おやすみプンプンは面白い?つまらない?評価・評判など口コミまとめ

公開日: 2024年6月17日 | 最終更新日: 2024年7月19日

 

おやすみプンプン』は、浅野いにお先生による漫画です。

浅野いにお先生といえば、高良健吾さん、宮崎あおいさんが出演されていた映画『ソラニン』の原作や、幾田りらさん、あのさんが声で出演されている映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』が有名な人気漫画家です。

 

しかし、『おやすみプンプン』はその独特な世界観から、読者からは賛否が分かれる作品となっているようです。

今回は、『おやすみプンプン』が実際のところ面白いのか?つまらないのか?解説をしていきたいと思います。

この記事を見て分かること
  • 「賛同意見」や「面白い点」について
  • 「批判意見」や「面白くない・つまらない点」について

 

 

 

おやすみプンプンは面白い?

 

どこにでもいる平凡な少年、プンプンの壮絶な反省を描いている本作は、プンプンの小学生時代から話が始まります。

主人公の名前が「プンプン」であること、主人公及び主人公の親族だけひよこのようなデフォルメされまくった形で書かれていること、変な行動を起こすキャラクターが一定数出てくることなどから、とっつきにくい作品と思われることもあるようです。

一方で、鬱漫画の金字塔としても評価が高い本作。

早速、「面白い」という意見を見てみましょう。

 

面白いというネット上の口コミ

ここではまず、『おやすみプンプン』が面白いという読者の評価をご紹介します↓↓

 

以上が、「『おやすみプンプン』は面白い!」という評価でした。

面白い意見まとめ
  • ストーリーが本当に面白いし、絵の書き込みが美しい
  • なかなか面白い
  • 絵のタッチが気になったから読んでみた
  • やっぱり超面白い。好きな漫画ランキング10に入る
  • 緻密に作り込まれててやばい

このように、色々な意見が上がっていました。

「面白いけど人に勧められない」といった意見もあるのが興味深いところです。

 

 

面白い要素① 鬱要素満載のキャラクター

『おやすみプンプン』では、現実にはあり得なさそうなほどの鬱バックグラウンドを持つキャラクターが数多く登場します。

まず特筆すべきなのは、ヒロインの愛子ちゃん

新興宗教にハマっている母親を持ち、精神的にも肉体的にも虐待をされてきた末に、見事なヤンデレ女子へと変貌しています。

もともと素質もかなりある子のようですが。。

 

そんな愛子ちゃんのバックグラウンドが強すぎるため忘れられがちですが、プンプンもなかなか壮絶な半生を送っています。

小学生時代には父親のDVにより両親が離婚。

思春期には母親の不倫に気づきながら、家では会話らしい会話もなし。

プンプンが高校生の時に母親が亡くなってしまいますが、終ぞ母親を好きになることはありませんでした。

 

さらに、夢見ていた初体験は半ばレイプのような終わり方をするし、その相手は鬱病のおじさんの奥さんと来ています。

これでもかというくらいの環境の悪さを詰め込んでいるキャラクターが、主人公のプンプンなのです。

そんな鬱フルパッケージのような二人が再会し、織りなす物語は鬱以外の何物でもないです。

読後、重い感情を抱えたい人にはこれ以上ない作品だと言えます。

 

面白い要素② 見る人によって解釈が異なる

冒頭にも述べていますが、主人公のプンプンをはじめとしたプンプンの家族(おじさん含む)は、鳥人間のような、デフォルメされた形で描かれています。

これは、読者1人1人が主人公に対して異なった解釈をできるようにするためであると、作中のフェイク質問コーナーで明かされています。

 

プンプンの顔がどういう造形なのか、読者は誰もわかりません。

愛子ちゃんにも南条にも好かれるくらいなので、イケメンなのかもしれません。

プンプンの表情もわかりません。

涙を流しているくらいの描写しか描かれないからです。

 

人は人の表情から得られる情報が多いので、デフォルメされた主人公から得られる情報はかなり少なく、読者自身が想像をするしかありません。

そのため、読者はものすごく自由にプンプンを解釈してよいのです。

とてつもないイケメンで、描かれている心情とは真逆の表情をしている儚げな青年として読むのも結構。

ニキビ面のいかにも思春期を表に出しているような青年として読むのも結構。

かつての自分を投影してもよいのです。

 

そんなプンプンですが、物語の後半にかけて形を変えていきます。

他人に心を閉ざしているときは、正四面体に。

自分を偽って過ごしているときは、体が人間、顔だけ鳥となります。

そういった形の変化で、プンプンの心情を読み解くこともできるのが、この作品のユニークな点であり、唯一無二なポイントです。

 

 

おやすみプンプンは面白くない?

 

ここまで、おやすみプンプンの賛成派意見をまとめてきましたが、お分かりの通り高く評価されている作品です。

しかし、その一方で否定的な意見もあります。

一体、プンプンのどのあたりが批判されているのでしょうか?

 

 

面白くないという評価・評判

次は、反対に「つまらない」という意見を見ていきましょう↓↓

 

以上が、「『おやすみプンプン』は面白い!」という評価でした。

つまらない意見まとめ
  • 3話以上見てみたけど面白くない
  • 読んでいてイライラしてくる
  • 精神が不安定になってこそ面白いため、普段はつまらない

 

このように、かなり独特な意見が上がっていました。

刺さる人には深く、その他には1mmも刺さらないという両極端な作品と言えます。

 

つまらない点① 単純にプンプンの性格が陰鬱すぎる

読者自身が様々な解釈をプンプンに持たせることができるよう、デフォルメされているのが面白い点にあげていますが、それ以前にプンプンの性格やモノの考え方が陰鬱すぎて、受け付けない読者もいることでしょう。

プンプンのような不幸な境遇に育っていない人が大半の中で、なかなかプンプンに感情移入がしづらいと思います。

また、何かにつけて愛子ちゃんを言い訳に、前に進むかと思いきや、またうじうじと過ごすプンプンに憤りさえ覚えることもあるでしょう。

 

つまらない点② 変人の奇行が目に余る

物語の序盤から、本編には関係ないようなキャラの奇行が目立ちます。

担任の先生が変なことを言っていたり、それ以降一度も登場しない校長や教頭が変なことをしていたり、光とともに新興宗教の教祖のような人物が現れたり、その人物が急に都知事選出馬を表明したり。

実際の日常には起こりえないことや、面白いのかどうかわからないことがさらっと描かれているため、「なんだこれは?」と躓いてしまいがちです。

シュールを通り越して、「訳が分からない」となってしまう描写がいくつかあり、人を寄せ付けない理由となっているのでしょう。

 

【おやすみプンプン】口コミレビューまとめ

 

以上、『おやすみプンプン』のご紹介でした。

主人公及びその家族が鳥にデフォルメされている姿で描かれていたり、主人公がたびたび形を変えたり、新興宗教が異様な描かれ方をしていたりと、前衛的な作品のため賛否両論分かれているのでしょう。

自身の人生で、何を信じるべきか、どう生きるべきかを悩んだ時や、鬱々とした気分になりたい時には最適な作品だと思います!

 

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