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無職転生-ルークは裏切り者?ヒトガミの使徒説についても

公開日: 2023年8月8日 | 最終更新日: 2023年8月18日

 

無職転生 - 異世界行ったら本気だす –】に登場するキャラクターにはみんな味がありますよね。

3人のヒロインはもちろん、男キャラクターもそれぞれに濃~いエピソードと人間性を備えています。

アリエル王女の騎士・ルークもその1人。

護衛として、従者として、悪友として、アリエル王女と強い絆で結ばれているルーク。

 

そんなルークは、アリエル王女を1度裏切ります

もちろん、ルークにはアリエル王女を裏切る「理由」があります。 

そのエピソードを下記で解説していきますね!↓↓

この記事を見てわかること
  • ルークがアリエル王女を裏切った経緯
  • ルークとアリエル王女が和解した理由
  • ルークのその後について

 

 

 

ルークは裏切り者?

 

ルーク・ノトス・グレイラットは、主人公ルーデウスの従兄弟です。

地方四大領主の一角、ノトス・グレイラット家の次男ですね。

キャラクター造形としては、ルーデウスの父・パウロに似てイケメンですが死ぬほど女癖が悪く、王女の護衛剣士としても全然強くないという残念っぷり。

なのにどこか憎めないのは、彼がアリエル王女に誓う忠誠が本物だからでしょう。

 

そんな彼が裏切者?

アリエル王女を害する存在に?

なるわけない、と笑い飛ばしたいところですが、残念ながら、ルークは裏切者です

早速ですが、裏切る過程を見ていきましょう↓↓

 

ルークはアリエルを裏切る

ルークが裏切者と言っても、アリエルの政争相手である第一王子のスパイ、という意味ではありません。

冒頭でも触れた通り、ルークの忠誠心は本物です。

 

常に暗殺者に狙われ、他国に亡命したアリエル王女に付き従うのは、彼女がルーク好みの巨乳美女だからだけではありません。

幼いころから護衛として、常にそばで守っていたアリエルが王を志したとき、ルークは己の命を彼女に捧げました。

有事の際には、なによりもアリエル王女を優先する。
アリエル王女を王にする。

それがルークの人生の指針。

 

しかし、彼はアリエル王女を裏切りました

……アリエル王女は父王が倒れたと聞き、祖国アスラ王国へ戻ります。

その際、政争相手の第一王子を出し抜き、己こそが王としてふさわしいのだと立証し、その場に集った上級貴族たちに認められるのですが……

その際ルークは、アリエル王女の首筋に剣を突き立てます

政争相手である第一王子のスパイだから、ではなく、アリエル王女への苛立ちから、ルークはそんな蛮行に走りました。

 

 

「ルークの正体=ヒトガミの使徒」という説もある

はい。ルークはヒトガミの使徒です。

と、ついアレクサみたいな書き方をしてしまいましたが、事実、ルークはヒトガミに干渉され、ある程度の信頼を寄せている真っ最中。

ルーデウスは老デウス(ヒトガミの言うことを素直に聞いた時空のルーデウス)の日記から。

オルステッドは自身の経験から。

 

別の世界線で、ルークがヒトガミの使徒であったことを知っています

なので、この世界線でもヒトガミの使徒になるのではないかと、ルークに対しては2人とも警戒していました。

この世界ではヒトガミとオルステッドがお互いの生存をかけて争いあっており、人間たちは知らず知らずのうちにそれに巻き込まれているのですね。

特にヒトガミは狡猾で、1%関与することでヒトガミの利になる行為を99%本人の意思で実行させる、という搦め手をつかってきます。

 

ルーデウスですら、老デウスが日記を持参してやってこなければ、ずっとヒトガミに利用されていたことでしょう。

利用されていると気づかぬまま。

ルークは絶対の忠誠心を持ちながら、しかしヒトガミのささやきによって、心のどこかで常にアリエル王女に苛立ちを抱くことになります。

 

裏切った理由①「劣等感」

前提として、ルークはルーデウスに劣等感があります。

従兄弟という立場、父親世代からの確執、そして自分との実力差……仲間として憎からず思っていたシルフィを嫁として搔っ攫っていたこともムカつきポイントの1つでしょう。

ついでに、本来の歴史なら自分の妻になるはずだったエリスのことも、ルーデウスに奪われてますね。

 

そんなルーデウスを、シルフィ、そしてアリエルが信頼すると決めるのは、男としておもしろくない。

ルーデウスの力量はアリエルが王となるために必要不可欠だから、表立って反発はしていないけれど、ルーデウスによって自分という存在をないがしろにされているように感じる……

ルークの、人間として当たり前のそんな感情を、ヒトガミに利用されたのでしょう。

 

また、ルーデウスが味方だと紹介したオルステッドも、ルークにとっては目の上のたんこぶでした。

なにせオルステッドには「見たものに畏怖と嫌悪感を与える」という呪いがかけられているので、「本当にこいつを信じていいのか」という思いをルークは抱き続けることになるのですね。

 

しかしアリエル王女は、ルーデウスもオルステッドも信じると決めたのです。

ルークにとっては「いや、本当に信じて大丈夫ですか?」と気が気でなかったでしょう。

こうやってルークは、徐々に不満をためていったのです。

 

 

裏切った理由②「ヒトガミの悪意」

ヒトガミはルークの「人間臭さ」に、歴史上何度も悪意を吹き込んでいます。

人間が持って当たり前の「嫉妬」や「利己心」。

そういったものをそれとなく煽り、しかしあくまで思考の主体はルークとして、決して強制はしない。

ここらへんがヒトガミの巧妙なところでした。

 

ヒトガミのささやきは洗脳ではなく、あくまで相手に寄り添うもの。

それによってルークは、99%自分の意思で、1%の「でも、」をどんどん膨らませていくんですね。

ルーデウスへの劣等感、オルステッドへ忌避感。

そして、アリエル王女への苛立ちをルークが募らせていきます。

 

そんな頃、アリエル王女の父王が倒れます。

アリエルは政争に終止符を打ち、己が王になるため、アスラ王国へ戻ります。

その道中も政争相手、第一王子からの刺客が送り込まれるのですが……

刺客は第一王子ではなく、ルークの父・ピレモンが放ったことが明るみになりました。

この事実に、ルークはひどく動揺します。

 

これこそがヒトガミからの入れ知恵で「父がアリエル王女を裏切るなんてありえない」と思い込んでいたのです。

やけに刺客への対応に慣れていた「ルーデウスが、オルステッドと組んで父を陥れようとしているんじゃないか?」

そんな疑心暗鬼にかられ、ルーデウスを糾弾。

 

ただ、アリエルはルークではなくルーデウスの肩を持ちました。

アリエルに諭され、一応は納得のそぶりを見せたものの、水面下でルークのアリエルへの苛立ちはピークに達します

 

裏切った理由③「アリエルへの苛立ち」

なんとか王城までたどり着き、丁々発止のやり取りの末、アリエル王女は第一王子派の貴族を断罪し、自分こそが王にふさわしいと場の貴族たちに証明してみせました。

その瞬間、第一王子側に寝返ってアリエルの命を狙っていたはずのピレモンが手のひらを返し、アリエルにすり寄ります。

ピレモンの自分の立場を貫けない醜悪さをアリエルは許せず、自らの手で処刑しようとします。

ルークが父の助命を乞うても聞き入れず、ルークの剣でその命を奪おうとしました。

そのとき、ルークのアリエルへの苛立ちが爆発

 

「父だって必死だったのだ、ルーデウス、そしてオルステッドなど悪鬼のような男の手を借りて王に成ろうとしたアリエルと同じ、ただ必死だっただけなのだ……」

「どうしてわかってくれないのだ」

 

このように、ルークも必死です。

アリエルを拘束し、そののどに剣を突き立てるのでした。

頭ではアリエルが父を許せるわけがないということを分かっていながら、剣を突き立てたあとどうすればいいのかもわからぬまま。。

この行為がアリエルへの裏切りだと痛感していながら、しかしルークも引けずにいました。

ルーデウスが実力行使でとめるしかないかと思ったその時、現場に居合わせたシルフィがまっすぐに「添い遂げると決めた相手は、どんなときでも支える」とルークに告げ、その言葉で自分の本分と本心を思い出したルークの憑き物が落ちます。

そしてアリエルの、すべてを許すかのような「私はあなたの王女で、あなたは私の騎士です」という言葉により、心底アリエルに惚れ直し、2人は和解したのでした。

 

 

【無職転生】ルークの裏切りについてまとめ

 

まとめ

  • ルークはヒトガミの使徒
  • アリエル王女を裏切る
  • 自分の一番大切な気持ちを思い出し、和解
  • その後もアリエル王女の忠臣として生きる

 

以上、ルークの裏切りエピソードについてでした!

ルークが裏切ったとき、せっかくアリエル王女が王になることでまとまりそうだったのに、なんてことを!と思ったものですが……

ルークもまた意思のある人間なので、あそこで裏切り、そして初心を思い出すことは、大切な描写だったのですね。

この顛末はアニメⅢ期あたりで描かれるでしょうか?

それまでは、ぜひ原作小説17巻をご覧ください!