クリストファー・ノーラン監督が手掛けた壮大なSF映画【インターステラー】。
この作品は、人類の存続をかけた宇宙探査の物語として多くの観客を魅了しました。
しかし、映画の中で描かれていた地球の姿は衝撃的でしたね!
砂嵐が吹き荒れ、作物が育たない荒廃した地球。
そして、人類の未来を救うために宇宙へと旅立つ主人公たち。
この記事では、インターステラーの世界観に焦点を当て、地球の最後の姿や砂嵐の理由について深く掘り下げていきます。
- インターステラーで最後地球はどうなった?
- インターステラーで砂嵐はなぜ吹いているのか
目次
最後地球は完全に滅亡したわけではない
「インターステラー」
滅びつつある地球で、移住可能な惑星を探すためにスペースシャトルに乗り込んだ元エンジニアの男と仲間たち。彼らの計画は果たしてうまくいくのか…という話。
独特な設定にも関わらず、冒頭のかなり早い段階で見てる人に世界観を理解させる表現力がすごい。説明してくれる→ pic.twitter.com/HsxtqLxMbp— 映画を見るヴォルカノ (@anko_ro_mocci) March 15, 2024
結局地球は滅亡したのでしょうか?
それについてハッキリと名言はなかったと個人的には思いました。
移住先を見つけたことで、地球人はスペースコロニーに移住して暮らしている様子が伺えるラストでしたね。
物語の中で、地球は徐々に人類が住めない惑星へと変化していきました。
完全に滅亡したかは置いておいて、以前と同じようには住めなくなったのは間違いありません!
そうなった変化の主な要因について見ていきましょう。
地球温暖化
物語の冒頭、地球温暖化が急速に進行し、気候変動が激しくなっている様子が視聴者に伝わってきました。
地球温暖化により、農作物の栽培ができず食糧危機が発生。
温暖化の影響は、単に気温の上昇だけでなく異常気象や生態系の崩壊といった問題を引き起こしていましたね。
現実世界で地球温暖化の問題は年々深刻となり、もしかしたらこれが私たちのそう遠くない未来かもしれないと思うとゾッとしました。
映画の中では、トウモロコシ以外のほとんどの作物が育たなくなっていました。
これは、現実でも懸念されている食糧危機の問題を反映しています。
気候変動により、従来の農業が成り立たなくなる可能性は大いにあるでしょう。
実際、ここ数年夏の気温上昇がすごくて作物が育たずスーパーで普段買っていた値段の倍の値段で野菜を買っています。
また、温暖化による海面上昇も深刻な問題として描かれていました。
沿岸部の都市が水没し、人々が内陸部へ移住を余儀なくされるシーンは、現実世界の将来の姿を予見しましたね。
映画を見ながら、かなりリアルな絶望感を味わいました。
未知のウィルスの蔓延
地球温暖化に加えて、映画では未知のウイルスの蔓延も人類を脅かす要因として描かれていました。
気候変動により、これまでに接触したことがなかった病原体が活性化。
新たな感染症が発生する可能性が示唆されていました。
現実世界でも、永久凍土の融解により古代のウイルスが復活する可能性が指摘されています。
インターステラーの設定は単なる想像の世界の話ではなく、まるで私たちに警告しているようにも感じられました。
ウイルスの蔓延は、人々の健康を脅かし、社会システムの崩壊や経済の混乱をも引き起こします。
映画の中で描かれる荒廃した地球の姿を見ていると涙が出そうになりますね。
こういった要因により、映画の中の地球は徐々に人類が住めない惑星へと変化。
最終的に、主人公クーパーたち人類は地球を捨て、新たな居住可能な惑星を探す宇宙探査に乗り出すことになります。
地球に住み続けている人もいる
人類全員がスペースコロニーに移住し、完全に地球が滅亡したわけではないということを暗示させる場面が映画のラストに少しだけありました。
それから考えると、たくさんの人類がスペースコロニーに移住しましたがまだ地球に残って生活している人もいるのでしょう。
これは、まだ地球の存続を信じている気持ちがありもしかしたら今後は2拠点で生活していく可能性を感じました。
その後どうなったのか、続編があればぜひ見てみたいですね!
砂嵐の理由は第三次世界大戦
●インターステラー
画面から溢れ出る本物感。砂嵐、津波、銀世界といった数々の惑星での描写。そして宇宙のブラックホールや星。圧倒的スケールの今作には「愛」という、人を人たらしめる根本的な要素が詰まっていた。理論や数式ではない。何よりも尊い「愛」は、時空を超え僕の心を奪っていった…。 pic.twitter.com/mdmXNTrR5a
— ジョゼ (@moviestalker102) March 17, 2021
インターステラーの印象的なシーンの1つに、地球を襲う大規模な砂嵐があります。
この砂嵐の原因について、映画内では明確な説明がなされていませんがいくつかの可能性が考えられました。
詳しく見ていきましょう!
第三次世界大戦の影響による環境変化
砂嵐が巻き起こる1つの可能性として、第三次世界大戦の影響による環境変化が挙げられます。
映画の中では直接的に言われていたわけではないですが、荒廃した地球の姿から大規模な戦争が起きた可能性を推測。
核戦争や大規模な通常戦争は、地球環境に甚大な影響を与えます。
大量の粉塵が大気中に巻き上げられ、長期間にわたって地球を覆うことで気候変動を引き起こしたと考えられます。
このような状況が続いたとしてら、土地から草木がなくなりむき出しになるでしょう。
土壌が露出することで、大規模な砂嵐が発生しやすくなります。
映画で描かれていた砂嵐は、第三次世界大戦後の環境変化の結果の可能性が高いです。
化学兵器?
砂嵐のもう1つの可能性として、化学兵器の使用が考えられます。
これは、先ほどの第三次世界大戦でどこかの国が使用した可能性から考えました。
化学兵器は、人体に直接的な被害を与えるだけでなく、環境にも長期的な影響を及ぼします。
化学物質の種類によっては、土壌の性質を変化させ、植物の生育を妨げます。
これにより、農作物が育ちにくくあり、砂漠化が進行したのではないでしょうか!
映画の中で描かれた砂嵐は、こうした化学兵器の使用後の環境変化を表現しているのかもしれません。
植物が育たなくなり、むき出しになった土壌が風に乗って巻き上げられる様子は、化学兵器使用後の荒廃した地球の姿を象徴しているとも考えられます。
ダストボウル現象の再来
実際に1930年代のアメリカで起きたダストボウル(大規模な砂嵐)現象が、映画の中で深刻な形で再び発生している可能性も考えられます。
ダストボウル現象とは?
大規模な干ばつと不適切な農業慣行により引き起こされた大規模な砂嵐のこと
ダストボウル現象について、ノーラン監督自身も「実際に起こったことだと強調したかった。」という思いからインターステラーの世界で砂嵐が吹いている状況はダストボウルからヒントを得たものだと言っていました。
実際に大規模な砂嵐の被害を体験したり、生でその話を聞いた人にとったらインターステラーの世界観がよりリアルに感じられたのでしょうね。
インターステラーは、現在の地球より随分進んだ未来だと想定。
そうすると、「もし人類がまた核兵器を使って大規模な戦争を起こしたらこんな未来になるかも」とノーラン監督が私たちにメッセージを送っているのかもしれないと思いました。
ノーラン監督は作品の詳細を観客の想像に委ねている点があります。
それを私は、「観る側の1人1人が、自分なりの知識や経験をもとにしっかり思考する機会」を与えてくれていると受け取りました!
【インターステラー】地球の最後や砂嵐の理由まとめ
ノーラン作品の復習鑑賞で『インターステラー』を観ました。砂嵐のシーンでイギリスに住んでいたときに見た霧を思い出しました。 pic.twitter.com/Lo48roey6O
— Sherlock Holmes Topia (@sh_topia) June 4, 2023
インターステラーで最後地球はどうなった?
- 地球温暖化
- 未知のウィルスの蔓延
- 地球に住み続けている人もいる
インターステラーで砂嵐はなぜ吹いているのか
- 第三次世界大戦の影響による環境変化
- 化学兵器?
- ダストボウル現象の再来
インターステラーは、エンターテインメントとしての側面だけでなく、私たちに「人類の未来」を今一度考えるようきっかけを与えてくれた作品だと言えます。
映画の中で描かれていた荒廃した地球の姿は、環境保護の重要性を再認識させました。
これから地球がどのように変化し、「私たちになにができるのか」「科学技術の進歩によって私たちの生活が便利になるのか悪化させることになるのか」といった多くのことを考えさせられました。
地球の運命や人類の生存という重いテーマを、壮大な宇宙探査の物語に乗せてメッセージを送ってくれたインターステラー。
ぜひ大切な人と一緒に見てみてくださいね!
→ その他のインターステラーの記事もすごく読まれています