【千と千尋の神隠し】カオナシの正体とモデルまとめ!その後を銭婆との関係から考察!

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みなさんは”千と千尋の神隠し“と聞くと誰を思い出しますか?

 

私はカオナシが思い浮かびます。

 

カオナシは、千と千尋の神隠しでも”重要な存在“で序盤~終盤まで登場します。

最後は、銭婆に家に残るように言われて残りました。

 

周囲の関心を惹いたり、散々暴れたりしたカオナシの正体は結局なんだったのか。

そして、銭婆のところに残ったカオナシはその後どうなっていくのか?

気になる方も多いかと思います。

 

今回は、そんなカオナシのその後について、銭婆との関係を交えながら考察していきます。

カオナシのその後について考えるには、まずカオナシのことを知らなければいけないのでお話したいと思います。

 

カオナシの正体は?

カオナシは、全身黒い影に白い面を一つ付けているだけのシンプルな見た目です。

序盤では特に行動を起こしませんでしたが、中盤から”青蛙”を飲み込み言葉を発するようになり、終盤では”兄役”と”ナメクジ女”の二名を飲み込んだり、暴飲暴食により”肥大化“して化け物になっていました。

カオナシの正体とは一体何なのだろうか。

諸説ありますので説明していきます。

 

カオナシ”人間の感情・欲望説”

宮崎駿監督は、カオナシについてみんなの中にいると発言されています。

 

“人間が誰しも抱える気持ちの代弁者”=カオナシだと私は考えています。

それは、”喜怒哀楽の感情”や”百八煩悩”のことで、人間であれば誰しも”欲”があり”悩み”もあります。

しかし、カオナシは序盤ではろくに声も出せず、自分の意見すらありませんでした。

言うなれば、”なんの個性もない”状態です。

そんな無個性なカオナシの気持ちを始めて揺らがせた相手こそ”千”でした。

 

その後のカオナシは、色んな感情や欲に支配され行動するようになります。

“プライドが傷つく”=千に砂金を断られる

“寂しさが募る”=千を手に入れることができなかった

“激しく怒る”=千にニガダンゴを食べさせられる

 

“千に振り向いてもらいたい欲”番台から薬湯の札を盗み、千にプレゼントする

“声を出したい欲”青蛙を飲み込む

“周囲の関心を惹きたい欲”砂金を利用する

“空腹を満たしたい欲”=肥大化するまで暴飲暴食を続ける

 

ここまでくると、まるで人間の感情や欲そのものです。

無個性であったカオナシがここまで変化するのですから、感情や欲に支配される怖さというものを痛感できます。

 

 

いつどんなタイミングであなたもカオナシのようになるかも分かりませんよ?

カオナシ”人間の感情・欲望説”からは、このような隠れたメッセージがあるように私は感じます。

 

カオナシ”悪魔説”

ここでの悪魔とは、”欲望を具現化した存在“のことです。

前述のカオナシ”人間の感情・欲望説”と同様に、人間には様々な欲があります。

 

千がいるこの世界では、“名前を忘れたら帰り道が分からなくなる”というルールがあります。

名前を忘れてしまうほど、この世界にどっぷり浸かってはいけないと私は考えています。

どっぷり浸かる要因として、”この世界にもっといたい“という欲があります。

千はこの欲に負けないために、しっかり煩悩を消すために“修行”を行なっていると捉えても良いかもしれません。

 

現に、お釈迦様が悟りを開くための修行を行なう時には必ず悪魔が現れたと言います。

この悪魔とは欲望そのもので、打ち勝つことができれば悟りを開くことができますが、必死に誘惑してきます。

 

カオナシという悪魔が、千というお釈迦様を誘惑しているという考え方です。

なので、カオナシは砂金をちらつかせたり、「お前の好きなもの何でも出してやる」と千に言っています。

 

極めつけは、千がカオナシと銭婆の家へ向かう道中の電車内で、カオナシが座っているであろう座席の反対側の窓に、“サタン”という文字が一瞬映し出されます。

 

 

さらに、油屋~銭婆の家までの駅区間は“6”

降りる駅名は“沼の底”と、出発前に釜爺が教えてくれましたよね。

この”6”という数字と”底”というキーワードは、サタンに関連する数字や言葉とされています。

 

このシーンや考え方により、カオナシ”悪魔説”がより色濃くなっていきます。

 

カオナシ”謎の男説”

映画には、必ず詳細が書かれた説明書やパンフレットなどがありますよね?

 

千と千尋の神隠しが上映される時にも、パンフレットがあり実はカオナシについての記述があったそうです。

油屋のある世界とは別の場所からやってきた謎の男。

己というものを持たない悲しい存在。

自分の頭で考えて、自分の体で行動して、そして主張を表明する…

それこそ主体的に生きていることの証左だと思います。

しかし、カオナシはすべての表現が他人から奪ったものなのです。

他人と同調するだけ、無個性の象徴です。

そういう現代人とシンクロさせたような存在、それがカオナシなのです。

 

驚くべき内容でした。

千に好意を持っていたので勝手に男性寄りの目線で見てはいましたが、改めて性別があったことにびっくりしました。

カオナシ女性バージョンだと面の模様が変わったりするのでしょうか。

 

無個性の記述に関しては、カオナシ”人間の感情・欲望説“へと繋がりますね。

しかし、現代人とシンクロしたのがカオナシというのはどういうことでしょう。

 

おそらく、宮崎駿監督から見た現代の若者は、”面と向かうと何も意見できず“、”ネットでしかコミュニケーションを取ることができない“カオナシのような存在だと思われているということです。

ネットが普及して便利になった反面、コミュニケーションの低下が加速していく現代人に対する宮崎駿監督なりのメッセージだったのかもしれませんね。

 

カオナシのモデルは?

スタジオジブリのプロデューサーである”鈴木敏夫氏”曰く、カオナシのモデルは“米林宏昌”監督だそうです。

どことなく似ているのかな?」と私も思いました。

 

 

米林宏昌監督と言えば、”借りぐらしのアリエッティ“や”思い出のマーニー“、”メアリと魔女の花“の名だたる作品を作り上げた方です。

ジブリ内での愛称は“まろ”だそうです。

 

なぜモデルと呼ばれるようになったか本人も発言しています。

 

実際はカオナシのモデルではなかった?

“実際はモデルというより僕が描いていたカオナシを見て、宮崎(駿監督)さんが「まろにそっくりじゃないか」とおっしゃって、そういうふうに言われるようになった”

 

当時、江戸東京たてもの園にて開催中の”ジブリの立体建造物展“の動員10万人突破記念セレモニーに参加した時の米林監督の発言です。

ちなみにこの時、米林監督はカオナシと一緒に出席したようです。

 

モデルではなく、自身が描いたカオナシというキャラにそっくりだったということですね。

どうりで、米林監督とカオナシがそこまで似ていなかったわけです。

 

カオナシの起用と重要度

映画を製作する初期段階では、“カオナシを登場させる予定はなかった”と”宮崎駿監督”本人が話していたそうです。

キャラ重要度“0”ということです。

次に、”橋の上で単にハクの術で気配を消していた千尋が見えており、通り過ぎるだけの何か“という位置づけに昇格します。

キャラ重要度“5%”といったところでしょうか。

 

その後、時間や予算の都合により話を再構成することに。

驚くことに、キャラ重要度”5%”の画面の隅にいるだけのキャラに名前を付けて、主要キャラに起用しようという流れに。

それこそ“カオナシ”なのです。

キャラ重要度“100%”ですね。

カオナシは、もとは”脇役中の脇役”だったのですね。

異例の大出世を経て、作中で大暴れすることになります。

 

 

カオナシのその後はどうなる?

冒頭でもお話した通り、カオナシの最後の描写は銭婆に家に留まるところでした。

飲み込んだものを全て吐き出して、また無個性に戻ったカオナシを銭婆はどうするのでしょうか。

まずは、その前に銭婆についてお話します。

銭婆は魔法から離れた生活がしたかった

銭婆は千たち一行が家に来た時に、できるだけ少ない回数の魔法しか使用していませんでした。

さらに、不便であるはずの人里離れた田舎に一人でひっそりと暮らしていました。

 

 

作中では優しい印象の銭婆ですが、湯婆婆から「あの性悪女め」と、釜爺から「あの魔女は怖えぞ」と発言されており、過去に何かあったことは明白です。

そして、その何かに”嫌気がさし“魔法や人から離れた場所へ移ったのではないかと私は予想しています。

 

銭婆についての記事はこちらをご覧下さい>>>>>

【千と千尋の神隠し】銭婆の正体や能力まとめ!千に優しい理由や人物像についても解説!

 

カオナシを留まらせた理由

そんな銭婆なので、生活の全てを手作業で行う必要があり少しは負担となっていたのでしょう。

 

そこへ、無個性のカオナシの登場です。

裁縫も上手で意外と器用なカオナシのことを気に入ったのか、「お前はここにいな、あたしの手助けをしておくれ」と声をかけています。

カオナシも「アッ、アッ」と二回縦に首を振っていました。

その顔はどこか嬉しそうな”ニコッとした表情”のようにも見えました。

 

加えて銭婆は、カオナシがまた別の場所へ行くと今回のようにわざわいになりかねない”と判断したのでしょう。

銭婆は、前述のカオナシ”人間の感情・欲望説“を理解した上でそうしたのだと私は考えています。

 

カオナシのその後のストーリー

銭婆は、”魔法を極力使いたくないので、人手が欲しい

無個性で助っ人として役に立つ“カオナシはうってつけの人材でした。

 

それだけではなく、銭婆はカオナシの個性を引き出そうとも考えていたのかもしれません。

カオナシは今までただ孤独に過ごしていましたが、それは個性を引き出してくれる相手がいなかったからずっと無個性だったのでしょう。

傍に理解者がいれば、生活をする上でどんどん個性が出てきます。

カオナシも理解者に出会えて嬉しかったからこそ、そこに留まる決断をしたのだと思います。

ゆくゆくは、カオナシも“自分の声”で話ができ、“自分の考え”で行動することができるようになるかもしれません。

困った時には、銭婆の魔法もあるので心配はいりません。

二人は”良きコンビ“と言えるでしょう。

 

将来的にはカオナシという名前も変わっていくかもしれませんね。

 

カオナシについてまとめ

カオナシの正体については、はっきりとは分かりませんでしたが諸説すべて正解のような気もしました。

結局は、“自分の心次第”という結論に至りました。

これから、自分の中のカオナシがいつ現れるか分かりませんが、千のように欲に惑わされずにぶれない気持ちを持つことが大切だと実感しました。

 

これを踏まえた上で再度、”千と千尋の神隠しのカオナシ“を見てみるとまた違った印象に見えてくるでしょう。

 

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zunpapa

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