日本だけにとどまらず、海外でも有名な宮崎駿監督によるジブリ作品。
宮崎監督の描く作品は見る側が考えさせられることも多く、ファンから専門家に至るまで様々な考察がなされています。
この『もののけ姫』は、世界観が壮大ながらも「生きろ。」というメッセージ性の強いテーマで描かれている人気作品です。
主人公のアシタカにヒロインのサン、そしてこの2人以外にも多くのキャラクターが登場してきます。
その中でも、特に印象深いキャラが「ジコ坊」です!
ジコ坊は序盤からアシタカとも絡みがあり、その後も終盤までがっつりと登場してくるキャラです。
ただ、あのエボシとも協力しているなど、どこか正体も掴めません。
では、このジコ坊とエボシにはどのような関係があるのでしょうか?
今回は、『もののけ姫』の物語が進展する中で欠かせない、重要なキャラクタージコ坊とエボシ御前について解説していきます!
目次
エボシとジコ坊の関係は?
#最高のタレント吹き替えを挙げる
俳優だけどもののけ姫の
エボシ御前の田中裕子さんと
ジコ坊の小林薫さん。
美輪明宏氏は別次元だとして
他もまるで実写映画のような
豪華キャスティングが多くしかも
違和感がないので演技ができる人
というのは顔出し声のみとか
関係ないんだなというのがわかった pic.twitter.com/T4uy2BK2CD— ノリ (@o5kjH8uG8NGe2xK) May 15, 2019
ジコ坊は、「唐傘連」という組織の頭領でありシシ神の首を狙っていた人物です。
一見、のんびりしていそうに見えますが頭領だけあって、頭はかなりキレますし、見た目に反し身体能力も非常に高いキャラクターになります。
エボシ御前はタタラ場を仕切っている女性であり、彼女はシシ神を退治したいと考えている人物です。
タタラ場の長のような存在ですから肝が据わっている女性でありながら、行き場を失くした女性や売られてきた女性たちをタタラ場で匿うという優しさも併せ持っています。
この2人は、経緯は異なりますが同じようにシシ神を狙っていました。
そんな共通点があるジコ坊とエボシは、『もののけ姫』の中でどのような関係性で描かれているのでしょうか?
個人の見解も踏まえながら、考察していきたいと思います。
互いを利用しあうビジネスパートナー
先にも触れましたが、ジコ坊とエボシはお互いにシシ神を退治するという共通の目的を持っていました。
そのため、2人はお互いの目的を果たすため協力関係にありました。
しかし、協力と言っても仲睦まじいわけでは無く、あくまで”取引”として利害の一致から成り立っているビジネスパートナーのような関係です。
私も実際に『もののけ姫』を何度も見ていますが、ジコ坊とエボシはあくまでお互いに手を貸しているという印象が強くありました。
また、ジコ坊は唐傘連の頭領ですし、エボシもタタラ場のトップですから、2人とも策略などを考えるのが得意な印象もあります。
お互いに、目的を果たすために相手の事を”利用しよう”という考えを持っていたかもしれません。
シシ神の首を狙う共通の目的があった
これまで触れてきたように、ジコ坊とエボシはシシ神の首を狙うと言う共通の目的を持っています。
しかし、2人のシシ神の首を狙う理由は異なるものでした。
ジコ坊は、唐傘連の頭領でもありますが、それだけではなく「師匠連」という組織の一員でもあります。
この師匠連からシシ神の首を持ち帰るという命令を受けていたジコ坊は、シシ神のことを狙っていたのです。
一方、エボシは自身がタタラ場を守るという強い想いを持っています。
そして、そのためにはシシ神の森を開拓することが必要でした。
つまり、エボシにとってシシ神は、森林を開拓するのに邪魔な存在であったのです。
シシ神の首が欲しかったジコ坊と、シシ神を退治したかったエボシが手を組んだのも納得がいきます。
ジコ坊が雇った石火矢衆をエボシがレンタル
『もののけ姫』のエボシ御前のバックグラウンドには、海外に売られて、倭寇の大親分の妻になって、腕を磨いて、あげく男を殺して財宝を奪って、日本に戻ってきたという、壮絶な設定があります。https://t.co/7VfHJBOqsl#もののけ姫 pic.twitter.com/oEUVjS7EQQ
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) August 13, 2021
『もののけ姫』の中でも、かなりの曲者であるジコ坊は、唐傘連の他にもいくつかの組織を動かすことができました。
それが、「ジバシリ」と「石火矢衆」です。
ジバシリは特殊な狩人たちが集まった組織で、石火矢衆は石火矢を扱って戦うプロの組織の事をいいます。
この2つを組織を、ジコ坊はシシ神の首を取るために雇っていたのです。
そしてエボシは、利害の一致したジコ坊から、彼が雇っていた石火矢衆をレンタルします。
実際に、タタラ場ではシシ神を撃つための手段や戦力があまりない状態でした。
そのため、エボシにはジコ坊が雇っている石火矢衆の力を借りることは、必要な事だったのかもしれません。
ジコ坊にとっては、シシ神の首さえ手に入ればいいはずですから、エボシが先頭に立ってシシ神を倒してくれることを期待していたのでしょう。
まさに、自分の目的を達成するために相手の事を利用しようとしての行動であったと捉えられそうです。
弱みを握るジコ坊が1枚上手だった
もののけ姫のジコ坊とアシタカが食べてた雑炊は出ないのかな🍚
すごい好きなジブリ飯なんだけどな(マニアック)#今夜くらべてみました pic.twitter.com/8UHlTXIA8m— あんず🐾💧 (@724_Anz_oO) September 1, 2021
ここまで、エボシもジコ坊もシシ神退治のために、相手の事をうまく利用しながら行動しているようにみえます。
しかし、実は”戦略”という面ではエボシよりもジコ坊の方が一枚上手でした。
そもそも、エボシはタタラ場のためにシシ神をどうにか倒したいと思っていましたが、それが中々実現できない現状がありました。
そのためジコ坊から、石火矢衆という戦力を借りる方法を選択したのでしょう。
つまりエボシにとっては、ジコ坊の手を借りるしかなった状況だったのかもしれません。
ただ、その反面ジコ坊にとってはシシ神を倒してくれるなら誰でもいいと思っていたことも考えられます。
だから、タタラ場を守りたいという強い想いを持っていたエボシに目を付けていたのではないでしょうか。
さらにエボシには、どうしてもジコ坊から石火矢衆を借りたい理由が他にもありました。
それは、アサノ公方からの侵略に応戦するためです。
アサノ公方はタタラ場の鉄を狙っており、何度も地侍を使ってタタラ場を襲わせていた存在です。
エボシはシシ神退治のためだけではなく、このアサノ公方からもタタラ場を守りたいと想いより一層戦力となる存在が欲しかったのと考えられます。
そんなエボシにとって”弱み”ともいえる部分に付け込んだのがジコ坊でした。
ジコ坊の手を借りるしかなかったエボシと、誰でも良いから利用したかったジコ坊では、ジコ坊の方が一枚上手であったと言わざるを得ません。
最後は両者痛みわけとなる
お互いにうまく利用し合おうとしていたジコ坊とエボシですが、最後には自分たちの目的を果たすことができませんでした。
なぜなら、アシタカとサンがシシ神のことを救ったからですね!
アシタカとサンの視点で考えれば、2人はやはりヒーローとヒロインであったわけです。
対して、『もののけ姫』の世界の悪役に近い立場であったジコ坊とエボシは、それぞれ利用し合ったもの同士痛み分けのような最後を迎えました。
ジコ坊は、アシタカとサンに阻止され結局、シシ神の首を持ち帰ることができませんでした。
師匠連がどのような組織であるかは明確に明かされてはいませんが、バックに朝廷がいるというシーンがありましたから、ジコ坊にとってはまずい結果だったかもしれません。
また、エボシは結局シシ神を倒すことができず、タタラ場も守り切ることができず中途半端な結果となります。
さらに、戦闘中に大切な自身の腕も失ってしまいました。
この先のタタラ場とエボシの将来の事を考えると、エボシがシシ神退治に乗り込んだ代償は非常に大きかったと言えそうです。
このように、ビジネスパートナーであったジコ坊とエボシは二人ともお互いの目的を果たせずに、『もののけ姫』は幕を閉じてしまうのです。
もののけ姫を実質無料(0円)で見る方法
参照元 : スタジオジブリ STUDIO GHIBLI 公式サイト
サイトURL : https://www.ghibli.jp/works/mononoke/#frame
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- かぐや姫の物語
- 風立ちぬ
- コクリコ坂から
- 借りぐらしのアリエッティ
- 崖の上のポニョ
- ゲド戦記
- ハウルの動く城
- 猫の恩返し
- ギブリーズ episode2
- 千と千尋の神隠し
- ホーホケキョ となりの山田くん
- もののけ姫
- 耳をすませば
- On Your Mark
- 平成狸合戦ぽんぽこ
- 海がきこえる
- 紅の豚
- おもひでぽろぽろ
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【もののけ姫】ジコ坊とエボシの関係性まとめ
もののけ姫にてジコ坊がエボシに「四肢神の首を早くもってこいと天朝様からの御達だ」と手紙を渡し
エボシはタタラ場の女に「天朝様がわかるか?」「しらなーい」「ミカドだ」「みかど?」とやりとりし
それを聞いていたジコ坊はバツが悪そうに「いやーこりゃーまいった」と言うシーンこれ心理戦なの pic.twitter.com/kKfkKxI6gn
— どじえもん (@Syutendozi_5ba) October 19, 2022
- ジコ坊とエボシはビジネスパートナーだった
- シシ神の首を狙うという共通の目的があった
- エボシはジコ坊から石火矢衆をレンタルしていた
- 利用し合った二人は最後は痛み分けで終わる
ここまで、『もののけ姫』のジコ坊とエボシ御前の関係性についてみてきました。
ジコ坊もエボシも、アシタカとサンの視点では悪役であり、最後には悪役の狙いは阻止されて終わるという結末でした。
しかし、エボシにはタタラ場を守りたいという想いがありましたし、ジコ坊もどこか達観しており人間に対してある種の悟りを開いているように見えるシーンもあります。
そう思うと、ジコ坊もエボシも中々に憎めないキャラクターです。
多方向からキャラクター達を捉えると、また違った見え方ができることが『もののけ姫』の楽しみ方の一つかもしれませんね!
ここまでご覧いただきありがとうございました。
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