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忘却バッテリーは辛いし泣ける?ギャグ漫画だけではない!

公開日: 2024年3月6日 | 最終更新日: 2024年3月7日

 

アプリ「少年ジャンプ+」で連載中の作品『忘却バッテリー』は、2024年4月にアニメ化が決まり、今後注目の作品です。

高校野球の世界を舞台にしたこの作品は、天才バッテリーの要圭と清峰葉流火の2人をはじめ、都立小手指高校の野球部が中心に物語が進行。

ギャグ要素が強く、野球に打ち込む高校球児たちの姿に元気や勇気をもらえる作品でありますが、その反面SNSなどでは『忘却バッテリー』を読んでいて”辛い”や”悲しい”といった声もよく見られます。

そこで今回は、この作品のどのような点が、辛く悲しいと言われているのか口コミなどを元に考察していきたいと思います!

この記事を見て分かること
  • 忘却バッテリーが「辛い」と言われる要素
  • 泣ける要素」や「泣けるシーン」について

 

 

 

忘却バッテリーは辛いし泣ける?

 

『忘却バッテリー』の読者は、一体この作品のどのような点に”辛い”や”悲しい”と感じているのでしょうか?

特に読み始め冒頭の方では、要圭を中心にギャグ要素が強く、一部では”好みに合わない”と感じる人もいるようです。

 

しかし段々と物語が進むにつれて、そしてキャラ1人1人が深掘りされていくにつれて、どんどんこの作品の世界観にのめり込んでいける作品です。

そしてそれは、この作品をみていると笑いだけではなく、ときに辛く、”しんどい”と思ってしまう展開も存在するからだと思います。

そこで早速SNS上の口コミを参考に、『忘却バッテリー』が辛く悲しいと言われる要素をまとめていきます。

この記事でより『忘却バッテリー』という作品の面白さ、奥深さが伝わると嬉しいです。

 

「辛い」「泣ける」という読者の口コミ

まずは、「辛い」というコメントの入った口コミを以下の通りピックアップしました。

 

 

 

いかがだったでしょうか?

コメントを見ていると、野球漫画ですから試合をしているシーンで良い流れだったところからピンチな状況になってしまうと、その展開の落差に「辛い」と感じるようでした。

また学生時代に、野球はもちろん他のスポーツや打ち込んでいた事がある読者にとっては、当時の自分を思い出したり感情移入することで「辛い」と感じるようです。

 

コメントの内容としてひと際目立っていたのは、第35話が「辛い」という感想でした。

第35話に関しては後程触れようと思いますが、かなり異色な話となっておりこの1話だけで完結する内容です。

ただ、この1話があるのとないのとでは今後の展開の重みが全く違うと感じる為、35話の話を描こうと思った原作者には感服してしまいます。

 

続いては、「悲しい」というコメントを以下の通りピックアップしてみました。

 

 

 

「悲しい」というコメントは要圭の過去や記憶喪失になった経緯などが明かされたときに、多く声が寄せられていた印象です。

また、設定はもとより、この作品の作者の方の構成や漫画での描き方・表現の仕方も相まり、読んでいて心にずっしりと響いてくる悲しさがあります。

野球の試合自体は白熱してきて見逃せない展開でありながら、その中で悲しい一面が明かされていくので様々な感情が入り混じってしまう読者の方もいるようでした。

 

以上が、『忘却バッテリー』の「辛い」「悲しい」というコメントになります。

では、ここからはどのような点が辛く悲しいのか、要素を一つ一つ解説してきます。

この作品のネタバレも含むため、苦手な方はご注意くださいね。

 

 

辛い要素① 智将・要圭の過去

まず、なんと言っても智将・要圭の過去が「辛い」要素の一つです。

小手指高校が氷河高校という強豪校との練習試合に勝利した後から、徐々に要の過去、つまり記憶喪失前の「智将」の頃の過去が明かされていきます。

 

ある日、野球の練習を終えて帰宅した要は、自身の幼いころの私物を発見し見返すことになります。

すると「ぜったいノート」というノートが何冊もあり、それはすべて野球について幼い頃の要がまとめていたものでした。

そのノートを見返した要は、本来の自分は面倒くさがりで疲れることは嫌いな性格であったはずが、野球をするために「智将」要という人格をつくっていた、ということを思い出します。

元から野球の才能があり、正しく”天才”であった清峰に対し、要自身はそんな天才の清峰と野球をするために血のにじむような努力をしていたのです。

 

それだけでも十分に辛いですが、辛い要素はこれだけでは終わりません。

要と清峰が高校生になる際、誰しもが野球の名門校からスカウトの声がかかるはずだと思っており、要も高校でも清峰と一緒に勝ち続ける為にスカウトが来ることを狙っていました。

そしてついに、狙っていた高校から要にも声がかかります。

 

しかし偶然にも、実際に名門校が欲しかった選手は清峰だけであり、要は清峰を入学させるために「バーター」としてスカウトを受けていたことを聞いてしまうのです。

この瞬間に、これまで野球にすべてを捧げてきたことが無駄だったと感じてしまった要は、どんなに努力をしても真の天才との差には敵わないのだと感じてしまいました。

この要の過去と、作品のシビアな世界観に多くの読者が辛いと感じていたようです。

 

辛い要素② 現実的な描写が悲しい

続いての辛い要素は、『忘却バッテリー』の現実的な描写についてです。

先ほどの要の過去もそうですが、この作品では「天才と凡人」や「勝者と敗者」といった対比が強調して描かれている印象があります。

 

そして特に「辛い」と話題になっていた第35話は、まさに凡人が天才と比較されている現実的な話になっているのです。

簡単に35話を紹介すると、この話では要や清峰といった主要キャラではなく、名前も明かされない一人の”モブキャラ”が描かれます。

野球をするために名門高校に入学した一人の野球児が、3年間ベンチ入りすることができずに終わってしまうところを彼の両親なども描きながら、淡々と語られます。

この話のように『忘却バッテリー』では一見、本編からは逸脱した様に感じる話や、描かなくても前後が展開として成り立つような話がたびたび登場します。

 

それはあまりに現実的で辛いシーンであることが多いですが、その話があることで『忘却バッテリー』という作品により深みを出している要素になっていると思います。

特にこの35話に関しては、感想を言葉で表現するのは非常に難しいですが、必ず心にグサっとくる話となっているので是非単行本などで読んでいただきたいです!

 

 

辛い要素③ キャラ1人1人のトラウマや過去

辛い要素の最後は、キャラ1人1人について明かされていくトラウマや過去についてです。

小手指高校の野球部をはじめ、他校の選手も含め主要キャラについて深掘りされていくと、そのキャラの過去やトラウマが見えてきます。

そこでも「才能」や「努力」、「勝敗」などをキーワードに描かれており、ついつい感情移入してしまうような過去やトラウマを抱えているキャラが多く出てきます。

もちろんそれらを努力や成長することで乗り越えていくシーンがあり、とても感動するので必要な要素ではあると思います!

 

ただ、原作者の演出が上手いこともあり、「辛い」と思って見ずにはいられないのです。

 

泣ける要素① 恥将・要圭(記憶喪失)になった経緯

続いては「泣ける要素」についてまとめていきます。

まず一つ目は、要圭が記憶喪失になり「恥将」と呼ばれるようになった経緯です。

先ほど、「智将」の過去について少し触れ、要はバーターとして名門校にスカウトされていたことが辛い要素の一つであると解説しました。

 

しかし、これは要が記憶喪失となった直接の理由ではありません。

野球をするために「智将」という人格になった要は、勝つための絶対的自信を持っておりバッテリーの相方である清峰を導いていました。

そして勝ち続け常に勝者であった要は、いつしか無意識のうちに「野球が楽しい」と思えなくなっていたのです。

そこに自分はどんなに努力しても、本当に才能のある清峰と肩を並べることができないのはないかと感じた要は、野球を「忘れたい」と願ってしまうのです。

 

そうして記憶喪失となり野球のことをすっかり忘れた彼は、本来の人格ともいえるアホな「恥将」へと戻ってしまうことになります。

この要が記憶喪失になった経緯が、読者から「悲しい」と評判になっていました。

 

泣ける要素② キャラに感情移入してしまう

泣ける要素、続いてはキャラに感情移入をしてしまう、という点です。

ギャグ要素も多い漫画ではありますが、その分キャラの辛い過去や試合に負けてしまうシーンなどをみると感情移入してしまい泣ける、という声が多く見られます。

 

また『忘却バッテリー』に登場するキャラは、努力を重ねて天才に”なった”キャラも多く、全員が才能に恵まれていたわけではありません。

そしてリアルに描かれている作品であるからこそ、自分の経験や学生時代を思い出してしまい泣けると感じる人が多いのでしょう。

 

泣ける要素③ 努力が必ず報われる世界ではない

泣ける要素の最後は、努力が報われる世界ではない、という点です。

スポーツ漫画ですから当然、勝ち負けが存在しています。

ただ他の作品では、例えば主人公たちに負ける側のチームであっても、何らかのエピソードが描かれたりどこか努力が報われるようなシーンがあることが多い印象があります。

 

しかし、『忘却バッテリー』では、敗者は敗者として淡々と描かれている印象があります。

そのため主要キャラとモブキャラの区別が強くついており、非常にシビアな世界観です。

そういった点が読者からすると、泣けると感じる要素の一つとなっているようでした。

 

 

【忘却バッテリー】辛すぎる悲しい理由まとめ

 

ここまで『忘却バッテリー』が辛いや悲しいと言われている理由についてまとめてきました。

まとめ
  • 辛い要素① 智将・要圭の過去
  • 辛い要素② 現実的な描写が辛い
  • 辛い要素③ キャラ1人1人のトラウマや過去
  • 泣ける要素① 恥将・要圭となった経緯
  • 泣ける要素② キャラに感情移入してしまう
  • 泣ける要素③ 努力が必ず報われる世界ではない

 

いかがだったでしょうか。

この作品は正直なところ、好みに合う合わないの個人差が激しい作品だと思います。

 

しかしハマる人にとっては、徐々に明かされていく要の過去や小手指高校の成長ぶりについ目が離せなくなってしまうことと思います!

是非皆さんにも『忘却バッテリー』を見ていただきたいです!

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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