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フェイブルマンズ-ラストシーン地平線の意味は?最後の監督のセリフを解説

公開日: 2024年3月23日 | 最終更新日: 2024年4月11日

 

2022年に公開されたアメリカ映画【フェイブルマンズ】

巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督の自伝的作品として大きな話題となりました。

主人公サミー・フェイブルマンを通して、スティーブン・スピルバーグ監督がどのような幼少期を送ったのかどんな悩みや葛藤を抱えていたのか知ることができましたね!

 

さて、映画のラストシーン、ジョン・フォード監督から『この絵画の地平線がどこに見える?』と問われます。

このセリフが示す「地平線の意味とは?」、最後の監督のセリフについて考察していきます。

この記事を見て分かること
  • フェイブルマンズのラストシーン地平線の意味
  • 最後の監督(ジョン・フォード)のセリフを解説

 

 

 

 

ラストシーン地平線の意味は?

 

最後のフォード監督のセリフは、かなり謎めいていました。

映画のアドバイスをしているとも取れましたが、その表現方法が「映画監督ならでは」すぎて理解できない視聴者も多かったようです。

私もその内の1人でした^^;

ただ、その後のサミーの帰り道は軽やかでしたよね!

では、ここからは「地平線の意味」について解説していきます↓↓

 

意味① 視点を変える重要性 (公私)

 

最後の監督のセリフの意味1つ目は、視点を変える重要性(公私)です。

主人公のサミーは両親の愛情たっぷりに受けて育った少し臆病な男の子。

陽気な母や3人の妹たちを冷静に見ている常識的な子に見えました。

 

サミーはまぎれもなく後に巨匠となるスティーブン・スピルバーグなので、どこか奇抜な不思議さがあるのではと思ってみていたら最後まで「普通の子」という印象。

スピルバーグ監督自身がメガホンを取っているからこそ、わざわざ自分を誇張せずいわゆる「どこにでもいる子」としたかったのかなと思いました。

映画にのめり込むも映画の仕事が中々決まらなかったサミーは、就職できず映画作りが進まないもどかしさを感じます。

 

ラストついにサミーは映画業界に!

そこで出会ったのが、ジョン・フォード監督

監督の問う、「地平線はどこに見えるか?」は物の見方は人それぞれで視点を変えてみることが重要というメッセージ。

ガールフレンドのモニカと別れたことや、家族がバラバラになったことを絶望しますが、全て自身の思い込みであり、視点を変えるだけで見える世界が違うようになると知りました。

自分から見渡せるごく身近な出来事と、家族や友人目線での世界は別の景色が見えるということだと思いました。

 

 

意味② 芸術家にはズレた感性が必要 (精神性)

 

最後の監督のセリフの意味2つ目は、芸術家にはズレた感性が必要(精神性)です。

フェイブルマン家の中で、芸術家タイプなのはピアニストの母・ミッツィと、祖母の兄である大叔父のボリス・シルドクラート、そしてサミー。

母のミッツィは家族の中心から照らす明るく陽気な存在。

家族はみんな母のことを慕っています。

 

でもある日、サミーは母の不倫に気付いてしまいました。

母には気付いたことを隠しますが、その後母との関係がギクシャクしすぎて苦しさに耐えられず伝えることに。

母の言葉には、母・ミッツィの人格が表れていました

『すべての出来事には意味がある』

『心のままに生きて』

 

この言葉こそ、スピルバーグ監督の映画作りの根幹をなしています。

そして、大叔父ボリスの言葉がサミーの心に深く刺さります

『おまえ(サミー)も俺も芸術家の血が流れている。芸術は麻薬だ。俺たちはそのジャンキーなんだよ』

『おまえは家族を愛している。おまえは映画を撮り続ける。だが痛みを伴うぞ

『芸術は輝く栄冠をもたらす。だが、一方で胸を裂き孤独をもたらす

 

恐ろしくなりこの言葉を即座に否定するサミー。

でも、どこかで言い当てられた気まずいような表情にも見えました。

芸術家には善と悪、愛と憎しみのような相反する気持ちが混在し、そのズレに向き合うことなのでしょう。

 

意味③ 公私ともに行き詰まるサミーを希望を与えた

 

最後の監督のセリフの意味3つ目は、公私ともに行き詰まるサミーに希望を与えたです。

「地平線を下に置くと面白い」「上に置いても面白い」

 

でも、「真ん中に置くのは面白くない」

監督のこの言葉から、今まで自分は真ん中に置いてきたことを痛感したサミー。

そこが腑に落ちたことで、これからの未来が無限に広がっていることを意識し目の前がパァーッと明るく開けたように感じました。

母の「すべての出来事には意味がある」、監督の「地平線を真ん中に置くと面白くない」という言葉がサミーのこれから始まる映画人生を後押ししましたね!

 

 

意味④ スピルバーグ監督の自伝でもある

 

最後の監督のセリフの意味4つ目は、スピルバーグ監督の自伝でもあるです。

フェイブルマンズに登場するサミーの両親同様、スピルバーグ監督の父は科学者・電気技師、母はピアニストでした。

スピルバーグ監督は、未知なる科学にとても興味関心を持っていて、映画でも科学者が登場したり未知なる生物を題材にしていますよね!

科学者と音楽家という血をしっかり受け継いでいるのだなと思います。

 

映画に取り憑かれて以降、8ミリビデオで撮影するサミー。

妹たちをトイレットペーパーでぐるぐる巻きにして自宅のトイレットペーパーのストックを全て使い切ってしまっても、血のりに見立てたケチャップで汚しまくっても、両親は呆れはしても止めず

科学者の父はサミーの映画熱を「趣味」と言ってどこか短期的なものに見ていましたが、母は「自由にさせてあげて。なにも言わないで」と理解を示しました。

父も結局はサミーが映画の道で生きていくことを受け容れました。

 

このような両親だったからこそ、スピルバーグ監督が生まれたのでしょう。

時計の中身やボールペンの仕組みがどうなっているか気になって分解してみたい衝動に駆られる幼い子どもは一定数いますよね。

それを止める親、とりあえずやらせてみる親。

親により、子どもの人格が形成され、大きな影響を与えることを私たちは今一度心に留めておかなければいけないと思いました。

サミーの両親の接し方が、後のスピルバーグ監督を生んだと思うと感謝したくなりますね!

 

 

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【フェイブルマンズ】地平線の結末オチの意味まとめ

 

まとめ

フェイブルマンズ-ラストシーン地平線の意味は?

  • 意味① 視点を変える重要性 (公私)
  • 意味② 芸術家にはズレた感性が必要 (精神性)
  • 意味③ 公私ともに行き詰まるサミーを希望を与えた
  • 意味④ スピルバーグ監督の自伝でもある

 

今回は、フェイブルマンズのラストシーンに出てくる監督の言葉「地平線がどこに見える?」について考察してきました。

最後に出てくる監督は、アカデミー賞監督賞に史上最多4回受賞しているジョン・フォード監督です。

演じたのは現役の映画監督デイヴィッド・リンチ。

 

ラストシーンはこの監督とサミーが出会い、「これから先のスピルバーグ監督がいよいよ映画界を席巻していくというワクワクが止まらない!」というものでしたね。

続編はなさそうですが、これから先のスピルバーグ監督も見てみたいと欲張りな気持ちが生まれてしまいました。

スピルバーグ監督作品をまだ見たことがない方もぜひ一度ご覧ください!

 

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