【Re:ゼロから始める異世界生活】では、ベアトリスという精霊が登場します。
ベアトリスは、ロズワール邸にある「禁書庫」の中でずっと本を読んでいる少女です。
スバルが、王都で怪我をしてエミリアが屋敷に連れてきた時に、初対面します。
ベアトリスは、「扉渡り」という魔法の力で部屋中を移動する術を持っており、彼女がその気にならなければ見つけることができません。
しかし、スバルは直感でことごとく扉渡りを破り、ベアトリスと会います。
これは、ベアトリスが隠れる気がなかったのだと理解することができます。
スバルは、「悪影響を及ぼす人間ではない」と認識されたのです。
なぜ、ベアトリスはスバルを受け入れたのでしょうか?
今回は【リゼロ】に登場するベアトリスについてお話します↓↓
★この記事を見ることで、ベアトリスの待ち人「その人」は誰なのかが分かります!
【リゼロ】ベアトリスが待つその人とは誰?
リゼロやっぱベアトリスしか可愛くないんだけどなぜ皆レムラムなんだ??。?? pic.twitter.com/gXlbOxOc7P
— うらばぶ (@ur___2211) September 16, 2020
ベアトリスはずっとその存在が謎でした。
しかし、聖域編に突入してからその秘密が次々に暴かれていきます!
当初は、ロズワールと契約している精霊だと思っていましたが、実は違いました。
「誰と契約しているのか?」
「なぜ禁書庫にいるのか?」
数々の疑問がありましたね。
結論を言えば「その人」と呼ばれる人物を待っていたからです。
以下、解説します!
※ネタバレ内容を含みますので、ご注意下さい↓↓
ベアトリスは「強欲の魔女」エキドナに作られた精霊
ベアトリスは、見た目こそ「お人形さん」「少女」のような雰囲気ですが、かなり前から存在する精霊です。
上記でお話した通り、「その人」という人物をずっと待っていました。
なんと、その期間は「440年」です!
途方に暮れるような長期間ですが、そもそも誰との契約でそうなったのでしょうか?
それは「強欲の魔女」エキドナです。
聖域編でも、墓所の試練の試験監督として見守る人物でもあります。
スバルとは数回「茶会」も開き、唯一「死に戻り」の権能を知っている魔女でした!
そんなエキドナが400年前に、ある目的があってベアトリスを生み出します。
なので、ベアトリスにとっては、エキドナが「母親」のような存在なのです。
与えられた役割は知識の書庫の維持と管理・その人が来るまで禁書庫を守り続けること
元は、とある目的で作られたベアトリスですが、ここで予想外の展開を迎えます。
なんと、当初の目的ではなく別の形で使われることが決定したため、聖域から遠ざけられたのです!
精霊には「役割」が必要なので、生み出されたばかりの空っぽのベアトリスに「禁書庫」が与えられました。
そして、まだ何も成していないベアトリスに、その場所の「維持」と「管理」、さらに「その人が来るまで待つ」という役割が与えられます。
こうしてベアトリスは「来たるべき日に、来たるべき人物と会うため」に、禁書庫を守り続けるのでした。
ベアトリスは「叡智の書」を与えられるも途中から加筆が止まり空白のページが続いていた
ベアトリスには「叡智の書」という本が与えられました。
この「叡智の書」とは、過去・現在・未来に至るまで、あらゆる情報が記述されている書物です。
創造主のエキドナが加筆していくことで、離れているベアトリスが「何をすべきか」話さずとも「叡智の書」を通して伝えることができるメリットがありました。
ベアトリスが禁書庫を任されてから、この本を便りに行動してきました。
しかし、これも初めの内だけで、それ以降は加筆されなくなり、本は空白のページだらけになります。
これまで、全て本の記述に沿って行動してきたベアトリスは、白紙が続いたことで逆に縛られることになりました。
まさに、命令を待つロボットのように、感情を込めず、何をするわけでもなくひたすら待ちます。
スバルをよく助けた理由は本の記述によるものではなく本心だった
ベアトリスがスバルと出会ってから、彼をよく助けていました。
さらに、スバルに対しては警戒心が薄く、扉渡りの術もあってないようなものでした。
なので、スバルはいつでもベアトリスに会うことができています。
1度、レムが呪術師に衰弱死させられた周回シーンで、スバルが疑われロズワールが激昂した時にも、ベアトリスはスバルを守ろうとしました。
さらに、スバル自身が呪いにかけられた時にも、助言を与えるなど手助けしています。
彼女なりに、スバルに思うところがあったのでしょう。
見捨てられたことを実感するも終わりのない契約に400年苦しんだ
「叡智の書」が白紙になってから、ベアトリスはずっと悩み苦しんでいました。
その胸中は、耐え難いものだったと感じます。
「母様(エキドナ)に何かあったのか?」
「自分は精霊として用済みになったのか?」
「初めから騙されて、追いやられただけではなかったのか?」
「本当に”その人”はくるのか、いつまで待てば良いのか?」
「自分の存在価値はあるのか?」
ベアトリスは、このような不安を抱えながら、契約である禁書庫をずっと守り続けました。
第3者意見で、「屋敷を出て確認しに行けばよかったのでは?」と感じましたが、それは精霊の特性上無理な話でした。
精霊にとっては「契約が全て」です!
それすら守れないようでは「死あるのみ」という考え方が精霊でした。
なので、ベアトリスは400年間ずっと言いつけを守り、それ故に悩み苦しんでいたのです。
救う方法はただ1つ「ベアトリスを1番に愛すこと」
「聖域」と「屋敷」の同時襲撃を知ったスバルは、フレデリカ・ペトラ・眠り姫となったレムを先に避難させます。
そして、屋敷に残っている最後の1人ベアトリスと話をしました。
そこで、これまでの苦しみから解放するために、スバルは「俺の手をつかめ」と言います。
しかし、ベアトリスは泣きながら「1番がいるお前には無理だ」と言い放ちました。
ベアトリスが縛られている契約を打ち消すには、生半可な覚悟では無理でした。
この真意は、ベアトリスを連れ出すためには言葉通り「1番に考える」必要があるという意味です!
嬉しいことは共有し、悲しい時は一緒に泣き、困っていればすぐに駆けつけ、「どんな時でもベアトリスのことを1番に愛する」こと。
この愛するとは、「女性として」という意味ではなく、契約者と精霊の信頼関係のことを指しています。
パックとエミリアのような関係性がイメージしやすいでしょう。
ここまでの覚悟があれば、契約を上書きし、契約を上塗りして塗り潰すことで、ようやく連れ出すことができるのです。
しかし、スバルには「エミリア」ましてや「レム」の存在があります。
なので、ベアトリスを1番愛することなんてできませんでした。
それも、お互いがよく分かっていました。
そして、この周回シーンではエルザの刃にかかったベアトリスが光となって消えていきます。
事実上の「死」でしたが、スバルは納得いかずに次の「死に戻り」にこの経験を活かすのでした。
「その人」とは誰のことでもなくベアトリス自身が信頼に足る人物を選ぶことを表していた
上記で、ベアトリスの「契約者」「出生」「目的」「役割」「苦悩」「待ち人」についてお話してきました。
では、結局”その人”とは誰のことだったのでしょうか?
結論を言うと「誰でもない」が正解です。
茶会に招かれたスバルが、契約者であるエキドナと話をした時のシーンです↓↓
「その人」は、架空の人物で実際には存在しませんでした。
あえて、その役割を与えることで、ベアトリスがどのように動いて、選ぶのか興味があったようです。
エキドナの「強欲」とは、知識欲を表します。
「世界の全てを知りたい」という全知を望み、個人的関心からこのような悪ふざけをしていたのです。
元々、決まった答えのない問題なので、ベアトリスが選んだ答えであれば「それが正解」でした。
しかし、ベアトリスは誰も選ばず、400年を過ごします。
その中で、契約に従い続けることの苦悩、死を望み続けたことも、エキドナからすれば貴重な参考資料の一部でした。
これにスバルは怒り、エキドナとの契約よりもベアトリスを選んだのです!
その人は存在しませんが、それがベアトリスにとっては「スバルのこと」だったのかもしれませんね。
【Re:ゼロから始める異世界生活】ベアトリスについてまとめ
なんか次回予告見たけど
ベアトリス可愛い☺️#リゼロ#ベアトリス pic.twitter.com/YJoROmj4Lc— sora (@Sooora_52) September 15, 2020
まとめ
●ベアトリスは、「強欲の魔女」エキドナによって作られた精霊だった
●知識の書庫の「維持」「管理」、その人が来るまで禁書庫を守り続けることが役割
●ベアトリスは「叡智の書」を与えられたが、途中から加筆が止まり全て空白のページだった
●ベアトリスがスバルをよく助けた理由は、本に記述によるものではなく本心
●見捨てられたことを実感するも、終わりのない契約に400年間苦しんだ
●スバルが彼女を救う方法はただ1つ「ベアトリスを1番に愛すこと」
●「その人」とは誰のことでもなく、ベアトリス自身が信頼に足る人物を選ぶことを表していた
中身がない空っぽの精霊だったベアトリスですが、「叡智の書」の記述に従い行動し、次第に人間味を増していきます。
感情を手に入れたことで「喜怒哀楽」が鮮明になり、精霊ながらに「死」を考えるまでに至りました。
長く過ごしてきたからか、ベアトリスは精霊ではなく「人間に近い」印象です。
今後、スバルと一緒に泣いて笑い会える毎日を過ごす時が来ることでしょう!
ぜひ、早くそんな光景を見てみたいものですね^ ^
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