2018年に「万引き家族」がカンヌ国際映画祭で最高賞を受賞した翌年、韓国映画である「パラサイト 半地下の家族」が最高賞を受賞し、2回連続でアジア映画が高評価を得ました。
万引き家族同様、世界中で素晴らしいと評価を得たパラサイトですが、何やらパクリ疑惑が出ているようです。
果たして万引き家族とパラサイトにはどのような関係があるのでしょうか?
今回は、パラサイトは万引き家族をパクったのか?についてまとめてみましょう。
目次
パラサイトは万引き家族のパクリ?
パラサイト 半地下の家族
ようやく観た〜半地下住宅に住む貧しい一家の物語。展開が面白いけど家族の絆モノとしては「万引き家族」の方が濃いかな?貧乏だからって駄目なもんは駄目、でも屈辱感一杯のガンホ兄貴が悲しかった…!大雨の中長い階段を降りるシーン…素晴らしいね。あとお兄ちゃんが可愛い pic.twitter.com/MokZl4t5er— aya (0165) (@ProdigyAyaKeith) August 11, 2020
万引き家族では貧困ながらも万引きしながら幸せに暮らす家族が描かれており、様々な社会問題を織り交ぜながら家族とは何かについて考えさせられる内容でした。
対してパラサイトでは、仕事のない極貧家族が金持ち一家に寄生していくブラックコメディ映画であり、こちらも経済格差などの社会問題に切り込む内容となっています。
テーマが似通っているような印象ではありますが、実際に両方観た人はどう感じているのでしょうか?
設定は似ているがあからさまなパクリではない
パラサイトなんか万引家族の
パクリでしょ
でもパラサイトで韓国社会の
実体が世界に知られた— onimusya (@HideOmimusya) June 2, 2023
パラサイト半地下は、最初万引き家族のパクリかと思ってみてたら最後が全く違った。貧困・差別を冷静に端的に扱ってはいるが、単に胸くその悪い映画だった。二度と見ないと思う。面白かったがすっきりはしない、だから見ない。それだけ。
— さすらいのレビュー屋 (@mori_ryuji) August 14, 2021
ネット上では、パラサイトを観ているとなぜか万引き家族を思い浮かべてしまうという意見がちらほら見られ、パクリではないか?と感じる視聴者も一定数存在しているようです。
確かにどちらも社会に埋もれてしまうような貧困家族が主人公であり、万引き家族では他人の年金に頼り、パラサイトでは金持ち一家に寄生しており、他人に寄りかかった生活を描くスタイルは似ていますね。
しかし、万引き家族では社会問題の他に家族とは何かについても強いメッセージ性があり、血の繋がりのない家族が本物の家族以上に幸せそうに描かれていました。
対してパラサイトでは貧困家族と金持ち家族の2つの家族が関わった事で貧困家族がどんどん金持ち家族に寄生していきサスペンス的な展開になっていきます。
確かに設定は似ているようですが、万引き家族では劇的な展開はなく社会問題や家族について心に訴えかけてくるような内容であり、パラサイトではドキドキの展開で目が離せないというような印象でした。
映画の土台になる部分が似ていたため、パラサイトを観ると万引き家族が頭の中に出てきてしまうのかもしれませんね。
インド映画のパクリ説
米アカデミー賞受賞の韓国映画「パラサイト」にインド映画「ミンサラカンナ」の盗作疑惑
— mirai_territory (@mirai_territory) February 19, 2020
万引き家族に関しては明らかにパクリだとは言えませんが、実はインド映画の制作者から「パラサイトは盗作だ」という発言がありました。
制作者によると、パラサイトは1999年に公開されたインド映画である「ミンサラカンナ」のパクリだというのです。
制作者は「映画の最も大事な部分を盗まれた」として「告訴も考えている」と発言しており、かなり怒り心頭な様子が窺えますね。
しかし、インド映画はミュージカルのような表現が特徴的でありパラサイトのようなブラックコメディとは似ても似つかないのでは?という意見もありました。
ミンサラカンナのストーリーを調べてみると、ある女性と恋に落ちた男性が女性宅の運転手として雇われますが、男性家族も料理人などとして雇われる事となり、秘密を抱えながら働くというストーリーのようです。
一家全員が金持ちの家族に雇われるという点は確かに似ていますが、ミンサラカンナはハッピーエンドとなっており、歌や踊りを交えたラブストーリーのため映画の雰囲気は全く違いますね。
実際に告訴はなかったようですが、1番重要な設定の部分が似ていたために盗作されたと感じてしまったのかもしれません。
共通点や類似点をご紹介
パラサイトを観ながら頭に浮かんだ作品が『万引き家族』
記憶が薄れてはいるけど似てるような似てないような、
不思議な関係性が感じられた。監督も国も違うから映画のスタイル自体はだいぶ違うけど、両方観た人なら分かってれるんじゃないかな。
この作品が印象深かった人はぜひパラサイトも。 pic.twitter.com/FV8nTN7NdX
— Ki-z (@gz8990) January 10, 2020
パラサイトは万引き家族のパクリだとは言えませんが、似ている部分があるのは確かです。
ここからは類似している部分を詳しく紹介していきましょう。
貧困を抱えた家族
パラサイトは弱者が足掻き這い上がろうとする姿に更に絶望を突きつける
万引き家族は弱者が足掻きなんとか生きようとする姿に美を見出し優しく現状を受け入れさせる
どちらも見終わった後にそれぞれ違う絶望感を感じるどっちがいいかと言われたらギリギリ後者の方が良いと思っちゃうのが、またホラー https://t.co/AqGaUmztUY
— NyusankinBebe (@nandrerojaja) December 6, 2023
まず、主人公一家が貧困を抱えているという点です。
万引き家族では日雇いやバイトで生活しており、年金にも頼りながらボロボロの家で家族が寄り添って生活しています。
生活費を浮かすために万引きもしており、社会の底辺を生き抜く様子が描かれました。
そしてパラサイトでは一家全員が失業者であり、内職をしたりして生活する様子が冒頭で描かれています。
どちらも貧困生活をしている点は似ていますね。
他人に寄生する
パラサイト 半地下の家族
韓国版万引き家族
やってることのレベルは全然違うけど
金持ち家族に寄生していく前半の主人公一家を笑ってみてたら後半からの急展開にハラハラ
なんだかいい感じにいってた気がするものが一瞬で変わっていく様子がうまいこと作られてたと思う
おもしろかった
リスペクト!— らわな (@s05UK) January 30, 2020
こちらも意見が多かったのですが、自力でより良い生活へと這い上がるのではなく、他人に寄生している点は似ていると言わざるを得ません。
万引き家族では元々血の繋がりのない他人が集まって生活していますが、年金や住む場所を目当てにしています。
パラサイトでも他家族のWi-Fiを勝手に使ったり、金持ち家族に一家全員で寄生したりと他人に頼り切った生活をしており、寄生の仕方は違いますし展開も違いますが冒頭部分の設定は類似していますね。
万引き家族を実質無料(0円)で見る方法
『万引き家族』
主に万引きで生計を立てる家族の話。
なんか悲しかった。
感動するシーンも多々あったけど、それは数々の正しいとは言えない行動の上で成り立っているもので、それがとてももどかしかった。
とりあえず、今生きているこの環境が恵まれている事を再確認した。#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/RacspAMXSw— ねと (@neto_pastime) March 26, 2024
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【万引き家族】パラサイトとの共通点まとめ
「パラサイト」と「万引き家族」を続けて観てなんとも言えない気持ちになってます。 pic.twitter.com/LlvWbWuioH
— takuto_ (@takuto_) February 6, 2022
- 似た設定だがストーリー展開は全く別物
- インド映画のパクリ説もあったが、こちらも設定が似ているだけ
- 貧困、寄生という点が似ている
いかがでしたでしょうか?
パラサイトと万引き家族は、確かに設定が似ている部分はありましたがストーリーの流れは別物であり、完全なパクリだとは言えないようです。
パラサイトはインド映画、ミンサラカンナの盗作だとも噂されましたが、こちらも設定が似ているというだけで完全に盗作だとは結論づけられていません。
世界中ではたくさんの映画が制作されているため、似た設定はどうしても出てきてしまうのは仕方のない事かもしれませんね。
パラサイトと万引き家族、どちらも国際映画祭での最高賞受賞という功績を残しており素晴らしい映画である事は間違いないです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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