水星の魔女の時系列は?宇宙世紀(UC)かアナザー(AS)どっちか考察

公開日: 2023年2月11日 | 最終更新日: 2023年5月1日

 

2022年10月より放送された”機動戦士ガンダム 水星の魔女”

水星の魔女は、これまでのガンダムシリーズと比べると違っている点があります。

  • 主人公が女性
  • しっかりとした学園モノ

など

 

ガンダムに搭乗するパイロットは基本的に女性が多く、(この辺が魔女の由来なのでは?)、主人公を含むこの設定は初めてです。

さらに、教師や生徒がいる中でモビルスーツについて学ぶ学園モノという点も面白いです。

 

ですが、違った点だけではなく、これまでのガンダムシリーズと共通したことも結構でてきます。

  • 宇宙居住者スペーシアン」と「地球居住者アーシアン」の対立
  • ガンダムが圧倒的な強さを持ち、他のモビルスーツを圧倒
  • エアリアルのビットなどファンネル的な装備
  • 強化人士という強化人間的なキャラが登場

など

 

そんなストーリー展開と中身なので、水星の魔女は初代ガンダムからつながる「宇宙世紀の続編なのか」。

もしくは、それとは全く異なる「アナザーストーリーなのか」。

※以下、宇宙世紀を「UC」、アナザーストーリーを「AS」と呼称します

この2つの答えで、ファンの間やネット上では騒がれています。

 

なので今回は、水星の魔女の時代設定について考察していきたいと思います↓↓

この記事を見て分かること
  • 水星の魔女の時系列について
  • 宇宙世紀 (UC)もしくはアナザー(AS)の考察
  • その根拠や理由

 

 

 

水星の魔女の時系列は?

 

まず水星の魔女の時系列として、はっきりとは描かれていないのが正直なところです。

なので、見方によってはUC、ASどちらとも取れます。

ただ、過去のガンダムシリーズを考察材料として紐解いていくと、おそらく「AS」だろうということが分かります。

では早速ですが、見ていきましょう↓↓

 

【結論】時系列はアナザーA.S.122 (アド・ステラ)

 

結論から言えば、水星の魔女で描かれている時代は、ファーストガンダムからの流れをくむ宇宙世紀(UC)とは異なる世界だと考えられます。

水星の魔女での設定では、西暦はA.S.122(アド・ステラ122年)であり、ファーストガンダムから始まる宇宙世紀(U.C.)とは異なる西暦になります。

つまり、ASであることは間違いないでしょう。

 

さらに他にも根拠がいくつかありますので、ここから考察&解説をしていきます↓↓

 

 

考察① 宇宙世紀と繋がっておらず独立した世界線

 

まず先ほども触れた通り、水星の魔女は宇宙世紀とは繋がっていない独立した世界「アナザーストーリー」です。

宇宙世紀と繋がっているかどうかを見るポイントとして西暦があります。

 

ちなみに、別のガンダムシリーズの1つである「Gのレコンギスタ」で描かれた西暦は、「リギルド・センチュリー」(R.C.)という名称でした。

別の西暦になりますが、宇宙世紀が終焉したその次の時代を取り上げていました。

 

このGレコの場合は、最初の設定段階から宇宙世紀から繋がるストーリーであることが最初に明かされていました。

さらに、作中に一瞬だけ”機動戦士Zガンダム”で活躍した名機「リック・ディアス」も登場します。

アニ木
アニ木
ただ、一瞬だけ登場するということでいうと、UCシリーズで登場するZガンダムが、アナザーの”機動武闘伝Gガンダム”に出てたので一概にはいえませんが、、

そんな、宇宙世紀との繋がりを匂わす伏線的な展開も特にありません

なので、A.S.と宇宙世紀とのつながりはないと考えられます。

 

考察② テレビの放送時間帯が過去のアナザーシリーズと同じ

 

そして、水星の魔女が放送されたのは「日曜日の夕方5時」でした。

この時間帯は、これまでも様々なガンダムの名作が放送された枠になります。

ガンダムの新作アニメで「日5」での放送は5年ぶりの復活ということで話題にもなりました。

この日5で放送されたシリーズを振り返ると、下記の通りです↓↓

  • 機動戦士ガンダムOO
  • 機動戦士ガンダムAGE
  • 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

 

そして、この全てが宇宙世紀とは異なる世界を描いたアナザーシリーズになります。

アナザーの世界観はそれぞれの作品で個性がありますが、特に「機動戦士ガンダムAGE」については、これまでの視聴者層から変化させ、小学生を中心に若い世代をターゲティングした作品です。

ちなみにガンダムAGEは、ガンダムシリーズではじめて小学館が発刊する雑誌とコラボをしたり、妖怪ウォッチやイナズマイレブンといった子供たちに人気のタイトルを数多く手掛けるゲームメーカー”レベルファイブ”からゲームが発売されたりと新しい試みに取り組んでいました。

 

そんな「日5」の枠で放送された水星の魔女も、若い女性という新しい層に向けた作品と言われています。

なので、宇宙世紀から切り離し新たな世代を取り込むための作品と考えて良いでしょう。

 

 

考察③ ガンダムのデザインがアナザー特有

 

一言で「ガンダム」と言っても、数多くのモビルスーツが登場してきました。

ガンダムといえば額にV字の角の印象があると思います。(マルチブレードアンテナと言うそうです)

このアンテナを持っていない、または不思議な付き方をしているターンエーガンダムや、耳あたりに付いているGセルフなど色々な機体もあります。

 

その中で宇宙世紀とアナザーで登場するモビルスーツの違いに機体の継承があります。

例えば、ガンダムではないですが作中に登場する量産機は宇宙世紀だと、過去シリーズにも登場していた機体がそのまま出ることがあります。

その場合、名称が少し変わっていたりするのが特徴的です。(ジェガン→ジェスタ)

 

しかし、アナザーの場合は完全に分かれた世界観で描かれているため、過去シリーズでも見たことがあるモビルスーツが「改良版」」「進化版」として登場することはありません。

そういう視点で見ても、水星の魔女にでてくるモビルスーツに宇宙世紀の常連であるジム、ジェガン、ネモ、ザク、といったモビルスーツは出ていないです。

ここから見ても、やっぱり水星の魔女は宇宙世紀と繋がらないと考えられます。

(ちなみにですが、SEEDのように宇宙世紀のモビルスーツと同じ名称でも繋がらない作品もあります。)

 

考察④ 宇宙世紀は閃光のハサウェイが出たばかり

 

また別の視点として、現在作成中の別作品に宇宙世紀シリーズが控えています

ちょうど「日5枠」で、水星の魔女第2クールが始まるまでの間で放送されている「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」は、宇宙世紀から繋がる作品です。

元々は小説が原作で、映画にて「全3部作」として上映される予定です。

コロナによって、上映延期などが重なってしまった作品でもあります。

なので、実際の上映はまだ第1作目だけで、続編待ちの状態です。

 

ちなみに、主人公の「ハサウェイ・ノア」はファーストガンダムから登場しているホワイトベースやアーガマといった宇宙世紀に活躍する戦艦の艦長を歴任した「ブライト・ノア」の子供です。

そのハサウェイが、戦争を通じて関わったアムロとシャアの意志を受け継ぎ、腐敗した地球連邦政府に対して反旗を翻す活動を起こすという話です。(これ以上はネタばれになるのでここまでに、、)

ですので、この作品が控えている中での宇宙世紀シリーズを描くのは考えにくいと思います。

 

考察⑤ UCの続編「UC2」が最新作として制作中

 

そして、実は先ほどの閃光のハサウェイとは別にもう1つ、宇宙世紀を舞台にしたストーリーが控えています。

ガンダムのアニメ制作を手掛ける”サンライズ”が2018年から展開しているプロジェクト『UC NexT 0100 PROJECT』では、2018年以降の宇宙世紀シリーズについて紹介されていました。

その中に、閃光のハサウェイとは別に「機動戦士ガンダムUC2(仮)」というものがありました。

(読み方は「ガンダムユニコーンツヴァイ」です)

 

元々のガンダムUCは、宇宙世紀0096を舞台に地球連邦政府に関わる重要機密情報を隠した”ラプラスの箱”を巡り、主人公”バナージ・リンクス”が、ガンダムユニコーンに搭乗してジオン残党や地球連邦政府と戦うストーリーです。

その続編となるUC2が2018年以降のサンライズ制作作品のタイトルに挙げられています。

 

ですが、閃光のハサウェイがコロナの影響で上映が遅れているので、いつ出ていくるのかは公式発表もまだされていない状態です。

とはいえ、そんな宇宙世紀をテーマにした大きな2タイトルが控えていることを考えると、水星の魔女が宇宙世紀をテーマにするには宇宙世紀のいつごろを舞台にしているのか、他のシリーズとの整合性などをはかる上でもなかなか難しいかなと思います。

 

考察⑥ ターンエーや鉄オルなど似た点もあるので間違いやすい

 

ここまで、様々な切り口で水星の魔女が宇宙世紀ではないことを考察してきました。

それでも「宇宙世紀なのでは?」と、期待も含めて思ってしまう所には、水星の魔女にまだまだ隠されている謎が部分が多い部分が1つ。

そして、要所要所で宇宙世紀や他のシリーズとの関係性を感じてしまう要素があるからです。

 

まず、終盤にプラント・クエタを襲撃した”フォルドの夜明け”ですが、この組織の名前に似た”夜明けの地平線団”という海賊が鉄血のオルフェンズに登場します。

しかもその組織のトップがフォルドの夜明けのトップ”ナジ・ゲオル・ヒジャ”にそっくりなんです!(ちなみに声優さんは一緒です)

 

あと、チュアチュリー・パンランチ (チュチュ)の専用モビルスーツや学校の授業で使用するモビルスーツ”デミトレーナー”が、∀ガンダムに登場するモビルスーツ”スモー”に似ているんです。

そんなどことなく似ている部分を見ると「実はこれって繋がってない?」と思ってしまうんですよね^^;

このように、完全に違う点や少しだけ「そうかも?」という曖昧なシーンが登場するため、UCまたはAS議論に決着がつかないのかもしれません。笑

 

 

【機動戦士ガンダム水星の魔女】時系列の考察まとめ

 

まとめ
  • 【結論】時系列はアナザーA.S.122 (アド・ステラ)
  • 考察① 宇宙世紀と繋がっておらず独立した世界線
  • 考察② テレビの放送時間帯が過去のアナザーシリーズと同じ
  • 考察③ ガンダムのデザインがアナザー特有
  • 考察④ 宇宙世紀は閃光のハサウェイが出たばかり
  • 考察⑤ UCの続編「UC2」が最新作として制作中
  • 考察⑥ ターンエーや鉄オルなど似た点もあるので間違いやすい

 

ということで、今回は水星の魔女が宇宙世紀かアナザーかについて検証してきました。

結論を最初にお伝えしてしまいましたが、色々なことを考察しても、やはりアナザーシリーズであることが濃厚と言えますね。

とはいえ、宇宙と地球の対立構造や、強化人間やクローンの存在や、ガンダムが他のモビルスーツを圧倒するところ等々。。

これまでのガンダムシリーズをしっかり受け継いでいる部分が多いのは嬉しいですね!

 

第1クールの最後の終わり方が惨かったこともあり、ちょっとこれまで見てくれていた若い世代の人たちが、また4月から見てくれるのかは心配です。

ただ、コアなガンダムファン的にはやっと富野監督らしくなってきたなとワクワクしていると思います。

 

ちなみに4月までの間に放送される”機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ”もビジュアルが綺麗なのと、キャストさんも良い配役なので、ぜひこちらも見て頂けたらと思います^ ^

 

 

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