みなさんは”崖の上のポニョ”を何回見たことがありますか?
出典:アンク@金曜ロードSHOW!公式
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私は全部で5回ぐらい見たと思います。
映画館では見たことがなく、地上波で放送されたテレビを録画して見ています。
今では話の流れがしっかり分かるようになったのですが、初めの頃は難しくて正直理解していませんでした。
特に、話の途中で海から出てくる”ポニョの母親”がいますよね?
“グランマンマーレ”という名前のあの女神です。
「全然似てない!」
「なんでこんなに大きいの?」
とか思ったりしました。
そこで、色々と調べてみました。
今回はこの女神グランマンマーレについてご紹介します。
目次
女神グランマンマーレの名前の由来は?
“グランマンマーレ”
イメージかもしれないですが、名前を聞くだけでもう女神っぽさが感じられます。
なぜこの名前になったのかは明らかではないですが、私なりの見解を述べさせていただきます。
まず、グランマンマーレという名前を”グラン”と”マンマーレ”に分けます。
グランとは英語で”grand”と書き、“壮大な”という意味があります。
有名なところで言えば、ソーシャルゲームの”グランブルーファンタジー”で使われています。
“壮大な海”や”雄大な青”というイメージだそうで、意味合いは同じです。
次にマンマーレですが、さらに“マンマ”と“ーレ”に分けます。
イタリア語で母親をMamma(マンマ)や、Madre(マードレ)と言います。
マンマは”ママ”に近い言葉にあたり、マードレは”お母さん”に近いそうです。
どちらも”ママやお母さん”という意味の近い言葉を合わせて”マンマーレ”になったのではないかと私は推測しています。
この推測からすると、グランマンマーレは“壮大な母親“ということになり、“壮大な海の母親”=”海なる母”となります。
意味合いとしてはけっこう近いかと思います。
そう考えると、二つの名前をかけ合わせて別の名前を作ることもできますよね。
“グランマンドーレ“
“グランマードンマ“
ネーミングセンスがないので私にはこんな感じです。。
登場するキャラクターの名前を推測して意味を考えるのもおもしろいですよね。
女神グランマンマーレの正体は?
先ほど説明しましたが、女神グランマンマーレは”海そのもの“や”海全体の母親“です。
なので、海の生物であるポニョの母親と自然と言えるわけです。
「女神グランマンマーレとは一体どんなキャラなの?」と気になる方も多いのではないかと思います。
崖の上のポニョを見た方は分かると思いますが、グランマンマーレは“魔法使い”です。
登場シーンでもきらきら光りながら海から神々しい姿で現れました。
おそらくそれも魔法なのでしょう。
自分の大きさを変えることも可能で、作中では”人ぐらいの大きさ“から”船の10倍ほどの大きさ“まで変化させていました。
言葉通り“自由自在”です。
さらに、海を操り大きな波を起こしたり、沈没した街を元通りにしたり、ポニョを人間にしたりとデタラメな力でストーリーが進むきっかけとなっていました。
ただ、情報が少なくこれ以上は分からないのが正直なところです。
グランマンマーレの正体については何だったのか?
結局のところは”宮崎駿監督”にしか答えが分からないのかもしれませんね。
ちなみに、余談ですがグランマンマーレの声優は“天海祐希”さんです。
個人的には、宝塚出身で容姿端麗で力強い面もあるので女神の声役としてはすごいマッチしているように感じます。
女神グランマンマーレの家族関係について
女神グランマンマーレはポニョと親子関係でしたが、ポニョの父親とはどういった関係なんでしょう。
ポニョの父親は”フジモト”という名前で、作中でポニョが家出をした時に執拗に追い回していたあの男です。
ぼさぼさな長髪で、青と白の派手なストライプ柄の服装に、鼻が高い変わった風貌の持ち主で、不審者扱いされていましたね。
このフジモトは魔法使いで、元人間です。
どのようにして女神グランマンマーレがフジモトと出会ったのか、そしてポニョが誕生したのかは詳しく分かっていません。
グランマンマーレは一妻多夫制を採用しているそうで、数いる夫のうちの1人がフジモトだということは分かっています。
グランマンマーレ、ポニョやフジモトが仲良く親子で過ごしている描写はないため「本当に親子なの?」と少し疑問が湧いてくるのが正直なところです。
ただ、ポニョが人間になりたいという願望に心から賛成していることから、グランマンマーレからは母親の愛というものを感じます。
女神グランマンマーレのモデルについて
女神グランマンマーレのモデルは誰なのか。
有力な説として、イギリスの画家である”ジョン・エバレット・ミレー“という人物が描いた“オフィーリア”という女性がモデルだそうです。
世界的に有名な”ウィリアム・シェークスピア“の作品“ハムレット”に登場するデンマークの女性です。
女神グランマンマーレのモデル”オフィーリア”の人物像
デンマーク王の後継者である、王子ハムレットのお妃候補としてオフィーリアが登場します。
結局は恋叶わず、狂気に支配されて死んでしまうオフィーリア。
最終的にはヤナギの木に登り小川に落ちて溺死してしまうのですが、偶然なのか自殺なのか論争されています。
オフィーリアの最期が描かれている絵画が非常に多く残っており、オフィーリアの顔立ちや小川の風景などが称賛されています。
オフィーリアの人物像ですが、簡単に言えば“好きな人に振り向いてもらうことができずに精神が不安定になってしまった女性”です。
死してもなお、影響力が強かったのでしょう。
そんなオフィーリアが女神グランマンマーレのモデルですが、個人的にはあまりイメージとマッチしていないように感じました。
どちらかと言えばオフィーリアは”暗いイメージ“ですが、女神グランマンマーレは”全体を包み込む優しい光”のようなイメージでした。
ただ、どちらも”水の中にいて魅力的な女性”という点はマッチしていると感じました。
女神グランマンマーレが仲人役に
グランマンマーレはポニョの想い人の宗介と一緒にいたいという願望を叶えてあげるために、魔法で実の娘を人間にする決意をします。
言ってみたら“花嫁に送り出す母親の心境”です。
二度と会えない訳ではないですが、目の届かない場所へ行ってしまう寂しさをぐっと堪えながら、子どもの幸せを第一に考える親の愛情をひしひしと感じました。
私の娘が5歳になって好きな男の子ができたとしても、そこまで応援できる気概はありません。
まさに“女神”です。
宗介からすれば、将来的に義母?となるわけですがどういった心境なのか聞いてみたいですね。
作品としてはここでハッピーエンドとなりますが、個人的にその続きが知りたいところです。
“女神グランマンマーレ”まとめ
ここまで”女神グランマンマーレ”についてお話してきました。
“海なる母”であると同時に、娘思いの優しい母親でもありました。
今までは「ポニョの母親かー」としか思っていなかったですが、こういった心情まで読み取って再度見てみると違ったおもしろさが味わえると思います。
少しでも興味を持ってもらえた方がいたら嬉しいです。
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