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【借りぐらしのアリエッティ】なぜハルは小人を嫌うのか?どろぼうというセリフから解説

公開日: 2020年8月24日 | 最終更新日: 2020年8月28日

 

【借りぐらしのアリエッティ】は、米林宏昌監督によるジブリ作品です!

空想の生き物として認識されている小人族が存在し、人間に負けず力強く生きる姿が描かれます。

主人公のアリエッティの家族がメインで、どのように工夫して生活しているかなどがよく分かります!

キャッチコピーは、「人間に見られてはいけない」「それが床下の小人たちの掟だった」です。

 

物語の中で、そんなアリエッティたちを忌み嫌う存在が1人登場します!

それは、アリエッティたちが住まう屋敷の家政婦・ハルです。

まるで親の仇のように、小人族を一蹴しようと必死になります!

 

今回は、【借りぐらしのアリエッティ】に登場するハルのお話をします↓↓

★この記事を見ることで、なぜハルが小人を嫌うのかその理由が分かります!

 

 

 

【借りぐらしのアリエッティ】なぜハルは小人を嫌うのか?

 

小人の存在の有無を周囲の人々に強く主張して、その存在を毛嫌いするハル。

ネズミ捕り業者を家に呼んで捕まえようとしたり、に閉じ込めたりと、小人の存在に固執する姿が印象的です。

 

彼女はなぜ、そこまで小人の存在を嫌い、妬むのでしょうか?

その理由を、以下解説します↓↓

 

ハルは過去に傷ついたプライドからアリエッティたち小人を忌み嫌っていた

なぜハルが執拗に小人たちの存在にこだわり、捕まえようとしているのか分かる内容があります。

それは「ロマンアルバム 借りぐらしのアリエッティ」にて、米林監督が語ったインタビュー内容です!

そこには、意外にもハルの単純な心情が分かる内容がありました。

 

米林監督は「ハルが小人たちを捕まえようとした目的は何か?」という質問に、こう答えています↓↓

ハルさんは昔、小人を見たことがあるんです。

当時は屋敷に庭師やお手伝いさんがたくさんいて、みんなに「見たのよ」と言って回ったのに、誰も信じてくれなかった。

その悔しい思いがずっと残っていて、「いつか自分の手で証明してやるわ」と思っていたんですね。

小人を見つけてお金儲けしようとか、そういうふうにはしたくありませんでした。

あくまで自分の信念のためにがんばってると。

参考資料:「ロマンアルバム 借りぐらしのアリエッティ」

 

お金などの私利私欲ではなく、自分のプライド名誉に起因した行動であったといえます。

小人たちのせいで自分は名誉を傷つけられた、誰にも信じてもらえなかった。

なので、「存在を証明して名誉を挽回したい」という、至ってシンプルな理由でした。

 

人に信用されなかった」という思いから、異常なまでに小人に固執し、忌み嫌ってしまう要因になってしまっていたのですね。

 

 

ネズミ捕り業者を呼んで駆除しようとした

ハルは、小人駆除のために「ネズミ捕り業者」を呼んだことがありました。

 

まず、翔の動向に疑問を感じたことがきっかけで、そこから小人の存在を疑い始めます。

そして、そのタイミングでドールハウスからキッチンが無くなっていることに気づきます。

そこから、名探偵ハルが証拠探しに動き出しました!

 

1階の物置の前を通ると、翔が床を開けるために使用したバールを発見します。

さらに、物置の中を探り床下の「扉」を発見。

この扉こそ、アリエッティたち小人が住処にしている入り口だったのです!

そして遂に、小人が住むドールハウスのキッチンでたたずむホミリーを見つけました。

 

ハルはキッチンへ行き、捕まえたホミリーを瓶の中に閉じ込めてしまいます。

その瓶はキッチンの奥へ隠し、誰の目にも触れないようにします。

その後、ネズミ捕り業者に電話をかけ「床下の小さい何かを捕獲して欲しい」と頼みます。

 

上記でお話した「小人の存在を証明したい!」という理由だけで、ここまで小人を嫌うのはなぜでしょうか?

 

 

どろぼうというセリフから解説

 

ハルは作品の中で、小人のことを「どろぼう」と呼んでいます。

このセリフには、一体どのような意味があるのでしょうか?

 

ハルが小人のことを「どろぼう」と呼ぶ理由や、その背景を考察します↓↓

 

ハルは小人をどろぼうとセリフしていた

一連の行動の中でハルは、アリエッティたちのことを「泥棒小人」と呼んでいます。

どろぼうなんかじゃありません。借りぐらしです!

この翔の名台詞は、ハルの言動から生まれたものです。

 

ハルはホミリーを瓶に閉じ込めた後、小人が実在したことを伝えるべく、家主である貞子を呼び出します。

しかし、アリエッティと翔がギリギリのところでホミリーを救出したため、ハルは貞子に小人の存在を見せることはできませんでした。

 

確かに、小人たちは貞子の家の食料などを少しずつ持っていって生活しています。

その点について、「泥棒と言われてしまっても仕方がない」という声も少なくありません。

実際、アリエッティたちは「借りている」と言っていますが、借りたものは人間に返すわけではないです!

ハルが言うように、泥棒というのもあながち間違いではないかもしれません。

しかし、ここまで憎む理由は、やはり過去のトラウマが大きく関係していると考えられます!

 

さらに、ハルが小人を忌み嫌う要素として、彼女の「立場」がありました。

ハルは、貞子の屋敷で働いている家政婦です。

長年にわたって住み込みで働いていることもあり、貞子の屋敷のモノへの所有意識が強いことがあげられます!

自分のモノではないにしろ、この意識から泥棒という発言に繋がっているのでしょう。

 

 

ハルは小人を物を盗んでいく害虫として捉えていたから嫌っていた

ハルは家政婦として、貞子の家で生活しています。

小人たちが「借りていく」モノは、手芸用品や食料など生活に必要なものばかり。

つまり、家政婦であるハルが関わっているものが多いのです!

いわば、大事に育てた野菜を食い散らかす害虫そのものだと捉えます!

このことがハルの所有意識を刺激し、より小人たちへの嫌悪感を強めていました。

 

ホミリーが捕まってしまう原因になったドールハウスのキッチンについても、長年この家にいるからこそ気づくもの。

これまでの角砂糖のような小さいモノは気付きにくいですが、ドールハウスという大きなものがなくなれば話は別です。

そして、小人の元でそれを発見したことも、ハルが持つ「泥棒」という意識を強める要因になっていそうです。

 

【借りぐらしのアリエッティ】ハルについてまとめ

 

まとめ

●ハルは、過去に屋敷で実際に小人を見たことがあり、周囲の人間に伝えるも信じてもらえなかったことでプライドが傷ついていた

名誉挽回の意味合いで、小人を見つけることに強く固執していた

●さらに、忌み嫌う気持ちから「借りぐらし」という文化を尊重せず、「どろぼう」呼ばわりしていた

●「小人=害虫」と捉え、ネズミ捕り業者を呼んだこともあった

 

今回は、ハルが小人を嫌う理由やどろぼうというセリフについて、心理的な原因や、ハルの過去から考察しました。

映画本編では描かれなかったハルの過去について知ることで、登場人物の心理的背景をより詳細に読み取ることができるようになりました。

細かい設定や複雑な人間の心理が描かれているところは、さすがジブリという感じですね!

こういった視点で見てみても面白いです^ ^

 

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