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ひかるが死んだ夏-ラスト最後の結末は?最終回をネタバレ考察

公開日: 2023年5月14日 | 最終更新日: 2023年8月15日

 

2023年の「このマンガがすごい」で男性部門の1位を獲得し、話題を呼んでいる光が死んだ夏】

2023年5月時点で単行本が2巻まで発売され、ヤングエースでは3巻以降の話も連載されています。

光の死体に乗り移り、ヒカルとして生きている得体の知れない存在のナニカと、光の友人のよしきとの奇妙な関係を中心とした本作。

物語は進むにつれて、2人だけではなく、町の人たちを巻き込んだものへと展開していこうとしています。

 

まだまだ物語は続くようですが、今回の記事では【光が死んだ夏】の結末最終回を考察していきたいと思います!

この記事を見て分かること
  • ヒカルの「正体」の予想
  • ヒカルとよしきの「これからの関係」の予想
  • ラスト最終回」の考察

 

※単行本にも収録されていない最新話の情報や伏線をもとに考察しますので、単行本派の方はご注意ください!

 

 

 

ラスト最後の結末は?

 

まだまだ物語は進んでいる【光が死んだ夏】。

ヒカルが一体何者なのか、この先物語はどうなるのか、今はまだ全く予想できないという人も多いのではないでしょうか?

 

しかし、ヤングエースでの連載を追っていると、少しずつ物語の先が見えるようになってきています。

この記事では、2023年5月の時点で明らかになっている情報をもとに、本作のラストを予想したいと思います!

結末の予想を進める前に、まずはヒカル=「ノウヌキ様」とは一体何者なのかを考察してみましょう!

原作漫画ではまだ謎に包まれているヒカルの正体

以前は、このような考察をしました↓↓

 

ただ、光が町の人たちから「ノウヌキ様」(あるいは「ウヌキ様」)と呼ばれている存在であることは確かなようです。

他にも、いくつかある描写から、以下の2つの可能性が推測できます。

ヒカル=ノウヌキ様の正体
  1. ヒカルは山のケガレを抑える神様では?
  2. ノウヌキ様は元々は人間?

 

①ヒカルは山のケガレを抑える神様では?

よしきたちの住む場所は江戸時代から、隠れキリシタンがいた土地であったことが、14話で分かっています。

江戸時代にこの地域を治めていた藩がこの土地に干渉できず、当時は処刑対象だった隠れキリシタンが多く逃げてきていたのだそうです。

 

さらに、よしきたちの親や祖父母の世代に再開発の話があったらしいですが、それを止めたとある会社の田中という人物が、山にいるケガレノウヌキ様について語っています。

田中の語りをまとめると次のようなことが明らかになります。

田中の話のまとめ
  • 山には「ケガレ」という人に害を与えるものがいる
  • ノウヌキ様にケガレは引き寄せられる習性がある
  • 町の人たちは光の一族に儀式を行ってもらうことでノウヌキ様を山の中に縛り付けている?

 

そして、生前の光が儀式を失敗してしまったことで、ノウヌキ様が山から町に降りてしまい、それに続くようにケガレも町に降りてきているようなのです。

これら田中の言うことをまとめて考察してみると、昔からよしきの住む町は人に害を及ぼすケガレがたくさんいる土地で、光の一族は何らかの理由でノウヌキ様を使ってケガレを山に封じ込めているのだと推測できるのです。

今はそのノウヌキ様がいなくなっているので、ケガレが町に降りてきて、妙な出来事が増えているのでしょう。

ノウヌキ様は、ケガレに満ちている町をケガレから守るための「安全装置」のような働きをしているのではないでしょうか?

 

 

② ノウヌキ様は元々は人間?

13話では、儀式で使われると推測される道具(光が死ぬ前に持っていたと思われるもの)が登場します。

実はこれは、「元々人の頭だったもの」だと言うことが明らかになっています。

これは一体何なのでしょうか?

 

発想をやや飛躍させることになりますが、もしかしてノウヌキ様というのは、生きた人間を使って作られ、維持されている神様なのではないでしょうか?

というのも、ヒカルのよしきへの執着、大切な人を連れていくとうノウヌキ様の習性から、ケガレとは違い大きな感情(孤独感のようなもの)を持っているように感じられます。

ノウヌキ様とは、明らかにケガレという人間を害する化け物とは異なるものなのです。

 

では、そのようなケガレでも人間でもないノウヌキ様とは何者なのか?

もしかすると、江戸時代などの遥か昔に、倫理に反するような形で、光の一族やその土地の住民はケガレを封印するためにノウヌキ様を作り出したのではないでしょうか?

つまり、人間を使って作り出したということです。

この推測が外れていたとしても、儀式に人間の頭であったものが使われるということから、ノウヌキ様という安全装置は、誰かの犠牲の上に成り立っていることは明確です

 

少なくとも光の一族である忌堂家は、長い間儀式を行うことで犠牲になっていますよね。

そうだとすると、よしきたちの住む町は、誰かの犠牲の上に平穏を保っているという、歪な状態をずっと続けているということになります。

以上がヒカルの正体についての考察ですが、これを踏まえた上で、【光が死んだ夏】のラストを推測してみましょう!

 

考察① ヒカルとよしきの共依存(歪な友情)

 

ヒカルがよしきに対して異常なほどの執着を抱いていることは、単行本1〜2巻でも明らかですよね。

よしきもまた、生前の光への想いの大きさから、中身が違っているにもかかわらず、ヒカルの側にいようとしています。

共依存のように感じられる2人の関係性ですが、それは16話でさらに深く歪なものへと転じていきます。

というのも、よしきはヒカルが人間の命の重みを理解できていないことを悟り、自分の手で殺そうと包丁で刺すのです。

 

しかし、人間ではないヒカルは刺されたくらいでは死にません。

ただ、よしきの思いを汲み取ったヒカルは、自分の力を半分よしきに手渡すことで、誠実さを示そうとするのです。

力を差し出すことは命を明け渡すことにも等しく、ヒカルはそれにより人間を殺すような強い力は失ってしまいます。

 

そうしてでも、ヒカルはよしきに嫌われたくなかったのですね。

そしてそんなヒカルに、よしきもまた、彼に最後まで付き合うことを決意するのです。

その決意は友人に対する健康的な感情ではなく、 「たとえ俺の何かが壊れても……」 と、自分を犠牲にするような覚悟でした。

このように、2人の関係性はラストに向かうにつれ、歪さを増していくのではないかと考えられます。

 

 

考察② ノウヌキ様を巡る忌堂家と町民の対立

忌堂家が行う儀式やノウヌキ様のことを知っている町の人たちは、山から降りてきたノウヌキ様を探していることが13話で描かれました。

そして、それがヒカルだということも気づき始めているような描写も、同じく13話で確認できます。

これらの描写から、近いうちにノウヌキ様を山に戻そうとする町の人たちと、よしきのそばにいたいヒカル対立するのではないか?と考えられます。

 

しかも16話では、ヒカルはよしきに誠意を示すために自分の力の大半をよしきに預けてしまいました。

そのため、ヒカルは人を殺せるような力もなく町の人たちに抵抗できる力も無くなってしまったと思われます。

そうなると、ヒカルを守れるのはよしきだけ。

よしきは、ヒカルがノウヌキ様として山に封印される時に黙っていられるとも思えません。

ヒカルへの感情により「町の人と対立してしまうのではないか?」と考えられないでしょうか。

 

考察③ ヒカルとの離別もしくは死別 (タイトル)

結末の考察の3つ目として考えられるのは、ヒカルとよしきの離別です。

これは、多くの読者がなんとなく予想している結末の1つではないでしょうか。

なぜ、そのような考察ができるのか?

 

それは、考察②でも触れた登場人物たちの目的を整理することで分かります。

登場人物たちの目的
  • よしき=自分が壊れる覚悟で、ヒカルに最後まで付き合うこと
  • ヒカル(=ノウヌキ様)=よしきの側にいること
  • 町の人たち=人を害するケガレから町を守ること

 

登場人物たちはこのように、それぞれの目的があります。

そうした中、ヒカル(=ノウヌキ様)が町に降りているため、町にはケガレによる不可思議な出来事が徐々に増えていっています。

このような町の状況から、ヒカルとよしきがこのまま平穏に同級生を続けられるとは思えません。

 

町にケガレがいる以上、ヒカルは町を守るために必要でありそのためにはよしきの側にはいられないのです。

2人が一緒にいられるとすると、それは町がケガレによって侵されてしまいたった2人だけが生き残るような結末だけではないでしょうか?

何より、この作品の題名は【光が死んだ夏】

これは、よしき目線の題名のように感じませんか?

死んだのは人間の「光」だけだったと思わせておいて「ヒカル」もまた、物語の舞台である夏に死んでしまうことを意味しているのだと思います。

 

 

考察④ 「ノウヌキ様を守りたい町」vs「田中と所属会社」

 

さて、今まで3つの考察をご紹介してきましたが、なんだか暗くて救いのないものばかりでしたよね。

本当にそんなラストしか現時点では考察できないのかというと、そうでもありません。

というのも、13話と14話に田中という謎の新キャラが登場したからです。

 

この田中という人物は特殊な会社に所属しているようで、ノウヌキ様やケガレのような得体の知れない存在を相手に仕事をしている人物です。

町を守るための結界を張ったりケガレの存在を知らずに再開発をしようとしていた会社を止めたりと、町の人たちの味方として登場しています。

町を守ってくれる田中の力だけが現在町の人たちが頼れるもののようですが、当の田中はどこか胡散臭く得体の知れない人物。

結界を張るために自分の臓器を代償にしていたりと、かなり危うい方法を使っている人物です。

現在は田中は町の人たちの味方ですが、彼がどう動くかによって物語は大きく変化すると考えられます。

 

例えば、田中が町の人たちに後々、会社への報酬として理不尽な要求を突きつけることも可能性としては十分にあり得ます。

そうなると、町の人たちは田中と敵対することになってしまいますよね。

結界を張るなど大きな力を持った田中に対抗するために、町の人たちがヒカル(=ノウヌキ様)の力を借りようとする可能性もあるのです。

そうなると田中という共通の敵ができたことにより、ヒカルたちと町の人たちが手を結ぶことになるでしょう。

そうなれば、バラバラだった町の人たちがヒカルの力のもとで一致団結することもできるのです。

 

まるで敵に立ち向かって力を合わせる少年漫画的な展開ですが、田中の存在が胡散臭く非常に怪しい以上、可能性の高い考察ではないでしょうか。

 

 

【光が死んだ夏】ラスト結末の考察まとめ

 

では、最後に【光が死んだ夏】の結末の考察について振り返ってみましょう!

まとめ
  • ノウヌキ様はケガレから町を守る存在
  • よしきとヒカルは共依存のような歪な友情を深めていく
  • ノウヌキ様をめぐって忌堂家や町の人たちとよしきたちが対立
  • よしきとヒカルは離別(あるいは死別)する
  • ヒカルや町の人たちVS田中とその所属会社

 

いかがでしたでしょうか?

原作漫画はまだまだ連載が続いているので、今回の考察とは全く異なる展開に進む可能性もあるかも知れません。

ですが、今回ここでご紹介した伏線や描写は、意味深なものばかり。

皆さんも一緒に、本作のラストを考察しながら見守っていきましょう!