週刊少年マガジンで連載され人気作品の1つとなっている『青のミブロ』は幕末を舞台とした作品です。
土方歳三や近藤勇など有名な歴史上の人物が、多数登場します。
主人公・ちりぬにおは武士ではありませんが、偶然にも「壬生浪士組」の一員となりその中で懸命に過ごす様子を描いた物語となっています。
におは一般教養で学ぶ程度の史上においてはあまり聞かない名前ですが、実際のモデルとなった歴史上の人物がいるのでしょうか?
今回は青のミブロのにおは歴史上の人物でモデルは誰なのか考察していきます。
- ちりぬにおのモデルについて
- ちりぬにおの正体について
- 『青のミブロ』のオリジナルキャラについて
目次
におは誰でモデルは?
発売中の週刊少年マガジン49号に #青のミブロ 【第101話 誠の意味】載ってます!
芹沢暗殺の実行役として参加しなかった近藤に対し、激しい怒りを露わにするにお。対して近藤は局長としての姿勢を貫く…
譲れない互いの義がぶつかり合う‼︎最新単行本11巻は11月16日発売‼︎
よろしくお願いします pic.twitter.com/klfIa3CalY— 青のミブロ &DAYS【公式】@第12巻発売中‼︎ (@yasu_official11) November 8, 2023
それでは、におのモデルは誰なのかを考察します。
におの外見を見る限りだと、モデルは分かりにくいです。
果たして、誰がモデルとなっているのでしょうか!?
史実にモデルが存在しないオリジナルキャラクター
結論から申し上げますと、におは史実にモデルが存在しないオリジナルキャラクターです。
実在した「壬生浪士組」であったり幕末の人間であれば、名前は漢字で書かれているはずでしょう。
しかしながら、におは苗字も名前もひらがなで表現されており、他のキャラとは一線を画す存在です。
史実の人物だったら尚更なはず。
そのためにおは、史実にモデルが存在しないオリジナルキャラクターといえるのではないでしょうか。
また、にお以外にもオリジナルキャラクターといえそうなキャラは登場しますが、そのほとんどの名前が漢字表記となっており、におはかなり異質な存在であることが分かります。
史実のモデルが存在しないオリジナルキャラクターを作ったのは、恐らく漫画の展開をありきたりにしたくなかったからだと考えています。
特に、土方などの新撰組として有名な人物は様々なジャンルで描かれており有名な作品も数多くありますよね。
そんな中で、史実に沿って描いていってしまうと展開もワンパターンになりがちです。
しかし、モデルが存在しない主人公を設けることで一気に作品のオリジナル性が増しストーリー展開の幅も広がります。
なので、におが主人公として成長する過程を描くこともできてしまうのです。
そういった点から、あえて史実にモデルが存在しないオリジナルキャラクターとして、におを生み出したのではないでしょうか。
同じく「三匹の狼」の田中太郎も実在しないキャラ
発売中の週刊少年マガジン48号に #青のミブロ 【第100話 駆ける激情】載ってます!
芹沢を追って島原を出るにお。道中で暗殺へと向かう土方たちと出会うが、実行役に近藤がいないことに気づく…己の使命を理解し篠突く雨の中を駆ける‼︎
最新単行本11巻は11月16日発売‼︎
よろしくお願いします🤲 pic.twitter.com/Kyvq98Wyok— 青のミブロ &DAYS【公式】@第12巻発売中‼︎ (@yasu_official11) November 1, 2023
にお以外にも、作品オリジナルキャラが登場してきます。
それが「三匹の狼」という3人の少年です。
におもこの3人のうちの1人であり、他には斎藤はじめと田中太郎がいます。
この田中太郎が、におと同様に史実にモデルが存在していないオリジナルキャラクターなのです。
田中太郎は、におと同年代であり境遇などの対比はありつつも友人的存在となるキャラとして登場させたのだと考えます。
名前も「田中太郎」というありきたりな名前であるのも面白い点ですね。
ちなみににおは、貧乏ながらも懸命に生きており、土方たちと出会い共に行動をすることで明るい性格が全面に出るキャラとして描かれます。
対して、田中太郎は両親を失ったことでひどい生活を送りこととなり、芹沢に拾われてからは性格も卑屈なものになっていくキャラとして描かれていました。
そんな対照的な2人でしたが、交流することですぐに親しい仲となりました。
より、におというキャラを深く描くために田中太郎というオリジナルキャラクターが生まれたのかもしれませんね。
芹沢鴨という説もあるが可能性は薄い
ここまで「におはオリジナルキャラクラ―である」という考察を行ってきました。
しかし、中にはにおのモデルが芹沢鴨だという説もあります。
ただ個人的に、その説の可能性は低いと考えており、その理由は性格や戦闘力に実際の芹沢と差がありすぎるためです。
におの性格は明るく観察眼に優れているという一面がありますが、戦闘力としてはさほど強くはありません。
対する芹沢の性格は乱暴かつ豪快であり、人には見せませんが繊細な一面もあります。
また戦闘力においては作中でもトップクラスに強いです。
このように芹沢はある意味で、におと正反対な存在であるためモデルが芹沢である可能性は低いのではないでしょうか。
史実とオリジナルが融合した新感覚作品
ここまでの考察から分かる通り、『青のミブロ』は実際の史実に基づいたキャラもいれば、作者オリジナルのキャラも存在ます。
そしてこの作品の魅力こそが、この史実とオリジナルが融合した点であると言えるでしょう。
舞台は幕末ですから、登場回数は少ないながらも桂小五郎や坂本龍馬といった有名な人物も登場します。
また、徳川家茂の上洛や八月十八日の政変、芹沢鴨の暗殺などと史実の出来事も忠実に描かれていました。
そこへ、作品の”オリジナル”として、主人公・におや田中太郎の存在、さらには斎藤一「2代目」として登場する斎藤はじめといった登場人物、そして「血の立志団」という組織も登場しました。
それらの存在があることで、史実だけでは描けない展開や、ストーリーの厚みが出ているのだと思います!
そういった新感覚ストーリーが『青のミブロ』の魅力であり、この斬新さが漫画の人気とアニメ化に繋がったのではないでしょうか。
【青のミブロ】ちりぬにおの正体やモデルの考察まとめ
本日より発売の週刊少年マガジン18号に #青のミブロ 【第72話 青の誓い】載ってます!!
かつて将軍・家茂に問われた、におにとっての武とは?
血の立志団との戦いを経て、におは一つの答えを出す!! pic.twitter.com/YyOfMZR3R3— 青のミブロ &DAYS【公式】@第12巻発売中‼︎ (@yasu_official11) April 5, 2023
ここまで『青のミブロ』の主人公ちりぬにおの正体や史上のモデルについて考察してきました。
- ちりぬにおはモデルが存在しないオリジナルキャラ
- にお同様に田中太郎もオリジナルキャラ
- におと田中太郎は対照的なキャラとして描かれている
- 『青のミブロ』は史実とオリジナルが融合した新感覚ストーリーが魅力
いかがだったでしょうか。
「壬生浪士組」など歴史に出てくる組織が登場する作品で、完全なオリジナルキャラクターが主人公であることは珍しいかなと思います。
最終的ににおがどのように成長を遂げていくことになるのか、今後の展開で非常に気になるポイントです!
最後までご覧いただきありがとうございました。
→ その他の青のミブロの記事もすごく読まれています