ひかるが死んだ夏は怖いホラー?グロいし気持ち悪いのか?

公開日: 2023年4月30日 | 最終更新日: 2023年8月7日

 

透明感のある青い表紙とは裏腹に、ホラー的要素が強い【光が死んだ夏】

この作品は、1人の少年と、その少年の親友の姿をしたナニカとの関係と、2人をめぐる不可解ごとの物語と言えますが、ジャンルとしてはホラー漫画になるでしょう。

しかし、ホラー好きな方からすると、本当に怖いのかどうかということが重要になってきますよね!

 

この記事では、この作品が怖いホラー漫画なのか、そしてグロくて気持ち悪い作品なのかを、作中のシーンやSNS上の声を参考に考察したいと思います。

※この記事では死んでしまった少年の「」を漢字で、光のふりをしているナニカは「ヒカル」とカタカナで明記します

この記事を見て分かること
  • ホラー要素」があるシーンや設定
  • グロくて「気持ち悪い」と言われる理由

 

 

 

ひかるが死んだ夏は怖いホラー?

 

先に結論を言ってしまうと、【光が死んだ夏】は、ズバリ怖いホラーだと言えます!

ホラー好きの方も、十分楽しめる作品ではないでしょうか。

次からは、なぜ怖いと言えるのか、その理由を具体的に詳しく見ていきます。

 

作中では怖いシーンが多くある

では、なぜ【光が死んだ夏】は怖いと言えるのでしょうか?

それは、作中に怖いシーンがいくつもあるからです!

ページをめくるとビクッとなってしまうほど怖いシーンや、じんわりと侵食してくるような怖いシーンなど。

同じ「怖いシーン」でも、「怖さ」の種類は様々なので、ホラー好きの方はきっと惹かれてしまうはずです。

 

 

ホラー要素① 友だちだった光の死

 

まずご紹介するホラー要素は、友だちだった光の死です!

物語の冒頭で判明する光の死。

にもかかわらず、光の形をした少年が普通に生活しているという異常さと、光のふりをしているナニカの存在は、まさにホラーだと言えるでしょう。

物語が進んでいくなかで、光が死んだ際のシーンまで描かれるところも怖いと思われる方も少なくないはず。

得体の知れない存在に対する恐怖だけでなく、人間の死の描写による恐怖も感じられるところが、この作品のホラー要素の1つでしょう。

 

ホラー要素② 他の得体の知れない生物が登場

 

2つ目にご紹介するホラー要素は、やはり作中で幾度となく登場する得体の知れない生物でしょう!

この得体の知れない生物なくして、この作品は語れないと言うほど、不気味で怖いものが出てくるのです。

例えば、町の人びとが「ノウヌキ様」、あるいは「ウヌキ様」と呼ぶ存在。

これは元々山の中にいて、光の死体に乗り移って光のふりをしている、本作でも中心的な存在です。

 

他にも、原作漫画1巻で登場する、山の中に現れた「く」の化物や長い髪の毛の塊

光の親友であるよしきの周りに出現する得体の知れない生物は、まさにホラー。

次はどんな得体の知れない不気味なものが登場するのか、ホラー好きには楽しみなほど、不気味で怖いところが魅力的です。

 

 

ホラー要素③ 周囲の人間の行動も怖い

 

【光が死んだ夏】がホラーとして魅力的なのは、ここまでご紹介した得体の知れない化け物が登場するからだけではありません。

生きた普通の人間にも、ホラー的な怖さを感じるところが、この作品の3つ目のホラー要素であり、魅力でもあるでしょう。

原作1巻にはそんな人間の怖さが何度か描かれています。

例えば、光を見て「ノウヌキ様」と呼んで、「 去ね」と叫んだ松浦のおばあさん

光と邂逅した後、おばあさんを襲った不可解な事も怖いですが、おばあさん本人もゾッとするような不気味な印象を抱かせます。

 

また、商店街のスーパーのおばさんもまた、独特の怖さを演出しています。

よしきがスーパーで買い物をした際、突然レジのおばさんが「辻中さんとこのムスコやないの」とよしきを呼ぶのです。

そして、引きこもりの妹のこと、両親の喧嘩のことに口出しをしてくるのです。

「心配している」と言いながら、家庭のことに口出しをし、手を握ってお釣りを返してくる様子は、異常な気味の悪さがありました。

描写からも、よしきはおばさんのことをあまり良く知らないようなところも、怖さを感じさせます。

 

よしきが嫌悪する、田舎の町の醜悪さが全面的に描かれたシーンでしょう。

これら周囲の人間の行動や言動は、化け物とはまた違った、怖さがありますね。

 

 

グロいし気持ち悪いのか?

 

ここまで【光が死んだ夏】のホラー要素を3つご紹介してきました!

次は、この作品がグロくて気持ち悪いのかどうかについて考察していきたいと思います。

SNS上の声から、本当にグロくて気持ち悪いのか、どういったところがそう思われているのかをご説明していきます↓↓

 

「気持ち悪い」「グロい」というSNS上の声

 

 

 

 

ここに見られるように、SNS上では「グロい」という声や、「気持ち悪い」と言う声が上がっています。

これは褒め言葉として使用されているのですが、多くの人がそのグロさと気持ち悪さを感じているようですね!

ここまで多くの声があると、【光が死んだ夏】はグロくて気持ち悪い作品だと断言してしまっても、間違いないではないでしょう。

 

ヒカルの正体や触手のようなものがグロい

 

では一体何がグロいと言われているのでしょうか?

グロい、気持ち悪いと言う声には、ヒカルの正体を挙げているものがあります。

ヒカルの正体は作中でも何度も出てきていますが、光の肌を破って出てくる触手のようなものがグロいと思われているようです。

普通の少年の姿をしたヒカルの中から、得体の知れないものが出てくるシーンは、確かに気持ち悪いですよね!

 

ヒカルのよしきに向ける感情が気持ち悪い

もう1つ、気持ち悪いと指摘されるのが、ヒカルの感情です。

ヒカルはよしきに執着しており、そのそばにいるために光の姿をしています。

ヒカルのよしきへの感情は、好意といった可愛いものではなく、自分以外見て欲しくないという強い独占欲からくるものでした。

さらにその独占欲は、よしき自身へも牙を向くような攻撃性を孕んだものです。

よしき以外の人間にはほとんど関心がないようなところも、ヒカルの不穏さと気持ち悪さを増長していますよね!

 

この気持ち悪さが【光が死んだ夏】の醍醐味であり、物語が動くポイントとなるのでしょう。

 

【光が死んだ夏】気持ち悪さやグロさまとめ

 

この記事では、【光が死んだ夏】のホラー要素と、気持ち悪い、グロいといったSNS上での評価とその理由をご紹介しました。

最後に、記事の内容を振り返ってみましょう!

 

まとめ
  • ホラー要素①光の死
  • ホラー要素②得体の知れない生物
  • ホラー要素③周囲の人間
  • SNS上では、グロい、気持ち悪いという褒め言葉が多い
  • ヒカルの本当の姿がグロい
  • ヒカルのよしきへ向ける感情が気持ち悪い

 

いかがでしたでしょうか?

じめじめとした日本の暗い夏の雰囲気を感じる【光が死んだ夏】。

化け物が登場するホラーに加え、その化け物と一緒にいることでおかしくなってくる町の状態、そして町の人たちの人間的な怖さ。

そんなホラー的要素が一度に味わえるのがこの作品です!