毎年ジブリ作品を夏に見るのが好きなアニ木です。
30年以上の歴史がありながら今も不動の人気を誇る”天空の城ラピュタ“は、私も大好きな作品の1つです。
魅力的な場面がいくつかありますが、中でも“ロボット兵“に不思議な魅力を感じました。
古代文明に作られしロボット兵とは、一体どんなものなのか。
今回は、そんなロボット兵に焦点をあててお話をしていきたいと思います。
目次
ロボット兵とは?
天空の城ラピュタに序盤〜終盤までしばしば登場する謎多きロボットです。
作中では”ロボット”や”ロボット兵”と呼ばれることがあります。
ロボット兵は、”身長344cm / 体重238kg“という設定になっています。
もとは古代の”空中都市ラピュタ”の高度な文明から作り出され、ラピュタの守護者としての役割がありました。
ロボット兵の“初登場シーン“
ある農地に1体のロボット兵が空から落下してきました。
これが、ロボット兵の“初登場シーン“です。
この出来事をきっかけに、国が総力を挙げて古代都市ラピュタの調査をすることになります。
ロボット兵の種類と名前は?
古代の空中都市ラピュタでは、用途に合わせてロボット兵を作っていたようです。
戦闘用、都市整備用、看護用の3種類があります。
戦闘用ロボット兵
戦闘用のロボット兵で、茶色っぽいボディが特徴です。
両腕に”長めのトゲ状の物体”が付いています。
このロボット兵の造形物が東京・三鷹の森ジブリ美術館の屋上に展示されています。
ラピュタファンには見逃せませんねー😆🐰💕
「天空の城ラピュタ」放送中‼️💞#ラピュタ #半有機体ロボット pic.twitter.com/Q8EBs0XxHY— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) January 15, 2016
園丁用ロボット兵
都市外観を整備するためのロボット兵で、緑色っぽいボディが特徴です。
戦闘用ロボット兵と違い、両腕はシンプルです。
最後に一瞬だけ映る
ロボットと動物たち
このシーンが
だいすきラピュタで一番好きなシーン pic.twitter.com/PRRgAe4MoW
— 新やきりんごみかん (@YAKIRINGOMIKAN) January 15, 2016
看護用ロボット兵
負傷者の手助けをするためのロボット兵で、色や見た目は不明です。
主にこの3種類のロボット兵が作られていたらしく、作中では看護用ロボット兵は登場しませんが、設定では存在するようです。
前述しました、空から落下してきた1体のロボット兵は”戦闘用ロボット兵”でした。
ラピュタではこの3種類のロボット兵を駆使しながら文明を発展させていったようです。
ロボット兵の性能は?
作中では、ロボット兵による戦闘シーンが何度か登場していましたね。
全て茶色ボディの”戦闘用ロボット兵“による戦闘で非常に高性能でした。
どのような性能があったのか、ここでまとめてみたいと思います。
〇目からビーム砲を発射する
ちょうど目の部分にあたる大小2つある箇所から、“ビームのような熱性の光線を出す“ことができます。
石材の狭い牢獄から脱出するために、ビームを出して“溶断“し出口を作ったこともありました。
発射してから着弾するまで2〜3秒のタイムラグが発生した後に、“爆発を起こし周囲を火の海にする“ことができるぐらい高火力です。
さらに高温すぎて、周囲が“マグマのようにドロドロした状態へと変化する“シーンもあり、このビーム砲だけでどれだけ協力な兵器かが分かりますね。
設定では、一国の“軍事要塞をたった1機で壊滅させることができる“ぐらいの高い戦闘力を持っています。
〇胸のブースターを利用して、両腕を広げて飛行する
胸に2つのブースターが装備されており、起動すると増幅装置が働いて勢いよく移動することが可能です。
その際、バランスを保つために両腕から派生する”長めのトゲ状の物体“から“薄い膜“を出して、それが“翼の役割“を果たしコントロールができるようになります。
ムササビのようなイメージです。
〇手足が器用であらゆる体勢に対応している
人型なので普段は二足歩行をしていますが、場面によっては“四足歩行をする“こともあり、歩行スピードがかなり早いです。
さらに、虫のように仰向けの状態で何も掴むところのない状態でも“ぶらさがることもできます“。
手足に吸盤でも付いているのでしょうか。
終盤では、両手両足を格納された状態でラピュタ城から空中に落下するシーンがあり、ダンゴムシのように体を丸めながら、途中で器用に翼を広げて敵戦艦を攻撃していました。
さすが高度文明の遺産だと感じました。
〇非常に耐久性がある装甲が使用されている
要塞でひと暴れした時に、色んな攻撃を受けたにも関わらず平気なロボット兵の姿が見てとれました。
ピストル、機関銃などのマシンガン、胸元が陥没するぐらいの協力な砲弾を受けても“故障することなく“シータを守り続けながら反撃をしていました。
最後は、敵戦艦の”ゴリアテ”の真上からによる超強力な砲撃が1発被弾し爆破させられていましたが、それで耐久性は抜群に良かったと感じました。
設定では、“形状記憶弾性ハイセラミック製“とされており、名前的にロボットでありながら柔軟性を持ち、かつ強度を有する素材だと予想されます。
金属でもなく、土質のような素材でもなさそうで実態は不明です。
〇飛行石に唯一反応する紋章がある
胸の中心に飛行石に描かれているような“紋章“があり、飛行石にのみ反応して行動するようなプログラムが組み込まれています。
実際に、飛行石を持つシータと戦闘用ロボット兵がコミュニケーションをとるシーンもありました。
☞続き 顔の中央にある2つの発光体で人間との意思の疎通も可能。戦闘用ロボットにはビーム兵器や飛行能力もあります😳 #半有機体ロボット pic.twitter.com/ZNlbdpUupO
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) September 29, 2017
以上、作中からだけでも見て分かるロボット兵の性能をお話してきました。
ラピュタの守護者ということは、戦闘用ロボット兵はもちろん、普段は平和的な園丁用ロボット兵も同じ性能が備わっていると考えて良いかと思います。
ロボット兵のルーツは?
実は、このロボット兵にはルーツがあり過去にモデルがいたのです。
テレビアニメでやっていた”ルパン三世の155話「さらば愛しきルパンよ」“という話がありました。
そこで”ラムダ“と”シグマ“というロボットが登場したらしいのですが、ラピュタのロボット兵に激似だったそうで。。
この話の”脚本と演出”には、”照樹務”というハンドルネームの方が担当されていました。
実は、それは“宮崎駿監督“だったのです。
それは似ているはずですね。
細部を見ると違った点も多かったようですが、外観なんかは非常によく似ています。
ロボット兵は園丁タイプと戦闘タイプがあります。後者には腕に突起があり、皮膜を出して羽にします。宮崎駿監督が演出した「さらば愛しきルパンよ」にはラムダ(画像3)とシグマ(画像4)というロボットが登場していました。#天空の城ラピュタ #ラピュタ pic.twitter.com/EFuoMmtnza
— キャッスル (@castle_gtm) September 29, 2017
ちなみに、宮崎駿監督はこのロボットを大変気に入り、こちらもテレビアニメの”新・ルパン三世の最終話“でも登場させたみたいです。
しかし、それでもまだ名残惜しく”天空の城ラピュタ”でも登場させたそうです。
“ラピュタのロボット兵のモデルは、ルパン三世のロボットだった“のですね。
ここで終わればよかったのですが、、
話はそれだけではなく、実はさらに”ルパン三世のロボットのモデル“もいたそうです。
それは、アメリカの”フライシャー・スタジオ“というアニメーション製作会社が1941年に作った”スーパーマン”という作品です。
“第2話 The Mechanical Monsters”に登場する“現金強奪ロボット“がモデルだそうです。
宮崎駿監督であれば、海外の作品も研究してそうですし、そこからヒントを得たことにも納得ができます。
ロボット兵について”まとめ”
ラピュタの守護者である、高性能ロボット兵についてお分りいただけましたでしょうか?
文明が滅びてもなお、王家のために仕える姿勢は感動的でした。
自身の機能が停止するまで忠実に働くロボット兵は高性能すぎると言わざるを得ませんね。
終盤は、古代兵器として扱われていますがラピュタの守護者という目線で見るとまた楽しみ方も変わってくるかと思います。
みなさんも改めて見てみて下さい。
お花とかについてももっと書いて欲しいな。
田尻RYO様
この度はコメントをありがとうございます!
花につきましては、そこまで視点がいっておりませんでした^^;
自然を愛する園丁用ロボット兵が手にしていたりしますよね!
スピーディーな展開のラピュタの中でも、あの”のほほん”としたロボットの姿は好きでした^ ^
また、何かの記事で花についても取り上げられればと思いますので、またサイトに足を運んで頂けると嬉しいです。