【逃げ上手の若君】は、主人公・北条時行が諏訪頼重とともに、侵略された鎌倉から「逃げる」ところからスタートします。
時行の恩師にして第二の父親である頼重は、時にうさん臭く、時にかっこよく、時に挙動がおかしく、時に神様のようにふるまう、正真正銘の「現人神」でした。
のちに「中先代の乱」と呼ばれる鎌倉奪還の戦でも、時行の力となるべく自ら戦場に立ちますが……
今回は、そんな頼重の最期について解説していきます↓↓
目次
諏訪頼重は最後死亡する?
逃げ若武将名鑑【諏訪頼重】
南北朝UR武将。武将にして神官、そして現人神という属性マシマシ胡散臭距離感間違え光おじさん
中先代の乱にて鎌倉幕府の忘れ形見たる北条時行を擁立して反乱を起こす
当時時行は9歳のため実質的な乱の首謀者はもちろん頼重です#逃げ若 #逃げ上手の若君 pic.twitter.com/rfcdvldlvn— 平野レミゼラブル@キネマ荘 (@28kawashima) June 12, 2022
Q.諏訪頼重は死ぬのか?
A.死にます。
歴史ものというテーマを扱う以上避けられないことですが、大半の登場人物たちの死は史実に刻まれています。
中には生死不明、没年がいつかわからない人物もいる一方で、諏訪頼重はその死にざままで克明に「太平記」などの史料に記されているのですね。
作者の松田先生も、漫画としてある程度の脚色や誇張はするとして、大きな流れは変えないようにしているようです。
では、頼重の最期はどのようなものか。
単行本13巻収録の、110話「歴史1335」にその答えがあります。
最期は自害する形で死亡
「中先代の乱」、最終盤で現れた足利尊氏の人間離れした神力は、現人神であるはずの頼重をも超えていました。
尊氏の後光を浴びた時行側の軍勢は、およそ1万騎が戦意を喪失、足利側に寝返るものまで出てくる始末です。
もちろん戦線を維持するどころではなく、戦でも神力勝負でも負けたと感じた頼重は「戦の責任者」として戦死するしか道は残っていませんでした。
しかし、時行が辛くも頼重を戦場から離脱させることで、足利軍が追ってくるまでのわずかな時間、2人は最期のときを「親子」として過ごすことができました。
頼重は時行と最後の別れを済ませ、時行を見送った後、首を切って自刃。
余談ですが、このときの刃の流れが彗星の軌跡とオーバーラップする演出がなされており、「巨星堕つ」の比喩になっているのがこの漫画のすごいところです。
頼重もまた数人しかいないUR武将なんだけど、忠義のステータスの高さに泣いちゃう pic.twitter.com/TgaUxaYMEB
— はにはに (@hanb474257) November 27, 2023
中先代の乱を引き起こした張本人
「中先代の乱」の際、時行はわずか10歳。
そのため、周囲の大人が北条(前幕府)の正当後継者である時行を担いだんだろう?と、この時代の人間たちもみな思ったはず。
尊氏もまた、「この戦はあなたの名前が付き、諏訪頼重の乱と呼ばれるだろう」と言ったほどでした。
だからこそ頼重は、時行を逃がして自分は戦場に残り、最期まで戦い続けるつもりだったのです。
死んだ理由は時行を守るため
しかし、時行が頼重を奪還し、戦につけられた名前も諏訪頼重の乱ではなく「中先代の乱」となりました。
あくまで、乱の主体は時行であるとされたのです。
負け戦では大将が責任を取る(大体の場合、自身の命をもって)のが当然のこと。
ただ、頼重はどうしても時行を死なせたくなかった。
なので、時行の救出により戦場で死ねなかった以上は、ある工作をする必要があったんですね。
息子・時継にも先立たれる
その工作とは何なのか、の前に。
実は頼重、若そうなノリと外見をしていて一児の父どころか、孫もいるおじいちゃんなのです。マジ?
中先代の乱では、その頼重の結構大きな歳の息子・時継も参戦しました。
時継は「『頼重の息子であり頼継の父』というくらいしか資料が残っていない」史実ネタを逆手にとって、影の薄すぎる人物として描写され、要所要所で地味にいい仕事をしていたんですよ。
影の薄さを利用した奇襲や暗殺などを得意としていた時継ですが、負けが確定した戦場では活躍できません。
次第に消耗していき、頼重とともに戦場から救出されるも、最期は「父上、お先に失礼します」と言い残して逝きました。
……死んだことによってかろうじてあった存在感がマジでゼロになってしまいその亡骸は人間の目では目視できなくなったのですが、後述する工作にちゃんと加わっていたのでしょうか。
顔の皮を剥ぎ取り死体工作する
時継を看取り、時行を見送った頼重は「将としての責任を取って」自刃をするのですが、その際にある工作をしていました。
時行と似た身柄の死体など43人分の遺体を用意し、自らも含む全員の顔の皮を剥ぐ、というものです。
一見、猟奇的な奇行に見えますが、もちろん理由があります。
古き良きミステリのように「本当にこの死体はあいつなのか?」と思わせるためです。
もちろん、頼重が死んでいるのは間違いありません。
頼重が死体を辱めてでも守りたかったのは、時行の命です。
顔のない死体を見た追っ手の足利らは、「(体に残った傷などから)頼重が本人なのは確実なので、同じように顔を剥がれているこの北条時行っぽいのも本人なんだろう」と納得し、時行の逃亡に気づきませんでした。
時行が逃げ延びれたのは、1話に引き続き、頼重の忠義あってのことだったのです。
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【逃げ上手の若君】諏訪頼重の最後まとめ
あぁ…諏訪頼重の最期を少年誌で本当にやるんだな
1話から一貫して親しみの強い存在だったのに何も知らない子供が読んだら精神的ダメージがエグいことなりそうで心配
マミさんの比じゃないよ pic.twitter.com/f376bSTbw1
— ナギちゃん (@d6wbNii8Ra0TvhX) April 17, 2023
以上、頼重の最期についてでした。
- 頼重は自刃する
- 時継は戦場で負った傷がもとで死亡
- 2人とも時行の生存を願い死んでいった
頼重をはじめ、諏訪神党の協力がなければ時行は中先代の乱を起こすことは不可能でした。
また、頼重の工作がなければ、逃亡する時行は間もなく足利に発見され、命を絶たれていたことでしょう。
頼重は死後でさえ、時行を守ったのです。
頼重という頼もしい味方を失った時行ですが、まだ彼の活躍は続く模様。時行の今後に注目していきましょう……!
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