【機動戦士Vガンダム】では、地球に侵攻するザンスカール帝国と反ザンスカール勢力「リガ・ミリティア」との戦いが描かれています。
主人公は、13歳の少年ウッソ・エヴィン。
そんなウッソが憧れるお姉さん的存在なのが「カテジナ・ルース」です。
この2人は同郷で、一緒に暮らす仲の良い関係でした。
しかし物語が進行するにつれ、次第にザンスカールの侵攻が激しくなります。
結果的に、カテジナはクロニクルに拐われてしまいます。
そして、このあたりから段々カテジナが狂気に満ち溢れる精神的におかしなキャラとなっていくのです。
最後は、お互いに「敵」として戦う事になります。
当初はヒロイン役として登場したカテジナですが、ウッソと結ばれるどころか殺し合いをする関係になりました。
では、この2人はどのようにして敵対していくのでしょうか?
今回は、そんな2人の関係性について視聴者の口コミを見ながら解説します↓↓
- ウッソとカテジナの関係性
- カテジナの本当の想い人について
目次 [非表示]
ウッソとカテジナの関係は?
自身をトロフィーとされる事を嫌がるどころか
「勝った者を、私が全身全霊をかけて愛してあげるよ!」
二人の男が自分を巡って戦うという状況を楽しむカテジナさんはレベルが違うよな! pic.twitter.com/uwTzWJuNWg— 山本山 (@sho_ho_Yamasan) October 3, 2022
冒頭では、ウッソとカテジナについて触れました。
何とも悲しい関係の2人。
富野監督は「買ってはいけません」と言っていましたが、この作品は紛うことなき名作です。
◆買ってはいけませんの真意はこちら↓↓
名作と言われている理由の1つに、この2人の関係があるのかもしれませんね!
それでは早速、2人について詳しく見ていきましょう↓↓
序盤ではウッソとカテジナは味方だった
まず、2人の最初の関係は「ペンフレンド」として手紙をやりとりする仲でした。
そこから、ウッソがリガ・ミリティアの基地に向かった際、ウーイッグがザンスカールの軍隊「ベスパ」の襲撃を受けます。
そして、その戦火に巻き込まれていたのがカテジナでした。
ウッソは、何とか彼女を助け出そうと戦います。
カテジナは戦争で荒れたウーイッグから逃げ、リガ・ミリティアと行動を共にしていました。
ということで、序盤のウッソとカテジナは一緒に過ごしていましたので、その頃は仲が良く、味方だったことになりますね。
ウッソはカテジナに強い好意を抱いていた
ウッソは女性に好かれるのが得意だったようで、シュラク隊が女性中心のMS隊なのもそんな所からきています。
ですが、ウッソ自身は女性に対し想いを伝えるやり方は得意じゃなかったようです。
特に、カテジナに対する好きな気持ちが強すぎて、自分が持っている女性の理想像を押し付けてしまいます。
このため、カテジナに度々嫌がられていました。
まあ、それだけ彼女に対する好意が強かったのです。
最終的にはカテジナの悪女ぶりから敵となる
カテジナは、ウーイッグがベスパの襲撃を受けた時、クロニクルに拐われてしまいます。
最初はクロニクルを拒絶していたカテジナでしたが、元々子供を戦場に出すミリティアのやり方に反対していたこともあり、徐々にザンスカールの考えに賛同するようになりました。
さらに「マリア主義」に洗脳されたカテジナは、ベスパに入隊します。
そこから、パイロットとしての素質が開花し成長していくのです。
元々ウッソとは友達だったものの、洗脳された後は自身が想いを寄せるクロニクルに敵対する存在として「憎悪感」を募らせていきました。
その憎しみから、ウッソとカテジナは「敵同士」になっていったのです。
本当は好きなのか考察
最後に、シャッコーの正式量産版なリグシャッコー。劇中乗って現れたのが、敵になったカテジナさんでした。「少ない訓練時間で使いこなせる」機体ゆえだったのでしょうが、「憧れの人がかつての乗機に乗って襲いかかる」・・・この残酷な展開、さすが御大(以下略) pic.twitter.com/3K7NZrt0gV
— SOW@ (@sow_LIBRA11) July 28, 2022
さてさて、ここからはカテジナが実はウッソの事を好きだったのかについて考察していこうと思います。
洗脳によって敵となっていったカテジナ。
ウッソへの感情は「友情」だったのでしょうか?
それとも「愛情」だったのでしょうか?
カテジナの本当の好きな人はウッソだという説がある
元々、ウッソと仲が良かったカテジナが誘拐されてしまったことで、憎しみを膨らませる感情にはどこか疑問が生じます。
ここから、実は「カテジナはウッソのことが好きだったのでは?」とも言われています。
カテジナがウッソと一緒にリガ・ミリティアにいた時、それまで文通でしか話していなかった関係でしたよね。
そこから、急に色々なウッソの才能を目の当たりにしたわけです。
それまであまり興味がなかったウッソを、その才能に惹かれて好意を持ち、自分のものにしたいという気持ちが芽生えたのかもしれません。
さらに、それとは逆に、ウッソからクロニクルに気持ちを乗り換えたことに段々後悔し始めて「ウッソのことがより憎く見えてきた」という可能性もなくはないです。
そんな気持ちでいたからこそ、あえてネネカ隊を送り込んでみたり(水着のお姉さんたちを生身で特攻させる)、降伏すると見せかけてウッソの脇腹にナイフを刺したりと、なりふり構わない行動をとったのではないかと考えられますね。
カテジナはクロニクルの恋人として描かれていた
そして誘拐をされたカテジナは、洗脳などを経てザンスカールのやり方を認めるようになりました。
さらにリガ・ミリティアでの居場所がないと思ったこともあり、次第にクロニクルを慕うようになります。
元々、カテジナはお嬢様気質で強気な性格なこともあり、自分を導いてくれた「クロニクルを支えたい!」という気持ちから秘書役となりサポートしていました。
そこから、クロニクルのパートナーとしての存在が強くなっていったのだと思います。
でも、クロニクルとウッソではパイロットとしての資質が違います。
圧倒的に、ウッソの方がパイロットとしての素養があり、未来もあるでしょう。
性格も優柔不断な面があり、カテジナは思っていた王子様像とはクロニクルは違うと気付き始めました。
そこで、自らザンスカールやクロニクルのために戦って「改善したい」と考えたのではないでしょうか?
よく言えば「尽くしてくれる女性」ですが、洗脳の効果もありそれが狂気へと変化していくのです。
徐々に狂っていくところを見ていると、選んだ道を「後悔していたのでは?」と感じます。
その後はクロニクルのために戦い最後は崖から落ちて殉職した?
ザンスカールとクロニクルのために戦ったカテジナ。
しかし、最後までウッソに勝つことは叶いませんでした。
不意打ちをするも、成功せず。
そんなカテジナは終戦後「盲目」になり、故郷に戻ろうとします。
1人で旅をしているところ、偶然シャクティに出会います。
そこで2人は少しだけ会話をしますが、実はお互いの存在は分かっていたらしいです。
それでも両者は知らないふりをして、何気ない会話をして去っていきました。
そして、カテジナはそのまま崖から落下していったのです。
その後シャクティが泣いている描写となりましたが、このシーンでは諸説考察がでています。
その1つに「カテジナの乗り物を崖から落ちるよう設定した」という話が濃厚です。
シャクティとしては、これまでリガ・ミリティアの仲間を殺し続け、ウッソを惑わしてきたカテジナへの執念は間違いなくあったでしょう。
ここから、シャクティのカテジナ暗殺説が囁かれるのも分かります。
ウッソのことを好きではなかったと考察
では、結果カテジナはクロニクルのことだけを見ていたのでしょうか?
カテジナのウッソに対する気持ちは、作品が進むにつれて変化しています。
最初は、自分を付きまとう「気持ち悪い子」ぐらいしかみていませんでした。
そこから、MSで助けに来たり戦争で活躍したり色々と、かっこいい姿を見て惹かれたこともあったでしょう。
でも、カテジナ的には年上のお姉さん的ポジションは維持したかったのではないでしょうか?
どんどん強くなって成長していくウッソが羨ましいと感じつつ、その気持ちを隠していたようにも考えられます。
そこでクロニクルが登場したことで、ウッソへの気持ちを諦めるきっかけとなり、洗脳によって好意が憎悪へと変わっていったのでしょう。
ウッソとの戦いでカテジナは負けを認めず、ナイフで脇腹を刺すまでの執念を抱いていた点から、憎しみや勝ちたい気持ちの方が強いことは明らかですね。
この作品を通してウッソへの思いは、その才能に惹かれていたとしても、好きとか恋愛感情を持つような存在にはならなかったのだと考えられます。
【Vガンダム】ウッソとカテジナの関係まとめ
解釈が様々生まれたラスト。2人とも気付いてた。どちらかだけ気付いた。涙の意味etc
なんと切なく痛ましい。戦争は女の顔をしていない。そして人を狂わせる。
ガンダム三大悪女に上げられるカテジナさん、カテジナさ~ん!
あと1話前のリーンホース特攻も名シーン😭 pic.twitter.com/KbbozoAGwl
— ピット・ココクー🌸🇺🇦Talk To Me Goose (@pitcoco_cinema) April 7, 2022
- 序盤ではウッソとカテジナは味方だった
- ウッソはカテジナに強い好意を抱いていた
- 最終的にはカテジナの悪女ぶりから敵となる
- カテジナの本当の好きな人はウッソだという説がある
- カテジナはクロニクルの恋人として描かれていた
- その後はクロニクルのために戦い最後は崖から落ちて殉職した
- ウッソのことを好きではなかったと考察
以上、ウッソとカテジナの関係について色々な切り口から考察してきました。
ガンダムシリーズの中で「三大悪女」として名高いカテジナ・ルース。
その性格は誠実で優しいお嬢様だったからこそ、戦争で歪んだ時代に流され自分を維持するために苦労した人なんだと思います。
そこにウッソという弟的な存在がどんどん成長していく焦りもあり、成長したい気持ちから自分を確立するのに必死でしたね。
そんな所に登場したザンスカールが、彼女の新たな生きる道になったのではないでしょうか?
最後は盲目になり、故郷を探して彷徨うという悲しい終わり方でした。
しかし、準主人公的な存在ですら戦死するガンダムシリーズの中で、無事に生き残ったことは「富野監督の中でも特別な存在だったのでは?」と思ってしまいます。
なので、ウッソとカテジナの関係は、中二病の2人がお互いの維持を張り合った良きライバルだと思います^ ^