薬屋のひとりごと】は、主人公・猫猫が持ち前の博識から後宮で起こるミステリーを謎解きする物語です。
実は、猫猫は後宮入りする前は順風満帆な人生とは言えませんでした。
- 花街の高級妓楼である「緑青館」で職に就く
- 両親とは一緒に暮らしていなかった
- 養父(叔父)である羅門に育てられる
そんな猫猫の両親ですが、物語の途中で登場するシーンがありました。
父親は軍師・羅漢という人物であり、壬氏とも因縁がありました。
この羅漢は、登場人物の中でも猫猫が思いっきり嫌いな人物です。
なぜ、猫猫はそこまで羅漢のことが嫌いなのか?
それは2人の関係にありました。。
なので、今回は「羅漢と猫猫の関係は?鳳仙の身請けは何話?」と題して、その内容を解説していきます↓↓
目次
羅漢と猫猫の関係は?
最近の羅漢はマジでいいぞ。
最初はマジで殺意わいたが。
(猫猫過激派) pic.twitter.com/fHeRlEDp1m— にゃん相学@サンジ(お料理) (@nyansou) May 11, 2022
猫猫と羅漢は、かなり訳ありな親子です。
猫猫は周りに隠していないみたいですが、流れで羅漢の話が出ただけでも今までとは違った対応を見せました。
1度、壬氏から羅漢の話を持ち掛けられた際の猫猫ですが、かなりの拒絶反応があったようでした。
壬氏が「自分からこの話は断っておく」と言ったぐらいなので、顔は描かれて無いにしろその表情は予想ができます。
これまで散々、猫猫からの蔑む目を見てきた壬氏が「生ぬるい」と感じるなんて、よっぽどの形相だったのでしょう。
しかし、SNS上では意外にも羅漢の人気は高いです。笑
では、そんな猫猫と羅漢にはどのような過去があったのでしょうか?
以下、詳しく解説します↓↓
関係① 猫猫の本当の父親関係
まずいきなり結論ですが、羅漢は「猫猫の実の父親」です。
養父である羅門は、猫猫の大叔父 (羅漢の叔父)にあたります。
羅漢が遠方に飛ばされている間に猫猫が生まれ、羅門が養父として育てていたようです。
猫猫も羅漢が実の父親ということは知っていて、隠してる感じもありませんがものすごく嫌悪しているので自分から話題には出していません。
関係② 最愛の娘から嫌悪されている
今、なろう発で大人気になっている小説に
『薬屋のひとりごと』があるけど
わたしがすごい気持ちがわかる登場人物がいる
主人公・猫猫の実父の羅漢だ
この人な pic.twitter.com/iGnkm8aAdg
— 美風慶伍@新・旋風のルスト【書籍化決定・毎日更新中】 (@johfushi) September 6, 2020
物語の中で、羅漢は猫猫の事が大好きで仕方がないという対応をします。
しかし、猫猫は真逆の対応で心から嫌っていました。
羅漢は幼い頃より「人の顔が識別できない」という病気のような性格の持ち主で、途中からは将棋の駒に見立てて見るということを覚えます。
そんな羅漢が、将棋の駒ではなくちゃんと人間として認識できる1人が猫猫でした。
なのでその溺愛っぷりは激しく、愛情表現の方法が間違っているので猫猫に嫌われています。
『パパ』と呼んで欲しいとか・・ちょっと気持ち悪いですよねw
緑青館のやりて婆に、猫猫を身請けさせると言ったり、かなりねちっこかったようです。(やりて婆には断られていましたが・・)
関係③ 猫猫が頭脳明晰なのは遺伝
先ほども触れましたが、羅漢は生まれつき人の顔が判断できません。
ですが、それを差し引いても地頭が良かったので軍の大尉まで登り詰めました。(軍師)
特に人の才を見出す能力に長けているようで、家柄や年齢は関係無く人材登用をしています。
そして、それによって功績を残してきているので「采配力」はあの壬氏も認めているほどです。
軍の高官が顔の認識が出来ないとは驚きでしたが、軍師という戦略重視の立場なら顔が判別できなくても問題無かったのかなと思います。
壬氏も知らなかったみたいなので、そんな問題にならないくらい羅漢が優秀だという事なんだなと。
なので、猫猫の頭が良いのは間違いなく羅漢を含め親の遺伝が大きいです。
鳳仙の身請けは何話?
薬屋のひとりごと8巻、この鳳仙、壇蜜にしか見えない!!
羅漢、切ないな。
すれ違わずに結ばれていたら、どれだけ幸せだったんだろう。 pic.twitter.com/jXUYJjw862— にゃん太 (@reset_blue) May 25, 2021
ここまで、猫猫と羅漢の関係性について解説してきました。
ずっと猫猫を身請けすると言っていた羅漢でしたが、作中では別の女性を選びます。
途中、ずっと通っていた梅梅を身請けするという流れで進行していましたが、大方の予想からズレてそれも違いました。
では、羅漢は誰を身請けしたのでしょうか?
さらに、そのエピソードが描かれているのは、原作漫画の「何巻/何話」なのか?
身請けエピソードは8巻「39話/鳳仙花と片喰 (後篇)」
「薬屋のひとりごと」(原作:日向夏、作画:ねこクラゲ) 8巻
羅漢のお相手の妓女(鳳仙)の絵が最高な巻です。そして倉田先生版も読んで物語を知っているので、綺麗さが尚更悲しい。
表紙にもなっている塀の上で踊る猫猫も凄く良く、もしアニメ化したら楽しみなシーン!
(修正して再Upしました) pic.twitter.com/4CgZ0oMl7Q
— 枝📚 (@edacomicdiary) May 25, 2021
羅漢が身請けをしたのは、「8巻」「30話/鳳仙花と片喰 (後篇)」です。
ちなみにですが、こちらの巻数や話数はビックガンガンコミックスで、ねこクラゲさん作画の方です。
薬屋のひとりごとは、異例となる2社からの出版となっています。
そしてもう1つが、サンデーGXコミックスで倉田三ノ路さん作画の「薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜」です。
原作は同じですが、絵の雰囲気・進行スピード・強く描きたいシーンなどが微妙に違います。
こちらのサンデーGXコミックスの方で言えば、該当するのは「7巻」「29話/鳳仙花と片喰」です。
読まれている漫画によっては、7巻と8巻と少しのズレはありますが、タイトルが一緒なので目印となるでしょう!
ではここからは、そこまでの流れを順を追って説明します↓↓
身請けの約束を賭けて猫猫と将棋で勝負し敗北
まず猫猫が羅漢を呼び出して、将棋で勝負を切り出します。
条件は下記の通りです↓↓
- 羅漢が勝ったら、猫猫が羅漢の家の子になる
- 猫猫が勝ったら、緑青館の祇女を1人身請けしてもらう
羅漢は幼少の頃より将棋が得意で自信があったので、これをあっさりOKしました。
しかし、猫猫は羅漢が酒にめちゃくちゃ弱い (下戸)であることを利用し、心理戦で勝負します。
案の定、羅漢が酒を1回飲んだだけでハラハラとなり昏倒。。
猫猫の企みも知らずに勝負をしたことで、羅漢はあっけなく敗北しました。笑
梅梅ではなく鳳仙を選んだ
羅漢と鳳仙の話ね…
いましがた号泣してましたわ…明日は目が腫れた状態で仕事します(TдT)花の綺麗さを感じるのは千差万別の伏線回収も相まって涙が止まらへんかったよ(ノω・、) pic.twitter.com/pzlSMMg4qS
— 🎗趣味無臭✁ムッシュ🧡🌸 (@Shyumimushyu) November 17, 2022
猫猫の思惑通り、まんまと賭けに負けた羅漢。
結果として、緑青館の祇女を1人身請けするという話になりました。
ただ、梅梅も身請けされる気持ち半分、トップの祇女としてプライドが許さないのと、まだまだ現役でやる気だった気持ち半分でした。
その時に、意味深な様子でふと窓を開けます。
すると、窓の外から羅漢の聞き覚えのある声が聞こえてきます。
それを聞いた瞬間、あの羅漢が一目散に走り出しその場所へと向かったのです。
そして離れの建物に着くと、そこにへボロボロの様子で独り言をぶつぶつという「鳳仙」という元妓女の姿が。
一目見た羅漢は、やりて婆に「金はいくらでも出す」と伝え、この鳳仙を身請けすることを即決しました。
梅梅ではなく、この鳳仙を身請けすることに誰もが驚きました。
一度は反対した婆でしたが、羅漢の勢いに飲まれて了承します。
病のために先は短いですが、2人は一緒に暮らしていくことになります。
過去に羅漢と鳳仙には深い関係があった
実は、羅漢と鳳仙には深く悲しい過去がありました。
羅漢と鳳仙の出会いは緑青館の「有名妓女と客」というところから始まります。
顔の見分けがつかない羅漢が行っても意味のない妓楼でしたが、そこに囲碁や将棋に強い祇女がいると聞き「どうせ酔っ払い相手に勝っているだけだ」と興味半分で訪れます。
そこで、羅漢は噂の鳳仙を指名し勝負に挑みますが、なんと敗北。
侮っていたとはいえ、負けたことに驚きを隠せていませんでした。
そこから2人は急接近し、定期的に羅漢は通うようになります。
しかし、鳳仙に身請けの話が出た時に状況は変わります。
お互いに好意のあった2人は、事前に共謀して子を作り鳳仙が孕んだのです。
そんなことをすれば、祇女の価値なんて無いに等しくなるので大問題です。
ただ、そこから羅漢は都から出てしまいます。
文も返事が来ず捨てられたと思った鳳仙は取り乱し、自分の指と生まれた子供の指を切って送りつけました。(指切りという呪い)
その後、都に戻った羅漢は指を見て子が生まれたことを知り、鳳仙を探します。
しかし、時すでに遅く商品を台無しにされ激怒しているやりて婆に相手にしてもらえませんでした。
そんな過去を持つ羅漢が、あの場で鳳仙の声を聞いたのですから駆けつけるのは当然です。
まさか鳳仙が生きていて緑青館にいることに驚きながらも、羅漢は涙して喜びます。
ちなみにですが、まだ妓女だった鳳仙の世話係として見習いで側にいたのが梅梅でした。
なので、その時から羅漢と梅梅も知る仲だったのです。
そんな梅梅のを開けるという行動は、ずっとお互いを探していたのに出会えなかった2人を想った上での咄嗟の判断だったのでしょう。
羅漢と鳳仙こそ猫猫の両親
そして、ここまでの話からも分かる通り、羅漢と鳳仙こそ猫猫の本当の両親です。
猫猫は、自分の小指が少し曲がっていることをふと気にするシーンが登場しますが、それこそ鳳仙の指切りの呪いの後遺症でした。(浅く切られた場合、また生えてくるらしいです)
そして、生まれた猫猫は緑青館でみんなに世話をしてもらいながら、羅漢の叔父である羅門によって引き取られ養父として育ててもらったのです。
こんな出来事があり、羅漢と猫猫が誤解を解く間もなく月日だけが過ぎていました。
猫猫は母親のことは「母」と呼んでいませんが、描写から鳳仙が母親だということを認識しているのは間違いありません。
ただ、両親が2人とも生きてはいますが猫猫との接点はほぼ無しです。
鳳仙は梅毒にかかり治療が遅れてしまったので、鼻も落ちてしまい意識も人と話せるレベルではありません。
羅漢は猫猫が後宮にきてから噂を聞きつけた様子で、その後は何かと接触してきていました。
羅漢は幼少期に叔父に連れられた猫猫を見つけてから緑青館に何度も来て、猫猫に「一緒に暮らそう」と言っていたようです。
愛した鳳仙はいない(と思っていた)ものの、「せめて娘だけでも側におきたい」と言う強い気持ちこそ、猫猫に執着する理由だったのでしょう。
伝え方は不器用ですが、羅漢が猫猫を溺愛していることは間違いないです。
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【薬屋のひとりごと】羅漢と猫猫の関係まとめ
薬屋のひとりごと
原作一気読みした記念
羅漢が推しです。 pic.twitter.com/UchfYVOcjg— 狼 (@okami001) August 10, 2022
- 羅漢と猫猫は実の親子
- 猫猫は羅漢が大嫌い(恨んだりはしていないらしい)
- 猫猫の養父の羅門は羅漢の叔父にあたる
- 猫猫の母の梅梅ではなく鳳仙を選んだ”;鳳仙とは緑青館で祇女と客として出会った
- 梅梅ではなく鳳仙を選んだ”;鳳仙の身請け話を破談にする為、子をもうけた(のちの猫猫)
- 子がいると知らず都を離れ3年後に戻るが梅梅ではなく鳳仙を選んだ”鳳仙と猫猫は行方不明
- ふとした再会で猫猫が羅門に養われていると知る
- 後宮に猫猫がいると分かってからは色々接触してきている
以上、今回は猫猫と羅漢の関係について考察してきました!
実の親子ではありますが、なかなかに複雑な過去があり今でも関係性は修復していません。
こんなことがあったので、猫猫は羅漢が嫌いです。
ただ、羅漢の鳳仙に対する一途な想いは猫猫もかんじとりました。
それでも猫猫派である壬氏など、周りの仲間たちも2人を一緒にする気はないようで寄せ付けないようにしています。笑
登場時の羅漢は曲者でしたが、今となってはすごく人情味のあるキャラということで個人的には好きです。
鳳仙を見つけ出せて、自分のところに取り戻せたので良かったと思います^ ^
これをきっかけに、羅漢と猫猫の親子関係も良くなっていってほしいですね!
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