魔法と科学が混在した世界で描かれる冒険と恋の物語、「ハウルの動く城」。
この映画の生みの親である宮崎駿監督は、物語中にあまり詳しい説明を入れない事で有名です。
ジブリの作品には、謎が残るような描き方のものも沢山あるのですが、公式ではっきりと説明しないのです。
「見た人の感じたままに」という監督の意図があり、謎の考察をするのもジブリ映画の1つの楽しみ方とも言えますね。
そんなジブリの人気作品、ハウルの動く城では、ヒロインである「ソフィー」の存在自体に裏設定があると言われています。
今回は、そんな彼女の正体について詳しく見ていきましょう↓↓
目次
ソフィーの正体は魔女?
ショートカットのソフィーかわいいよな#ハウルの動く城 #金曜ロードショー pic.twitter.com/GzPUaBYsnP
— ソルバー (@yunasora) January 6, 2023
物語のヒロイン、ソフィー。
下町の帽子屋で働く彼女は、「ハウル」に出会うまでは自分に自信がなく地味に生きていました。
一見、普通の女性のように描かれている彼女ですが、この物語の原作であるイギリスのファンタジー小説「魔法使いハウルと火の悪魔」では、ソフィーは魔女であるとされています。
一方、映画の中ではソフィーが魔女であるとはハッキリと説明されていません。
しかし、ソフィーが魔女であるという事を前提に考えると辻褄の合うようなシーンがいくつかある事から、魔女という設定が決まっていたのでは?とファンの間で考察されているのです。
どういったものなのか、ここから詳しく見ていきましょう↓↓
ソフィーは無自覚の魔女
原作のソフィーは、無自覚の魔女だと描かれています。
映画のソフィーも、自分が魔女であると自覚するようなシーンはありません。
そのため、映画のソフィーも魔女であるとの設定があったとしても、自分では気付いておらず無自覚だと考えられます。
ソフィーは元々自分に自信がなく自分自身をちゃんと見ていないため、自分が持っている能力に気付きにくいのでしょう。
命を吹き込む魔法が使える (言霊の魔法)
ソフィーは願いを口にしてカルシファーの中にある心臓をハウルに戻します。本来ならこれでカルシファーは死ぬはずでしたが、彼は自由の身となりました。原作ではソフィーはモノに語りかけることで生命を吹き込む魔力を有しており、映画でもその設定が曖昧ながらも踏襲されています。#ハウルの動く城 pic.twitter.com/87QFxmuM4F
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) January 6, 2023
ソフィーは「言霊の魔法」を使う魔女だとされています。
つまり、言葉を発する事で魔法をかけ、命を吹き込む事もできるのです。
原作ではソフィーが作った帽子には無意識に魔法がかけられており、帽子を被った人が元気になったり若返って見えたりしました。
映画の中では「カルシファー」が持っている心臓をハウルに返す時に、魔法を使ったと考えられます。
元々、ハウルはそのままにしておけば死んでしまう運命のカルシファーに心臓を与え、その代わりに強い魔力をもらう契約をしていました。
そのため、ハウルに心臓を返してしまえば、カルシファーは死ぬ運命にあったのです。
しかし、心臓を返す前にソフィーは
「ハウルが心を取り戻し、カルシファーが生き延びますように。」
と言いました。
これにより、カルシファーは心臓を返しても生き延び、ハウルは心を取り戻したのです。
まさに、無自覚な魔女だた言えます。
他にも、ハウルの城に突っ込んだ飛行機を引っ張り出す際には、
「動きなさいよ!」
というソフィーの声に反応したかのように飛行機が動き出すシーンもありました。
また、ハウルの言う事しか聞かないカルシファーがソフィーに従ったのも、言霊の魔法の力だと言えば辻褄が合います。
このように、映画の中でもソフィーが無自覚に言霊の魔法を使ったとされるシーンが散りばめられているのです。
中でも、少年時代のハウルに会ったソフィーがハウルに対して言った
「会いに行くから未来で待ってて。」
というセリフですが、言霊の力によって何年もの時を経て2人を引き合わせたと考えると、冒頭のソフィーに対するハウルの
「探したよ。」
というセリフには、ハウルの長年の想いが詰まっているという事になり一層重みのあるセリフだと取ることができますね。
対象にキスをすることで命を吹き込める
キスは息を吹き込む行為だから聖書でも神がアダムに息を吹き込んで命を与えた。ソフィーのキスも命の再生や延命みたいな意味があるんだろうな。
終盤のキスラッシュ。
#ハウルの動く城— 羽山あさか (@hayama_asaka) January 6, 2023
物語の終盤は、ソフィーがキスをするシーンが多いと思いませんでしたか?
実は、このキスは命を吹き込む魔法が込められているとされているのです。
単なる「キス魔」というものではありません。
ソフィーのキスによって救われた1人に、カカシの「カブ」がいます。
カブは愛する人のキスで解ける呪いをかけられていたため、密かに想っていたソフィーのキスで戻っただけだと思われがちです。
しかし、カブは呪いが解ける直前、ソフィー達みんなを守ろうとして大けがを負っていました。
ところが、ソフィーがキスをするとなんと無傷の状態で人間の姿に戻ったのです。
「ソフィーに助けてもらわなければあのまま死んでいた。」というカブのセリフから、ソフィーのキスの魔法によって傷を癒やされ、無事生き延びる事ができたのでしょう。
そして、もう1人はハウルです。
ハウルは物語のラストで「身体が石のようだ。」というセリフから分かるようにボロボロの状態でした。
しかし、ソフィーがキスをした後は立ち上がった姿を見せており、ソフィーによって命を吹き込まれ、元気になったと考えられます。
すべて、ソフィーが口にした通りになっていることから、言霊の魔法を使用していると言われるのです。
原作でもソフィーの魔法が語られている
ソフィーの魔法は、原作の方がより明確に描かれています。
無自覚だと言う点は原作も映画も同じですが、原作では物語の途中でソフィーは自分が魔女である事を自覚するのです。
ソフィーが魔法を使うシーンも原作の方が明確に描かれており、空気に命を吹き込んで言う事を聞かせたりする事もできていました。
ただの女の子が強い意志で苦難を乗り越える物語
ハウルの動く城面白いなぁ
ソフィー可愛いよソフィー宮崎駿監督芯のある女性を描くのが上手いのよねぇ
んで皆物語を進める事に成長しとる
物語は主人公の成長譚なのよね。— いちのすけ (@1nosukeg125n) August 17, 2023
宮崎駿監督は、ソフィーが魔法を使えるかどうかというポイントをそれほど重要視しておらず、あくまで「ソフィーの心の成長と変化を描いているのだ」と語っています。
物語の序盤では自分に自信がなかったソフィーが、終盤では自分の意思を強く持ち、ハウルに対しても素直な気持ちを表現しており、大きく成長しているように見えますね。
その成長こそ最も伝えたいポイントだと言う事なのです。
映画の中ではハッキリと描かれていませんでしたが、原作ではソフィーにかけられた呪いは序盤にハウルが解いてしまっていました。
しかし、ソフィー本人が老婆の姿でいる事を受け入れてしまっているため呪いが解けても老婆のままであり、ハウルに恋をしたり、自信がある時は若々しい姿になり、逆に自信を喪失した状態になると老婆になってしまいます。
宮崎駿監督は、自分の気持ち次第で人はいくらでも変わる事ができるという事を伝えたかったのだと考えられますね。
ハウルを実質無料(0円)で見る方法
参照元 : スタジオジブリ STUDIO GHIBLI 公式サイト
サイトURL : https://www.ghibli.jp/works/howl/#frame
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- 君たちはどう生きるか
- アーヤと魔女
- レッドタートル ある島の物語
- 思い出のマーニー
- かぐや姫の物語
- 風立ちぬ
- コクリコ坂から
- 借りぐらしのアリエッティ
- 崖の上のポニョ
- ゲド戦記
- ハウルの動く城
- 猫の恩返し
- ギブリーズ episode2
- 千と千尋の神隠し
- ホーホケキョ となりの山田くん
- もののけ姫
- 耳をすませば
- On Your Mark
- 平成狸合戦ぽんぽこ
- 海がきこえる
- 紅の豚
- おもひでぽろぽろ
- 魔女の宅急便
- となりのトトロ
- 火垂るの墓
- 天空の城ラピュタ
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【ハウルの動く城】ソフィーの正体についてまとめ
おはようございますᐖ🫶
遅れて #ハウルの動く城「後ろ向きな言葉はだめ」とか
「溜息は幸せが逃げる」とか
正直、わたしは苦手🤫でも、
そんな私にもソフィーは自然と言葉の力を教えてくれる。自分に呪いをかけるのは自分。
物語だと、すとんと腑に落ちる。#映画好きと繋がりたい#ジブリカ pic.twitter.com/oTcxSO3eSx
— ユリイカ@映画垢 (@yureeca_) January 8, 2023
- 無自覚に言霊の魔法を扱う魔女
- キスで命を吹き込める
- 魔女かどうかではなく、1人の女性の成長を描きたかった
いかがでしたでしょうか?
映画の中のソフィーは、原作と同じ言霊の魔法を操る魔女である確率が高い事が分かりました。
無自覚ではありますがハウルやカルシファーを救い、隣国の王子であるカブをも救った事で戦争を終わらせるきっかけを作ったソフィー。
しかし、魔法を使える事がメインではなく、あくまでソフィーという1人の女性の心の成長を伝えたかった宮崎駿の思いがよく分かる作品ですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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