【リリーのすべて】の舞台となったは、1926年のデンマーク首都・コペンハーゲンでのストーリーです。
まだ世界で「性」に関する知識がない時代に、ある1人の男性が「性同一性障害」に悩みます。
その男性はアイナーと言い、妻のゲルダと2人仲良く結婚生活を送っていました。
ここから、性に対する夫婦の戦いが始まります。
今回は【リリーのすべて】についてお話します↓↓
★この記事を見ることで、アイナーが亡くなった理由が分かります!
目次
【リリーのすべて】アイナーの死因は?
『リリーのすべて』観た
クリーム色のセットアップ着たエディめちゃ美しかった…女性の仕草を真似るシーンがよかったな pic.twitter.com/MDWxRzNjGJ— ふわふわの猫 (@fluffycat222) November 11, 2020
結果的には、物語終盤でアイナーが亡くなってしまいます。
途中で性転換手術を受けた描写がありましたが、その手術にも成功しています。
これからリリーという女性として、第2の人生を歩むつもりだったはずのアイナー。
なぜ、アイナーは死んでしまったのでしょうか?
ここでは、アイナーの死因を考察します↓↓
アイナーは卵巣移植手術など性別適合手術を複数回受けた
アイナーは女性・リリーとして生きていくため、性転換手術を受けました。
しかし、手術というのは1度だけではありません。
「卵巣移植手術」「性別適合手術」など、複数回にわたって手術を受けていたのです。
1926年の当時は、今と比べてまだまだ医療が進歩していません。
さらには「世界初」と呼ばれ、前例がない大手術だったのです。
医療技術や環境が整っていなかったことで、アイナーの身体にも大きな負荷がかかりました。
無事手術は成功してリリーとして生まれ変わることができるようになります。
ただ、その負担によって彼女の寿命を短くしていたことは明白です。
手術後は抗生物質など薬を飲まないと生活できなかった
手術後、リリーは抗生物質などを投与しなければ普通の生活が成り立ちませんでした。
これは、現代においても同じことが言えます。
しかし、医療が発達していない時代において、投薬生活がどれほど大変で苦痛だったかは想像するに容易いです。
こうして、リリーの身体にさらなる負担が与えられていきました。
さらに、ゲルダとアイナー夫婦は元々「画家」の職業に就いていましたが、安定した収入もなかったと予想できます。
画家として売れていたゲルダも、アイナーの手術代をまかなえるほどの余裕はなかったはずです。
そうした経済面での打撃も、メンタルに悪い影響を及ぼしていたのかもしれません。
アイナーが死んだ理由は手術後の感染症が死因だと考察
アイナーが望むんだことで、何度も繰り返された手術。
直接、身体を切開する訳なのでかなりデリケートな作業です。
しかし、当時の衛生面もあまり良くなかったと想像できます。
そのような中で、術後の感染症によって亡くなる方も少なくなかったことでしょう。
現に、手術が終了した後もリリーは、抗生物質を飲んでいました。
アイナーも例にもれず、そうした「感染症によって亡くなった」と考えるのが自然かと思います。
度重なる手術と投薬の日々で、すでに身体的にも精神的にもきつかったはずです。
リリー的には、少しずつでも望んだ身体になっていくので、希望を見出しながら治療をしていたことでしょう。
ただやっぱり現実に襲い掛かる苦しみ、痛みからは逃げることはできません。
当時のリリーは「女性になりたい」という強い思いで、克服しようとしていたのかもしれませんね。
【リリーのすべて】についてまとめ
ファンタビに出ているエディ・レッドメインさん。世界初の性別適合手術を受けたTG、リリー・エルベを描いた「リリーのすべて」に主演されているんですよね。とにかくお美しい。当事者らに取材して役作りに励んだというだけに所作も柔らか。 pic.twitter.com/0aZ19Pftvt
— OnoYutaro@黒Ba. (@Toxic_Bassist) November 12, 2020
まとめ
● アイナーは卵巣移植手術など、性別適合手術を複数回受けた
●手術後は、抗生物質など薬を飲まないと生活できなかった
●アイナーが死んだ理由は、手術後の感染症が死因だと考察
以上、リリーの死因を考察しました。
●衛生環境の問題 ●医療の未発達
●世界初の性別適合手術 ●前例がない
●抗生物質など投薬の日々 ●経済的にも圧迫
リリーが女性になるためには、多くの障害を超えていく必要がありました。
リリーの決断により、「性」に悩む後の人々へ多大な影響を与えます。
世界には、今も自分の性別と葛藤する方々が多くいます。
このような映画が上映できるのも、リリーのような先人たちの行動のおかげと言っていいでしょう。
そんなつらい手術や投薬の日々を乗り越えて、リリーは「少しだけでも本当の姿になれた」と考えれば、救われます。
ただ感動するだけではなく、深く考えさせられる作品です。
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