荒地の魔女は心臓をなぜ返した？何をしたかったのか考察

「ソフィー」に呪いをかけた張本人、「荒地の魔女」。

「ハウルの動く城」に登場するキャラクターの中では最も厄介で、「ハウル」にも恐れられていました。

物語の中盤で王室付き魔法使いの「サリマン」に魔力を奪われ、介護が必要なお婆ちゃんになってしまった荒地の魔女ですが、老化してもなおサリマンの思惑を言い当てるなど勘の良さを見せます。

また、何日も帰ってこないハウルを心配したソフィーを見て相談に乗るなど優しい一面を見せた荒地の魔女。

敵として登場し、成り行きで味方（？）となってハウル達とともに行動しましたが、最後はカルシファーの持つハウルの心臓に目が眩んで自分の物にしようとしてしまいました。

今回は、荒地の魔女がなぜ心臓を返したのか、考察していきます↓↓

荒地の魔女は心臓をなぜ返した？

ハウルの動く城の荒地の魔女がハウルの心臓を手放すシーンを思い出しました。すっかり魅了されて、自分の手の苦痛にも気づけないから手放すことを思いもよらないという感じでした。 pic.twitter.com/zrBczX58LM

— Ryo (@ratchet0512) May 6, 2021

カルシファーの体内にハウルの心臓がある事を発見した荒地の魔女は、大胆にもカルシファーごと鷲掴みます。

「あつい！」

と言いながらも決して心臓を離さない荒地の魔女を助けるため、ソフィーは咄嗟に水をかけてしまいました。

最後はソフィーにお願いされてやっと心臓を渡した荒地の魔女ですが、視聴者からは

「自分の命を危険に晒してまで心臓を離さなかったのに、なぜ最後は渡したの？」

「結局彼女は何がしたかったの？」

というような疑問の声が上がっています。

その理由について、詳しく見ていきましょう↓↓

ハウルへの執着心が薄れたから

#金曜ロードショー #ハウルの動く城 何回も見たのに毎回新鮮。どのキャラも素敵。ヒンが最後かっこいいしw おばあちゃん(荒地の魔女)があれほど執着してたハウルの心臓を「しょうがないネェ」って手放すシーンがいい。真っ直ぐな心のソフィーと、自分を卑下するソフィーの二面性や揺れ動く心情とか。 pic.twitter.com/hui5a8EEAz

— tsukasa (@tsukasa2345) April 2, 2021

物語の序盤、荒地の魔女はハウルに執着しており手下を街に放ってハウルを捕まえようとしていました。

ソフィーがハウルと一緒にいる事に嫉妬してソフィーに呪いをかけるくらいですので、相当強い執着が感じられますね。

しかし、魔力を失ってからは1人では満足に生活できないようになり、常にソフィーの介護を受けるようになります。

今までおそらく1人で生きてきたであろう彼女にとって、本物の家族のように接してくれるソフィーや「マルクル」の存在は、ハウルへの執着を和らげるのに十分だった事でしょう。

老いた事も原因の1つかも知れませんが、介護を受けて生活している姿は大分落ち着いているように見え、常にハウルを追い回していた頃の執念深さはなくなりましたね。

元は「若返り」のために強大な魔力を求めていた

「ハウルの動く城」を久しぶりに見ました・・・魔術師が支配する世界。戦争を始めるのも止めるのも彼ら。荒地の魔女の好物は心臓。それで若返る。最近のトレンド満載ですね。

— 天力三九 (@SKYenergy39) July 23, 2020

荒地の魔女は悪魔と取引をした事で王宮を追放されています。

それから50年荒地を彷徨う中で、悪魔に身も心も喰い尽くされてしまいました。

そのため映画序盤では荒地の魔女の心はほとんど悪魔に支配されている状態であり、彼女を喰らい尽くした悪魔が更なる若さと才能ある魔力を求めてハウルを狙ったのではないでしょうか。

悪魔は人の一部をもらう事で強大な魔力を生み出す事から荒地の魔女を若返らすには若くて才能のあるハウルは適役であったため、執拗に狙われる事になってしまったのでしょう。

また、ハウルと荒地の魔女は昔恋愛関係にあった事が鈴木敏夫プロデューサーの著書で明らかになっており、ハウルに対する未練と悪魔の欲望が重なり、異常なまでの執着を見せるようになったと考えられます。

ハウルの部屋は魔女避けのまじないで埋め尽くされており、ハウル自身も「怖くてたまらない」と怯えている事からも、彼女の恐ろしさが理解できますね。

カルシファーを狙ったのも心臓を入手するため

荒地の魔女「あたいんだよぉ！」

炎🔥に包まれてもなお『ハウルの心臓』を欲する荒地の魔女。全ての魔力を失い年老いた彼女も、『ハウルの心臓』への妄執だけは捨てられなかったようです😅#ハウルの動く城 #金曜ロードショー #ジブリ pic.twitter.com/U1KD3qNgsT

— アンク＠金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) April 2, 2021

物語の終盤、カルシファーの体内にハウルの心臓があるのを見た荒地の魔女は、カルシファーをがっしり掴みます。

荒地の魔女は、物語終盤に差し掛かった頃に魔力が込められた葉巻を吸って少しだけ魔力が回復した状態であったために、ハウルの心臓を目の前にして我慢ができなくなったのでしょう。

自分が燃えてしまう危険があるにも関わらずカルシファーを離さないかつての執念を見せました。

長年狙っていたものが目の前にあると分かれば我を忘れてしまうのも理解できますが、大激怒されてもおかしくない行動にも怒らず、彼女の命を守る行動を見せたソフィーには感服ですね。

一緒に暮らすことでソフィーからも愛をもらう

ハウル面白すぎる　荒地の魔女のこともあんなに嫌いだったのに、最後ソフィーに抱きしめられて、ずっと望んでた愛を受けられてよかったねって…

— 夕 (@yu_5815) January 6, 2023

荒地の魔女は、王宮を追放されてからずっと1人で荒地を彷徨ってきました。

ハウルにも逃げられ、頼る人もいなかった彼女は、ソフィーに介護を受け彼女から愛をもらいます。

愛を知り、執着心がなくなった事でソフィーのハウルへの気持ちを考える余裕ができたのではないでしょうか。

ソフィーだけでなく、マルクルも荒地の魔女に対して優しく接しており、彼女にとってこの2人の存在は大きかったと考えられます。

【結論】自己承認欲求が満たされた

全ジブリの中で1番好きなのはこのヨボヨボになった荒地の魔女
ただの優しいおばあちゃんだもの👵 pic.twitter.com/8qEgAt4z7N

— どぼるざーく (@Elle_Dvo) October 20, 2020

これまで示してきた通り、荒地の魔女は50年ずっと1人で生きてきました。

ソフィー達と過ごしてからは家族の暖かさを知り、愛情をもらう事で自己中心的な考えが和らいでいったと考えられ、彼女の存在価値をソフィーが見出した事で心が満たされ満足したのでしょう。

心臓をソフィーに渡す際は、

「大事にするんだよ。」

と、優しいセリフが見られた事からも、ソフィーを可愛い孫のように思い、彼女の気持ちを優先した事が分かります。

家族と思えるようになったソフィーにお願いされては、荒地の魔女も断れなかったと推測できますね。

ハウルを実質無料(0円)で見る方法

参照元 : スタジオジブリ STUDIO GHIBLI 公式サイト

サイトURL : https://www.ghibli.jp

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【ハウルの動く城】荒地の魔女が心臓を返した理由まとめ

#細かすぎて伝わらない映画の好きなシーン
心臓返そうとしない荒地の魔女おばあちゃんにお願いするソフィーが返して欲しいのか的な質問をされ、その時に細々と返した返事の｢うん｣が私のなかですっごく可愛く聞こえた。 pic.twitter.com/Bwq70GEXoN

— 桜良@(๑•̀ㅂ•́)و✧ｷﾗｯ⭕ (@sakura_shinku) February 26, 2020

いかがでしたでしょうか？

荒地の魔女は元々孤独に生きておりハウルに執着していましたが、ソフィーに愛される事で心を満たし、相手の気持ちを考えられるまでになりました。

原作の「魔法使いハウルと火の悪魔」では最初から最後まで悪役だった彼女ですが、映画ではソフィーと一緒に階段を上ったり成り行きで一緒に暮らしたり、中々憎めないキャラクターとして人気があるようです。

かつての性格を少し残した癖のあるお婆ちゃんとなった荒地の魔女ですが、ソフィー達暖かい家族に囲まれて幸せに過ごしてほしいですね。

ここまで読んでいただきありがとうございました！