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【聲の形】夢の中のもうすぐ火曜日が終わるの意味は?カレンダーの伏線から考察

公開日: 2020年7月24日 | 最終更新日: 2020年8月24日

 

【聲の形】は、伏線が多く張り巡らされています。

序盤に出てきた何気ないシーンが、後半のエピソードに繋がるいわゆる「伏線」です。

【聲の形】は、ただ見るのではなく、頭を使いながら楽しめるのも魅力の1つの要因です!

 

その中で、大きな意味を持つであろう1つの伏線が登場するのですが、内容が深くて理解できないシーンがあります。

そのキーワードはもうすぐで火曜日が終わるです。

 

今回は、【聲の形】に登場する伏線についてお話します↓↓

★この記事を見ることで、硝子と将也の夢の中で起きた、意味深なシーンの意味が分かります!

 

 

 

【聲の形】夢の中のもうすぐ火曜日が終わるの意味は?

 

冒頭でお話した「もうすぐで火曜日が終わる」は、主人公・石田将也しょうやのセリフですが、独特な表現方法がされているシーンでした。

セリフというよりは、耳が聞こえないヒロイン・西宮硝子しょうこに向けた言葉で、「筆談」のような描かれ方をしています。

そして、この言葉自体の意味も解説されないまま終わりを迎えるので、「あのシーンはどういうこと?」と疑問を持ったままモヤモヤする方が多かったようです!

 

ここでは、この意味深な伏線について考察します↓↓

 

石田将也は転落事故で入院してから数日間意識を取り戻さなかった

夏休みを迎え、将也は西宮一家と花火大会を楽しんでいました。

会場で、花火を見ながら西宮家の母・八重子やえこ妹・結絃ゆづるが食べ物を買いに行きます。

 

残された2人で話をしている途中、ふと硝子が立ち上がり「勉強のために帰る」と言います。

その後すぐ、結絃に頼まれたカメラを取りに行くため、将也は西宮家に向かいました。

そこで、将也は硝子がベランダから飛び降り自殺をしようとする光景を目にします!

 

急いで駆け寄り、間一髪のところで硝子を助け出しましたが、勢いで将也が落下してしまいます!

すぐに病院に搬送されますが、この事故から将也は意識を取り戻しませんでした。

 

 

西宮硝子は夢の中で「もうすぐ火曜日が終わる」という将也からの謎のメッセージを見た

将也がまだ意識を取り戻さない状況で、硝子は不安や罪悪感を抱えていました。

そんな時、硝子はあるを見ます。

それは、将也が一方的に語り掛けてくる内容でした↓↓

西宮

見つけた。

元気?

なんか、変なかんじだな(笑)

俺、しのーと思ってさ…。

あ、もうすぐ火曜日が終わる

じゃーな。

西宮

 

かなり意味深ですよね?

まるで、将也の独り言のような言葉でした。

そして、これは声に出されることは無く、真っ白な背景に言葉だけが描かれるシーンでインパクトがあります。

硝子に伝えたい言葉なので、「声」ではなく、あえて「筆談・メモ書き」のような形がとられたのでしょう。

 

将也が死のうと考えていた頃のカレンダーには火曜が最終日とメモされていた

物語序盤で、人生に疲れた将也は死のうと考えていました。

その時、カレンダーに死ぬ日を「最終日」と書き込むなど人生のカウントダウンをします。

その最終日こそ「火曜日」でした↓↓

カレンダー4月

1~8日:「予定なし」

9日(水):「バイトやめる

10(木):「予定なし」

11(金):「業者ひきとり

12,13(土,日):「予定なし」

14日(月):「銀行

15日()=「最終日

 

序盤のシーンで登場するカレンダーの「火曜日」というキーワードが、物語終盤で大きな意味を持ち始めます。

この言葉には、どのような意味が隠されているのでしょうか。

 

 

生死の境をさまよう将也は夢の中で諦めようとしていた

先ほどの、硝子が夢の中で見た内容は、明らかに将也の何かを伝えるメッセージでした。

じゃーな。西宮」という最後の言葉を残し、背景が病院内へと切り替わります。

そして、将也が背を向けてどこかへ歩いていき、次に振り返ったときには「高校生」ではなく「小学生の姿」をしていました。

 

その夢にハッと起きた硝子は、妙な胸騒ぎを覚えて走り出しました。

そして、いつも将也と一緒にこいにエサをあげていた橋の上まで向かいます!

しかし、そこには将也の姿はなく不安で泣き叫びます!

 

硝子が泣き叫んだ結果、その「涙」が川にポツンと落ちると、そこには波紋が広がりました。

すると今度は、その硝子の泣き叫ぶ声を将也が夢の中で聞きます。

意識不明だった将也でしたが、この声にハッと目を覚まします!

そうして、妙な胸騒ぎを感じ、硝子同様に無意識のまま橋に向かっていました。

 

橋で無事再会できた2人は、手話で会話をします。

そこで将也は、夢の中の出来事を硝子に伝えました。

さっきまで君と話してた。夢の中で諦めようと思ってたみたい。」と。

 

あのメッセージは、転落事故によって意思不明の状態が続き、生死の境をさまよう将也から最後の言葉だったのです!

硝子が感じた妙な胸騒ぎは、将也の瀬戸際を知らせる内容でした。

 

もうすぐ火曜日が終わるには「将也がこれから死ぬ」ことを意味すると考察

ここまで色々解説してきましたが、もう答えが出ましたよね!

硝子が夢の中で見た「もうすぐ火曜日が終わる」は、序盤で死を考える将也そのものでした。

 

実際、将也は踏みとどまり今も生きていますが、入院中の将也は本当に危険な状態だったのです!

なので、走馬灯のような描写で「これから死ぬ」という含みを持たせていました。

 

序盤は、将也の人生に支えとなる硝子はいませんでしたが、この時は違います!

心で繋がっている硝子がいたからこそ、独り言のようにはならず「西宮」という言葉が含まれていたのです!

そのおかげで、硝子にも伝わり不安で泣き叫ぶ声を聞くことができます。

それによって、将也も目を覚ますことができました!

 

なので、「もうすぐ火曜日が終わる」には俺はこれから死ぬという大きな意味があったと考察しました!

 

まるで以心伝心のように、将也と硝子は繋がっていたのですね!

序盤「孤独な将也 →

終盤「支えとなる硝子がいる将也 → 硝子と心で繋がっている →

この関係性を、声を発することなく伝えあう描写は素晴らしく感動しました!

まさに、これが【聲の形】なのでしょうね^ ^

 

 

【聲の形】夢の中のシーンについてまとめ

 

まとめ

●石田将也は自殺をしようとする西宮硝子を助けた代わりに、転落して意識不明となってしまう

●硝子は夢の中で、将也から「もうすぐ火曜日が終わる」というメッセージを見る

●悲しむ硝子の泣き叫ぶ声は、将也に届き目を覚ます

●生死をさまよう将也を救ったのは硝子で、その硝子にメッセージを届けた将也との2人の繋がる心が描かれていた

●「もうすぐ火曜日が終わる」は、将也が「これからまさに死ぬところ」という意味があったと考察

 

以上、夢の中のセリフについてでした!

初めてこのシーンを見たときは、何が言いたいのか分からずモヤモヤしながら終わりましたが、複数回見ることでよく分かりました!

伏線の回収が行なわれるシーンや、それが持つ意味を理解することで、作品の深さを知ることができます!

他にも多くある伏線を、ぜひ考察してみて下さい^^

 

 

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