フェイブルマンズ-ローガンはなぜ怒った?尊厳破壊シーンから考察

公開日: 2024年4月2日 | 最終更新日: 2024年4月19日

 

スティーブン・スピルバーグ監督の自伝的作品【フェイブルマンズ】

2022年にアメリカで公開され、日本でもおおいに話題になりました。

主人公サミー・フェイブルマンをいじめるローガン・ホールという高校生男子が登場します。

そのローガンが終盤怒って涙を見せるのですが、なぜ泣いたのでしょうか。

今回は、ローガンが怒った理由を考察していこうと思います。

この記事を見て分かること
  • フェイブルマンズのローガンが怒った理由
  • 尊厳破壊シーンについて

 

 

 

 

ローガンはなぜ怒った?

 

サミーがカリフォルニアに引っ越してきてから入学した高校で、ローガンと出会います。

ローガンはスクールカーストでトップに君臨するようなとても目立つ存在。

ローガンはサミーを日常的にいじめますが、最後サミーが撮影した映画を見て激怒&号泣します。

元はガールフレンドとして親しくなったモニカの提案で、学校行事である「おさぼり会」の様子をサミーが撮影することになったことがきっかけでした。

そこでのサミーは、自分をいじめていたローガンをまるで英雄のように撮影しました。

 

と、このような背景からローガンは情緒不安定となりましたが、その理由は語られていません。

ここからは、ローガンが尊厳崩壊したシーンの理由を考察します↓↓

 

内面と美化された自分とのギャップにショックを受けた

ローガンと言えば、いじめっ子というキャラ性を抜けば誰もが憧れる存在です。

  • イケメン
  • 高身長
  • 運動神経抜群
  • ガールフレンドが超美人
  • 腕っぷしが強い

など

 

ただ、それはあくまでも他者からの見た目であって、ローガンはそこまで意識をしていませんでした。

多少、街でも足が早い方だということは自負していましたが、それでも持ち上げられるほどとは到底思っていなかったのです。

 

しかし、サミーが撮影した自分の姿はまさにサボりDAYの「主人公」のようでした。

カメラに写す人物の善悪など関係なく、撮り方や編集によって「魅力ある人物に見えてしまう」という映像作品の裏側が描かれたシーンでもあります。

ローガンも自分で「すごい奴ではない」と感じており、そこまで自己肯定感が高い人物でもありませんでした。

 

この内面と美化されすぎた外面のギャップにより、自分という存在が分からなくなり混乱。

怒り狂った後、ついには涙を流したのです。

一見すると理解するのが難しいシーンではありますが、以上がローガンの尊厳崩壊へと繋がった理由です。

 

 

サミーに対する戸惑いと不信感も関係

 

さらにローガンが怒った理由は、戸惑いとサミーへの不信感からと考察しました。

ローガンは、自分がサミーをいじめているとしっかり認識していました。

いじめていた相手(サミー)が自分を恨んでいるとは思っても、英雄のように尊敬しているとは夢にも思いもしませんよね!

そのため、サミーの行動が理解できませんでした

サミーの行動について見ていきましょう。

 

きっかけは卒業式パーティーでのさぼりデイの鑑賞

 

ローガンが怒ったきっかけは、卒業式パーティーでのさぼりデイの鑑賞でした。

サミーはガールフレンドのモニカの提案で、「さぼりデイ」の撮影をすることになります。

撮影し、編集したものを卒業式パーティーで流すサミー。

その映画の中でローガンは、まるでヒーロー!

なにをやっても誰よりも輝き、絶対的な『主役感』を放っていました。

 

しかし、これに1番納得できないのは外でもないローガン自身でした。

 

 

ローガンの尊厳崩壊シーンは謎を残した

 

ローガンは、サミーの作った映画を見て自分の尊厳(プライド)が崩壊しました。

ただ、なぜローガンの尊厳崩壊シーンが必要だったかは謎を残したままなので、自分なりの考察してみました。

ローガンは、常にスクールカーストの上位にいるような誰からも一目置かれる存在

「イケメンで華があり、スポーツができる男子」は、学生時代モテまくるという絵に描いたようなローガン。

 

しかし、たとえ他人からなにも悩みなどないように見えても、本人は大真面目に悩んでいるというのがあるようにローガンもローガンなりの悩みを抱えていました。

そんな、自分だけの心の内に抱いている気持ちをすべてかき消し、英雄のような切り取られ方をしたことに違和感を持ち、戸惑いました。

 

いじめに対する復讐または仕返しと勘違い

 

ローガンは、サミーが作った映画はいじめに対する復讐または仕返しと勘違いしていました。

卒業式パーティーを盛大に盛り上げたサミーの映画の上映後、ロッカールームでうなだれていたサミー。

サミーにとっては、この映画が絶賛されようとされまいとあまり意味のないことのようでした。

そこは、ローガンが登場し「なぜあんな風に撮った?オレがおまえをいじめたからオレへの嫌がらせか?!」とサミーに詰め寄ります。

 

それに対し、サミーは「ローガン・・・カメラは見たままを撮る」と静かに反論。

サミーにとって、「ローガンは画面を引き立たせる存在だった」。

ローガンは、「本当はイヤなヤツだとわかっているけれど、画面の中では美神だった」と語るサミーの言葉が理解できませんでした。

泣きながら怒るローガンは、サミーが「いじめの仕返し」と言ってくれた方が納得できるという表情でしたね。

このシーンは、ただのいじめっ子と思っていたローガンにグッと胸をつかまれました。

 

ローガンは情緒不安定となりチャドにも敵対した

 

ローガンは、サミーの映画の一件により情緒不安定となり相棒のチャドにも敵対しました。

「ユダヤ人嫌い」を公言するローガンとチャドは、サミーが学校に来たときからサミーを「ベーグルマン!」と揶揄。

2人は親友関係のように見えていたので、突然チャドを殴りつけたとき驚きました。

映画の中でローガンとは対照的に、当て馬のような役割になっていたのがチャド

チャドはなにをやってもうまくいくローガンと真逆の、「なにをやってもうまくいかない役」で、ある意味映画におけるコメディ要素を担わされていた感じでしたね。

 

チャドにしてみれば、この映画を見た人から全部真実のように受け取られてしまい、「チャドがとんでもなくマヌケで情けなく見えた」ことにそれはそれはご立腹だったのでしょう。

いつもなら、そんなチャドの気持ちを汲み加勢しそうなものですが、このときのローガンはかなり情緒不安定になっていたのでチャドに敵対しました。

「現実は映画とは違う」と言い残し去っていくローガン。

画面の中と現実は違うことを受け止めたようなどこか吹っ切れ晴れ晴れとした表情でした。

 

 

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【フェイブルマンズ】ローガンが怒った理由まとめ

 

まとめ

ローガンが怒った理由について

  • 内面と美化された自分とのギャップにショックを受けた
  • ローガンが怒った理由は戸惑いと不信感からと考察
  • きっかけは卒業式パーティーでのさぼりデイの鑑賞
  • ローガンの尊厳崩壊シーンは謎を残した
  • いじめに対する復讐または仕返しと勘違い
  • ローガンは情緒不安定となりチャドにも敵対した

 

今回は、フェイブルマンズに登場するローガンが怒った理由について考察してきました。

ローガンは、暴力的ないじめっ子なので本来大嫌いですが、サミーとのやり取りで多少人間見に触れることができました。

スピルバーグ監督の実体験がモデルになっていることを考えると、ローガンのモデルが存在するのかもしれませんね。

 

自分の人生に、ローガンのような体験があったら絶対に忘れられないと思いました。

フェイブルマンズの中で、とても印象に残った登場人物の1人ローガン。

他人から見える自分と、現実の自分とのギャップを認識したローガンが、今後卑劣なことをせず生きていってくれていたらと願わずにはいられません!

 

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