無職転生-ゼニスの廃人化はなぜ?死亡説や最後どうなったのか?

公開日: 2023年7月27日 | 最終更新日: 2023年8月2日

 

無職転生 - 異世界行ったら本気だす –】は、前世の記憶を持つ主人公が異世界で生まれ変わり、「ルーデウス」として人生をやり直す話です。

前世での後悔を胸に、今度こそ人生にちゃんと向き合った結果、ルーデウスは後世に名を遺す人物となるのですが、彼の人生すべてがハッピーだったわけではありません

特に母・ゼニスの廃人化に関しては、同時期に父を失ったこともあり、もう二度と立ち直れないのではないかというほどに落ち込みました。

ゼニスはなぜ廃人と化してしまったのでしょうか?

詳しく解説していきます↓↓

この記事を見てわかること
  • ゼニスが廃人になった理由
  • 作中のゼニスのエピソード
  • ゼニスの最期

 

 

 

ゼニスの廃人化はなぜ?

 

冒頭で、ゼニスの廃人化について触れました。

転移事件の後、家族が離れ離れになったルーデウスですが、結果的には無事にパウロともゼニスとも再会することができます。

しかし、その過程で悲惨な出来事が起こったりと、ルーデウスにとっては後味の悪いものになりました。

では一体、なにが起こったのでしょうか?

以下で、詳しく解説していきます↓↓

 

魔力結晶の中に6年間ずっと眠っていたから

作中の推測によれば、ゼニスが廃人と化してしまった理由は、「迷宮の中の魔力結晶のなかで「6年間眠っていたから」です。

迷宮に捕らえられてしまった人間は記憶を失ったり、何らかの呪いをかけられてしまうんですね。

ルーデウス、そして夫・パウロの決死の奮闘で魔力結晶から救出されたゼニスですが……

目覚めたゼニスからは、記憶・知識・知恵といった、彼女を構成した中身がごっそりと失われていました

神子(後述)がゼニスの記憶を読んだときのセリフを踏まえると、転移事件で迷宮コアの魔力結晶の内部に直接取り込まれてしまったゼニスは、6年間ずっと仮死状態であったと受け取ることができます。

肉体は無傷のまま、意識はなく、その状態で長時間、魔力結晶に放置されていた後遺症であるかもしれません。

 

ゼニスは、ルーデウスの母として物語の最初期から登場しています。

そのころのゼニスは息子と夫を愛する、笑顔が可愛い女性と描かれており、美しくて芯が強い彼女は誰からも好かれていましたが……

それが見る影もなくなってしまいました

ルーデウスはこのとき、父と母を同時に失ったと知り、心が折れました

 

 

発端となる転移事件について

パウロと侍女との浮気などが発覚しつつも、ルーデウスの一家は平和に暮らしていました。

それが「フィットア領転移事件」と呼ばれる魔術災害によってある日突然、見知らぬ土地に強制転移させられてしまいます。

 

ルーデウスは魔大陸に。

パウロは娘・ノルンとともにアスラ王国の南部に。

そしてゼニスは、迷宮コアの魔力結晶の内部に。

 

ルーデウスが魔大陸で死闘を繰り広げ、パウロが娘を守りつつも家族の情報を集めることに尽力し、なんとか合流を果たした中でも、ゼニスは最後まで見つからずにいました

必死の捜索の末に迷宮にいると突き止めましたが、救出の際にパウロは死に、肝心のゼニスも心を失ってルーデウスのことも認識できなくなっていました。

失意のままルーデウスは、それでも母を連れ帰り、父のいなくなった一家でまた母と暮らし始めます。

母の心はなくなってしまったけれど、「死んでも母さんを助ける」という父との誓いのためにも、ルーデウスは生涯、ゼニスを支え、守ります。

 

 

死亡説や最後どうなったのか?

 

ここまで、ゼニスの廃人化についてお話してきました。

パウロが死に、ゼニスも精神がおかしくなるなど、ルーデウスの幼少期から知っている一ファンとしてはショックなエピソードでした。

さらに、ネットでは廃人化したゼニスが「死亡する」という意見も目にします。

せっかく助けることができたにも関わらず、すぐに死んでしまってはルーデウスはもう立ち直ることができません。

なので、このゼニスの死亡説が本当なのか見ていきましょう↓↓

 

死亡理由は廃人化ではなく老齢による寿命

ゼニスはルーデウスの家族とともに暮らし、69歳で天寿を全うします。

ルーデウスが74歳、その妻の1人であるエリスが70歳前後で寿命を迎えたことを考えると、この世界の「人族」の寿命は平均70歳くらいなのかもしれませんね。

転移事件以降、ゼニスはルーデウスにとって「母親」というよりも「保護対象のひとり」になってしまいましたが、幸いなことにルーデウスの妻も子も、そして侍女も、ゼニスの介護に理解のある人物ばかりでした。

ゼニスが元に戻ることはありませんでしたが、血のつながらない娘とガーデニングをしたり、息子の子供(ゼニスから見て孫)たちと一緒に日向ぼっこをして遊んだりと、寿命を迎えるまで幸せに暮らしていたことが原作小説からもうかがえます。

 

 

ゼニスの生涯①

ゼニスが天寿を全うするまでの、彼女についてのエピソードを記します↓↓

1つ目は、ゼニスとパウロとルーデウスについてです。

 

ゼニス・グレイラットは、かつてゼニス・ラトレイアという名前の貴族の娘でした。

ですが、15歳の時に両親と喧嘩し、冒険者になるべく実家を出奔

パウロと出会い、「黒狼の牙」という冒険者パーティーに所属していましたが、パウロの子供を身ごもったのをきっかけに冒険者を辞め、家庭に入ります。

 

そしてルーデウスに魔術の才能を見出し、その指導者としてロキシー(のちにルーデウスの2番目の妻となる)を招聘。

さらには、夫と姦通した侍女をその子供ごと受け入れたりと、彼女の選択がルーデウスの人生に大きく影響を及ぼしました。

 

ゼニスの生涯②

続いて、エピソード2つ目。

ゼニスと母親ついて。

 

ゼニスには母がいます。

名前はクレアといい、ルーデウスから見れば祖母ですね。

前述のとおり、ゼニスは喧嘩の後に家出をし、パウロと出会って17歳でルーデウスを産みました。

これに「目をかけていた娘に裏切られた」と感じたクレアは激怒。

しばらくゼニスの実家・ラトレイア家とグレイラット家は没交渉でした。

 

しかし、転移事件によってグレイラット家がバラバラになったと知った際、クレアをはじめラトレイア家はその探索に尽力し、見つかったグレイラット家の人間についても保護をしています。

ただし、クレアとゼニスが再会できた時、ゼニスは廃人と化しており、これにクレアはひどくショックを受けました

クレアは厳格な性格で、貴族でありながらその役目を放り出し、冒険者になった娘を許せてはいませんでしたが、母親としての情はずっとあったんですね。

クレアは心を失ってしまったゼニスをどうにか治してやりたいと考え、その結果、ゼニスをグレイラット家から誘拐・監禁することになり、ルーデウスと対立

ルーデウスは無理やり自分たちからゼニスを奪ったクレアを糾弾し、罰を与えようとしますが、そこでゼニスがルーデウスを諫めます

 

ゼニスは、廃人と化し言葉も話せない状態ながらも、ちゃんと自分の今の状況を理解していたのです

対立している己の母親と息子に対して、そのままじゃいけないと意思表示をしたのでした。

そして、目を合わせることにより相手の記憶を読むことのできる「神子」により、ゼニスの内面が言語化されました。

 

ゼニスは夢を見るような心地でありながらも、息子や3人の妻たち、その間に生まれた子供たち、そして娘たちのことも、パウロが死んだこともちゃんと認識していたのです。

アウトプットができていなかっただけで、ゼニスの心はちゃんと生きていたんですね。

ゼニス(とその心を言語化した神子)の協力でクレアとルーデウスは和解し、長らく没交渉だったグレイラット家とラトレイア家も交流を取り戻しました。

 

ゼニスの生涯③

最後、エピソード3つ目です。

ゼニスと孫について。

神子」とは、全世界に数人しかいない「呪われた人間」のことです。

ただし、その呪い(怪力・過去を改変などの人知を超えた能力)は本人や周囲にとって利益として働くため、神子と判断されると権力者に囲われたり、政争や戦争の道具として使われたりします。

ゼニスの心が生きているとルーデウスたちに教えてくれた「記憶の神子」も教団に召し抱えられ、名すら奪われていました

 

その彼女曰く……

ゼニスは迷宮救出後、後天的に神子になっていました

ゼニスには「人の心を読み取る能力」が芽生えていたのです。

これに、権力者の道具扱いされることを懸念したルーデウス一家は、ゼニスが神子であることを世間に公表しませんでした

そのおかげで、ゼニスは平和に老後を送ることができました。

 

さらにルーデウスの子供、特に魔族の血を継ぎ「念話(テレパシー)」を使える次女のララとはスムーズな意思疎通が可能で、2人の仲のいい様子がよく描写されています。

家庭内では、ララがゼニスの通訳として活躍しているようですね。

だから彼女は、神子として組織や国に滅私奉公するのではなく、老衰を迎える最期まで「ゼニス・グレイラット」を全うできたと推測できます。

 

【無職転生】ゼニスの廃人化やその後の死亡説についてまとめ

 

まとめ
  • ゼニスは転移事件により魔力結晶に閉じ込められ、廃人化する
  • 廃人と化してもゼニスの記憶や感情は残っていたし、現状の把握もできている
  • ゼニスは「人の気持ちを読む」神子となるが、それは関係者以外に明かされなかった
  • 享年69歳

 

以上、ゼニスの廃人化と最期について解説していきました。

いかがでしたか?

異世界に転生した主人公を母として愛したゼニスが廃人化することは、読者としてもつらいところでした……

 

ですが彼女は、感情のアウトプット機能を失ってからも、要所要所で母として、祖母として、ルーデウスらを導き、支えます。

無職転生の原作小説・スペシャルブックの表紙には、娘ルーシーを抱きしめるルーデウスの後ろに、ゼニスに見送られる幼少期のルーデウスの姿が描かれています。

ルーデウスの人生を語る上で、なくてはならない女性なのです。

転移事件前後で大きく変わってしまったゼニスですが、彼女の足跡をどうぞ作品本編でご確認ください^ ^