ひかるが死んだ夏のジャンルはBL?キスシーンはある?

公開日: 2023年4月30日 | 最終更新日: 2023年8月7日

 

2023年の「このマンガがすごい!」の、オトコ編で堂々の1位を獲得した漫画、【光が死んだ夏】

「面白そう」と、注目している方も多い作品の1つではないでしょうか。

 

しかし、この作品、ネットで検索していると、BLなのか?と思うような評判も散見されます。

そこで、この記事では、【光が死んだ夏】のジャンルについてご説明したいと思います!

BLなのか?そして、主人公であるよしきとヒカルの2人のキスシーンはあるのか?

気になっている方は、ぜひご一読ください!

この記事を見て分かること
  • 光が死んだ夏のジャンル
  • 性的描写があるか
  • なぜBLだと勘違いされるのか
  • キスシーンはあるのか
  • 今後もキスシーンは出てこないのか

 

 

 

ひかるが死んだ夏のジャンルはBL?

 

まずは、この作品のジャンルがBLなのかどうか、考察してみたいと思います!

そしてなぜ、ネット上では、BL的な評判があるのかも詳しく見ていきます。

BLが好きな方も、苦手で避けたいと思っている方も、まずはこの作品のジャンルを一緒に確認してみましょう。

 

BLではなく「青春サスペンスホラー」

結論を先に述べると、【光が死んだ夏】は、BLのジャンルとは言えません。

ジャンルとしてはBLではなく、「青春サスペンスホラー」であると思われます。

もちろん、2人の関係は一見すると、普通の友人同士の距離より近く、作中でも恋人関係と第三者から勘違いされるシーンもあります。

 

ですが、2人の関係は、友人や恋人といった人間同士の関係性で語れるものではないと思われます。

というのも、ヒカルが人間でないナニカだからです。

ヒカルは少年の姿をしていても、中身は全く違う化け物のようなものです。

人間の命やその感情についても理解が乏しく、その正体すらよく分からない存在だからこそ、よしきとの関係は不可解な距離感になってしまうのでしょう。

 

そしてこの作品は、そのナニカであるヒカルの正体と、よしきとの関係をめぐる、青春とサスペンスと、ホラーが闇鍋的に煮込まれた展開をしていくのです。

ジャンルをBLとしてしまうと、この作品が描こうとしているヒカルの正体について、うまく理解できないかも知れません。

あえてジャンルを分けるとすると、「青春サスペンスホラー」と言えるでしょう!

 

 

よしきとヒカルに性的な描写は一切ない

もちろん、主人公であるよしきとヒカルの少年2人の間に、性的な描写は一切ありません。

そのため、BLが苦手な方も安心して見ていただくことができます。

かくいう私も、BLが苦手なのですが、この作品は抵抗なく読むことができました!

 

ホモソーシャルな一面からBLと勘違いされる

 

ではなぜ、ネット上ではBLだと誤解してしまうような評判がされているのでしょうか?

それは、よしきとヒカルの2人の関係がホモソーシャル的な表現で描かれることがあるからかもしれません。

 

例えば、原作漫画1巻では、ヒカルが自分の本体に触れさせるために、よしきの手を腹の中に入れさせるシーンが登場します。

そのシーンはどこか官能的な表現で描かれているため、BL的だと感じる読者もいるようです。

こうした描かれ方をするのは、元々単行本化される前に、作者がSNS上で公開していた際は、BLとして描かれていたためかもしれませんね。

単行本になり、物語を深めていく上で、2人の関係のBL的な描写は書き直されたようです。

 

 

キスシーンはある?

 

性的な描写はないとしても、すごく曖昧なラインなのがキスシーンではないでしょうか?

性的な描写がないと言われている作品でも、ライトなキスシーンが描かれることは少なくありません。

特に2人の間に恋愛感情がなくても、作中の展開でアクシデント的に描かれることもありますよね。

そうしたシーンは【光が死んだ夏】にはあるのでしょうか?

 

 

2人のキスシーンは登場していない

BLが苦手な方は、恋愛感情が描かれていなくても、キスシーンなどが描かれるだけでも嫌になってしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。

しかし、この作品では、2人のキスシーンは登場していません。

 

あくまで2人の関係は、人間と化け物のようなナニカの関係

ヒカルがよしきに執着するシーンはたくさんありますが、恋人同士が行うような身体的接触は一切描かれておりません。

2人の触れ合いのほとんどは、仲のいい男友達のラインを超えるものではないと思います。

2人が一線を越えるほど接触するのは、ヒカルの本体に触れるときだけ。

それこそ、ホラーなシーンなので、BLというには少し違うかもしれませんね。

 

ヒカルの愛情はキスではなくナニカを使用すると予想

 

この作品は確かにBLではありませんが、ヒカルがよしきに対して異常に執着し、特別な感情を持っていることは明確です。

それは、まるで愛情のようなものにも見え、このヒカルの感情がどう育っていき、その結果、周囲にどのような影響を与えるのかが本作の見所となっていると言えるでしょう。

では今後、キスシーンや性的描写も出てくるのでは!?と思うかもしれませんね。

 

しかしこの記事では、そうした表現は、今後も出てこないのではと予想します!

ヒカルはよしきへの愛情を、キスといった人間同士が行う愛情表現ではなく、化け物的なナニカを使用するのではないでしょうか。

というのも、この作品の主人公の1人であるヒカルは、人間の姿をしていても、あくまでその中身は化け物のようなナニカ。

町の人からは恐れられ、自身も人を殺せるような力を持っているような存在です。

 

こうした存在との関係が始まるところが、本作の冒頭になるので、単純な人間同士の愛情表現にとどまった物語で終わるとは思えません。

キスシーンなどで愛情が描かれてしまうと、化け物と人間の恋愛物語という、ありきたりな物語で終わってしまいます。

よくわからないナニカとの、独特な関係を築いていく2人が描かれていくのではないでしょうか?

 

【ひかるが死んだ夏】作品ジャンルについてまとめ

 

いかがでしたでしょうか?

最後にこの記事をまとめてみましょう。

まとめ
  • ジャンルはBLではなく、「青春サスペンスホラー」
  • 性的描写やキスシーンはない
  • ホモソーシャルな描かれ方が誤解を生んでいる
  • ヒカルの愛情は、キスなどとは違うナニカを使ったもので表現されると予想

 

【光が死んだ夏】は、BLが苦手な方にも読みやすい作品だということがわかりましたね!

ですが、もちろんBL好きな方もホラーが大丈夫な方は面白いと思うのではないでしょうか?

化け物であるヒカルとよしきの、名付けようもない関係性。

3巻は2023年6月に発売されるとのことなので、今後の展開が楽しみな作品ですね^ ^