みなさん、“タンブルウィード“をご存じですか?
私は、先日ラジオを聞いて初めて知りました。
タンブルウィードとは、西部劇のガンマンの打ち合いで、お互い動かず時間が過ぎていく時に必ずコロコロと転がってくるアレです!
一度は見たことあるかと思います!
このタンブルウィードですが、現在アメリカで悪さをしているそうで、”民家を埋もれさせる“、”火災の原因となる“、”生態系を壊す“など厄介者とされ「世界最悪の雑草」とも呼ばれています。
新種のタンブルウィード「世界最悪の雑草」がカリフォルニア州を侵略する|ニューズウィーク日本版 https://t.co/T4u9nruZaV
— エス (@FreeTIBET2008) August 30, 2019
日本では被害がないのでイメージがつきにくいですが、タンブルウィードとは一体どんなものでしょうか?
今回は、この”タンブルウィード“についてご紹介します!
目次
タンブルウィードの正式名称は?
結論から言うと“正式名称はありません“。
タンブルウィードとは、英語で「tumble」(転がる)+「weed」(雑草)と書きます。
直訳で、“転がる雑草“です。
絡み合って球状になった雑草が、風でコロコロと転がる姿からきています。
日本では、“回転草“、“転がり草“と言ったりします。
なので、雑草の種類などは関係なく、その“見た目を総称“して”タンブルウィード“と呼ばれています。
タンブルウィードの品種は?
前述した通り、タンブルウィードとは”種類についてではない“ので断定的に言えません。
しかし、タンブルウィードに“なりやすい植物“がありますのでご紹介します!
ヒユ科の植物
〇世界に70属800種、”日本には5属10数種“
〇タンブルウィードの中で1番繁殖力が強く、数が多いのが“ロシアアザミ“(ヒユ科オカヒジキ属)
分類上はオカヒジキ属の一種で、“ハリヒジキ“とも呼ばれる
〇もともとはユーラシア大陸の植物(アメリカでは外来種とされる)
〇一部、食用にされることもある
ヒガンバナ科の植物
〇身近なところでは、”ネギ“、”タマネギ“、”ニンニク“、”ラッキョウ“などの食用としての植物
“ネギ亜科“に分類され、“ネギ属“
〇多くの種が硫化アリルを全草に含み、独特の臭いがする(タマネギ臭、ニンニク臭)
ツルボラン亜科の植物
〇馴染みなところでは、“アロエ“等800種類がある
〇”ツルボラン“、”ハナツルボラン“など園芸として栽培されることもある
キク科の植物
〇”キク“、”タンポポ“、”ヒマワリ“など
〇世界では約950属2万種、”日本では約70属360種“
〇地球上のほとんどの地域で生育可能
アブラナ科の植物
〇”ワサビ“や”キャベツ“、”ダイコン“などの”野菜・香辛料“として利用されるものを含む
〇アブラナ科の野菜には“がん予防“効果があるといわれている
ムラサキ科の草
〇”ワスレナグサ“、”ハーブ“などが有名
〇”ムラサキ“は日本固有の種
〇現在は“絶滅危惧種“で、栽培するには”かなりの技術が必要“
ナデシコ科の草
〇”ハコベ“が有名
〇”近東“、”地中海地域“に種類が多い
マメ科の草
〇一部、有毒種あり
〇沖縄で有名な”デイゴ“や、”スイートピー“、食用で”エンドウ“などがある
シソ科の草
〇”バジル“、”ミント“、”ローズマリー“、”ラベンダー“などがある
〇芳香がある種類の植物が多い
タンブルウィードの新種もある!?
今回、アメリカで悪さをしたタンブルウィードは、“ロシアと中国“が原産の種と、“オーストラリアと南アフリカ“が原産の種が掛け合わさってできた新種だそうです!
植物界でもクォーターがあることに驚きました!
しかも、このクォーターの新種は“両親よりも強い“そうで、今後さらなる繁殖が繰り返されれば厄介どころでは済まなくなる気がしますね。
タンブルウィードのサイズ
今回は、このクォーターの新種を例に挙げます。
〇普段は、大きいもので“高さ2m“、“地下にも2m“ほどの根を張る
〇一個体がそこまで大きくなくとも、個数が集まると“家の2階まで達したり“、“車を埋もれさせる“
〇枯れ草の集まりのため、“人力で掃除することが可能な軽さ“
余談ですが、タンブルウィードはトゲだらけなので、触れる時には要注意!
米国西部にはびこる 転がる雑草「タンブルウィード」すなわち「回転草」と呼ばれるこの雑草は西部劇でおなじみで、風に吹かれて転がる枯れ草。実はロシア原産の外来種だが、迷惑なほどの繁殖力で各地にはびこり、人々を困らせている。https://t.co/6jNjbUbeLy
— Takashi Mogi (@BeerlaoBeerlao) February 9, 2017
タンブルウィードの大量発生の理由
ここまでタンブルウィードが大量発生した理由は、いくつもあります。
理由① 気候変動について
タンブルウィードは雑草なので、もちろん”光合成“を行ないます。
“地球温暖化“や、“様々な気候変動“の影響で、草が育ちやすい条件が揃っていることが大量発生の1つの理由だと考えられます。
理由② 生命力について
〇日中の気温が、“0℃“を超えれば“すぐに発芽“できるよう”待機“している
〇“少しでも水分があれば“、タンブルウィードは”成長“する
〇タンブルウィードは“どこでも成長“する
“豊かな土地“、”湿った土地“、”乾燥地“、”粘土質“、”砂地“、”アルカリ性土壌“、”酸性土壌“
理由③ 繁殖力について
地下2mまで成長したタンブルウィードも、夏が終われば茎が枯れ、”風が吹けば根本からポキッと折れます“。
そして、風に吹かれて”コロコロと転がり始めます“。
この時、タンブルウィードは大量の“種“を持っており、転がりながら周囲に”種を撒き散らします“。
転がり始めたタンブルウィードは、風に乗って何キロも移動します。
タンブルウィードは、移動する間に“最大25万個ほどの種“を撒き散らしながら、その種は、次に芽が出るまでその場の地中で待機します。
あとは、これの繰り返しで大量発生へと繋がります。
この新種は、かなり”速いペースで生息域を広げています。“
その面積は、なんと“過去20年で数倍に拡大“しているほどで、学者達は今後の勢力拡大を懸念しています。
タンブルウィードの動画です↓↓
タンブルウィードについてまとめ
アメリカでは、度々この”タンブルウィード“の被害があるそうです。
もとはアメリカにもなかったにも関わらず、外来種として悪さをしています。
ということは、この種が何かの影響で日本に来る可能性もあるということですね。
日本の環境であれば、充分繁殖も可能なので末恐ろしいですよね。
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