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カミーユの精神崩壊の原因や理由は?兆候はいつからで何話か解説

公開日: 2022年10月14日 | 最終更新日: 2022年10月21日

 

初代ガンダムが活躍した一年戦争から7年経った、宇宙世紀0087年の宇宙を舞台にした物語【機動戦士Zガンダム】。

主人公のカミーユ・ビダンは、両親がガンダム開発チームにいる高校生で、作中の序盤からニュータイプとしての感覚を持っていました。

ニュータイプとして優秀なパイロットであるカミーユは、TVシリーズの最後の戦いで「精神崩壊」して終了を迎えます。

2作目にして、不運な主人公としても有名です。

 

このカミーユが、なぜ精神崩壊を起こしたのか?

今回は、その原因や理由について解説していきます↓↓

この記事を見て分かること
  • 精神崩壊の「原因」や「理由
  • 異常の「兆候時期

 

 

カミーユの精神崩壊の原因や理由は?

 

カミーユは、地球連邦軍のジオン残党軍を掃討する特殊部隊「ティターンズ」の士官と喧嘩しガンダムMk-Ⅱマークツーを奪い、反地球連邦組織「エゥーゴ」に入ります。

そこから、地球連邦軍「ティターンズ」、ハマーン・カーン率いる「ネオジオン」との三つ巴の戦いに巻き込まれていきます。

ティターンズのパプテマス・シロッコや、ネオジオンのハマーンはカミーユと同等のニュータイプだったことで、ファーストのアムロ以上に精神的に堪えるものがありました。

特に、カミーユは敏感な心を持っていたので、なおさらその影響を受けやすいキャラです。

 

では、ここからカミーユが精神崩壊した理由を考察していきます↓↓

 

理由① ニュータイプとして敏感すぎたことが原因(バイオセンサー)

 

カミーユの愛用機であるZガンダムは、ウェブライダーへの変形が可能です。

これは、ファーストから考えれば革新的であり、Zの大きな特徴の1つとも言えます。

 

しかし、それ以上にZには画期的な機能が搭載されていました。

それが「バイオセンサー」です。

バイオセンサーとは、パイロットの脳波に連動して機体性能が高まるシステムです。

 

具体的には、下記のようなパワーアップを可能とします↓↓

  • ビーム兵器の強化
  • 推進力の増加
  • バリアーの発生
  • 敵機の動きを止める
  • 物体を引き寄せる

 

ニュータイプの資質が高いパイロットに起動するシステムですが、発動したのはカミーユだけです。

このバイオセンサーにより機体性能が大幅に高まったZガンダムは、シロッコの「ジ・O」の動きを止め倒すことができました。

 

 

理由② 争いを好まない性格

 

カミーユの性格は、繊細で感情の起伏が激しいタイプ。

家庭環境も歪んでいたこともあり、孤独な子供時代を送っていました。

それもあってか、アーガマに搭乗している戦争孤児のシンタやクムと一緒に遊んだり、強化人間として苦悩するフォウに寄り添う「優しい心」を持った少年でもあります。

しかし、何かがきっかけで感情的になると、真逆の「好戦的な態度」をとってしまうこともしばしば。。

 

ただ、基本的には穏やかな性格なので、戦うことは好きではありません。

この「争いを好まない性格」こそが、追い詰められる要因の1つだったと感じます。

 

理由③ 身の回りの仲間たちが死んでいったから

カミーユは「感情の起伏が激しいこと」や「ニュータイプとして相手の気持ちを感じやすい」という体質でした。

自身の性格上、カミーユもこのことには気付いていたでしょう。

そんな繊細なカミーユに刺激となったのが「周囲の人間たちの死」ではないでしょうか?

 

 

特に「母親を目の前で殺される」「想いを寄せていたフォウが自分を宇宙に行かせるために死んでいく」など、つらい環境にありました。

身近な存在が何人も死んでいったことが、精神を崩壊させるきっかけになっていると思います。

 

 

理由④ 好戦的で敵意剥き出しの相手がいたこと

ここまで、カミーユの感情が環境によって大きく変化することをお伝えしました。

作中では、カミーユが所属するエゥーゴには穏やかな人物も多くいます。

しかし、敵対関係にあるティターンズのメンバーは、基本的に自分の地位を上げるために戦うような人物ばかりです。

 

 

序盤では、カミーユを「女の名前」とバカにしたジェリド。

さらに、戦場で「殺しを楽しんでいる」ヤザン。

このように相手の気持ちを考えず、その場の勢いだけで突っ込んでくる「好戦的で敵意むき出しの相手」がいたことも、カミーユは不満の感情と苛立ちを感じていました。

 

理由⑤ ハマーンやシロッコに精神攻撃を受けたから

メールシュトローム作戦」を展開している最中、Zガンダムは別動隊として動いていました。

というのも、ネオジオンの戦艦に近づきハマーンを倒そうとしていたからです。

それに気付いたハマーンはキュベレイに搭乗します。

そしてハマーンが現れた際、不思議なことが起きます。

Zガンダムに搭載されたバイオセンサーが起動し「ニュータイプ同士分かり合える」という体験をしたのです。

 

 

 

また、シロッコに対してカミーユは「傍観者」として脇から見ていることに苛立ちを感じていました。

特に、最期のシロッコの「貴様の心も一緒に連れて行く、カミーユ・ビダン」という精神攻撃がとどめを刺しました。

こうしたハマーンやシロッコを始めとする、ニュータイプのパイロットたちとの共鳴は多く発生します。

それもあってか、カミーユは通常の精神状態から少しずつ心が摩耗していくように変わっていきました。

 

 

兆候はいつからで何話なのか?

 

ここまで、カミーユが精神崩壊をした理由を考察してきました。

最後にカミーユは頭がおかしくなり、そのままバッドエンドを迎えます。

 

では、作中ではその兆候があったのでしょうか?

ここからは、カミーユがどのあたりからおかしくなったのかを見ていきましょう↓↓

 

精神崩壊の兆候は47話「宇宙(そら)の渦」と考察

 

個人的な結論だと、アニメ47話「宇宙の渦」だと考察しています。

話の内容として、エゥーゴはメールシュトロング作戦を展開する計画がありました。

そこにネオジオンも応戦しようと、戦艦やモビルスーツを配置していきます。

その中に、ハマーンもキュベレイで出撃します。

 

そして、このチャンスを狙っていたカミーユはハマーンと一騎討ちへ。

この時、カミーユはハマーンともに過去の記憶が蘇り、そこでお互い分かり合えることを彼から伝えます。

残念ながらハマーンには受け入れてもらえず決裂しますが、このあたりから精神的な負荷がかかり始めていたのかもしれません。

 

ファやクワトロとの会話でも異常が出ている

 

元々カミーユは、急に宇宙が見えたりするなど独特の感覚を感じており、ニュータイプの素質がありました。

ただ、シリーズ後半でZガンダムに搭乗しバイオセンサーが発動したあたりから、より精神が病んでいきます。(特に48話)

 

特にファとの会話では、自分がニュータイプとしての自覚を持った会話をしています↓↓

ニュータイプも強化人間も結局何もできない。できるとすれば人殺しだけ

このようなニュアンスで話すシーンがありますが、明らかに穏やかなカミーユではなくなっています。

 

さらに、これはクワトロとの会話でも兆候が感じられました↓↓

気にかけてくれるクワトロに「気にしてたらニュータイプなんてやってられない」というセリフを残しています。

明らかに、ニュータイプとしての自分に嫌気がさしていました。

これには、ファもクワトロも心配するような表情でいたので、このあたりからカミーユの精神崩壊の兆候はあったのだと感じます。

 

さらに、このような意見もありました↓↓

 

テレビ放送では、親が亡くなった時にカミーユは泣くことができなかった。

おそらくそこからニュータイプの力が強まり始め、精神がおかしくなる予兆が表れ始めたのです。

しかし、劇場版ではこのシーンが修正され、しっかり泣いているシーンが確認できます。

大切な人が亡くなった時に、感情が動かされないということは精神の異常を表しています。

意外と序盤から、カミーユの心は蝕まれていたのかもしれませんね。

 

カミーユのその後は各媒体により異なる

 

では、精神が崩壊してしまったカミーユは、その後どのような歩みを進めていくのか?

実は、Zガンダムは「TV版」「映画版」「漫画」の3種類があります。

  • テレビ版「1~50話」
  • 劇場版「機動戦士Zガンダム-星を継ぐ者」「機動戦士Zガンダム-恋人たち」「機動戦士Zガンダム-星の鼓動は愛」(3部作)
  • 漫画「機動戦士ガンダム ムーンクライシス」

 

この各媒体によって、カミーユのその後のストーリーは様々です。

まず、ここまでお話した通りテレビ版では、カミーユは精神崩壊してしまいます。

 

しかし、2005年に全3部作で描かれた劇場版「機動戦士ZガンダムA New Translation」では、カミーユは精神崩壊をせずに終わるという新たな展開を迎えました。

この2つに分かれる展開については「どちらが正しい」などの見解は言及されていません。

ただ映画について富野監督は「その前のファーストガンダムで映画化された3部作と、Zガンダムの3部作、これに逆襲のシャアを合わせた7部作で構成していく」とコメントを残しています。

映画版は独自の路線で、テレビ版とは違ったパラレルワールドのような世界観なのかもしれません。

 

あと、カミーユのその後を描いている作品では漫画「機動戦士ガンダム ムーンクライシス」があります。

ここでは、カミーユが医者として働いているシーンが描かれています。

    

 

TV版とは違う展開を迎えるカミーユが描かれているということで、それほど人気の高い主人公であると言えるのではないでしょうか?

 

療養後に回復して治り完全復活を遂げる

 

Zガンダムでは、最終話で精神崩壊をするカミーユですが、続編にあたるテレビ版「機動戦士ZZガンダム」でも登場します。

最初の登場シーンでは、ファに介護されている車椅子に乗った状態でした。

そこから、ジュドーたちに思念をおくることで戦いをサポートするという活躍をします。

そういう戦闘への新たな関わり方を作ったカミーユは、身体がなくても思念で相手に伝えるというニュータイプの戦い方を見せていたのかもしれません。

ただ、このZZガンダムの最後では「ファと一緒に海岸を走っているカミーユ」の姿があり、精神崩壊かは治り正常に戻ったとされています。

 

【Zガンダム】カミーユの精神崩壊についてまとめ

 

まとめ

カミーユが精神崩壊の原因や理由

  • 理由① ニュータイプとして敏感すぎたことが原因(バイオセンサー)
  • 理由② 争いを好まない性格
  • 理由③ 身の回りの仲間たちが死んでいったから
  • 理由④ 好戦的で敵意剥き出しの相手がいたこと
  • 理由⑤ ハマーンやシロッコに精神攻撃を受けたから

 

兆候が分かる該当話数

  • 精神崩壊の兆候は47話「宇宙(そら)の渦」と考察
  • ファやクワトロとの会話でも異常が出ている
  • カミーユのその後は各媒体により異なる
  • 療養後に回復して治り完全復活を遂げる

 

以上、カミーユの精神崩壊についてでした。

Zガンダムのストーリーだけで見ると、あれだけ頑張って身内や仲間の不幸を抱え戦った主人公の最後が「精神崩壊」という状況はあまりにもかわいそうと思います。

でも、そこから続くZZガンダムでは、ジュドーへ思念を送り戦いをサポートしました。

 

またガンダムシリーズとしては、次へとつながる「逆襲のシャア」で精神崩壊させてしまった少年を悔やむシーンが出てきます。

これもカミーユのことですから、後々への影響が大きかったキャラクターであることは間違いないです。

 

精神崩壊する理由はいくつかあり、そこにはZガンダムに搭載されていたバイオセンサーによる影響が大きかったことはありました。

さらに、同じくらいニュータイプとしての感覚が強いハマーンやシロッコという相手と戦ったことを考えると、ある程度の代償はやむを得なかったということだと思います。

 

ただ、後に描かれたカミーユが精神崩壊しない映画版と「どちらがガンダムらしいのか?」という論争では、調べてみると「TV版の方を推すコメントが多い」ようです。

こんな思いになるのも、ストーリーやキャラ設定が作りこまれているガンダムシリーズがつくる世界観なのではないでしょうか^ ^

 

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