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ゴールデンカムイ尾形の正体は何者?過去は原作何巻でアニメ何話?

公開日: 2022年8月3日 | 最終更新日: 2022年8月3日

 

尾形百之助は、ゴールデンカムイの中でも特に謎の多い人物です。

金塊争奪戦に参加していながら、さほど興味がある様子は見せず、様々な勢力を渡り歩きながらも仲間となることを避けているような立ち回りです。

金塊にも興味がなく目的も不明で、守りたい人間もいない。

一体尾形は、何を考えているのでしょうか?

 

◆尾形の目的の考察記事はこちら↓↓

 

さらに、尾形は陸軍最強とも言われる第七師団所属のエリート兵士であり、狙撃の腕前は群を抜いています。

普通であれば出世をしていきそうな人物ですが、尾形は第七師団から脱退をしています。

この尾形の謎の行動には、彼の過去が大きく関係していました。

 

今回はそんな尾形の過去を振り返りながら、彼の正体にもフォーカスしていきます↓↓

この記事を見て分かること
  • 尾形の正体について
  • 過去のエピソードの解説
  • 過去が描かれる漫画やアニメの該当巻数話数

 

 

尾形の正体は何者?

 

 

冒頭では、尾形について触れました。

尾形は冷徹で虚無的な人間で、言葉の端々に人生を悲観しているような雰囲気があります。

このように謎の多い人物ですが、作中で何度か過去の回想が登場します。

尾形の正体を理解する上で、この過去を紐解くことが重要になるはずです。

 

彼は一体、どんな人生を歩んできたのか?

過去を振り返りつつ、その人物像を見ていきましょう↓↓

 

尾形の正体はサイコパスになろうとしてなれない人間

 

尾形に影響を与えた人物、といえばやはり弟の花沢勇作ですが、実はもう1人だけ密かに裏で影響を与えていた人物がいます。

それが、第七師団で同じ上等兵だった宇佐美です。

 

日露戦争時、2人は勇作の扱いを話し合う場面がありました。

そこでは、尾形が自問自答をするように「殺人と罪悪感」について宇佐美に聞きます。

このときの尾形は自分の中に迷いを感じているようでした。

 

もしここで「違う」と言ってくれる人間がいれば、尾形はもっと内省を深められたかもしれません。

しかし、そこにいたのはあのサイコパス宇佐美でした。

尾形が良心が「欠けた人間」なら、宇佐美は「良心が無い人間」です。

 

尾形の問いに対して、宇佐美はなんの引っかかりもなく肯定します。

この会話によって、尾形は自分自身をミスリードしてしまったのではないでしょうか?

 

宇佐美が「完全なサイコパス」だとすれば、尾形は迷いを持ちながら「サイコパスになろうとしてなれない人間」なのだと考えられます。

その理由に、尾形は最後に勇作などに対して罪悪感を感じながらその気持ちに耐えきれなくなります。

そして無意識の内に罪を認め罰を受け入れるために、自らに銃口を向け自害したのです。

 

 

両親と異母兄弟を殺した過去を持つ

 

そんな尾形ですが、鶴見中尉の策略に乗る形で、父・花沢中将を殺害しています。

血を流し倒れる父の前で、自分の幼少期や犯行に至った理由を伝えます。

母を殺鼠剤を使って殺めたこと、日露戦争で腹違いの弟・花沢勇作を銃殺したことなど。

母と父、腹違いの弟を全て殺したとき、尾形は無感情を装っていました。

 

しかし、後々に弟の亡霊を見るようになります。

この亡霊のはっきりとした正体は謎ですが、両親と弟を殺したことで、内心に隠していた罪悪感が大きくなったことの表れでしょう。

 

3勢力間で同盟や裏切りを繰り返す

ゴールデンカムイでは、主に3つの勢力間で金塊争奪戦が行われます。

  1. 鶴見中尉率いる「第七師団」
  2. 土方一派
  3. 主人公・杉元とアシリパたち

 

鶴見、土方、そして杉元も、己の中に信念や野望があり、目的を果たす手段のため金塊争奪戦に身を投じています。

部下や仲間たちは、先導者と「ビジョンを共有」または「目的は違えど条件に折り合い」をつけて、行動を共にしています。

 

ですが、尾形にそのような感情はあまり見られず、気まぐれだけで勢力を渡り合っているように見えます。

こういった組織などのグループでは、長い時間過ごしたり危険な状況を切り抜けたりしていれば、情や愛着が湧いてきそうなものです。

しかし、尾形はそこが希薄な気がします。

尾形が自身でセリフする「欠けた人間」ぶりが伺えるシーンです。

 

 

親の愛を知らない感情が欠落した悲しい人物

旅の中で、尾形は狙撃の見事な腕前を何度も見せます。

日露戦争でも、この狙撃で何人ものロシア兵を倒していることから軍人として有能な人物であったことが伺えます。

しかし、両親からの愛を受けられずに育ち、結果「感情が欠落した人間」になってしまったようです。

 

現在の尾形が確立されるまでの、幼少期〜現在までの過去を改めて整理しました↓↓

尾形の過去〜現在
  1. 元第七師団長・花沢幸次郎中将と芸者の母親の元に生まれる
  2. 母は正妻ではなかったため、父・幸次郎は顔を見せなくなる (妻子に興味なし)
  3. 母親は幸次郎に愛されることだけを考えており、尾形のことは興味なし
  4. 幸次郎の好物・あんこう鍋しか作らない母親に振り向いてもらうため、猟にて野鳥を取る (この時、初めて銃を持つ)
  5. おかしくなった母親を諦め父に振り向いてもらうために、母親を毒殺
  6. それでも父から振り向いてもらえず、今度は異母兄弟の義弟・花沢勇作を射殺
  7. 認めてもらうために、母や弟を殺したことを洗いざらい父親に伝える
  8. 褒められず罵倒されたことで、認めてもらいたかった父親をも暗殺
  9. 性格がどんどん歪んでいき、今の尾形の人物像が完成

 

このように悲しい境遇ですが、同時にこの境遇が「優秀な狙撃手の尾形」を誕生させていて、そこに皮肉な運命を感じずにはいられません。

同時に、幼少期に受けた親の愛の重要性についても考えさせられました。

親の愛情不足によって歪んだ人格が形成されることは、なにも尾形だけではなく全員に当てはまります。

自己承認欲求を満たすために狙撃の腕を磨き、その能力を内輪揉めや暗殺に活用するという、なんとも悲しき男でした。

 

過去は原作何巻でアニメ何話?

 

先ほどは、尾形の正体や過去について解説しました。

ここからは、その尾形の重大な過去エピソードである父親との場面が「原作の何巻、アニメの何話」で描かれているのかをご紹介します。

語られる言葉は多くはありませんが、1つ1つが重要で、後々に大きな意味を持ちます。

 

では早速、具体的に見ていきましょう↓↓

 

尾形の過去は原作漫画の11巻「103話/あんこう鍋」で描かれている

尾形の過去は漫画11巻113話/あんこう鍋」で描かれます。

この尾形の回想は、父・幸次郎と語るシーンがメインです。

母が作ってくれたあんこう鍋が好きだったこと。

そして、あんこうがよく取れる冬の時期は毎日作ってくれたこと。

こんなことを、殺害する前の拘束した状態の父に語ります。

 

さらに話は、自分と違う祝福され生まれた弟へと移ります。

弟の勇作は腹違いとはいえ、兄ということで随分人懐っこく接していたようです。

尾形は勇作の屈託のない笑顔を見て「祝福された子供だ」と感じたようです。

性格以外にも「腹違い」という複雑な事情の中、お構いなしに親しくしてくる無遠慮さを皮肉っている面もあるのかもしれません。

 

そんな勇作に愛情を注いでいた幸次郎に「自分が弟を殺した」ということも告げました。

怒り狂った幸次郎が呪いの言葉を吐いたことで「やっぱり愛情はなかった」と見限り、自刃に見せかけ殺害しました。

 

そして、その場を去った尾形を迎えたのは、馬車にのる鶴見中尉でした。

尾形の父殺しは、鶴見中尉が大きく関わっていたことが分かります。

 

その後、鶴見中尉は第七師団のこれからの苦難と結束を語り、尾形が父の代わりとなり、団の中で重要な役割を担うことを話します。

しかし尾形は、自分を利用する鶴見中尉の真意を見抜き「たらしめが……」と内心つぶやくのでした。

 

アニメだと2期の「19話/カムイホプニレ」で放送された

上記の内容は、アニメ放送だと第2期19話/カムイホプニレ」にて描かれます。

構成の関係で、原作とは若干導入部分が違いますが、その他は大体同じです。

 

さらに、実はこの場面にはまだ続きがありました。

原作漫画の26巻243話/上等兵たち」でそれが明かされます。

この2人が乗る馬車の御者、それは宇佐美でした。

宇佐美は尾形に激しい嫉妬を覚え、この暗殺が満鉄に絡み邪魔だった花沢中将を排除するためのもので、決して尾形のためではないと話します。

この一件で尾形がへそを曲げてしまい、後の裏切りに繋がったと宇佐美は思っているようです。

この場面を見た後だと、鶴見と尾形の会話も不思議と印象が変わります。

 

尾形は鶴見の意図を見抜きつつも、自分を認めてくれるに相手だったので「付いていこう」と考えていたようにも見えます。

宇佐美の考えが正しかったか否かは、現段階では不明です。

ただ、尾形を考察・理解するうえで外せない過去なのかもしれません。

 

【金カム】尾形の正体や過去についてまとめ

 

まとめ

尾形の正体について

  • 尾形の正体はサイコパスになろうとしてなれない人間
  • 両親と異母兄弟を殺した過去を持つ
  • 3勢力間で同盟や裏切りを繰り返す
  • 親の愛を知らない感情が欠落した悲しい人物

 

過去のエピソードや原作やアニメの該当巻数/話数

  • 尾形の過去は原作漫画の11巻「103話/あんこう鍋」で描かれている
  • アニメだと2期の「19話/カムイホプニレ」で放送された

 

以上、尾形の正体や過去についてでした!

尾形の人物像に迫ってみましたが、いかがでしたでしょうか?

尾形は暗い過去をもつ人物ですが、自分の罪を無視する態度や、鶴見中尉の策略、さらに宇佐美の存在も加わり、彼の人格に複雑な影を落としています。

尾形自身、自分の望みをどこまで分かっているのか謎な部分もあり、その点が彼の理解を難しくさせています。

 

杉元が初めて遭遇した第七師団の人間であり、様々な過去が語られた尾形ですが、まだまだ彼の考察には、材料が足りないです。

原作はすでに完結しましたが、尾形ファンの方々はぜひ彼の注目していきたいですね^ ^

 

 

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