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映画「リメンバーミー」には「生者の国」と「死者の国」の2つがあります!
「生者の国」は今“生きている人々”が暮らす場所で、「死者の国」は生者の国で“死んだ人”が行き着く世界です!
「死者の国」はかなり“カラフルで明るい”世界で、暗いイメージが一切ありません!
そして、そこには“カラフルな動物”たちもたくさんいます!
“アレブリへ”と呼ばれる生きた精霊「魂の旅のガイド」です!
動物のみなれるという設定で、「死者の国」では死者が迷わないよう、それぞれにアレブリへがいるようです!
今回は、映画「リメンバーミー」についてお話します!
目次
「リメンバーミー」犬のダンテはいつ死んだ?
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出典:リメンバーミー
物語序盤から“主人公・ミゲル”と仲良しな野良犬のダンテが登場します!
ミゲルはダンテに“しつけ”や“芸”を仕込んでおり、言う事を聞いたダンテに食べ物をあげ、ダンテも喜ぶほど仲が良いです!
描写にはありませんが、以前から面識がありコミュニケーションを取っていたことが分かります!
そんなダンテですが、ミゲルと同様に「死者の日」に「死者の国」へと迷い込んでしまいます!
そこにいくつか疑問が浮かんでくるので、以下考察していこうと思います↓↓
ミゲルが「死者の国」に迷い込んだ理由はギターを弾いた時に「呪い」を受けたから
まず、ダンテのことを話す前にミゲルのことをお話する必要があります!
基本的に、生きている者が暮らす「生者の国」から「死者の国」へ行く方法は“死ぬこと”です!
なので、すでに亡くなっているミゲルの先祖たちが「死者の国」にいるのは納得です。
しかし、作中でミゲルは死んでもいないのになぜ、「死者の国」へ行くことができたのでしょうか?
それは、「呪い」を受けたからだと考察します↓↓
ミゲルは、マリアッチ広場の「死者の日コンテスト」に出場してどうしても演奏したいがために、伝説のミュージシャン“エルネスト・デラクルス”の霊廟に不法侵入して“ギター”を借りようとします!
デラクルスのことを、“ひいひいおじいちゃん”だと勘違いしていたミゲルは”孫の孫の自分であれば許される”であろうと子供ながらの発想で、奉納されているギターを手に取ります!
すると、建物内に備えられていた“マリーゴールドの葉”がかすかに“光”ざわめきます。
ギターを手にしたことで反応したことが分かります!
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出典:リメンバーミー
さらに、勢い増してミゲルが手にしていたギターを弾くとそのマリーゴールドの花びらが光り、宙に舞い、その後からミゲルは生者には見えず、触れることもできない状態となります。
これこそが、“生死者”(生きているが、死者の国に行くことができる半分死んでいる状態)となったタイミングでもあり「死者の国」に足を踏み入れた瞬間だと考えています!
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出典:リメンバーミー
さらに話は進み、ミゲルらが“ママ・イメルダ”と会うことになります!
家族再会の案内所の事務官の“ヘッド・クラーク”とイメルダ、ミゲルの3人の会話シーンです↓↓
クラーク:「君は“呪われている”。亡くなった人にお供えをする死者の日に、死者から盗みを働いた」
ミゲル:「あのギターは盗んだんじゃないよ」
イメルダ:「ギター?」
ミゲル:「ひいひいおじいちゃんのだ、僕に持っててほしいはず」
イメルダ「あ、あ、あ、あのミュージシャンのことを口にするんじゃないの、我が家では死んだも同然よ」
~~~(何気ない会話)
イメルダ「この子を送り返す!」
クラーク:「この子にかかった“呪いを解く方法”は1つ、家族が許しを与えればいい」
ミゲル:「それだけ?」
クラーク:「家族の許しを受けなさい、そうすれば何もかも元通り」
【ルール】
・マリーゴールドの花びらを1枚手に取り 相手の顔を見て名前を言う
・条件はいくらでも付け加えて良い
・相手が受け取れば、マリーゴールドの花弁に包まれ元の世界へ送り返すことができる
~~~(その後、イメルダが許しを与えるも、ミゲルに音楽禁止令を出す)
(生者の国に送り返されたミゲルはわずか2秒で音楽禁止令を破り、死者の国へ引き戻される)
~~~(何気ない会話)
ミゲル:「そんなに音楽が嫌いなわけ?」
イメルダ:「お前にあの男と同じ道は歩かせない」
以上の会話から、やっぱりミゲルは「呪われている」ことが分かります!
クラークの「死者から盗みを働いた」件については、それ以前にも“墓の食べ物”を盗んでダンテにあげたりしていたので、もしそれが直接的な原因であれば、その場で“マリーゴールドが反応するはず”です!
ギターを手にしてもまだ完全には反応しなかったところを見ると、やはり“ギターを弾いた瞬間”だと考察することができます!
ダンテの正体は「魂を導くガイド犬」でミゲルに同行した
上記で、ミゲルが生死者となり「死者の国」に足を踏み入れることができる存在となった時に、うっすら“オレンジ色の膜のような光”に包まれていました。(おそらくマリーゴールドの色)
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出典:リメンバーミー
ミゲルが生者に関与できずに怯えている時に、“ダンテだけ”はミゲルに干渉することができます。
この段階でダンテも生死者となっているという意見もあります(ミゲルがお墓から盗んだ食材をダンテが食べたため)が、個人的にはそれはないかと考えています!
なぜなら、ダンテは“生死者の証・オレンジ色の光をまとっていなかった”からです!
その後、「生者の国」と「死者の国」との境目のゲートを通る際にも、ミゲルはまとっていたオレンジ色の光がなくなりましたが、ダンテは“無から無”というように何の反応もありませんでした!
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出典:リメンバーミー
さらに物語が進み、デラクルスのコンサートの演出を担当する世界的に有名な天才芸術家、“フリーダ・カーロ”と出会うシーンがあります!
その時のフリーダのセリフにもヒントがあります↓↓
フリーダ:「素晴らしい!ショロ(犬)じゃない!」※1
「迷える魂を導くガイド犬!」
「誰の魂を導いてきたの?」
「アレブリヘは色んな姿になれるのよ」
「ミステリアスでありパワフル」
※1 ショロの由来は、ダンテのモデルとなった犬種「メキシカン・ヘアレス・ドッグ」の正式名称「ショロイッツクゥイントリ」のこと
ダンテのことを、あたかも“ミゲルの魂を導いてきた”かのように聞こえるセリフでした!
以上から、ダンテの役割はあくまでも「魂を導く旅のガイド犬」という設定ではないかと考察しています!
ダンテは死んでおらず”生きた精霊”アレブリヘとして「死者の国」へ行くことができた
結論を言うとダンテは「死んでいない」と考えています!
先ほども触れましたが、ダンテは「死者の国」に迷い込んだミゲルのガイド犬です!
ミゲルの魂が「生きるか死ぬか」迷わないように同行することがダンテの役割でした!
死んだ者だけが「死者の国」へ行くのではなく、迷い込んだ(死にかけているミゲル)相手の導き役(ダンテ)としてなら同様に「死者の国」へ行くことが可能です!
そして、その魂の案内役は「生きた精霊アレブリヘ」と言われています!
ダンテは、ただの犬ではなくアレブリヘとして役割を持っていたのです!
なので、ダンテは死んでいなくても「死者の国」へ行くことができました!
※アレブリヘについては以下で解説しています
以上、ダンテは「死んでいない」という考察でした!
ダンテは最後になぜアレブリヘとなったのか、そのタイミングから考察
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出典:リメンバーミー
先ほどは、ダンテが死んでいないことをお話しました!
ここではダンテがなぜ「どのタイミングでアレブリヘとなった」のか考察します!
動物がアレブリへになる「理由」や「意味」
「死者の国」では“アレブリヘ”と呼ばれる“生きた精霊”がいます!
アレブリヘになれるのは“動物だけ”で、かなり奇抜な見た目をしています!
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出典:リメンバーミー
アレブリヘが“存在する理由”は、前述した通り「魂の案内役」「魂の旅のガイド」と言われるように、仕える主人の魂を導く目的があります!
現実で言うところの“介助犬”のような立ち位置です!
1人の主のためにどこまでも支え続けて、そこにはしっかり絆がある関係性です!
さらに、動物たちが“アレブリヘになる意味”は、そこが「死者の国」だからです!
「生者の国」であればそのままの姿でも問題なく生活できますが、「死者の国」は予想外に“近未来的な空間”でした!
そこでは、科学では説明がつかないようなことも起きる場所なだけに、アレブリヘたちも魂を導くために“その世界に順応する必要がある”のだと感じました!
その過程で「進化」した姿こそ「アレブリヘ」なのです!
これが、動物たちがアレブリヘになる「理由」や「意味」だと考察しました!
ダンテの主人であるミゲルにガイド(魂の案内)だと認められてアレブリヘとなった
ミゲルのとその祖父・ヘクターは、お互いが他人だと思っていました。
しかし、2人は“実は家族だった”ことを知る感動的なシーンがあります!
その後、ミゲルはダンテに喜びの声を伝えます↓↓
ミゲル:「ダンテ!あのヘクターのこと最初から知ってたんだね!」
「やっぱり導いてくれた!」
「お前は魂のガイドだぞ!」
「いい子だ!」
この瞬間、ダンテは急に黙り込み動かなくなります。
すると、足元からどんどん“カラフルな色”に染まってくるのが分かります!
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出典:リメンバーミー
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出典:リメンバーミー
最終的には、“全身カラフルな羽の生えた犬”が誕生します!
この瞬間に、アレブリヘ「ダンテ」となったのです!
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出典:リメンバーミー
そして、先ほどの会話の内容からダンテがアレブリヘになった理由が予想できます↓↓
①ミゲルとヘクターがお互い家族だと認識し合ったこと
②この2人を繋ぎ合わせたのがダンテだということ
①に関しては、“可能性が低い”です。
なぜなら、このパターンであればミゲルとヘクターがお互いに家族だと“認識し合った瞬間”にダンテもアレブリヘとなっていてもおかしくはないからです!
しかし、“ダンテはそのまま”でした。
個人的には、②だと思います!
ミゲルとヘクターがコンテスト後にケンカ別れをした後、ダンテは“必死にミゲルを止めようとします”!
ミゲルは、そんなダンテの気持ちを知らずつい怒ってしまい突き放します。
しかし、結果的にミゲルとヘクターは家族の絆を深めることに成功しダンテも側で喜びます!
そこで、ミゲルの決め手のセリフ「お前は魂のガイドだぞ!」が出ます!
この瞬間にダンテがアレブリヘとなったということは、“自分(ダンテ)が仕える主人(ミゲル)にガイドとして認められた時”こそアレブリヘに“進化するタイミング”だったのでしょう!
アレブリヘとなるには、アレブリヘとしての“資格”「魂のガイド」の“試練に合格”する必要があったのですね!
以上、物語最後になぜダンテがアレブリヘとなったのか考察させて頂きました!
まとめ
〇「死者の国」に行くこと=「死んだ」ことにはならない(現にミゲルも生きている)
〇アレブリヘ=生きた精霊=「生きている」
〇クライマックスで「死者の国」から「生者の国」へと遊びにきたダンテの姿をみんなが見ていて、ミゲルの祖母・エレナもエサをあげている(死んでいない証拠)
〇なにより死んだと思われる“描写がない”
ダンテが死んでいないのに「死者の国」に行けたのは、ミゲルが「呪い」によって“生死者”となり、その“アレブリヘとして同行する資格を得た”からだと考察しました!
映画「リメンバーミー」のダンテについてまとめ
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出典:リメンバーミー
今回は、映画「リメンバーミー」の中から、以下の点についてお話してきました↓↓
◯犬のダンテは“いつ死んだ”のか?
◯“なぜ最後アレブリへとなったのか”考察
まとめ
◯「呪い」を受けて生死者となったミゲルが「死者の国」に行く時に、「魂のガイド」アレブリヘとして同行する機会を得ただけで、犬のダンテは“死んでいない”と考察
◯ダンテがなぜ最後にアレブリヘとなったのかは、主である“ミゲルにアレブリヘとしての「ガイド役」を認めてもらえたから”
考察マニアとしては、細かい設定なんかも考えるのが楽しくて、つい長くなってしまいました!
色々と考察してきましたが、私個人的な感想なのであくまでもご参考までに。。
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