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逃げ上手の若君は面白くないしつまらない?絵が下手という噂についても

公開日: 2023年12月11日 | 最終更新日: 2024年3月2日

 

逃げ上手の若君】は松井優征が手掛けた3作目の作品で、2024年にアニメ化も決定しました。

南北朝時代という題材と、松井先生の新作ということで1話から注目を集めていた「逃げ若」。

しかし「逃げ若」に対して苦言を呈する読者もいるようです。

 

今回はそんな意見に対し、なぜおもしろくないと感じる人がいるのか、分析してみようと思います↓↓

この記事を読んでわかること
  • 読者からの「評価」や「口コミ」について
  • つまらない」と言われる要因
  • 松井先生の「絵が下手説」について

 

 

 

 

面白くないしつまらない?

 

『逃げ若』に限らず、作品と読者には合う合わないがあるというのは大前提。

明らかな言いがかりみたいなのは除き、ネットで見かけた、逃げ若が「つまらないと感じる理由」を列挙し、その理由を考察してみます↓↓

 

「面白くない」「つまらない」という読者の意見

 

 

 

 

意見まとめ

  • 史実は調べたらわかるから盛り上がらない
  • そもそも歴史ものというだけで抵抗がある
  • 敵など大げさに悪事を誇張されたキャラクターが多くて気持ち悪い
  • 『ネウロ』などの過去作と比較してしまう

 

など、上記のようなの意見が見つかりました。

では、以下でそれぞれの項目についてまとめていきます↓↓

 

 

考察① すでに結果が分かる史実通りの物語

作品を読んでいくうえで、「この先の展開が気になる」というのは重要です。

「この厳しい戦い、どっちが勝つんだろう?」

「このキャラクターはどうなっちゃうの。。」

そういうハラハラ感が、読者を惹きつけます。

 

その点、大きな流れを史実に即して描く『逃げ若』では、戦いの勝者・キャラクターの生死などが調べたらすぐにわかってしまう作りになっています。

史実で定められた運命は変えられないので、『逃げ若』に対しても読むハードルが高いと感じやすいのかもしれませんね。

とはいえそれは、犯人が分かった状態で始まるミステリ小説のようなもので、それでもおもしろく描かれた作品は枚挙にいとまがありません。

最期が決まっているからこそ逆算して、逆張りして、逆説的にキャラクターや展開を面白く描くことは可能であり、それこそ松井先生が最も得意とするスタイルのようにも思います。

 

考察② 脚色されすぎたキャラ設定や描写

上記を受けて、少年誌で連載している漫画なのである程度は仕方ないことかもしれませんが、『逃げ若』ではやけに個性の立ったキャラ描写が多いです。

小笠原貞宗がお目目のおじさんだったり、関東庇番の渋川義季が正義バーサーカーだったり、足利尊氏がなんかよくわからないサイコパスだったり……

そのアクの強さに辟易し、脱落した読者もいるようです。

 

ただ、そのアクの強さ、露悪的なまでの悪役振りこそが物語を盛り上げる要素であり、松井作品に求められているものであることも事実。

こういうアクの強いキャラクター造詣こそ、松井先生の真骨頂と言えます。

序盤に登場したかませ犬っぽい面白枠の小笠原貞宗が、回を重ねるにつれ礼節を重んじる格の高い武士であることがわかったり。

児童の人身売買に手を染める瘴奸が、最期に武士としての誇りを取り戻したり。

悪辣な人物像が登場するごとに変化していくところも、『逃げ若』のおもしろいところなんですね。

 

 

考察③ 漫画では人気の少ない歴史モノ

史実に即してらどうこうではなく、そもそも「テーマが歴史もの」というだけで避けたくなるという人も観測できました。

TV番組でも時代劇よりバラエティーのほうがとっつきやすい、というのはわからなくもないです。

特に『逃げ若』は、戦国時代や幕末など華やかなキャラクターを描写しやすい時代に比べ、南北朝時代なんてどマイナーな時代を描いています。

天皇問題も絡むややこしい時代でもあり、一種のアンタッチャブルでもありました。

あの司馬遼太郎ですら、「南北朝時代はモラルがないから書きづらい」とか言っちゃっています。

 

しかし、そこを、松井先生が週刊少年ジャンプでやる!?ということで、1話掲載当初、歴史愛好家たちが色めき立ったのも忘れてはなりません。

ジャンプの歴史を紐解いても、歴史ものを扱った作品は『るろうに剣心』など、無くはないのですが、『逃げ若』のように「歴史上の人物を主人公に」して「その時代に起きた事件、その背景」をっ向から描いた作品となると皆無に近いわけです。

令和の人間とはモラルの違う南北朝時代を、よくこんなに読者に受け入れらるおもしろく漫画に昇華したなあとため息が出ます。

 

考察④ 前作『暗殺教室』、前々作『ネウロ』ほど振り切れていない

逃げ若の前作に当たる暗殺教室」は、松井先生最大のヒット作です。

計算の天才である松井先生が大衆受けを狙うことにより、アニメ・映画・ゲーム、果ては参考書にまでメディアミックスされるなど、ものすごい経済効果をうみました。

 

また、逃げ若からは前々作に当たる魔人探偵ネウロも今でも影響力がありますね。

「暗殺教室」ほどのヒットではないのに、知る人ぞ知るというか、時代が令和に移ってもSNSなどで狭く深い範囲で定期的にバズっている、「松井先生の才能の原液」とか呼ばれている作品です。

暗殺教室では広く浅くネウロでは狭く深くターゲットを絞り、いまなお影響力を残す傑作を生んだ松井先生。

その二つの作品と見比べた時、ネウロのような毒がなく、暗殺教室ほどにクリーンな描き方でもない、南北朝時代の倫理観に即した作品の「逃げ若」が中途半端に見えてしまうのかもしれません。

 

しかし、先ほども触れたことですが、南北朝時代の倫理観を真っ向から描きつつ、現代人向けに調整できるのがすごいことなんです。

並の作家ができることではありません。

『ネウロ』で万人受けしないキャラクターのアクの強さを描き、一転『暗殺教室』で子ども向け作品を成功させた松井先生だからこそと思いますね。

 

 

絵が下手という噂は本当?

 

「下手じゃねえよ!」と言いたいのをぐっとこらえ、一旦、そうですね下手ですね、と言い切りましょう。

実際、週刊少年ジャンプでは化け物みたいな画力を持った作家さんがごろごろいます。

先ほども触れたような『DEATH NOTE』や『D.Gray-man』みたいな。

 

松井先生の絵は、よく見るとめちゃくちゃうまいんですが、逆に言えばよく見ないとその魅力がわからない、目が肥えた読者じゃないとわからないので、要するに「華」がないのかもしれません。

デザインとしては秀逸でも、たとえば店頭で見た単行本をジャケ買いする、という魅力とはちょっと違うように思えます。

いや、めっちゃうまいんですよ。

ジャケ買いする人もいるだろうし。

 

でも松井先生ご本人が、自分は絵が下手だと言っているんですね。

というわけで、ではありません。

作者本人がそう明言しているんです。

以下で、詳しく見ていきましょう↓↓

 

絵が下手というのは松井先生の持論

35回十二傑新人漫画賞で審査員を務めた際、松井先生は自分の作品を例にこう語っています↓↓

“自分の絵は雑でいい加減で粗いので、雑でいい加減で粗い絵でしかかけない画面、上手い人には真似できない絵を理想としている”

 

また、『暗殺教室』以後、松井先生はよくインタビューを受けているのですが、「不登校新聞」の取材でこのようなコメントを出しています。↓↓

“「自分には才能がない」というのが僕の生きるうえの基本戦略です。悲しいことに努力の才能すらありません(反復練習するのも苦手なので絵がなかなか上手くならない

でも、才能弱者が才能強者に勝つ戦略を考えることはとても楽しいです。モーターボートで戦艦を沈めるにはどうしたらいいか。下手な絵でも皆の目を惹きつけるにはどういう見せ方にしたらいいか。”

 

このように、「自分は絵が下手」というのを前提に作品作りをしているからこそ、『ネウロ』『暗殺教室』、そして『逃げ若』のようなヒット作を計算して生み出せるのですね。

下手じゃないけどなあ……。

 

独自のタッチで魅力のある絵柄へと昇華

松井先生の作品、特に『ネウロ』に対してはデッサンの崩れを指摘する声が多いようです。

ですが、デッサンの崩れといえば、たとえば『ジョジョの奇妙な冒険』で見られる、いわゆる「ジョジョ立ち」も、肉体構造的にはおかしいということになります。

 

でも、目が惹き寄せられ、マネしたくなる。

ジョジョの作者に絵が下手、という人はあまり見たことがありません。

それは、ジョジョが築き上げてきたキャリアもあります。

デッサンが狂っていても読者を納得させる画面作り……

要するに「絵」に説得力があるか否か、そこが絵の「うまさ」につながっているのではないでしょうか?

 

松井先生もまた、遠近法をめちゃくちゃに強調させたメリハリのある構図や、台詞やコマ割りによる視線誘導など、自分の絵に対するコンプレックス(雑でいい加減で荒い)を逆手にとったうえで、漫画として成立させていますね。

連載を重ねるうちに構図の面白さはそのままに「雑でいい加減で荒い」という絵が丁寧で細かくなっている部分にも注目したいですね!

 

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【逃げ上手の若君】つまらない理由や絵についてまとめ

 

まとめ
  • 松井先生は自他ともに認める「絵が下手」漫画家
  • ↑を逆手にとったメリハリのある構図やストーリーで読者を魅了する
  • 漫画がうまい
  • 南北朝時代を「忠実に」描いて読者に受け入れられるのはすごい

 

以上、逃げ若に対するつまらない、絵が下手、の意見について私見の入った分析でした。

ボーボボのアシスタント時代から『ネウロ』『暗殺教室』を経てめちゃくちゃ画力が上がった松井先生は、『逃げ若』でうまく作画コストを削減する方法を編み出し、ますます絵がうまくなったと感じます。

『逃げ若』は南北朝時代というアクの強い時代に、松井先生が得意とするアクの強いキャラクターがマッチした良作。

アニメ化にも期待したいですね!

 

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