水星の魔女-シャディクの目的や狙いは?何がしたいのか考察

公開日: 2023年5月12日 | 最終更新日: 2023年5月12日

 

4月に入り第2クールがスタートした「機動戦士ガンダム水星の魔女】。

アーシアンとスペーシアンの対立が色濃い時代に、MS開発企業であるベネリットグループの覇権と戦争での利権を巡った抗争が始まります。

最初は、主人公スレッタ・マーキュリーと花嫁のミオリネ・レンブランが学園生活を仲間と過ごしていくという優しい展開でした。

それも、今やガンダムを始めとしたMS技術、地球と宇宙の戦争、親子の歪んだ愛、と複雑なテーマを同時進行で語っていくという壮大な物語になっています。

 

そんな水星の魔女ですが、第2クールがスタートして早々、様々な謎が明かされてきました。

中でも、15話での実の父親を拘束するという荒業を実行したシャディク・ゼネリには驚きでした。

そうして、本格的に温めてきた自身の計画を実行にうつしていきます。

 

では、シャディクの目的とは一体何なのでしょうか?

なので今回は「シャディクの目的や狙いは?何がしたいのか考察」と題して、フォーカスしていきます↓↓

この記事を見て分かること
  • シャディクの「目的」や「狙い
  • 何がしたいのか」最終目的の考察

 

 

 

シャディクの目的や狙いは?

 

冒頭では、次第に過激化するシャディクの動向について触れました。

ここからは、まずシャディクがどんな目的で今の計画を進めているのかを見ていきましょう↓↓

 

目的① 戦争シェアリングの破壊

 

まず、1つ目の目的は「戦争シェアリングの破壊」です。

そもそも水星の魔女での戦争シェアリングとは「アーシアンへの武器の販売」です。

宇宙の企業同士が地球の企業に武器を供給させて戦わせることで「武器を買わないといけない状態」にさせることを指します。

 

そうすれば宇宙の企業は儲かるし、地球の企業は疲弊することになります。

こうしてできた利益を、宇宙企業で分配するのが戦争シェアリングです。

なので、アーシアン同士が戦えば戦うほど宇宙の企業は儲かり続けるという状態が、この世界での地球と宇宙の構図になります。

シャディクは、これの破壊を望んでいました。

 

 

目的② スペーシアンから権益を奪い取る

 

そして、戦争シェアリングによって「宇宙企業が利益をとり続ける」というこの経済圏を変えていくのがシャディクの目的になります。

なのでスペーシアンから権益を奪い取るため、MS開発最王手のベネリットグループに対し、地球のテロ組織を使って有力者たちを襲撃させたわけです。

スペーシアンとアーシアンとの関係に深い溝があることは、こうした事実を知っている人間ほど深くなるんでしょうね。

 

目的③ 総裁の座 (新世界の王?)

 

15話になり、襲撃を受けたデリングが倒れたことで、グループとして新しい総裁を選ぶ必要がでてきました。

その前にデリングの容態が15話の最後に一瞬だけ登場し、そのシーンでは心拍数を測っているような機械から波の波長が消えていた印象です。

もし、これがデリングの「死亡」を意味しているのであれば、衝撃的な展開でしょう。

とはいえ、グループを支えていく新総裁は必須であり、早急に誰かを選定する必要はあります。

このベネリットグループ総裁の座をかけた選挙に、ミオリネだけではなくシャディクも出る展開へと移っていきます。

 

 

目的④ アーシアンのハーフとしての怨みを晴らす

 

シャディクは元々「孤児院」で幼少を過ごしていて、本人も地球の紛争地域出身といっています。

また、アーシアンとスペーシアンとのハーフであることも明かしています。

なので、決して恵まれた幼少生活ではなかったことは伺えます。

 

しかし、今回のサリウス拘束については「父への恨みがきっかけではない」ということも本人が明かしていました。

では、何が目的でこの計画を実行したのでしょうか?

 

 

何がしたいのか?

 

ここまで、シャディクの表向きの目標を解説してきました。

しかし、まだまだ裏がありそうです。

色々な目的があって、今回の計画を実行してきたことが見えてきた中で、実際にシャディクは「何がしたかったのか」は不明です。

以下、その点を考察していきます↓↓

 

悪役になろうとも戦争を終結させたいと考察

 

シャディクは、地球側にもベネリットグループの技術を提供することで「地球内での争いに、宇宙企業の兵器を買わなくてもよくする」ということを考えていました。

そうして地球側も技術力が高まることによって、企業同士の紛争もなくし戦争がない世界にすることを目的に、今回の計画を実行に移します。

とはいえ、シャディクは色々な計画の実行犯であり多くの被害を出してきたことも事実です↓↓

  • ニカへの仕打ち
  • プラントクエタでのテロ
  • アーシアンのフォルドの夜明けの本拠地襲撃
  • 学園内の攻撃
  • サリウスの拘束

など

 

この計画を企て、多くの被害を出しているシャディク。

上記のことから、シャディクはアーシアン、スペーシアンどちらから見ても悪役になっていると言えます。

そこまでしても、戦争を終結させたいと思うシャディクの気持ちは強いのでしょう。

 

シャディクは歪んだ平和主義者だと予想

 

シャディクは、自身が次期ベネリットグループの総裁になるため総裁選に出馬することを決意しました。

こうすることで、最終的にベネリットグループの総裁として技術を地球側にも提供することができるわけです。

とはいえ、本当にここまで犠牲を出さないと平和が訪れないのかということも考えてしまいます。

 

ただ、きっと孤児院での生活や地球での紛争地域の現状をみてきたからこそ、生半可なやり方では平和にならないのだと考えたのでしょう。

一見すると歪んだ平和主義者のようにも感じます。

そして!この計画を立ててから長い間実行のタイミングを狙っていた、その忍耐力と思いは相当強いと考えられます。

 

【水星の魔女】シャディクゼネリの目的の考察まとめ

 

まとめ
  • 目的①戦争シェアリングの破壊
  • 目的②スペーシアンから権益を奪い取る
  • 目的③総裁の座 (新世界の王?)
  • 目的④アーシアンのハーフとしての怨みを晴らす
  • 何がしたい⇒悪役になろうとも戦争を終結させたい

 

ということで、今回はこれまで謎に包まれてきたシャディクの計画の目的や何がしたいのかについて考察してきました。

一見優しそうで物腰も低そうな雰囲気を出していますが、御三家の中で最もしたたかで、かつ平和を最も願っているのがシャディクなのではないでしょうか?

ストーリー全体も、これまで地球との連絡役であったニカが裏切ったところを捕獲したり、クワイエット・ゼロの真相が分かってきました。

今後は、ミオリネに引き継いでもらおうとプロスぺラが本性を明かしたり、ベネリットグループの総裁選が始まったりと色々なことが動き出していきそうです。

グエルもつらい地球での思いを背負い再び宇宙へと戻ってきましたし、今後の展開が楽しみです!