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【ジョーカー】最後髪の色が黒の意味は?精神科医と話すラストシーンから考察

公開日: 2020年9月22日 | 最終更新日: 2020年9月22日

 

映画【JOKER】は、道化師(ピエロ)が主人公です。

ピエロと言えば、髪色をカラフルに染めている印象がありませんか?

【ジョーカー】でも、ステージで犯罪を起こした時、緑の髪色をしていました。

 

しかし、物語のクライマックスで描かれる精神病棟で、アーサーがカウンセラーを受けている時、黒の髪色に戻っています。

この色の変化には、どういった意味が込められているのでしょう?

今回は、映画【ジョーカー】のラストシーンから、主人公の髪色の謎をお話します↓↓

★この記事を見ることで、髪色の変化の意味や、ラストの人物はアーサー”なのかジョーカー”なのかが分かります!

 

 

 

【ジョーカー】最後髪の色が黒の意味は?

 

ゴッサムシティの暴動の中、ジョーカーを護送するパトカーが救急車と衝突します。

気を失ったジョーカーは、デモに参加した彼をあがめるピエロ達によって車内から救い出され、英雄として歓声を受けました。

ジョーカーは大勢の市民に受け入れられ、「感動」「興奮」に酔いしれますが、次のシーンで場面は一変します。

 

目が覚めると、そこは白い壁に囲まれた部屋で、手錠を掛けられていました。

そして、目の前の精神科医に対して、可笑しい様子でニヤつきます。

 

前の暴動シーンで緑色だったジョーカーの髪は、何故か黒に戻っています。

この展開は、一体何を物語っているのでしょうか?

 

ジョーカーはテレビ局でマレーを銃殺後逮捕された

テレビ出演を依頼されたアーサーは、役作りの為に髪の毛を緑に染め、今までとは違った人格の「ジョーカー」へ変貌します。

スタジオに向かう途中、街はデモに参加するピエロたちで溢れ、彼は自分が世の中に受け入れられている錯覚に陥るのでした。

ずっと憧れていた司会者マレーの番組に出演できて、ジョーカーは感無量でした。

彼が自分の声に耳を傾けてくれれば、もう思い残すことはなく、その場で死を選ぶつもりでした。

 

しかし、実際はマレーの態度は冷たく、弱い物を見下し差別します。

ジョーカーは、彼の中に権力者側にある「偽善者の顔」を垣間見ました。

哀しみと憎しみの中でジョーカーは、マレーに銃口を向けてその眉間を打ちぬきました。

当然番組は中断され、臨時ニュースが流れます。

テレビ番組の全てがこのニュースにジャックされ、ジョーカーは警察に取り押さえられ、パトカーで留置所へと送られるのでした。

 

 

ジョーカーを崇めるピエロたちに助け出された後に精神病院へとシーンが移る

ジョーカーの行動によって、衝撃的な映像がTVで生放送され、街の暴動は勢いを増します。

怒りを訴えて叫び、建物を破壊している者たちはみんなジョーカーの支持者でした。

ジョーカーは、燃え盛る街の景色をパトカーの車窓から見ながら喜びを感じます。

誰もがジョーカーと同じく、心の内に狂気を抱えていたのです。

 

突如、乗車するパトカーは他の車からの激しい追突を受け、ジョーカーは気を失います。

目覚めると、ジョーカーは車のボンネットの上に寝かされていました。

ジョーカーが立ち上がると、周囲から歓声が沸きあがります。

そこにいたのは、それまで悲劇の人生に苦しみ続けていた多数のアーサー達でした。

 

そしてジョーカーが現れたことによって、自分の心の闇を解放する為に、ピエロの面を付けて集まった同士でした。

その場が熱い空気で覆われ、ジョーカーとピエロたちの気持が1つになったと思われた時、ふと場面が変わります。

突如、病棟の中で手錠をかけられたアーサーに視点が切り替わったのです。

 

 

ラストシーンで精神科医と話すアーサーの髪色は黒だった

 

これまでのシーンでだった髪色は、精神科医にカウンセリングを受けている時にはでした。

この緑から黒へ変化する髪色は、何を物語っているのでしょうか?

●病院に収容されてから、髪を染め直した

●緑に染められた部分が伸びきるくらい、月日が立っていた

単純に考えると、上記の2通りぐらいです。

 

髪色の前に、そもそもなぜ場面が急に切り替わってしまったのか?

この人物はアーサーなのか、ジョーカーなのか

クライマックスを迎え、いきなりの謎展開が気になりますが、映画の中にそれらしい説明は見当たりません。

以下、考察します↓↓

 

ジョーカーの髪は緑色・アーサー視点の場合は黒だと使い分けている

髪をに染め、ピエロのメイクをしたジョーカーは狂気のボルテージがMAXでした。

精神病院で治療を受け、一見落ち着いているように見える人物は、おそらくジョーカーです。

詳しくは、ジョーカーの状態を維持できずに平静を装うアーサーでしょう。

なので、ラストシーンで手錠をかけられ笑っているのは、アーサーということになります。

 

笑いが止まらないアーサーに「何が可笑しいの?」と精神科医が問いかけます。

彼は、「ジョークを思いついた」とだけ答えました。

彼女は内容を知りたがりますが、アーサーは記憶を辿るように遠くを見つめて「理解出来ないさ」と返します。

彼は、何度も味わった同じ思いをしたくなかったのでしょう。

 

 

元々黒髪のアーサーは精神病院にいてジョーカーの話は全て妄想だったと考察

アーサーは、「マレー・母親・元職場の同僚など」計6人もの人間を、短期間のうちに次々と殺害します。

さらに、生放送でショッキングな映像をTVに流させ、ゴッサムシティを大きな暴動へと導きました。

疑う余地もなく「重罪」です。

 

しかし、精神病棟での彼への対応は、どこかゆるやかでした。

ここから、ヒントが見えます。

つまり、道化師だったアーサーの生活は妄想と現実が入り交ざっていたのではなく、最初から全て妄想だったのです。

これまでの一連の出来事は、アーサーが精神病棟の中で考えふけっていた妄想であると仮定すると、1番しっくりと来ます。

 

アーサーは、一旦社会復帰をした経験の後に再度カウンセリングを受けているのか?

それとも、子供の頃からすでに脳の障害が明らかになっていて、ずっと病院の中で生活していたのか?

 

詳細は謎のままですが、彼の状態に回復の兆しがないことを、カウンセリングをしている女医の表情が物語っています。

 

【ジョーカー】髪色についてまとめ

 

まとめ

●全ては、アーサーが精神病院の中で思い描いた妄想で、最初から髪を染めていなかった

●映画の中では、「緑がジョーカー」で「黒はアーサー」と髪の色で人格を分けていた

●ジョーカーという存在は、アーサーが作り出した虚像でしかなかったと考察

 

ネタ晴らしをすると、あっけないラストに感じるかもしれません。

しかし、この作品には最後の最後まで恐さが潜んでいました。

アーサーの狂気の精神性こそが、映画【ジョーカー】の由縁と言えます。

 

あくまでも個人的な考察ですので、穏やかな目線で見て頂けると嬉しいです。

別視点から見ることで、いくつもの結末があるということだけご理解下さい^ ^

 

 

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