ククルスドアンと原作の違いはどこ?映画との相違点をご紹介

公開日: 2022年10月15日 | 最終更新日: 2022年10月15日

 

機動戦士ガンダム】には「ククルス・ドアンの島」と題される名エピソードがあります。

このエピソード、新たな解釈を元にリメイクされた「劇場版」が、2022年6月に上映されました。

TV放送は30分枠ですが、劇場版としての上映時間の関係上、原作から色々と追加要素が増えています。

その分、かつてのテレビ放送とは違った箇所なんかも出てきており、ファンの間ではそこが注目されました。

 

では、この劇場版「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」は、原作とどこが違うのでしょうか?

今回は、劇場版「ククルス・ドアンの島」のTV版と劇場版の違いを、双方を比較しながらご説明させていただきたいと思います↓↓

この記事を見て分かること
  • 原作と劇場版の「違い
  • 追加項目」や「増えた設定」について

 

 

ククルスドアンと原作の違いはどこ?

 

劇場版ということで、TV版に比べても様々な要素がボリュームアップしています。

また、本来は【機動戦士ガンダム】の総監督は「富野由悠季氏なのですが、この劇場版【ククルス・ドアンの島】の総監督は「安彦良和」氏です。

元は、TV版で作画監督を行っていた安彦氏の、独自の解釈が追加された作品になっています。

 

では、早速ですがその内容を見ていきましょう↓↓

 

時系列はジャブローの後になっている

まず、TV版のエピソードは、物語の比較的序盤「15話/オデッサ戦前」での放送でした。

しかし、劇場版は時系列が変更され、安彦氏の著書【機動戦士ガンダム THE ORIGIN】に準じたものとなっています。

 

テレビ版

  • 「カリフォルニアベース」→「オデッサ」→「ジャブロー」

 

THE ORIGIN

  • 「カリフォルニアベース」→「ジャブロー」→「オデッサ」

 

劇場版

  • 「カリフォルニアベース」→「ジャブロー」→「オデッサ」

 

TV版では、ホワイトベースの地球での航路は、シャアによって北アメリカ(ジオン勢力下であるカリフォルニアベース)に降下させられた後、南下を諦め、そのまま地球を1周する形でオデッサ(ウクライナ南部)→ジャブロー(南米)となる航路です。

ただ、【機動戦士ガンダム THE ORIGIN】では、北米に降下後、そのまま南下してジャブローを目指し、ジャブローでホワイトベースの改修を受けた後に、オデッサを目指す経路となっています。

よって、劇場版でも、ジャブローからオデッサへと向かう途中でのエピソードという形に変更されています。

 

 

スレッガーやゴップなどの未登場キャラが出演

劇場版ではその時系列の変更の関係上、TV版には登場しなかったキャラクターも出演しています。

その1人が、TV版では「ソロモン攻略戦」の際に出演した「スレッガー・ロウ」です。

スレッガーは、TV版以上にコミカルなキャラへと変更されています。

作中でアムロが行方不明になった際に、命令違反を無視してアムロ捜索を提案したのがスレッガーです。

 

また、ゴップ提督も時系列変更の影響で出演しています。

ゴップは、作中ではジオンの「マ・クベ」と映像を通じて直接交渉に当たっており、TV版に比べて冷静沈着な印象を与えています。

 

ドアンがサザンクロス隊の隊長だった

 

さらに、劇場版の追加要素として、重要人物の「ククルス・ドアン」が、ジオンのエリート部隊「サザンクロス隊」の元隊長だったことが挙げられます。

TV版においては、ドアンは単なる「ジオンの脱走兵」という立場でした。

この追加要素に伴い、かつてのドアンの部下たちの彼への心情が絡み合うストーリーとなっています。

 

 

ドアンがシャアと同等のエース・パイロット設定

 

TV版のドアンはパイロットとしては腕は立つものの、シャアに並ぶほどの存在ではありませんでした。

しかし劇場版では、ドアンはシャアと肩を並べるほどのパイロットであるとされています。

劇中でも、アムロのガンダムを格闘戦で圧倒し敗退させるほどのパイロットとして描かれます。

 

 

マ・クベの階級が大佐から「中将」へ

こちらも変更点になります。

我らが敬愛する「マ・クベ」様、劇場版では見事に昇格しております。笑

大佐から「中将」へと昇格しており、連邦軍高官であるゴップと直接交渉を行っています。

また、設定が【機動戦士ガンダム THE ORIGIN】に準じているため、TV版の様な姑息さは鳴りを潜め、地球の文化や美術・歴史に造詣の深い、比較的高尚な人物として描かれています。

 

ガンダムとドアンのザクの戦闘シーンが追加

 

TV版では、ガンダムとドアンのザクとの直接的な戦闘は描かれていませんでした。

劇場版では、ドアンのパイロット設定変更に真実味を持たせるためか、ガンダムとの格闘戦が追加されています。

ドアンはアムロのガンダムを見事に圧倒し、崖から海中に叩き落とすことに成功します。

そこからは原作に準じた流れになりますが、このシーンがかなり迫力のある戦闘シーンとなっているため必見ポイントです。

 

登場キャラクターが全体的にコミカルな性格になっている

こちらの変更点に関しては、見る人によって見解が変わるかもしれませんが、キャラがコミカルになっているように感じました。

TV版に準じた各キャラが登場しますが、特に「ブライト・ノア」に関しては、想像以上に表情豊かで、連邦軍上官とホワイトベースクルーたちの間の「中間管理職」である立場が強調されています。

部下たちに、理不尽に八つ当たりする様子も伺えます。

その他のキャラもTV版と比較するとユーモアがあり、全体的に和やかなムードを感じ取ることが出来ます。

 

孤児の名前の変更・人数が増加

ドアンが保護している孤児の名前や人数も、TV版に比べて大幅に増加しています。

TV版では「ロラン」という少女を中心とした4人でしたが、劇場版ではロランが「カーラ」という名前に変更され、「マルコス」と言う少年を含む総勢20人となっています。

新たに追加されたマルコスはアムロと同年代ということもあり、この2人を巡るドラマも展開されます。

 

ドアンザクが細いし鼻や顔が長い

 

こちらは、ガンダムファンにとっては有名な逸話ですよね。笑

TV版【ククルス・ドアンの島】は、名エピソードであると共に、作画崩壊でも有名な回でした。

さすがに劇場版では極端な作画崩壊はありませんが、違うところもあります。

 

なんと、劇場版のドアンのザクはTV版の「作画崩壊ザク」を元にリファインされています。笑

よって、スタイルも通常に比べて若干細身になっており、顔に関しては「作画崩壊ザク」に順じ、鼻の部分が長くデザインされています。

しかし、実際に視聴してみるとこれが意外と違和感を感じないんですよね。笑

 

シャアザクもデザインが微妙に違う

 

劇場版ではほんのチラッとですが、シャア専用ザクも登場します。

しかも、TV版の「MS-06S シャア専用ザクⅡ」ではなく、「MS-06R-1A シャア専用高機動ザクⅡ」として登場します。

こちらのザク、リアルタイムのガンプラ世代には馴染みが薄いかもですが、かつてのガンプラシリーズ「MSV(モビルスーツバリエーション)シリーズ」で販売された「MS-06R 高機動型ザク」が原点になります。

 

劇場版での連邦軍の追加登場モビルスーツ

行方不明になったアムロを捜索するというストーリーの関係上、連邦軍のモビルスーツも登場します。

そこでは、追加登場しているモビルスーツもあります。

捜索隊のメンバーは、スレッガーを隊長とした、カイ、ハヤト、セイラ、ジョブ・ジョンで編成された5人です。

各メンバーの登場機体は、下記になります↓↓

  • スレッガー・ロウ:スレッガー専用ジム
  • カイ・シデン:ガンキャノン
  • ハヤト・コバヤシ:ガンキャノン(スプレーミサイルキャノン装備型)
  • セイラ・マス:コアブースター
  • ジョブ・ジョン:ガンペリー

 

スレッガー専用のジムなんて、TV版ではありませんでした。

また劇中序盤にて、ドアンに撃墜される数機のジムが登場します。

こちらのジムも劇場版オリジナルとなっており、追加武装としてミサイルポッドショルダーキャノンが搭載されたものとなっています。

 

劇場版のみに登場するジオン軍モビルスーツ「高機動型ザク」

 

劇場版では、ドアンは元「サザンクロス隊の隊長」であるという設定が追加されました。

上記にも記載していますが、かつての部下との確執も劇場版のストーリーの中核になっています。

この「サザンクロス隊」の各メンバーが搭乗するザクも、劇場版オリジナルです。

与えられているモビルスーツは、各々が得意とする武装を装備した「MS-06GD 高機動型ザク(地上用)」になりますが、こちらのデザインが実にMSマニア心をくすぐるデザインなんです。

 

局地専用機で有るためか、ブラウンとベージュを中心とした迷彩のカラーリングが施され、実にカッコいいです。

こちらのザク、ぜひガンプラで商品化してほしいものです。

 

 

【ククルス・ドアンの島】テレビ版と劇場版の違いまとめ

 

まとめ

「ククルス・ドアンの島」原作と映画の違いはどこ?

  • 時系列はジャブローの後になっている
  • スレッガーやゴップなどの未登場キャラが出演
  • ドアンがサザンクロス隊の隊長だった
  • ドアンがシャアと同等のエース・パイロット設定
  • マ・クベの階級が大佐から「中将」へ
  • ガンダムとドアンのザクの戦闘シーンが追加
  • 登場キャラクターが全体的にコミカルな性格になっている
  • 孤児の名前の変更・人数が増加
  • ドアンザクが細いし鼻や顔が長い
  • シャアザクもデザインが微妙に違う
  • 劇場版での連邦軍の追加登場モビルスーツ
  • 劇場版のみに登場するジオン軍モビルスーツ

 

以上が、劇場版【ククルス・ドアンの島】と、TV版の主な相違点になります。

【機動戦士ガンダム THE ORIGIN】の作者で有る安彦氏が「やり残した仕事」というだけあり、かなりの追加要素が見られました。

TV版でも名エピソードと語り継がれる話ですが、劇場版へとリメイクされたことから、色々な面で”より見ごたえのある作品”になっていました。

ガンダムを知らなくても楽しめる作品になっているため、まだ視聴されてない方は、これを機にご覧になってみて下さい^ ^

 

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