【ゴールデンカムイ】には、様々な「人」や「組織」がアイヌの金塊を狙い、 略奪戦に参加してきます。
その中で、金塊を手に入れると予想される有力な存在が、 陸軍第七師団の「鶴見中尉」とその部下たちです。
組織の規模、武力、情報量と他と比べ頭一つ飛び抜けた存在で、 さらにトップの鶴見中尉は作中屈指のキレ者でもあります。
しかし、謎も多い存在で、語られる言葉が必ずしも真実では 無いようです。
はたして、彼はどんな狙いがあって金塊を追っているのでしょうか?
今回は【ゴールデンカムイ】に登場する鶴見中尉についてお話します↓↓
★この記事を見ることで、鶴見の「目的」の考察内容が分かります!
目次
【ゴールデンカムイ】鶴見の目的は?
24巻発売㊗鶴見中尉#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/Ui0PpMeW3s
— ▼G3(三里) (@givup33) December 20, 2020
アイヌの集めた金塊の量は、2万貫(75トン)で、現在の価値に換算すると「8千億円」だと作中では語られています。
鶴見中尉は、この膨大な量の金塊をどのように使うつもりなのでしょうか?
脱獄王の白石が「金塊を仲間で山分けしたらいい」とセリフしていましたが、そうしない所を見ると、何か大きな目的がありそうです。
では、鶴見の狙いを解説します↓↓
鶴見篤四郎の目的は北海道に「軍事政権」を作ること
まず、鶴見中尉こと鶴見篤四郎の目的は「軍事政権を作ること」でした。
部下の前でも、そのように演説しています。
おそらく、この軍事政権の運用資金が、金塊の使い道なのでしょう。
クーデターの資金調達として「金塊」の奪取を目論んでいる
鶴見は、杉元を捕縛した際、クーデターの計画を語りました。
●アメリカから最新式の武器を買う
●第七師団を乗っ取る
●その後、本州へ天然資源を送る港町を制圧する
それ以外にも、金塊の資金で武器工場や阿片の栽培などを行い「北海道の経済を発展させる」。
「死んでいった兵士の家族を養えるようにしたい」ともセリフしています。
ただ、この計画を実行させるには莫大な資金が必要です。
中央政府を相手にクーデターを起こすために「金塊の奪取」を目論んでいるのは間違いないでしょう。
部下の復讐のためなのか考察
「今週の鶴見中尉は、時代が動くときが来た」
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これまでは、鶴見中尉の目的に触れてきました。
金塊の使い道はわかりましたが「クーデターをする目的」が不可解です。
表向きは「部下のため」と言っていますが、どうも別の目的があるようにも感じます。
以下、考察します↓↓
鶴見のクーデターは日露戦争での戦果が認められなかったことが原因だった
鶴見が属していた第七師団は、日露戦争で激戦となった二〇三高地攻略に参加し、見事占領に成功しています。
しかし、無謀な正面突破の結果、1万人いた将兵は半分以下になりました。
その後、参謀長であった花沢幸次郎中将は「手柄のために部下を死なせた」と揶揄され、自責の念から割腹し亡くなります。
政府内部では、中将の死を「部下の落ち度」が原因だと断定。
この酷評により、第七師団は報奨や勲章を得るどころか「格下げ扱い」されることになりました。
鶴見は「戦果が認められなかったこと」を、心の奥底に刻み込みます。
亡くなった「部下の復讐」のため反旗を翻した
戦争で決死の想いだったにも関わらず、っていたのが「政府からの冷遇」とあっては不満を持つのも当然のことでしょう。
鶴見中尉は、死んでいった戦友たちを「満州の地が日本のである限り、彼らの遺骨は日本に眠っている」と語ります。
一見無謀とも思える鶴見の計画も、時には狂気と思える行動も「全ては死んでいった仲間のため」「今も報われず生きている部下のため」だと思えば納得できます。
さらに、そんな彼を信奉し付いていく部下がいることも理解できます。
ただ、本編で描かれる鶴見中尉の過去を見ていると「部下のためだけではない」ような印象です。
もっと昔から、何かしらを計画していたことが分かります↓↓
妻子を死に追い込んだアシリパの父・ウイルクへの憎い感情も大きく関係している
鶴見中尉が衝撃的だったこのシーン
妻子を愛していたのは鶴見中尉命の宇佐美すらビビる程の脳汁ドバドバ垂れ流しが単行本で追加描写されたの見ても間違いない
そして恐ろしいのがヤンジャン本誌ですら中尉の心底まで見えていない事ですよ
#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/KOhI0io2bI— 瀑布 (@tornadomilk) November 30, 2020
鶴見中尉の過去は、色々な時代が描かれます。
しかし、1番重要な回想シーンは、彼が若い頃にロシアにいた時のものでしょう。
このエピソードの主役は、アシリパの父・ウイルクと仲間であったキロランケ、ソフィアの計3名でした。
3人はウラジオストクにある「長谷川写真館」で長谷川幸一という人物から、日本語を教わります。
この長谷川には、ロシア人の妻と、まだ赤ん坊の娘がいました。
ロシア皇帝暗殺から10年以上「逃亡生活」を送っていた3人にとって、長谷川から日本語を習っていた期間は、つかの間ですが心休まる瞬間でした。
しかし、穏やかな日々は、意外な形で破られます。
ロシアの秘密警察が、長谷川写真館を包囲したのです。
ウイルク達を追ってきたと思われた秘密警察ですが、実は日本のスパイだった長谷川幸一を狙ってやってきたのでした。
4人は協力して、秘密警察を撃退します。
しかし、逃亡を図った警察官1人をソフィアが狙撃しようした時、流れ弾が長谷川の妻と子供に命中します。
そうして、妻と子供は2人とも死亡してしまいました。
逃亡中だったこともあり、長谷川は一旦逃げることを最優先とします。
ここで長谷川とは別れ、ウイルク、キロランケは日本へ。
ソフィアは、罪悪感からロシアに留まることを選び、3人は別の道を歩くことになります。
場面は代わり、瀕死のフィーナに語りかける長谷川に移ります。
このとき、自分の本当の名前は「長谷川幸一」ではなく「鶴見篤四郎」だと告白します。
その後、妻と娘の遺体を写真館に収め、建物ごと焼き、鶴見篤四郎は去っていくのでした。
長谷川幸一の正体が、まさか若き日の鶴見中尉で、ウイルクたちとこんな繋がりがあることに、多くの読者が驚いたのではないでしょうか?
妻にも自分の本名を伝えなかった彼ですが、この一件が「彼の心に大きな闇をもたらした」のは間違いないでしょう。
部下のためと言いながら家族の恨みを果たすことが1番の目的だと考察
「部下のため」と無私のリーダーを演じている鶴見中尉ですが、それはやはり建前でしょう。
彼をあそこまで突き動かす信念は「死んでしまった家族の復讐のため」だと感じます。
ただ、あくまでも可能性の話です。
ウイルクやキロランケに復讐せず、難解な刺青人皮を集め、金塊を手に入れようとする行動は不可解な気もします。
部下や家族の報復にしては、冷静すぎます。
果たして、鶴見中尉の本心はどこにあるのでしょうか?
今後の展開で、彼の本心が見えてくると良いですね!
【金カム】鶴見中尉の目的まとめ
こうしてみると鶴見中尉って凄い人生送ってるな
#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/F43Nhj7nkH
— 華麗なるカレー (@nico252_1610) November 30, 2020
まとめ
●鶴見篤四郎の目的は北海道に「軍事政権」を作ること
●クーデターの資金調達として「金塊の奪取」を目論んでいる
●鶴見のクーデターは、日露戦争での「戦果が認められなかったこと」が原因だった
●亡くなった「部下の復讐」のため反旗を翻した
●妻子を死に追い込んだアシリパの父「ウイルクへの憎い感情」も大きく関係している
●部下のためと言いながら「家族の恨みを果たすことが1番の目的」だと考察
以上、鶴見中尉の目的についてでした!
主人公、杉元の最大の敵として、物語の初期から登場していた鶴見中尉。
離反者を拷問する残酷さと、部下を想う優しさで隊を掌握する悪魔のような人物ですが、その心の内はいまひとつ見えてきません。
ウイルク、キロランケの2人が既に死亡してしまったことから、現在、長谷川幸一をしる人間はソフィアしかいません。
もし2人が再会したとき、鶴見中尉の本心が聞けるかもしれませんね^ ^
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