水星の魔女-ハッピーバースデーの歌詞を考察!トラウマシーンをご紹介

公開日: 2023年5月18日 | 最終更新日: 2023年5月18日

 

水星から来たガンダムのエアリアルを使いこなす”スレッタ・マーキュリー”が、学園に編入してから様々な事件に巻き込まれていく【機動戦士ガンダム 水星の魔女】。

昨年から第1クールがスタートし現在で第17話まで進んでいますが、謎が多いストーリーに毎回終わるたびにネットに感想や考察が飛び交う非常に話題性の多い作品です。

 

そんな水星の魔女で、度々登場するキーワードに「誕生日」と「ハッピーバースデー」の歌があります。

本編が始まる前のプロローグから、実は誕生日というお祝いの日にまつわるストーリーが描かれてきました。

プロローグのあらすじは、スレッタのお姉さんにあたる”エリクト・サマヤ”の誕生日に、ガンドの研究をしていたヴァナディース機関の研究ラボが襲撃を受けます。

 

そのシーンで、ナディムはガンダムで出撃し襲撃してきたドミニコス隊に応戦し、妻のエルノラ(のちのプロスぺラ)とエリクトを逃がします。

その時、ナディムがエリクトの誕生日を祝うため、コックピットから最後の通信でハッピーバースデーを歌ったのです。

その歌声を敵も味方も全員が通信で聞き、その後ナディムは死亡しました。

 

そんなプロローグから始まり、本編でもハッピーバースデーのお祝いをしようとすると不幸がやってくるという「死亡フラグ」の展開となります。

ということで、改めてこの作品におけるハッピーバースデーの意味を考察していきたいと思います↓↓

この記事を見て分かること
  • ハッピーバースデーの「歌詞の意味」について
  • 怖いシーン」をご紹介

 

 

 

ハッピーバースデーの歌詞の意味は?

 

水星の魔女でハッピーバースデーが流れて、これまで良かったことはありません。

死亡したり悪いことが起きたりと、すべてネガティブ&マイナスなことが起きています。

もはや、不吉の象徴というようなイメージです。

ではまず、この作品内におけるハッピーバースデーの意味を解説していきたいと思います↓↓

 

ハッピーバースデーの意味は「呪いの歌」と考察

 

プロローグで登場したように、この作品でのハッピーバーズデーは祝福する言葉としては使われておらず、逆に不幸を招く呪いの歌として使われています。

本来は誕生を祝うわけですが、この作品の中ではエリクトが生身の体では生きていけない状態だったため、モビルスーツになり生きていくことを母親であるプロスぺラが選ぶわけです。

そんな新たな体に生まれ変わったエリクトが幸せになれるのかというと、どうでしょうか?

なかなか難しいかと思わざるを得ません、、エヴァの人類補完計画なみに幸せになる終わり方がなさそうです、、

そんな中で、この作品内ではハッピーバースデーはむしろ絶望へとつながってしまう死亡フラグ化していると考えられます。

 

 

祝福ソングなのに怖いシーンで使用される

 

本来、ハッピーバースデーは「誕生日」を祝ってもらうためのすごく幸せな歌です。

そんな祝福ソングでありながら、真逆の意味を持っています。

先ほども解説をした、プロローグ。

後ほどご紹介をするエランショック。

さらに、スレッタのホルダー剥奪。

 

このように、曲が流れると決まって良くないことが起こります。

残念ながら、この作品では祝福ソングではなく怖いシーンに繋がっているのです。

 

本当の歌詞を知らないスレッタは愛されたことがない

 

そして、ここからはスレッタのハッピーバースデーの怖い意味を考えていきます。

実は、スレッタが歌うハッピーバースデーの歌は、私たちが知っているものとは少し歌詞が違うんです!

通常

ハッピーバースデートゥーユー

ハッピーバースデートゥーユー

ハッピーバースデー ディア ○○

ハッピーバースデートゥーユー

 

スレッタ

ハッピーバースデートゥーユー

ハッピーバースデートゥーユー

ハッピーバースデー ハッピーバースデー

ハッピーバースデートゥーユー

 

このように「ハッピーバースデー、ディア〇〇」とお祝いする人、信愛なる相手へのフレーズ「ディア」の部分がないのです。

スレッタの場合は、ハッピーバースデーを2回歌う歌詞になっていました。

 

実際にこの歌詞は実在していて、タイではそのように歌われているそうです。

ですが、このディアがない歌詞しか知らないスレッタは、本当の歌詞を知りません。

つまり、エルノラ (プロスペラ)にはそのように歌われたことがないと言えます。

残酷ですが〜「=愛されたことがない」ということが分かるのです。

 

 

家族の絆を大切にするスレッタには残酷な歌

 

スレッタは、作中で学園の仲間たちとの会話にたびたび「家族」という言葉を使用しています。

さらに、プロスペラやエアリアルとの家族の絆を大切にしていることを主張します。

しかし、先ほどのように「ディア」(親愛なる)の歌詞を知りません。

プロローグでは、ナディムが愛する娘にむけて「ハッピーバースデー ディア エリクト」と歌っていました。

もちろんエルノラもこの歌を聞いていたため、周知の歌だったことが分かります。

 

ただ、エルノラはスレッタにその歌詞をあえて教えていないように感じます。

なので、スレッタは「ハッピーバースデーを2回」歌うバージョンしか知らないのです。

これを踏まえてもスレッタは、”ディアがない=愛されていない”ということが言えるのではないでしょうか?

 

そんなスレッタですが、実際は「大切な人をお祝いしたい」とやりたいことリストに書いているような子なんです。

なので、これまでお祝いをしたことがないんじゃないかと思います。

「愛」「家族」「友達」という絆を1番大切にしているキャラにも関わらず、愛されたことも愛したこともないという残酷な現状が、スレッタの過去や人物像を深く表されています。

 

 

トラウマシーンをご紹介

 

ここまで、ハッピーバースデーの歌詞の意味について考察してきました。

ここからは、改めて作中で登場する誕生日のエピソードを紹介していきます↓↓

 

① ヴァナディース事変

 

まずは、プロローグで描かれたヴァナディース事変です。

元々、水星の魔女の設定として「ガンダムの開発が禁止されている」という特徴があります。

ガンド技術をモビルスーツに応用したガンドフォーマットはパイロットの命を奪う危険な技術であり、その技術が使われているガンダムは開発が認められていませんでした。

そんな危険な技術の研究をしていたヴァナディースの研究所をドミニコス隊が襲撃し、研究者たちを殺していったのがヴァナディース事変です。

この襲撃を受けた際、娘と奥さんを逃がすために自身の命を投げ打って応戦したエリクトの父・ナディムは本当にかっこいい父親だと思います!

 

そして、そのナディムが最後に歌ったのがハッピーバースデーの歌でした。

その後は、ナディムが死亡、エリクトはエアリアルの中、エルノラは復讐者になり、そこにスレッタも巻き込まれるという絶望が始まるのです。

 

② エランショック

 

続いては「エランショック」です。(エランの死亡)

エランはペイル社が擁立するモビルスーツパイロットで、ペイル社が開発したガンダム・ファラクトを操縦させるために作り出した強化人士です。

そして、これまでに複数のエランを作り上げていてエランショックと言われる出来事は強化人士4号の時におこりました。

”第6話 鬱陶しい歌”でのシーンでの出来事をエランショックと呼んでいます。

 

ペイル社としてはエアリアルを手に入れようと画策していて、エランを通じてエアリアルの情報を引き出そうとしていました。

そのためエラン(強化人士4号)はスレッタに接近し、スレッタも自分に優しくしてくれる男の子に惹かれていきました。

 

しかしエランの態度が一変し、決闘でエアリアルを奪いにきます。(ペイル社の指示)

そこを見事勝ったスレッタは、エラン(強化人士4号)の「誕生日を教えて」と彼にききます。

元々、自身の過去の記憶を消されていたエランは、最初答えることはできませんでした。

後々、昔の記憶を取り戻しスレッタと仲良くなろうとお互いに打ち解けることができます。

 

ところが、決闘に負けガンダムに浸食された4号はペイル社として処分されることが決定してしまいます。

そして、拘束されたエランが光に包まれる最後、自分の誕生日の記憶を取り戻しハッピーバースデーを歌い最期を迎えるのでした。

そんなことを知らずに、エランとの待ち合わせ場所にスレッタがハッピーバースデーを歌いながら待ち続けるシーンでこの回は終わりました。

 

③ スレッタのホルダー剥奪 (グエルとの決闘)

 

3つ目のシーンは、17話”大切なもの”でのエピソードです。

スレッタはミオリネの誕生日に向けて「何が欲しいか」を聞いていました。

それにミオリネは「勝利を頂戴」とスレッタにねだります。

その決闘の相手こそ、学園に戻ってきたばかりのグエルでした。

 

ただ、ミオリネはスレッタを守りたい一心から、あらかじめ負けるようにプロスぺラと打ち合わせ済みでした。

そして、決闘が始まりスレッタが優勢に決闘をすすめ、最後の一撃という所までいきます。

でも、その時ミオリネがエアリアルをシャットダウンさせる信号を送る計画を実行。

その時の合図が、電子端末(スマホ)から鳴る着信音のハッピーバースデーの歌でした。

 

その音楽が流れた瞬間、エアリアルは急に起動を停止しその間グエルにアンテナを折られてしまいました。

状況が飲み込めていないスレッタは、ミオリネに負けてしまったことを言うと、「私が計画したんだもの」と告げられます。

そんなパニック状態に陥ってしまったスレッタでしたが、終始ハッピーバースデーの曲に振り回されることから、まさに呪いの歌と言っても良いでしょう。

 

【水星の魔女】ハッピーバースデーの考察まとめ

 

まとめ
  • ハッピーバースデーの意味は「絶望」と考察
  • ヴァナディース事変
  • エランショック
  • スレッタのホルダー剥奪 (グエルとの決闘)

 

以上、今回はハッピーバースデーに関する考察をしてみました。

嬉しいはずの誕生日が不幸の始まりなっていく展開は、どのシーンも切ない気持ちでいっぱいになります。

特にプロローグのシーンでは3人でお祝いをしようと集まってケーキの準備が出来ていたところに、襲撃を受けることになりました。

そして、お祝いが出来なかったことを悔やむあまり歌って死んでいくナディムと、生き延びるためエリクトとエルノラをのせたガンダムが離れていくシーンはなんとも悲しくなります。

この復讐をプロスぺラとエアリアルになって実行に移すわけですから、これからどんな展開になっていくのかとっても気になります。

 

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