万引き家族は実在する本当の話？モデルや犯罪問題についても

日本だけでなく海外でも評価が高く、カンヌでの上映では拍手が鳴り止まなかった事で有名な「万引き家族」。

まるでドキュメンタリー映画のようなリアルな演技や表現で視聴者を魅了した事から、「何かモデルでもあるのか？実話なのでは？」と話題となったようですね。

今回は、万引き家族は実在する話？モデルはあるのか？について考察していきましょう。

万引き家族は実在する本当の話？

終わってからずっとこの映画の事を考えている。温かくて残酷、単純で猥雑。つまりとてもリアルで普遍的な家族の物語。非の打ち所のない6人のキャストが奇跡のようだ。 #万引き家族 #uneaffairedefamille #Cannes2018 pic.twitter.com/ILspa6mB2d

— juniper (@juniper0116) June 14, 2018

万引き家族を観たという人の感想を見てみると、「演技には見えずリアルすぎる」、「実在していそうなリアリティがある」といった意見が多く見られます。

俳優陣が実力派なのも映画に引き込まれる要因ですが、やはり実際に存在しているかのようなリアルさは感じ取れますね。

この映画の中には「万引き」「ネグレクト」「貧困」「年金の不正受給」「死体遺棄」など、現代社会に隠れている闇の要素がたくさん含まれており「モデルがあるのでは？」とも言われているのです。

実際はどうなのでしょうか、詳しく考察していきましょう。

全てが実話ではない

#万引き家族 をやっと観れた。
是枝監督の作品は実話ベースだったりするので、色々考えさせられる。
血の繋がりより大切なものはあるし、犯罪を容認するわけじゃないけれど、背景は複雑だったりするわけで…

とりあえず樹木希林さん圧巻でした！
リリーさんのクズなのに優しい雰囲気も好きです。

— Takahiro Sasaki (@sasataaaaa) April 5, 2020

調べてみると、確かにモデルとなった出来事はあるようですが、全ての要素にモデルがあるわけではなさそうです。

この映画の中に散りばめられている問題は現代社会の中に埋もれてしまうようなものばかりで、大袈裟に表現される事なく普通の日常のように描かれています。

着想を得た出来事はあるものの、オリジナルな要素もまた現代社会の中にひっそり隠れている問題ばかりですね。

モデルとなったのは年金不正受給事件

#万引き家族
観てきました。

死亡した親の年金を家族が不正受給していた事件がモデル。

そんな事件が起きるたび、薄っぺらな正義感と自己責任論で切り捨てられていく風潮に一石を投じる監督の優しさを感じます。

役者の演技もすごくリアル。派手さはないですが、あとでじわじわ涙が出る映画です。 pic.twitter.com/GdNdbxBOdH

— ふやふや (@fuyafuyaya) August 1, 2018

モデルとなった出来事は、監督へのインタビューで明らかとなっています。

それは、2010年に発覚した当時111歳で生存していると思われていた老人が実は亡くなっていたという事件であり、家族が老人を生きていると見せかけて遺体を隠し、年金を不正受給していました。

しかも、30年以上も不正受給していたのです。

さらにこの事件が世に出た後似たような事件があちこちで発覚し、「年金詐欺」という言葉が広く知れ渡り、社会問題となりました。

親の死を隠すという家族の崩壊に加え、ネグレクトや家族の不仲など現代社会に山程存在している問題から、「家族の在り方とは何か、家族だと証明するのは血の繋がりか別の絆か」という問題を改めて視聴者に問いかけたのでしょう。

親が子供に万引きさせる実際の事件

万引き家族、刺さるのは結局貧困とか虐待とかを知ってる側の人だけで、気持ち悪いって思う人は今までそういう経験がなくて貧困とか暴力とも関係なく生きてこられたことに気付いて欲しい。みんながみんな好きで堕ちてる訳じゃないし、どうにもならないこともあるんだよ。　#万引き家族

— かっこいい洗濯機 (@UroPToc5c0LEc9q) June 11, 2022

是枝監督はインタビューにて、子供に万引きをさせる親が逮捕された事件についても言及していました。

こちらは確実にモデルとなった事件は明らかとなっていませんが、2014年に釣具店で子供に万引きをさせる行為を繰り返していた両親が逮捕された事件が起こっており、この事件がモデルの１つとなっているのではないかと言われています。

是枝監督はインタビューの中で、万引きをしていた親子が釣り好きで釣竿だけ売り捌かなかった事に着目し、「犯罪は悪い事だが良い話だ」と話していました。

是枝監督は犯罪を犯したという事実だけではなく、そうせざるを得なかった背景にも着目したという事でしょう。

見えない人々の物語

あの家族は「見えない人々」なんだけど、やまとやのご主人、柄本明さんにはあの子たちが見えてたんだよなあ…それが祥太君の中で意味を持つ。自称とうちゃんの教えに疑問を持つきっかけになる。
#万引き家族

— motorie (@39QQ93) June 16, 2018

万引き家族が公開された当初、リアリティ溢れる表現から日本国内では「リアルすぎて日本はこういう生活をしている人達ばかりだと思われてしまう」という批判も見られました。

しかしカンヌ映画祭では最高賞を与えられるほど高評価を得ており、審査員長は万引き家族を「見えない人々の物語」だとして絶賛しています。

日本には犯罪を犯さずに血の繋がった人達と普通に暮らしている家族が大多数ですが、その中には万引き家族のように、社会に埋もれて表面化していない問題を抱えている人達が存在しているのは確かです。

是枝監督は様々な犯罪のニュースから、そういった弱者と呼ばれる人々に光を当てたのでしょう。

万引き家族を実質無料(0円)で見る方法

『万引き家族』

主に万引きで生計を立てる家族の話。
なんか悲しかった。
感動するシーンも多々あったけど、それは数々の正しいとは言えない行動の上で成り立っているもので、それがとてももどかしかった。
とりあえず、今生きているこの環境が恵まれている事を再確認した。#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/RacspAMXSw

— ねと (@neto_pastime) March 26, 2024

最後に、万引き家族を実質0円で見る方法をご紹介します。

今では多くの動画配信サービスがありますが、個人的に1番使い勝手が良くておすすめなのが「DMM TV」です。

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万引き家族は課金なしでアニメが見れるため、非常に満足しました。

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【万引き家族】実話説や元ネタについてまとめ

万引き家族、作中で起こる話の元ネタ、今の日本で似たようなことは起こってるんだよね。アフリカの奥地ではなく日本で。#万引き家族レビュアー試写会 #万引き家族 pic.twitter.com/u1lfVADExr

— タナカ (@hhhllaa1) May 27, 2018

いかがでしたでしょうか？

万引き家族を通して社会的な弱者に焦点が当たり、そういった人々の幸せや苦しみを少しでも理解するきっかけとなりました。

問題を抱えながらも幸せそうに暮らす様子や、最後まで根本的な解決には至らない表現もまたリアリティに溢れており心に刺さりますね。

ここまで読んでいただきありがとうございました！