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Zガンダム-テレビ版と劇場版の違いはどこ?三部作の相違点をご紹介

公開日: 2022年11月23日 | 最終更新日: 2022年11月23日

 

テレビ朝日系列で「機動戦士ガンダム」の続編として、1985年に放送された【機動戦士Zガンダム】。

当時は、ガンダムのファンが急激に増え人気が出始めていた人気シリーズの第2弾ということで、期待されたシリーズでもありました。

そもそものガンダムのストーリーについて、少しおさらいしますね↓↓

 

まずは、増えすぎた人口を宇宙へと上げる移民政策から始まります。

しかし、結果的には宇宙の人口の方が地球よりも多くなりました。

一方で、宇宙の自治権を認めない地球連邦政府は、スペースノイドの自治権を勝ち取るためサイド3が「ジオン公国」として独立を宣言し、そこから地球と宇宙の戦いが始まります。

そんな壮大なスケールの物語が1979年から描かれ、ガンダムシリーズの人気を確固たるものにしたのが機動戦士Zガンダム」でした。

 

今回は、そんなZガンダムのTV版が放送されてから20年後の2005年に映画館で上映された「全3部作」と「TV版の違い」についてまとめてみます↓↓

この記事を見て分かること
  • TV版と映画版の「違い」について

 

 

 

テレビ版と劇場版の違いはどこ?

 

1年戦争でジオン公国に勝利した地球連邦政府は、ジオン残党の殲滅を目的に連邦軍の中のエリート集団として「ティターンズ」が組織されます。

このティターンズは権力を握るため宇宙に対し様々な悪政を強いていき、この状態に対し反地球連邦組織として立ち上がったのが「エゥーゴ」でした。

このエゥーゴには、かつてのシャア・アズナブルもクワトロ・バジーナとして参加していて、Zガンダムの搭乗パイロットであり主人公のカミーユ・ビダンが参加することになります。

その後、かつて敵として戦ったホワイトベースのブライト・ノアやアムロ・レイも一緒に戦うという、前作の敵が仲間になるというワクワクする展開が当時のファンを熱くさせていました!

 

そんな数々の印象的な展開がある機動戦士Zガンダムですが、TV版と映画版で基本のストーリーは変わらないのですが、所々大きく違う展開や重要なシーンがなかったり、新しいシーンが追加されています。

そんな違う展開のシーンを紹介していきます↓↓

 

ラストでカミーユが精神崩壊しない

 

まず、映画版とTV版で最も違う点は「カミーユの精神崩壊」についてです!

TV版では、主人公であるカミーユがジ・Oとの戦闘に勝つものの精神崩壊してしまうという衝撃的な終わり方をします。

このシーンがないと後々の宇宙世紀シリーズにつながらないという、とても重要なシーンでもあります。

 

しかし映画版では、ジ・Oとの戦いに勝ちカミーユも精神崩壊をしませんでした。

当時の富野監督は“エンターテインメントにしたいので、最後はハッピーエンドにする”と明言していたようで、最後はカミーユとファが宇宙空間で抱き合って終わるというハッピーエンドでした。

(富野監督らしくないような発言ですけど、、)

ともかく”めでたしめでたし”なんですけど、この新展開をしてしまうと「機動戦士Zガンダム」の続編である「機動戦士ガンダムZZ」に登場するジュドー・アーシタがカミーユに触れてニュータイプとしての資質に目覚めることも、アクシズを地球に落下させることをシャアが決意するきっかけの1つがなくなり、ネオ・ジオンを率いる「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」も起こらなくなってしまいます。。

 

TV版の最後に当時は話題になりましたが、よくよく考えると後の様々な出来事のきっかけはカミーユの精神崩壊から派生しているのです。

ちなみに「機動戦士ガンダムZZ」の最後には、ファとカミーユが笑顔で走っているシーンが出てきており、元に戻っていることが伺えます^ ^

 

 

カミーユやエマなどキャラの性格が優しくなっている

 

続いて2つ目が「キャラの性格の変化」です。

ここもTV版のストーリーでは重要な要素といえる「カミーユが感情的な行動をとる」という部分がかなり穏やかに描かれています。

TV版の冒頭、カミーユが女の名前とバカにしたジェリド・メサを殴りティターンズに対する敵意を強めました。

それと同時に、ジェリドとのライバル関係が始まるきっかけでもありました。

 

映画版では名前をバカにされたことに暴れて拘束される所はあるのですが、殴るシーンはありません。

カミーユは先輩や目上の人を殴ってしまう性格なので、基本は感情的です。

ただ、時代背景的に「2000年代」の描写には合わなかったのだと思います。

他にも登場するキャラの立ち振る舞いも全体的に穏やかな印象を受けますので、この辺もエンターテインメントとして楽しむという富野監督のコンセプトなんでしょうね!

 

大気圏突入シーン〜地球での様子が描かれていない

 

ここからは、TV版で重要だったシーンが映画では「カット」された箇所のご紹介です。

続いて3点目が「大気圏の突入シーン」です!

 

TV版では地球への降下作戦を進めるアーガマに対し、ジェリドやカクリコンが戦闘を仕掛けるシーンがあるのですが、映画版では見事にカットされています。

おそらくですが、その後の地球でシャアとアムロが再開するシーンなどの地球降下後の話が目白押しだったからこそ大気圏突入はまるっとカットになったんでしょうね。。

この大気圏に入る瞬間はどのガンダムシリーズも重要な位置付けで、特に共通しているのは「地球の大きさや自然の脅威に、人間がどう向き合って乗り越えるかということです。

 

また突入シークエンスに入る瞬間は、戦艦が無防備になるので戦闘を仕掛けやすいということもありギリギリまで戦いが続くということも共通点ですね。

さらに無理をした敵がモビルスーツの制御がきかなくなり、大気圏にそのまま突入して燃え尽きるという無慈悲な展開を迎えるというシーンも登場する傾向として共通点として言えます。

 

TV版では、アーガマの強襲を狙ってガンダムMK‐Ⅱを追い込んだカクリコンが近くで強制的にバリュート(大気圏に突入するためにモビルスーツを守るためのパラシュートのようなもの)が発動し、身動きがとれなくなりました。

そこにウェイブライダーで突入するガンダムMK‐Ⅱに接触してしてバリュートが弾けてしまったことから、カクリコンはモビルスーツと共に燃え尽きてしまいます。

他にもけっこう大事な要素を含んだ大気圏突入シーンは、ストーリー前半の準主役的な登場をしてきたカクリコンが戦死するシーンも含めオールカットということでした。

 

 

ダカール演説〜アムロとシャアの乾杯シーンがカット

 

4つ目が「ダカール演説」~「シャアとアムロの祝杯」のシーンです。

ここも重要なシーンの1つなんですが、なぜかオールカットになりました。

流れとしては、連邦議会が開かれている途中にエゥーゴが議会を占拠し、代表としてクワトロ・バジーナが全世界に向けて演説をしたシーンですね。

ティターンズの悪事を映像と共に流すというインパクトが強いシーンです。

 

また、その中でクワトロ・バジーナが自らをシャア・アズナブルであることを公表するという超重要なシーンでもあるので「クワトロ・バジーナ=シャア・アズナブル」であることをバラす意味でも重要なシーンと言えます。

ここも現在の映画というエンターテインメントにあわせた表現ということでは、政治色が強いシーンと見られてしまったのかもしれませんね。

でも、アムロとシャア(クワトロ・バジーナ)のかつてのライバルが一緒に乾杯するシーンはいいシーンなんですけどね、なんでカットなんされちゃったんですかね。。

 

女性キャラの声優が大きく変更となった

続いて5つ目は「女性キャラの声優変更」です。

TV版と映画版で、特にメインキャラの声優さんを変えることはあまりしないですが、この作品に関しては声優の変更をして臨んでいます。

 

ただ、この声優変更は色々とあるようで、一部のファンの中で語られる知られている問題です。

かいつまんで説明しますと、劇場版Zガンダムはその話題性から様々な雑誌で取り上げられていました。

当初は、TV版と同じキャストで進めていくことも発表されていました。

 

でも、ファの声優を変更する発表を皮切りに、メイン・サブ多くのキャラで声優変更が発表される事態となります。

この真実は今も不明ですが、これに対しファンの中では色々な噂が流れていたようです。

そんな状況をみたTV版のフォウ役だった島津冴子さんは本人も変更になった1人でしたが、状況を富野監督に直接聞き、自身のHP上で説明をしたことが話題となりました。

フォウ役の変更については事前に監督サイドの島津さんへのアプローチがうまくできなかったことから、オーディションに島津さんが参加できなかったことが原因と説明がされています。

 

他にも別のキャラでTV版を担当した声優さんは、劇場版を作成していることすら知らさせない事態だったようです。

TV版からのファンからは「以前みた機動戦士Zガンダムとは全く違うもの」としてみるとコメントがあるくらいでした。

それほど声の印象が重要な中での変更ということで、その影響は大きかったと言えます。

 

新カットが多く挿入されている

 

続く6つ目が「新カットの追加挿入」です。

TV版が放映されてから20年以上が経ち、その間にも別作品が描かれていきます。

ガンダムとZガンダムの間の時代背景で書かれた「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」など、関係する作品も登場していました。

そうした別の作品で登場するモビルスーツが、映画版の新カットに登場したりしました。

これには「あの時のモビルスーツだ!」と、ファンの間でもテンションが上がったようです。

 

また、大人な感じのセイラが登場するなど、新カットにワクワクした方も多いです。

そういう意味では、カミーユが精神崩壊しないラストは1番の新カットですよね。

(ストーリーも変わっていますけど笑)

 

新旧で映像・画質が格段に美麗になっている

 

最後、7つ目が「映像の美麗さ」です。

こちらは、時代的に進歩しているので当たり前ですが、それでも新旧の違いに驚くファンばかりでした!

映画版の作成にあたりCGを駆使するなど、当時のアニメーション制作の最新技術を投入しています。

ですので、新作画シーンのきれいな事!

 

残念ながら、予算の都合でフルに作り直すことは出来なかったようですが、このクオリティは他のTV版から流用する荒いシーンと比べても全然違う作品に見えました。

このギャップがあることで、新作と旧作の違いがわかりやすく見えてくると思います。

 

 

【Zガンダム】映画とテレビの相違点まとめ

 

まとめ
  • ラストでカミーユが精神崩壊しない
  • カミーユやエマなどキャラの性格が優しくなっている
  • 大気圏突入シーン〜地球」での様子が描かれていない
  • ダカール演説〜アムロとシャアの乾杯シーン」がカット
  • 女性キャラの声優が大きく変更となった
  • 新カットが多く挿入されている
  • 新旧で映像・画質が格段に美麗になっている

 

以上、今回はZガンダムの映画とテレビの相違点についてまとめてみました。

Zガンダムが20年ぶりにリメイクされて、映画化というだけでもガンダムファンとしては熱くなる作品です。

 

ただ、そこで声優問題やTV版で重要なシーンをカットしているなど、話題に欠かない映画化でした。

ストーリー的にも、カミーユが精神崩壊しない展開や重要シーンがなぜカットされたのかと、その真意が話題になっていました。

色々とありますが、これまでのZガンダムの重い雰囲気が映画版3部作を全部見終わった後、カミーユとファが抱き合って終わる新解釈に少し安心します。

ぜひ皆さんもTV版とともに映画版も見てみてください^ ^