【ゴールデンカムイ】鶴見の目的は?部下の復讐のためなのか考察

公開日: 2021年6月9日 | 最終更新日: 2021年9月8日

 

ゴールデンカムイ】には、様々な「人」や「組織」がアイヌの金塊を狙い、 略奪戦に参加してきます。

その中で、金塊を手に入れると予想される有力な存在が、 陸軍第七師団の「鶴見中尉」とその部下たちです。

組織の規模、武力、情報量と他と比べ頭一つ飛び抜けた存在で、 さらにトップの鶴見中尉は作中屈指のキレ者でもあります。

 

しかし、謎も多い存在で、語られる言葉が必ずしも真実では 無いようです。

はたして、彼はどんな狙いがあって金塊を追っているのでしょうか?

 

今回は【ゴールデンカムイ】に登場する鶴見中尉についてお話します↓↓

★この記事を見ることで、鶴見の「目的」の考察内容が分かります!

 

 

 

【ゴールデンカムイ】鶴見の目的は?

 

アイヌの集めた金塊の量は、2万貫(75トン)で、現在の価値に換算すると「8千億円」だと作中では語られています。

鶴見中尉は、この膨大な量の金塊をどのように使うつもりなのでしょうか?

脱獄王の白石が「金塊を仲間で山分けしたらいい」とセリフしていましたが、そうしない所を見ると、何か大きな目的がありそうです。

では、鶴見の狙いを解説します↓↓

 

鶴見篤四郎の目的は北海道に「軍事政権」を作ること

まず、鶴見中尉こと鶴見篤四郎の目的は「軍事政権を作ること」でした。

部下の前でも、そのように演説しています。

おそらく、この軍事政権の運用資金が、金塊の使い道なのでしょう。

 

 

クーデターの資金調達として「金塊」の奪取を目論んでいる

鶴見は、杉元を捕縛した際、クーデターの計画を語りました。

●アメリカから最新式の武器を買う

●第七師団を乗っ取る

●その後、本州へ天然資源を送る港町を制圧する

 

それ以外にも、金塊の資金で武器工場や阿片の栽培などを行い「北海道の経済を発展させる」。

死んでいった兵士の家族を養えるようにしたい」ともセリフしています。

 

ただ、この計画を実行させるには莫大な資金が必要です。

中央政府を相手にクーデターを起こすために「金塊の奪取」を目論んでいるのは間違いないでしょう。

 

 

部下の復讐のためなのか考察

 

これまでは、鶴見中尉の目的に触れてきました。

金塊の使い道はわかりましたが「クーデターをする目的」が不可解です。

表向きは「部下のため」と言っていますが、どうも別の目的があるようにも感じます。

以下、考察します↓↓

 

鶴見のクーデターは日露戦争での戦果が認められなかったことが原因だった

鶴見が属していた第七師団は、日露戦争で激戦となった二〇三高地攻略に参加し、見事占領に成功しています。

しかし、無謀な正面突破の結果、1万人いた将兵は半分以下になりました。

その後、参謀長であった花沢幸次郎はなざわこうじろう中将は「手柄のために部下を死なせた」と揶揄され、自責の念から割腹し亡くなります。

 

政府内部では、中将の死を「部下の落ち度」が原因だと断定。

この酷評により、第七師団は報奨や勲章を得るどころか「格下げ扱い」されることになりました。

鶴見は「戦果が認められなかったこと」を、心の奥底に刻み込みます。

 

 

亡くなった「部下の復讐」のため反旗を翻した

戦争で決死の想いだったにも関わらず、っていたのが「政府からの冷遇」とあっては不満を持つのも当然のことでしょう。

鶴見中尉は、死んでいった戦友たちを「満州の地が日本のである限り、彼らの遺骨は日本に眠っている」と語ります。

 

一見無謀とも思える鶴見の計画も、時には狂気と思える行動も「全ては死んでいった仲間のため」「今も報われず生きている部下のため」だと思えば納得できます。

さらに、そんな彼を信奉し付いていく部下がいることも理解できます。

 

ただ、本編で描かれる鶴見中尉の過去を見ていると「部下のためだけではない」ような印象です。

もっと昔から、何かしらを計画していたことが分かります↓↓

 

妻子を死に追い込んだアシリパの父・ウイルクへの憎い感情も大きく関係している

 

鶴見中尉の過去は、色々な時代が描かれます。

しかし、1番重要な回想シーンは、彼が若い頃にロシアにいた時のものでしょう。

このエピソードの主役は、アシリパの父・ウイルクと仲間であったキロランケソフィアの計3名でした。

 

3人はウラジオストクにある「長谷川写真館」で長谷川幸一という人物から、日本語を教わります。

この長谷川には、ロシア人の妻と、まだ赤ん坊の娘がいました。

ロシア皇帝暗殺から10年以上「逃亡生活」を送っていた3人にとって、長谷川から日本語を習っていた期間は、つかの間ですが心休まる瞬間でした。

 

しかし、穏やかな日々は、意外な形で破られます。

ロシアの秘密警察が、長谷川写真館を包囲したのです。

ウイルク達を追ってきたと思われた秘密警察ですが、実は日本のスパイだった長谷川幸一を狙ってやってきたのでした。

 

4人は協力して、秘密警察を撃退します。

しかし、逃亡を図った警察官1人をソフィアが狙撃しようした時、流れ弾が長谷川の妻と子供に命中します。

そうして、妻と子供は2人とも死亡してしまいました。

逃亡中だったこともあり、長谷川は一旦逃げることを最優先とします。

 

ここで長谷川とは別れ、ウイルク、キロランケは日本へ。

ソフィアは、罪悪感からロシアにとどまることを選び、3人は別の道を歩くことになります。

 

場面は代わり、瀕死のフィーナに語りかける長谷川に移ります。

このとき、自分の本当の名前は「長谷川幸一」ではなく「鶴見篤四郎」だと告白します。

その後、妻と娘の遺体を写真館に収め、建物ごと焼き、鶴見篤四郎は去っていくのでした。

 

長谷川幸一の正体が、まさか若き日の鶴見中尉で、ウイルクたちとこんな繋がりがあることに、多くの読者が驚いたのではないでしょうか?

妻にも自分の本名を伝えなかった彼ですが、この一件が「彼の心に大きな闇をもたらした」のは間違いないでしょう。

 

部下のためと言いながら家族の恨みを果たすことが1番の目的だと考察

「部下のため」と無私のリーダーを演じている鶴見中尉ですが、それはやはり建前でしょう。

彼をあそこまで突き動かす信念は「死んでしまった家族の復讐のため」だと感じます。

 

ただ、あくまでも可能性の話です。

ウイルクやキロランケに復讐せず、難解な刺青人皮を集め、金塊を手に入れようとする行動は不可解な気もします。

部下や家族の報復にしては、冷静すぎます。

果たして、鶴見中尉の本心はどこにあるのでしょうか?

今後の展開で、彼の本心が見えてくると良いですね!

 

【金カム】鶴見中尉の目的まとめ

 

まとめ

●鶴見篤四郎の目的は北海道に「軍事政権」を作ること

●クーデターの資金調達として「金塊の奪取」を目論んでいる

●鶴見のクーデターは、日露戦争での「戦果が認められなかったこと」が原因だった

●亡くなった「部下の復讐」のため反旗を翻した

●妻子を死に追い込んだアシリパの父「ウイルクへの憎い感情」も大きく関係している

●部下のためと言いながら「家族の恨みを果たすことが1番の目的」だと考察

 

以上、鶴見中尉の目的についてでした!

主人公、杉元の最大の敵として、物語の初期から登場していた鶴見中尉。

離反者を拷問する残酷さと、部下を想う優しさで隊を掌握する悪魔のような人物ですが、その心の内はいまひとつ見えてきません。

ウイルク、キロランケの2人が既に死亡してしまったことから、現在、長谷川幸一をしる人間はソフィアしかいません。

もし2人が再会したとき、鶴見中尉の本心が聞けるかもしれませんね^ ^

 

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