劇場版「名探偵コナン」19作目の「業火の向日葵」は、ゴッホの「ひまわり」が鍵となります。
物語に登場するキャラの中で、特に怪盗キッドがこの「ひまわり」に執着します!
その理由は以下で解説しますが、キッドの補佐役兼アシスタントである寺井黄之助と深い関係があったのです!
今回は、このゴッホの「ひまわり」についてお話します!
★この記事をご覧頂くことで、怪盗キッドが「ひまわり」を執拗に追いかけていた理由が分かります
目次
【名探偵コナン/業火の向日葵】キッドの目的は芦屋のひまわり?
☞続き 銀行などからも保管を断られ、山本氏は芦屋にある自宅で「ひまわり」を保管することに…。しかし、1945年8月5日、アメリカ軍による大空襲で焼失してしまったと言われています。「名探偵コナン 業火の向日葵」放送中⭐️ #コナン pic.twitter.com/G1s7qHPEII
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) April 15, 2016
ゴッホの絵画「ひまわり」は、7枚存在します。
そして、この絵画は7枚とも構図が違い「ひまわりの本数」や「色合い」など変が、それぞれ違った描写で登場します!
「業火の向日葵」では、その中の2作目である「芦屋のひまわり」が大事な鍵になっていました!
芦屋のひまわりとは?
「芦屋のひまわり」とは、1888年8月にゴッホによって描かれた作品です。
「ひまわり」の2作目とされているこの作品は、暗めの背景に、5本のひまわりが描かれています。
大塚国際美術館にいってきました(*´∀`)
あった!芦屋のひまわり!
美術館内も業火の向日葵みたいに広くて思ったより時間かかった
美術館楽しい( 〃▽〃) pic.twitter.com/OcqGClOfqD— りの (@loverisuhappy08) October 2, 2018
兵庫県芦屋市の実業家宅に保管されていましたが、1945年の阪神大空襲の際に焼失してしまったそうです。(実話です)
なので「芦屋のひまわり」と言われているのですね!
実は、「芦屋のひまわり」と「5枚目のひまわり」は、贋作(ゴッホが描いたものではなく、ゴッホの絵を真似たもの)と囁かれたことがありました。
そういった背景もあり、本作ではこの「芦屋のひまわり」と「5枚目のひまわり」が犯人によって消滅させられそうになります。
キッドはジイちゃんこと寺井から「ある老婦人」にひまわりを見せたいと依頼を受けていた
本作のキーパーソンであるキッドは、どうして「ひまわり」を狙っていたのでしょうか?
実は、キッドは真犯人から音声メッセージで「芦屋のひまわり」と「5枚目のひまわり」を盗むように依頼を受けていました。
しかし、キッドが「ジイちゃん」と呼んでる老執事、寺井黄之助からも「芦屋のひまわりを見せたい人がいる」とお願いされたのです。
怪盗キッドに仕えるじいって名前が寺井ってことを初めて知った(゜o゜;
お金持ちのおぼっちゃんが執事を呼ぶようなアレかと思ってた(・。・) pic.twitter.com/6MsxvOxacb— なる (@sy_narukami) October 6, 2017
なのでキッドは、寺井との約束を守るために「芦屋のひまわり」を犯人から全力で守ったのです。
それでは、寺井は誰に「芦屋のひまわり」を見せたかったのでしょうか?
キッドの目的を寺井黄之助やウメノの関係から解説
@oji421oji ウメノさんはひまわりを観て涙を流してた女性。灰原さんにコナン君との関係についてアドバイスしていた女性ですね。
で、その屋敷で使用人をしていたのがこちらの寺井さんです。 pic.twitter.com/5kai9LFaGe— 怪盗ユウキ (@kaito_Yuki_san) May 5, 2015
寺井は、阪神大空襲の際に本物の「芦屋のひまわり」を見ていました。
なぜなら、「芦屋のひまわり」が飾られていた芦屋の屋敷で住み込みの書生をしていたからです。
※書生とは、勉学を本分とする者のこと
その屋敷には、「ウメノ」という名前の女性がおり、寺井はウメノに好意を寄せていました。
しかしウメノは、屋敷に住み込みで働いていた大工、東淸助(あずまきよすけ)に恋をしていたのです。
空襲で燃え盛る屋敷の中で、壁にかけられた「芦屋のひまわり」を淸助が守ろうとします。
しかし、淸助は「芦屋のひまわり」を保護した後、戦火に巻き込まれて死んでしまいました。
その際に、寺井は淸助から「芦屋のひまわり」を託されます。
その後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)から守るために「芦屋のひまわり」を国外へ逃し、今回それが発見されたのでした。
寺井はウメノへ好意を寄せていた
前述した通り、寺井はウメノに好意を寄せていました。
そのことは、寺井が変装していた次郎吉のボディーガード、後藤善悟の涙からも察することができると思います。
寺井(後藤)は、レイロック美術館のモニターを操作していた際に、「ひまわり」を観に来ていたウメノを見て涙を流していたのです。
このことから、ウメノに対して特別な想いを抱いているということが分かりますね。
ウメノを過去の記憶から救うために寺井はキッドにお願いした
どうして寺井は、「芦屋のひまわり見せたい人がいる」とキッドにお願いしたのでしょうか?
劇場版名探偵コナン「業火の向日葵」戦火で消失したはずの芦屋向日葵の発見と展覧会に怪盗キッドの犯行予告が絡むエピソード。損保ジャパンで、向日葵でなくコナンを見詰めている灰原哀に「見ているだけではいつかきっと後悔するわよ」と優しく語りかける老女の恋が、哀の恋心に重なり心に残る。 pic.twitter.com/AZa0PbxRYS
— skyblue (@skybluejazz) June 20, 2017
ウメノは、レイロック美術館を訪れていた灰原に会いました。
その際にウメノは、5枚目のひまわりを観ながら「本当に観たいのはこのひまわりではない」と言い、
灰原に対して「あなたは70年前の私と同じ目をしている」「見つめているだけでは、いつかきっと後悔する。私のように」と言います。
(実は、灰原はコナンのことが好きという説があります。しかしコナン(新一)には蘭がいるので、少し切ないですね。)
このことからウメノは、「芦屋のひまわり」をずっと待っていて、過去の記憶から抜け出せないでいるということが読み取れます。
ひまわりの花言葉「私はあなただけを見つめる」のように、見つめていただけだった過去に後悔をし、
70年経った今でも淸助のことが忘れられず、命がけで守ってくれた「芦屋のひまわり」をもう1度観たいとずっと願っていたのですね。
寺井は、待ち続けるウメノに「芦屋のひまわり」を見せ、少しでも心の救いになればと思い、キッドに依頼をしました!
【名探偵コナン/業火の向日葵】についてまとめ!
この芦屋のひまわりの後ろ、キッド様のメッセージ書いてるなんて知らんかった、、
うちもゴッホのひまわり見たくなった pic.twitter.com/O7UG2xHrLN— sayaka (@st65v) April 30, 2015
まとめ
●キッドには、ある理由があって「芦屋のひまわり」を狙っていた
●キッド宛に真犯人から、「芦屋のひまわり」を盗むように音声メッセージがあった
●キッドは、老執事、寺井からの依頼で「芦屋のひまわり」を真犯人から守っていた
●寺井はその「芦屋のひまわり」をウメノに見せて、過去の記憶から救ってあげたいと思っていた
キッドが全力で「芦屋のひまわり」を守っていたのは、こんなに深い理由があったのですね。
こんなに想っている寺井と想われているウメノの関係に、すごく感動しました!
キッドの優しさにも心が温かくなりましたね!