映画「グエムル-漢江の怪物-」は、“魚が突然変異”した“謎の化け物”が登場する話です!
作中では、“凶暴なグエムルによって人々が襲われる”ところからスタートして、最終的には“国家が化学兵器を使用する”ところまでストーリーが発展します!
その理由として、グエムルには“ウイルス”があり“感染した人から他の人へ伝染して”、ウイルスに“感染した人間は死ぬ”と考えられていたからです!
今回は、映画「グエムル」についてお話します!
目次
グエムルウイルスやその有無について
出典:グエムル-漢江の怪物-
グエムルが出現して人々を襲った後、“ウイルス感染”についてストーリーが展開していきます!
“見た目がエイリアン”のようなので、見るからにウイルスを持っていそうでした。
実際のところは一体どうなのでしょうか?
以下、解説していきます↓↓
感染者から伝染し死に至るウィルスだと認識されていた
グエムルが人々を襲っていた時に、主役のパク・カンドゥと共に果敢に立ち向かっていく男性が1人いました!
実は、その男性はたまたまプライベートで周辺にいた“米軍兵士”でした!
その男性は“片腕を失う”もなんとか一命をとりとめて、病院で治療を行っていました。
しばらくすると、その男性の“上半身に発疹”ができてきて、病院側でもウイルスの可能性を示唆するようになっていきます!
出典:グエムル-漢江の怪物-
ウイルスのサンプルをアメリカに送った医療スタッフは、“SARS“の原因となった“ジャコウネコ”のように謎の生物(グエムル)も強力なウイルスを持つホストで、宿主動物(The Host)の可能性が高いとニュースでも報道されることになります。
以上の通り、グエムルにはウイルスがあると認識されていました!
グエムルウィルスは実際には無くただの思い違い
先ほどお話したグエムルに勇猛果敢に立ち向かった米軍兵士ですが、治療の末“亡くなった”ことが明らかになります。
これは、ウイルスが原因だとメディアでは取り上げられましたが、実際は違っていました!
実は、亡くなった米軍兵士の死因は「手術中のショック」でウイルスは無関係だったのです!
これは、国家機密とされておりウイルスの調査チームにも知らされていない内容でした!
出典:グエムル-漢江の怪物-
さらに、他に隔離している患者からもウイルスが何一つ見つかっていないことから、上層部では「ウイルスはない」という結論に至ったようです。
米軍兵士を医療ミスによって絶命させ、ウイルスを持たない民間人を隔離してニュースで大々的に取り上げた「医療ミスと誤報」が世に知れたら国の信頼が揺らぐことを恐れたのでしょう!
なので、「都合の悪いことは全てウイルスのせいにしてしまおう」と考えたのです!
以上が、グエムルには“ウイルスがない”と分かるエピソードでした!
化学兵器「エージェントイエロー」や元ネタについて
出典:グエムル-漢江の怪物-
グエムルの出現から、国が講じた対策は“化学兵器の使用”でした。
その化学兵器は「エージェントイエロー」と呼ばれる化学薬品です!
作中では詳細な情報はありませんでしたが、「エージェントイエロー」について解説していきます!
1回の散布で半径数十キロが殺菌される煙霧状の化学兵器
先ほど「エージェントイエロー」は、実際の戦争に使用された「エージェントオレンジ」になぞらえたネーミングだとお話しましたが、作中では“どのような効果があった”のかお話していきます↓↓
エージェントイエロー・・
“新型ウイルス”や“細菌テロ対策”のために米国が開発した最新化学薬品
ウイルスの汚染地域に散布されれば、“半径数十キロ内で細菌が壊滅する”と言われている
出典:グエムル-漢江の怪物-
作中で登場した化学兵器「エージェントイエロー」ですが、非常に“恐るべき効果”を発揮しました。
グエムルは、“苦しみから立ち上がれないほど”地面をのたうち回り、近くにいた人々は“バタバタと倒れ”、意識がある人間もいましたが“吐血”したり、“耳血”、“鼻血”など出血をしている人が大半でした!
吸引した人間の死亡の有無については、何も触れていませんでしたが“人体への悪影響”な様子が伝わるシーンでした。
これほどまでに、おぞましい兵器を使用されたら逃げ場などないですね。
[グエムルに効果はありましたが、エージェントイエローの犠牲者数を考えるとそれこそおぞましいですね。。
ベトナム戦争での枯葉剤・エージェントオレンジが由来・元ネタ
第二次インドシナ戦争で「アメリカ軍と南ベトナム軍」が撒いた化学兵器「エージェントオレンジ」が由来だと言われています。
非常に有毒な薬品が高濃度に含まれており、動物実験で“催奇形性”が確認されるほどの化学兵器です。
枯葉剤の散布は、名目上は“マラリアを媒介するマラリア蚊や蛭を退治するため”とされたが、実際はベトコンの“隠れ場となる森林の枯死”、および“ゲリラ支配地域の農業基盤である耕作地域の破壊”が目的であったといわれる。
引用元:ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%AF%E8%91%89%E5%89%A4
後に、枯葉剤の“負の遺産”としてベトナム内で奇形の子供が生まれることになります。
このニュースは世界的に取り上げられ、一躍有名となったのが「ベトちゃんドクちゃん」です。
みなさんも、一度はお聞きしたことがあるのではないでしょうか?
なぜ、このような兵器の名をモチーフにしたのかと言うと「グエムル」という作品自体に反米性を持たせていたからです!
ポン・ジュノ監督も自らそれを認めています!
作品には風刺的要素も含まれており、監督のポン・ジュノ自身が反米的な要素について解説している。
怪物が生まれた原因は、2000年に在韓米軍が大量のホルムアルデヒドを漢江に流出させた事件(주한미군 한강 독극물 무단 방류 사건)をヒントにした社会風刺である。
また、“作中に登場する「エージェント・イエロー」という化学兵器は アメリカ軍がベトナムで使用した枯葉剤「エージェント・オレンジ」に掛けており、アメリカ軍を風刺したものである”。
“映画の反米性は、監督自らが認めている”。
引用元:ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%A8%E3%83%A0%E3%83%AB-%E6%BC%A2%E6%B1%9F%E3%81%AE%E6%80%AA%E7%89%A9-
もし現代で、この「エージェントイエロー」のような化学兵器が映画などの作品に使用されるシーンがあれば“即批判”されるでしょう。
それぐらいタブーな内容となっていますが、当時はまだ“報道規制”などが今よりは厳しくなかったのでしょう。
映画【グエムル】についてまとめ
出典:グエムル-漢江の怪物-
今回は、映画「グエムル」から以下の点についてお話してきました↓↓
〇実際に“ウイルス”やその“有無”について
〇化学兵器“エージェントイエロー”とは?その元ネタについて
まとめ
〇「グエムル」にはウイルスがなく、感染者と思われる人間からは“何一つウイルスが見つからなかった”
〇化学兵器「エージェントイエロー」とは、実際にあった戦争で使用された「エージェントオレンジ」が由来
エージェントイエローは、グエムルを“のたうち回らせ”、人々の“意識を奪ったり出血させたり”と凄まじい効果があった
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