ジブリ作品【耳をすませば】は、ジブリ作品に多いファンタジーとうってかわって、甘酸っぱい恋の物語です。
青春の姿にキュンとしたり、自分の立ち位置を気づかせてくれたり、憧れを抱いたりとそんなファンは少なくないはずです。
何度か見たことある人も多いのではないでしょうか?
さらに、恋のみならず、自分の夢や、家族のこと、これからの事を深く考えさせてくれるストーリーにもなっています。
そんな耳すばですが、作中で「なぜ?」と疑問に感じた内容があります。
それは、度々登場してきている「雫の家」についてでふ。
どうして団地住まいなのでしょうか?
なぜ、部屋の中が汚くて貧乏チックに見えるのか?
今回はなぜ雫の家は団地住まいなのか、考察してしていきたいと思います↓↓
目次
両親の職業のせい?
ジブリ映画「耳をすませば」の好きなところは、結局最後まで雫の両親は、雫が勉強そっちのけで小説を書き上げていたことや聖司の存在を知らないし、詳しく聞こうともしないところ。思春期の雫が秘密を持つことを尊重し、信頼している。こんな余裕のある大人が現在にいるだろうか。→ pic.twitter.com/AI91hku3Dc
— 精神医学古書コレクター@5分間通院精神療法研究会 (@Dr_Cheburashka) July 17, 2022
雫は団地住まいですが、その建物の外壁は色が剥げ落ちておりボロボロの印象を受けます。
雫も1人部屋ではなく姉の汐と同じ部屋を兼用、かつ2段ベッドです。
この部屋の風貌を見る限り、とても裕福とは言いきれない家に住んでいます。
雫のお父さんは「図書館務め」です。
雫の本好きは、もしかするとお父さんの影響もあるかもしれませんね。
お母さんは自分の意思で「大学」に行っているようで、そこに対する学費など描かれはしないものの出費が多いことも考えられ、お金に余裕がないのかもしれないです。
では、本当に貧乏なのか以下でさらに深堀りしていきます↓↓
雫の家は貧乏だとイメージされている
先ほども触れましたが、雫の団地のマンションは古く、部屋も狭く、汚いという印象です。
ここから、ファンの間でも雫の家は貧乏だとイメージされています。
そしてこれは勝手な妄想かもしれませんが、雫の友達・夕子は立派な家に住んでおり、その部屋もお嬢様のような煌びやかな部屋になっています。
ここと比較されることで、どうしても雫の家は貧しく思われてしまうのでしょう。
では一体、どのような点が特にそう思われてしまうのか?
以下で、いくつかのポイントに分けて解説しています↓↓
部屋が汚いし間取りが狭いのが原因
耳をすませばのこのシーン
雫の姉が引っ越した後に、部屋を2つに分けてた2段ベッドの位置がずれてるんだけど、元々2段ベッドがあった場所の畳の色が日焼けしてない状態なのが寂しさを増してるような気がする(今気づいた) pic.twitter.com/XsLlLjzQ8o— ふかねこ (@FukaNeko3) March 10, 2021
まず雫の家は、お母さんが大学に行っていることもあり、家の中は常にグチャグチャで、机の上にはいつも何かが積み上がっています。
雫の1人部屋はなく、お姉ちゃんの汐と2段ベットで寝ています。
ここから見るに、毎日がいっぱいいっぱいなのでしょう。
そもそも間取りも変わっており、部屋自体もあまり広くありません。
「部屋が狭い→物が置けない→ぐちゃぐちゃになる→圧迫感がすごい→貧乏なのでは?」
このような流れで、イメージされてきたのではないかと感じます。
では、根本的に月島家は貧乏なのか?
ここからは、両親の職業について触れていきます↓↓
お父さんの仕事は「司書=公務員」
雫のお父さんは、図書館で「司書」として働いています。
これは、一般的にいうと公務員という立場です。
作中でも、お父さんのお弁当を届けたり、雫が勉強する時によく登場しています。
昭和や平成時代には公務員と聞くと「一生安泰」「安定した給料」などのイメージがあり、いわゆる勝ち組のような印象ですよね。
母親は大学院生で仕事はしていない
お母さんは自分で大学に行くと決めて、頑張っているようです。
そのために家族で協力することも話し合われており、みんな応援しているようです。
いくつになっても夢を追うこと、そしてそれを応援してくれる家族がいるということはとても素晴らしい事ですね。
もちろん、かつてはキャリアウーマンとしてしっかりと働いていました。
姉の汐(しほ)は大学1年生でバイトをしている
あまり登場の少ないお姉ちゃんでしたが、母親と同様「大学生」として学業に励んでいるようです。
さらに、アルバイトをして1人暮らしの準備をしていました。
あまり姿を見かけなかったのは、バイトに励んでいたからなのかもしれませんね。
個人的には、月島家がまわっているのは汐のおかげだと感じます。
掃除や洗濯・料理などの家事全般は汐が行なっており、その他細かいところまで母親代わりを努めているようです。
ちょこちょこ現れて、雫にいい言葉を掛けてくれるお姉ちゃんは、かなり思い出深いキャラです。
当時はサラリーマンより公務員の収入は薄給だった
ここまで、両親や姉の状況についてまとめてきました。
この内容から、月島家の家計は「父親の収入」が大きく関係していることが分かります。
今でこそ公務員が「安定」と言われる時代になってしまいましたが、当時で考えると、 サラリーマンの方が給料も良かったそうです。
時代背景がバブル期だったこともあり、サラリーマンは出来高だったのだと思います。
なので、実は父親の給料は「薄給だった」ということも簡単に予想できますね。
2人を大学に行かせているので貧乏ではなく妥当
結論、雫の家は貧乏ではなく「妥当」だと言えます!
お姉ちゃんとお母さん2人を大学に行かせていることからも、貧乏ではありません。
むしろ2人同時に行かせているので、かなりの出費だった事は間違いないと思います。
それに加えて、雫も女の子なので諸々とお金は必要です。
それを父親の一馬力だけで養っていると考えると、うまく生活していたのでしょう。
お父さんの昼食が、買い食いではなく汐の手作り弁当だったのは食費を節約していたからかもしれませんね!
団地住まいなのはなぜ?
JRで働いていた時にちょっとだけ住んだ社宅が、耳をすませばで主人公家族が住んでいる団地そのものだった。家賃は月一万円、東京オリンピックあたりに作られたと噂される年季もので、風呂がルービックキューブ並みに小さい。
あそこに4人家族で住んでた人たちの貯蓄力凄そう。 pic.twitter.com/52zKWVc5gN— おけてぃ@鉄道✖︎転職✖︎海外 (@oketi1718) June 13, 2023
ジブリのヒロインが、煌びやかなお城のような場所で生活をしていたら、作品を見る視聴者から応援したいという気持ちはどうでしょうか?
おそらくですが、あまり感情移入はしにくかったのではないのかなと推測します。
私たちの身近に存在しそうな女の子が、好きな人と対等になりたいがために「努力する」という所が人を動かすのだと思います。
なので、アニメ映画の月島家はあれで良かったのでしょう。
しかし、実はこの住まいには他にも逸話があることをご存知ですか?
それぞれ見ていきましょう↓↓
原作では一軒家に住んでいる
原作、素敵。マンガ『耳をすませば』(1990 / 著者:柊あおい)読了。長編アニメーション映画『耳をすませば』(1995)と実写版映画『耳をすませば』(2022)鑑賞後、原作漫画を読んでみたくなりまして。 pic.twitter.com/fnaFD1Cake
— 高橋典幸 (@NoriyukiJP) July 4, 2023
原作を読んだことがないので驚きでしたが、原作で月島家は一軒家に住んでいるそうです。
やはり、ジブリマジックとして、映像で見る分には団地住まいのほうが視聴者の心を動かすと判断したのでしょうか。
個人的に月島家のあの団地の雰囲気や、姉妹の2段ベッドなどが好きなので、一軒家でなくて良かったと感じます^ ^
多摩ニュータウンの愛宕団地は「平成ぽんぽこ」の跡地
車で割とすぐの場所が『耳をすませば』の聖地なので、子供の寝かしつけドライブでよく行きます。 pic.twitter.com/9PgGHZP31c
— ギャズ (@Shark_Skin_Man) July 9, 2023
そして月島家が住む場所「多摩ニュータウン」の「愛宕団地」と呼ばれます。
なんと、そこはあのジブリ作品「平成ぽんぽこ」で登場した山を切り崩した跡地だそうです!
土地開発を巡って「開拓したい人間側」と「自然を守りたいたぬきたち」が争う様子が描かれるのが平成ぽんぽこです。
作品は終了しましたが、その後はやはり不動産業が活発になったこともあり、山は切り崩されました。
なので、平成ぽんぽこのラストシーンと耳をすませばのオープニングがほぼ同じなのだそう。
ジブリファンには、なんとも嬉しい共有なのではないでしょうか^ ^
ジブリならでは作品繋ぎだったと考察
2度目の投稿です〜(๑´罒`๑)ʊʊʊ✨️✨
耳をすませばについて…
耳すまは若手の創った海がきこえるを観て思う所のあった宮崎さんが「俺ならこう創る」と企画したと言われてます。
監督の近藤喜文さんと宮崎さんは雫の描き方でも意見の食い違いがあったとか😅笑笑 pic.twitter.com/FYcRYdCDMh— Sama (@Sama_Ghibli) July 8, 2023
結果的に、アニメ映画で月島家が団地に住んでいたのは、ジブリでよくある「作品繋ぎ」だったのかもしれません。
現に、雫の部屋には「TOTORO」と書かれている本があったり、登場するバロンが後の「猫の恩返し」に繋がったりするなど、他作品にも関連づけられています。
別作品ですが、もののけ姫に登場する「こだま」も、後に大きくなって「トトロになった」という話もあるぐらいです。
このように、宮崎監督の遊び心だったのかもしれませんね^ ^
雫がもし裕福でそれなりの家に住んでいるとしたら、「やってみたい」と言った小説を書くことや「好きな人と対等になりたい」という思いを視聴者が共感出来なかったのではないでしょう。
視聴者も、どこにでもいる女の子が「好きな人のために」「自分のために成長したい」、一緒に並んで歩きたいという思いを応援したいと思えるのだと思います。
私もその1人で、自分も何が出来るのか、どうしたいのか考えたこともありました。
みんなから愛される作品は、きっとみんなを強く、大きくさせてくれるものなのだと感じます^ ^
耳をすませばを実質無料(0円)で見る方法
参照元 : スタジオジブリ STUDIO GHIBLI 公式サイト
サイトURL : https://www.ghibli.jp/works/mimi/#frame
最後に、耳をすませばを実質0円で見る方法をご紹介します。
ジブリと言えば、毎年金曜ロードショーでテレビ放送されていますが、全27作品ある中でどれが見られるかは分かりません。
- 君たちはどう生きるか
- アーヤと魔女
- レッドタートル ある島の物語
- 思い出のマーニー
- かぐや姫の物語
- 風立ちぬ
- コクリコ坂から
- 借りぐらしのアリエッティ
- 崖の上のポニョ
- ゲド戦記
- ハウルの動く城
- 猫の恩返し
- ギブリーズ episode2
- 千と千尋の神隠し
- ホーホケキョ となりの山田くん
- もののけ姫
- 耳をすませば
- On Your Mark
- 平成狸合戦ぽんぽこ
- 海がきこえる
- 紅の豚
- おもひでぽろぽろ
- 魔女の宅急便
- となりのトトロ
- 火垂るの墓
- 天空の城ラピュタ
- 風の谷のナウシカ
さらに、動画配信サービスでも配信されていないため「家で録画をしていないと見れない」という激レアなものへと変わっているのが現状です。
では、どうしたら見れるのか?
それが「TSUTAYA DISCAS」のサービス利用することです。
みなさんも、TSUTAYAの店舗を利用されたことが1度はあるかと思います。
その、「宅配サービス」だというイメージですね^ ^
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→思ったよりレンタルできなかった月にも、持ち越して翌月にたくさん視聴できる
※プラン毎に、繰り越し上限枚数に制限あり
このように、TSUTAYA DISCASであればジブリ作品を「楽に、お得に」見ることができます。
ジブリファンは1つの作品にとどまらず「色々見たい!」という方も多いので、なおさらオススメです!
希少価値が高まってしまったジブリ作品でも、このようにして見ることができます!
ぜひ、この機会にご覧下さい^ ^
【耳すま】月島雫の家についてまとめ
#情熱をかけられる夢の見つけ方を描いた映画#Kindle版の情熱をかけられる夢の見つけ方
『耳をすませば』 pic.twitter.com/rtseYYDhYv
— マクレアナン (@makureanan) July 26, 2023
- お母さんもお姉ちゃんも大学に行っている
- 雫の家は貧乏ではなく妥当
- 世間からの共感を得るため
- 平成ぽんぽこのラストと耳をすませばのオープニングがほぼ同じ
以上、月島雫の家のまとめでした!
私の子供の頃に放映された耳をすませば、ですが、小さいながらに「人は皆磨けば光る原石」なのだと胸に突き刺さった事を今でも覚えています。
大人になった今も、深く人を動かしてくれる名作品になっています。
単体でも良いですが、平成ぽんぽこと見合わせながら見直してみるのもいいかもしれませんね^ ^
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