アシタカとカヤは許嫁の関係?その後は子供が生まれた?

公開日: 2023年5月21日 | 最終更新日: 2023年5月25日

 

「ジブリ作品」と聞いて、皆さんはどんな作品を思い浮かべるでしょうか。

アニメーション映画のジャンルにおいてその名を轟かせている「ジブリ」は、日本だけではなく世界中で人気の作品が数多く存在します。

今回は、その中でも屈指の人気作品『もののけ姫』についてみていきましょう。

 

『もののけ姫』は、主人公のアシタカが自身にかけられた呪いを解くために旅に出る物語となっています。

アシタカはSNSなどにおいて、ジブリ作品の中でも”男らしい”・”かっこいい”と人気の強いキャラクターではないでしょうか?

 

しかし、その反面で”女たらし”と言われてもおり、アシタカへの印象は賛否両論があります。

そこで今回は、アシタカが”女たらし”と言われてしまう原因となった、アシタカとカヤのシーンやその関係性について考察していきます。

この記事を見て分かること
  • カヤとアシタカの「関係性
  • カヤが渡した「玉の小刀」の意味
  • カヤが「罰を受けた理由」のか

 

 

 

 

アシタカとカヤは許嫁の関係?

 

カヤは、物語冒頭に出てくるエミシの村の少女です。

若いながらも、村を襲いに現れたタタリ神に立ち向かう勇敢な姿が描かれています。

アシタカがエミシ村を出る際に、カヤからアシタカへ玉の小刀を渡すシーンで有名なキャラクターではないでしょうか?

作中では、カヤがアシタカにむかって「あにさま」と呼ぶシーンがあったため、『もののけ姫』を見た方の中には、カヤがアシタカの妹であると認識している方もいるかもしれません。

私も例にもれず、昔は「アシタカとこの少女は兄弟なのかな?」と思っていました。

 

しかし、実はこの2人にはもっと深い関係があります。

以下では、あまり知られていないアシタカとカヤの関係性について解説していきます↓↓

 

考察① 2人は許嫁でカヤはアシタカとの子供を身篭っていた

先ほども触れましたが、カヤとアシタカは”兄弟”ではありません

2人はエミシの村の中で「許嫁」とされており、将来的に結ばれる関係性にありました。

この設定は、宮崎駿監督の口から直接明かされています。

小さな村だったようなので、子孫を反映させるために許嫁などの文化が色濃くあったのかもしれませんね。

そして、カヤはアシタカが村を出ていくとき、すでにアシタカとの子どもを身ごもっていたと考えられます。

 

というのもカヤは、アシタカが村を出る時「いつもいつも、あにさまを思っています。」と伝えていました。

2人はかなり親密な関係にあったことが分かりますが、カヤはアシタカにいていくのではなく「別れの言葉」と「玉の小刀」を送ることを選択しています。

このことからカヤはアシタカについていきたかったものの、それができなかったと捉えることができそうです。

それは、すでにカヤがアシタカとの子どもの命をお腹に宿しており、村に残らなければならなかったことが原因だったのではないでしょうか?

 

 

 

考察② 玉の小刀のネックレスはお守りではなく愛の証

続いて、カヤがアシタカへ渡した「玉の小刀のネックレス」についてです。

これには、アシタカのことを守るように息をこめていると、カヤは語っていました。

カヤとアシタカのやり取りだけを見れば、アシタカのお守りとして役割で渡したものと思ってしまうかもしれません。

 

しかし、このネックレスはカヤからアシタカへの「愛の証」として渡されたのです。

「玉の小刀」とは、黒曜石のナイフのことを指しています。

ジブリの公式本を通して、エミシの村では「変わらぬ心の証」として女性から男性に渡すものであると、明かされていました。

つまり、このネックレスは「愛の証」として、カヤがアシタカのことをずっと想い続けるというメッセージが込められているものだったのです。

 

こうして考えると、カヤとアシタカの関係はかなり深い者であったと捉えられ考察①のすでに子どもを身ごもっているというのも納得がいきます。

しかし、アシタカはこの玉の小刀のネックレスを、出会ったばかりのサンへあっさりと渡してしまうのです。

これは、アシタカが「女たらしだ」と批判を受けたシーンでした。

 

考察③ 子孫がエミシの村長となり意志を引き継いだ

仮に考察①のように、カヤがすでに子どもを授かっていたとします。

エミシの村は小さな村という設定があったようなので、恐らく産まれてくる小さな子どもは村を存続させるための子孫として大切にされたことでしょう。

そして、将来的に村を取りまとめていく立場として有望視されていたのがアシタカです。

カヤから生まれた子どもは、村を出て行ってしまったアシタカの子孫として「村長」といったエミシの村を支える存在になっていたかもしれません。

この村は、物語冒頭にしか出てこないので想像の範囲にはなってしまいますが、アシタカの設定を考慮すれば可能性は十分にあると言えそうです。

 

 

考察④ 罰を受けたカヤは死亡している(死罪)

これまでカヤとアシタカの関係性を見てきましたが、ここまでの深い関係を持っている2人なので最後は再会するなどのエンディングが待っていても良さそうなものですよね。

しかし、カヤは冒頭に登場してから最後まで再登場することはありませんでした。

エミシの村では、村を出ていくアシタカの見送りに”行ってはいけない”という決りがありました。

カヤはそれに逆らい、思いを寄せるアシタカを見送ろうと密かに会いに行ったのです。

実際、カヤは「お仕置きは受けます」とセリフしています。

 

このことから、カヤは村の決りを破ったことで罰(死罪)を受けた可能性を考えることができそうです。

カヤのアシタカに対する想いの強さが分かりますね。

そして村の決りを破ったカヤは、その罰として死罪を受けたことによりあの別れのシーン以降、カヤとアシタカは再会することができなかった。

カヤがアシタカと別れた後にどうなってしまったのか本当のところは明かされていませんが、カヤについて考えると非常に悲しい存在であったように感じます。

 

 

 

【もののけ姫】アシタカとカヤの関係まとめ

 

まとめ
  • カヤとアシタカは許嫁の関係
  • カヤはアシタカとの子どもを身ごもっていた
  • 玉の小刀は「愛の証」として渡した
  • カヤはアシタカを見送った罰を受けた

 

今回は、『もののけ姫』に登場するカヤと主人公のアシタカの関係についてまとめてみました。

『もののけ姫』には、作中で直接的に語られていない裏の設定が数多くあるようで、カヤとアシタカの関係はそのうちのひとつでした。

”こんな設定があったんだ”と、新しい発見をすると再度この作品をみたときに、それまでとは違った見方や考え方ができることもこの作品の魅力の1つだと思います。

次に『もののけ姫』を見る際には、冒頭の短い間にも、懸命に自分の想いを愛する異性へと伝えたカヤの活躍に注目してほしいです!

ここまでご覧いただきありがとうございました。