2022年~2023年はオンラインカジノが世間を騒がせた年になりましたが、どのような事件があったのかを振り返ってみたいと思います。
特に山口県阿武町の4,630万円誤送金問題で逮捕された田口容疑者が、その資金をオンラインカジノに流用していた事件については、記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。
その他、オンラインカジノにまるわる主要な事件を時系列で3件紹介します。
目次
オンラインカジノ主要事件まとめ
カジノと聞くと、普段から縁がない人がほとんどだと感じます。
しかし、ネットの発達によってオンラインカジノが登場してからは、そちらで遊ぶ方が増加しました。
ただ、まだまだルールが整備されていなかったり、利用者が理解していないこともあり事件に発展することもあります。
ここからは、「山口県阿武町誤送金問題」「自称ユーチューバー逮捕」「カジノ決済代行の責任者逮捕」の代表的な事件をご紹介します。
2022年2月28日|山口県阿武町誤送金問題
経緯:
山口県の阿武町が誤って4630万円を振り込んでしまい、その返還を求めて提訴した問題。
その裏で、町民が知っていたにも関わらず、町の給付金を不正に利用していたとして、電子計算機使用詐欺の疑いで無職の24歳、田口翔容疑者が逮捕された。田口容疑者は容疑を認めているとのこと。
この異例の騒動の経緯を振り返ってみよう。
4月1日、阿武町が臨時特別給付金の振り込み先を記録したディスクを提出して正規手続きを進めた。
だが、6日に職員が4630万円の振込依頼書を誤って提出し、銀行が町民に10万円ずつ振り込むと同時に、田口容疑者の口座にも4630万円が入ってしまった。
町がミスに気づき、田口容疑者の家を訪れて返還を要求するも、後日の手続きを拒否。
その後、田口容疑者は何度も大金を引き出し、5月には全額を使い切ってしまった。
町が返還を求めて提訴し、田口容疑者はこれに拒否の姿勢を見せた。最終的には、「海外のネットカジノで全部つぎ込んだ」と説明。その後、口座の動きが判明し、県警により逮捕された。
判決結果;
昨年、阿武町で騒動になった給付金のオンラインカジノ事件。
町の給付金、4630万円を受け取った奴が、それをカジノで使おうとして他の口座に移したんだ。
山口地裁が判決で、「被害はデカいし、カジノ目当ての行為はアウトだけど、全部が補填されてる」として、執行猶予つきの有罪判決。
被告は懲役3年、執行猶予5年の刑をもらった。
判決後、被告の弁護士が即日控訴し、検察庁もコメントで内容を調査するって言ってる。
裁判所は被告の態度や法を無視した態度を叱責して、実刑もアリだと言ってるけど、被害分は補填されたことを考慮して執行猶予になった感じ。
判決日には観客席が大混雑で、整理券の倍率は4.56倍。
2023年9月07日|自称ユーチューバー逮捕
経緯:
2023年9月はオンラインカジノ関連の摘発が多かった。
千葉県警が自称YouTuberとして知られる男性を常習賭博の疑いで逮捕。
彼はオンラインカジノ「エルドアカジノ」のプレー動画を配信し、報酬として3000万円以上を受け取っていた。
判決結果:
男性は既に罰金50万円を支払い、略式起訴されている。
その後、警視庁が20~50代の男性21人を単純賭博容疑で書類送検し、同時にオンラインカジノとの決済を仲介したとして決済代行業者も逮捕。
この代行業者には全国で4万2000人のユーザー登録があり、少なくとも600億円の賭け金が入金され、21億円以上の手数料が得られていたと報じられた。
2023年9月27日|カジノ決済代行の責任者逮捕
経緯:
オンラインカジノの支払いサービスを運営していた前田由顕容疑者(42)と時田慎也容疑者(42)が、警視庁によって逮捕された。
彼らが運営していた「スモウペイ」は、オンラインカジノのユーザーがゲーム内のポイントを日本円に換金するのに利用されていたよう。
前田容疑者たちは、令和3年7月から4年7月までの間、スモウペイを通じて18人のオンラインカジノ利用者が賭け事を行う手助けをしていたとして、常習賭博幇助の容疑で逮捕。
この逮捕は、全国で初のものとされている。
保安課によれば、今年7月には捜査で浮かび上がった20~50代の男性21人が賭博容疑で書類送検され、その中には最大で1千万円近く負けた人物もいたそうである。
再逮捕:
東京と愛知、福岡の警察が、宮古島市に住む企業役員、前田由顕容疑者(42)を、組織犯罪処罰法に抵触する容疑で再逮捕した。
前田容疑者は、少なくとも4万2千人以上のユーザーから約200億円もの賭け金を代行して受け取った疑いがある。
以前、賭博を助長した容疑で逮捕・起訴されており、今回の再逮捕容疑は2022年2月から6月までの35回の賭け金入金に関連している。
銀行口座は第三者の法人名義であり、警視庁はこれが犯罪収益を偽る行為に該当すると判断している。
結局オンラインカジノは違法?合法?
結局、オンラインカジノは違法なの?と疑問を持っている人も多く、実は私もその1つです。
ここで紹介した逮捕事例をみても、山口県誤送金問題の山口容疑者は「オンラインカジノで使った」と自供しているのに賭博罪ではなく、電子計算機使用詐欺で逮捕されています。
一方、自称ユーチューバーは賭博罪として逮捕されています。
どちらもオンラインカジノで遊んでいる事実はあるのに、片方だけ賭博罪で逮捕されることに違和感を感じる人は多いでしょう。
何れにしても賭博罪が及ばない海外運営のオンラインカジノで遊んだ利用者がどうなるのかは気になるところです。
そもそもオンラインカジノについて詳しく知らないという人は「オンラインカジノタイムズ」が参考サイトとしておすすめです。
日本人の業界有識者らが運営しているメディアのようで情報の信頼性が高いと思います。