぎによって、呪霊の群れがいる部屋に瀕死の状態で放り出されたことがきっかけでした。

真依は、真希を助けるために自らの命全てを使うことで、呪具じゅぐを生み出したのです。

呪具を構築術式こうちくじゅつしきで生み出したことにより真依が死亡したことで、真希は全ての呪力を失い、真の天与呪縛てんよじゅばくが発動します。

完全な天与呪縛が発動したことにより、真希の力が飛躍的に向上したのですね。

 

 

 

禅院家では双子は「忌子」とされていた

 

しかし、真の天与呪縛とは一体どういうことなのでしょうか？

なぜ真希の力が、真依の死によって向上するのか？

 

それは、全て真希と真依が双子であることに由来していたからです。

禪院家では双子は「忌子いみご」として嫌われていました。

父である扇が彼女たちを嫌っていたことも、双子であったこともあるようです。

 

なぜ双子が「忌子」なのか？

真依がその理由に気づいていたことが、原作漫画17巻「149話/葦を卸む弍」で明らかとなっています。

双子は2人で1人。

真依が語るには、「アンタは私で　私はアンタなの」だというのです。

 

つまり、真希が呪力を持っていなくても、真依が術式を持っている限り「意味がない」のです。

真依が死に、双子に存在していた術式が消えました。

さらに、真希がわずかに持っていた呪力も、真依が死に際に「持っていった」ことで、真希は完全に呪力も術式もない存在となったのです。

真依の命と引き換えに、呪力から脱却した肉体となった真希。

天与呪縛は、呪力の脱却を梃子として、真希に鋼の肉体を与えたのです。

 

その強さは伏黒パパ(禅院甚爾)と同等もしくはそれ以上

 

真の天与呪縛により覚醒した真希。

覚醒して強靭かつ人並みはずれた運動能力を得た彼女は、禪院家最強の術師集団である「炳へい」すら、一人で壊滅させてしまうほど。

 

「炳」は準1級以上の術師で構成されていますが、そうした実力者が複数で攻撃を仕掛けてきても圧勝する強さは、1級術師相当の力を持つ禪院直哉なおやすら退けるものにまで結実しました。

それは、直哉の記憶の禪院甚爾とうじ、つまり伏黒恵ふしぐろめぐみの父を想起させる程の強さだったのです。

伏黒パパといえば、高専時代の五条悟ごじょうさとるを死ぬ寸前まで追い込んだ実力者。

その伏黒パパと同等、あるいはそれ以上の強さにまで覚醒したのです。

 

 

 

禅院家の皆殺しは殺しすぎ？

 

バトル漫画で主要人物が覚醒するシーンは定番ですよね！

本来なら胸熱のかっこいい場面となるはず！

しかし、呪術廻戦はそれがとんでもない状況での覚醒シーンだからこそ、話題となりました。

何がそこまで問題となったのでしょうか？

 

 

覚醒した真希は禅院家を皆殺しにした

 

実は覚醒した真希は、自分の生まれ育った家の一族、禪院家の人間を皆殺しにしてしまったのです。

名前のないキャラが倒されていくだけでなく、強い信頼関係で結ばれた禪院家の人間をも無慈悲に殺してしまう描写がなされ、明らかに真希の姿は「覚醒したかっこいいキャラ」とは一線を画した姿として描かれました。

その姿は、セクハラ・パワハラ・モラハラの最強男、直哉をして「人の心とかないんか？」と言わせしめるほど。

実の父、そして最後には実の母にまで手を下した姿は、「かっこいい！」と両手を振れるものではありませんでした。

 

「殺しすぎ」「やりすぎ」というネット上の声

 

 

 

そんな真希の姿、行動には、「殺しすぎ」や「やりすぎ」という声がネット上でも上がるほどでした。

特に、原作漫画17巻「150話/葦を卸む参」で禪院甚壱じんいちと、禪院蘭太らんたの共闘は、「腐った禪院家」というイメージとは異なり、強く一途な信頼関係によるものとして描かれました。

それを打ちのめした真希の姿は、まるで悪役そのものを彷彿とさせたのです。

そもそも、真希が禪院家に戻ったのは、死滅回游参加に必要な武器を入手するため。

 

にもかかわらず、彼女は真依の「全部壊して」という呪いのような言葉を実行するかのように、その場にいた禪院家の人間を、戦闘員・非戦闘員問わず殺したのです。

さらにこの日、禪院家に不在だった36名もまた、「非業の死を遂げる」と、真希に殺されたことが言及されました。

 

このことからも、彼女が当初の目的を大きく逸れて、ただ殺すためだけに、執拗に不在の人間までも追いかけて殺したことが分かりますね。

真希は、なぜ不在の人間までなぜわざわざ殺したのか。

そして、母親までも殺した理由は・・

真希の行動は、それまで強気なツンデレキャラとして人気のあったキャラだからこそ、読者からは「やりすぎ」と評されたのでしょう。

真希を執拗な殺人をする人物として描き、禪院家の人間を皆殺しにさせる描写からは、真希を「ヒーロー」、禪院家を「悪役」というイメージで読者に受け止められることを、芥見先生が拒否しているような印象を抱きますね。

 

御三家の1つの壊滅は呪術界も黙っていない

 

物語の展開の上でも、真希の行動は決して看過されるものではないと考えられます。

というのも、原作漫画17巻のラストでは、五条家、加茂家、そして総監部がこの事件を認知していることを示す文章がありました。

呪術界においても、真希の行為が知れ渡ったことを表していますね。

御三家として古くから呪術界に君臨していた禪院家を壊滅させたとあっては、総監部をはじめとした呪術界は、決して黙っていはいないでしょう。

 

真希が今後、どのような道を辿っていくのか。

戦いが全て終わった後、呪術界の人間たちは彼女をどのように扱うのか。

決して明るいとは言えない、暗い道のりが見えてくるようです。

 

ただ真希は過去のしがらみを断ち切ることができた

 

とは言え、彼女の生い立ちなどを振り返ってみると、禪院家の壊滅は、決して気が狂ったための蛮行ではありません。

それは、きっかけは真依の死であり、当初は計画していなかったイレギュラーであったとしても、彼女は過去のしがらみを全て断ち切ることができたとも言えるからです。

禪院家に生まれた瞬間から、忌み嫌われ、「真希のようにはなってはだめ」（「呪術廻戦0」）と言われてきた真希。

子どもの頃から、そんな呪いを一身に受けて育ってきた彼女は、「皆殺し」という悲劇的な方法で、禪院家という呪いを断ち切ったのです。

方法は確かに「やりすぎ」でしたが、それにより、彼女が自由となったことは確かなのです。

 

 

【呪術廻戦】禅院真希の覚醒についてまとめ

 

禪院真希の覚醒について、ここまでまとめてきましたが、最後に記事の内容を振り返ってみましょう！

まとめ
  • 真希の覚醒は真依の死亡がきっかけ
  • 双子は「忌子」として、中途半端な術師として嫌われていた
  • 真依が死んだことで、呪力から脱却し、禪院甚爾と同等以上の能力を得る
  • 真希は覚醒したことで禪院家の人間を皆殺しにしてしまう
  • 皆殺しにしたことで、ネット上からも「やりすぎ」という声が上がる
  • 禪院家壊滅は、呪術界も黙ってはいない
  • 真希は禪院家を壊滅させたことで、過去の「禪院家」という呪いを祓った

 

数日で人が変わるほど壮絶な体験をした真希。

そんな彼女がこれからどんな道を選ぶのか。

そして呪術界は彼女をどう扱うのか。

 

彼女に明るい未来はあるのか。話が終わりに向けて近づくにつれ、真希がどうなっていくのかドキドキしてしまいますね！

ファンとしては、彼女には映画「呪術廻戦0」で見せたような屈託のない笑顔をラストでも見せて欲しいと願ってしまいます！

そんな展開があるのか、ヒヤヒヤしてしまうのも、絶望展開が多い呪術廻戦の醍醐味と言えるでしょう^ ^

 

 

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