【ジョーカー】アーサーはなぜ踊るのか?階段のダンスシーンから考察

公開日: 2020年9月21日 | 最終更新日: 2020年9月22日

 

JOKERジョーカーは、狂気に満ちた作品です。

主人公のアーサーが、現実から妄想の世界へと足を踏み入れるシーンが段階的に描かれています。

視聴する側も、その抱える闇がどんどん・・・・大きくなっていくのを実感できます。

そして、アーサーは狂気が満ちると踊りだすのです。

 

作中では、様々なシーンでダンスする姿があり、その軽快なステップとともに事件が起きます。

なぜ、アーサーはすぐに踊りだすのでしょうか?

 

今回は、映画【ジョーカー】のアーサーについてお話します↓↓

★この記事を見ることで、アーサーがよく踊る理由が分かります!

 

 

 

【ジョーカー】アーサーはなぜ踊るのか?

 

映画【ジョーカー】の主人公アーサーは、幼い頃に虐待を受けていました。

それにより、自分の意志とは関係なく「笑いが止まらなくなってしまう」という脳の障害を抱えていました。

今ではもう珍しいですが、アーサーの仕事は「道化師」です。

言わば、「ピエロに変装して楽しませる」ことをしており、アーサーとはまた別人格の存在でもありました。

 

この仕事の影響もあり、彼は私生活で何か刺激を受けた時に「ダンスで表現する習慣」癖が付きます。

そのような時に踊っていたのでしょうか?

以下、解説します↓↓

 

ジョーカーことアーサー・フレックはたびたび踊っていた

アーサー・フレックは、様々なシーンで踊っていました。

●観客を笑わせる道化師としての「おどけた踊り

●初めて、銃で人を殺してしまった時に動揺を鎮めようとした「ゆっくりな踊り

●自宅で、母親と楽しい気分を演出したい時の「優しい踊り

●ジョーカーへと変貌した時、アーサーを苦しめていたすべての事から「解放された踊り

●精神病棟で手錠に繋がれながら、監視員から逃げ回る時の「ふざけた踊り

 

アーサーの日常は、常にトラブルが待ち構えていました。

思うように事が進まず、不幸なまま、時間が停止したかのように長くつらい状況が続きます。

そんなアーサーは、心を解放するかのように踊り始めました。

 

 

アーサーが躍るのは現実逃避の意味がある

そもそもアーサーは、周囲の人間と自然な笑いを共有する事ができません。

そんな彼が道化師の仕事をするのは、普通に考えても無理だと容易に想像がつきます。

しかし、そんな自分の欠点を隠すかのように、おどけた踊りで笑いを取ろうと健闘し続けます。

 

アーサーは、自分自身の人生が“果てしない悲劇“だと思い込んで来ました。

そこで、残った人生を最高に楽しい喜劇に転換させるために、とんでもないことを思いつきます。

それは生中継のトークショーで、過去に銃撃された商社マンの殺人犯が自分である事を告げて、ピストル自殺をするというものでした。

その姿はもはや、運命に嘆き、不安な未来に怯えて生きてきたこれまでのアーサーではありません。

現実の有様を嬉々ききとして楽しんでいる、全く別の人格・ジョーカーでした。

 

特に階段で踊る姿はジョーカーを象徴するシーン

アーサーは、世間から否定され、向き合う事を恐れていた自分自身を受け入れました。

TVに出演するために、髪を鮮やかな緑色に染め、上下赤のスーツに身を包みます。

スタジオに向かう石畳の階段を降りていくと、初めて血が踊るような感覚を覚えました。

現実と妄想の狭間の世界で、いつしかアーサーの中から「ジョーカー」という別人格が登場したのです。

 

自分が今この場所に存在していることを確かめるように、ジョーカーは高揚した気分に乗せて愉快なダンスを踊ります。

ジョーカーは、アーサーの狂気が生み出した「化身けしん」でした。

 

 

階段でのダンスシーンからアーサーがジョーカーへと変貌する様子を表していると考察

狂っているのは僕か?

それとも世間?

アーサーは長年、自分に問い続けていました。

 

自分の出生の秘密を知った時、彼の中で必死にしがみついていた幻想が音を立てて崩れ去ります。

僕はおかしくなんかない。これが本当の僕だ。

目を背け、押し殺し続けてきた自分自身を受け入れた時、目の前の世界は眩しいほどに輝き、「悲劇」だと思い込んでいた人生は「喜劇」に変わります。

 

彼は、満面の笑みを浮かべていました。

もう誰も”彼を止める事“も、”見下す事“もできません。

なぜなら、彼はこのコメディの主人公だから。

 

ジョーカーは舞い踊りながら、階段を楽しげに降りて行きます。

その先には、物語のクライマックスとなる舞台が待ち受けていました。

彼の踊りは自信に満ち溢れ、空に向けてタバコの煙をふかす表情は、美しく優雅に見えます。

バックで流れていたゲイリー・グリッターの「Rock ‘n’ Roll (Part 2)」のリズムが、彼の動きに最高にマッチしていました。

 

 

【ジョーカー】アーサーのダンスについてまとめ

 

まとめ

●アーサー・フレックは、たびたび・・・・踊っていた

● アーサーが躍るのは、「現実逃避」の意味がある

●ジョーカーは、アーサーが抱える「負の感情」や「狂気」が生み出した別人格

● 特に、「階段で踊る姿」はジョーカーを象徴するシーン

●階段でのダンスシーンから、アーサーがジョーカーへと変貌する様子を表していると考察

 

以上、【ジョーカー】のアーサーがなぜ踊るのかという考察でした!

孤独な日々を送るアーサーは、道化師になって人々の歓声に包まれる日を夢見ます。

しかし、過酷な運命はそんな願いを無残に遠ざけるばかりでした。

 

アーサーの踊りは、彼の中に住むジョーカーと向き合う時間であり、妄想の中に入り込む為に必要な行為でした↓↓

笑えない自分を隠すため

→彼にとって、笑いはトラブルと関連していた。

妄想の世界で自分を解放するため

→彼は、妄想に支えられて生きていた。

自分がこの場所に存在していることを確認するため

→常に周囲から否定され続けていたアーサーは、ジョーカーとして生まれ変わることで、自分を受け入れ幸せを感じる事ができた。

 

感情表現や、自己愛表現が苦手だったために、悪の満ちへ突き進むしかなかったのですね。

誰にでも、ジョーカーになり得る可能性があると感じさせてくれる作品でした。

 

 

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