【あの花】ストーリーの最後からタイトルの意味を考察!ハルジオンや勿忘草の花言葉についても

公開日: 2019年9月28日 | 最終更新日: 2020年6月14日

 

劇場版「あの花」が2週連続で地上波放送!

 

みなさん、先日の「あの花」前編を見ましたでしょうか?

「あの花」前編 2019年9月26日(木)

「あの花」後編 2019年10月3日(木)

 

ファンが多い「あの花」ですが、かなり“深い内容”となっているため理解できないまま見終わってしまうってこともあります。

「あの花」と略して言うことが多いですが、タイトルも「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」とかなり覚えづらいです。

 

今回は、「あの花」“タイトルの意味”や作中に登場する“ハルジオン”勿忘草わすれなぐさついてお話していきます!

 

 

 

 あの花のストーリーの最後について

「あの花」のストーリーは、亡くなったヒロインで幽霊として登場した“めんまを成仏”させる話です。

そのために、仲良し6人組であった「超平和バスターズ」の残り“5人が協力、反発”しながらめんま成仏に向けて行動していきます。

めんまの願いとは

めんまを成仏させるには、“未練を断ち切ること”が絶対条件でした。

めんまの未練とは、生前に“じんたん(主人公)の母親と約束した1つのこと”です。

 

それは、“めんまの願い=じんたんを泣かすこと”。でした。

 

最終話では、クライマックスより少し前に“めんまはすでに消えかかっていました”

めんまは、気付かないうちに“じんたんを泣かすことに成功”していたのです。

 

そして、ストーリーの最後で、めんまは“5人に置き手紙”を残しました。

そこには、“みんなのことが大好きな気持ち”が書かれていました。

 

これには、じんたんを含む全員が涙して“6人の気持ちがようやく1つ”になりめんまを成仏させてあげることができました。

 

超平和バスターズの人気キャラの記事はこちらをどうぞ>>>>>

あの花の人気キャラは誰なのか評価・評判まとめ!作品の裏設定についても

 

めんま成仏後は、みんな明らかに“清々しい気持ち”で生活を送っていました。

 

じんたんは、最後にめんまの願いは“俺を泣かせること”ではなく、“超平和バスターズのみんながずっとなかよしでいること”だと改めて感じています。

 

 

超平和バスターズが再集結

超平和バスターズは集まることが多くなり、秘密基地の「超平和バスターズ」の言葉は「超平和バスターズはずっとなかよし」に変更されていました。

その後、超平和バスターズの遊びの代名詞“かくれんぼ”をやってみたり、空にいるめんまに対して、それぞれが“手紙を書き火葬”することで“煙に乗せてメッセージを届ける”シーンもありました。

毎年、“夏に集まってめんまに対して何かやってあげたい”という“約束”も交わしていました。

 

そのぐらい、“みんなの心にはめんまが生き続けていました”。

 

めんまは、天国のような白い背景のところで1人「次は何に生まれ変わろうか」模索していました。

“自分はみんなの心の中で生き続けている”から、何になろうと構わないという結論に至っています。

最後に、じんたんが花について振り返るセリフがあります。

あの季節に咲いた花はなんて名前だったんだろう?
小さく揺れて触れればちくりと痛くて、鼻を近づければわずかにあおい日向の香りがした

次第にあの香りは薄れていく

俺達は大人になっていく
だけどあの花はきっとどこかに咲き続けてる

そうだ俺達はいつまでもあの花の願いを叶え続けていく

 

 

ハルジオンや勿忘草の花言葉について

第1話で空の牛乳瓶に“ある花”が入っていました。

その花は“6本”あり、花は下を向き“枯れていました”

 

 

しかし、最終話ではその花は“綺麗に咲いていました”

この花は、“ハルジオン”でした。

 

そして、めんまが成仏した大きな木の傍には、“花びらが5枚の青い花”が咲いていました。

この花は、“勿忘草”でした。

 

以上から、タイトルの意味を考察していきます。

 

ハルジオンの花言葉「追想の愛」「追憶の愛」

 

春時期に、道で見かけることも多い“白い花”を咲かせる野草です。

ピンク色の花もあります。

 

“ハルジオン”の花言葉は「追想の愛」「追憶の愛」です。

 

“追想”=過去のことを思い起こすこと。

“追憶”=過去のことを思い出してしのぶこと。

 

直訳としては、「過去のことを思い起こしながら、その懐かしさを愛すること」です。

 

個人的には、この“ハルジオン”の花言葉を聞いて、真っ先に“めんま”が思い浮かびました!

“白”というイメージカラーや、“過去のことを思返して懐かしむ様子”がハルジオンの花言葉と、死んだ後のめんまの気持ちを“綺麗にマッチさせている”印象でした!

 

作中でも、“めんま”“超平和バスターズ5人”の関係性を、この“ハルジオンの描写だけで意味が分かるように”伏線とされていることに、何度か見てようやく気付きました!

 

人生において、ハルジオンのように追想することは多々ありますよね!

 

 

勿忘草の花言葉「私を忘れないで」

 

春から夏にかけて、“薄い青色”の花を咲かせます。

花びらは“小さくて、可愛らしい”印象です。

 

“勿忘草”の花言葉は、「私を忘れないで」「真実の愛」「真実の友情」です。

 

「時代は変わりゆくも、この愛する気持ちや、絆・友情は永遠のもの」という意味です。

“恋愛”“友情”のどちらの意味としても使用できます。

 

この勿忘草の花言葉も、見事に“死んだめんま”の気持ちとマッチしています!

めんまの気持ちになかなか気付かない“超平和バスターズ”へのメッセージとして残されたものだと感じます。

 

余談ですが、この“勿忘草”も先ほどの“ハルジオン”も、おそらく“めんまの存在”よりも先に制作段階で設定されていたのではないかと感じました。

そして、その花言葉の意味を発信するキャラとして“めんま”が誕生したのだと思います!

なので、自分の中ではめんまは“花そのもの”というイメージが涌いています!

 

 

あの花のタイトルの意味

 

“ストーリーの最後”や、登場する“ハルジオン”“勿忘草”などの花からタイトルの意味について考察していきます。

 

タイトルの「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」ですが、分解して見ていきます。

「あの日」「見た花の名前」「僕達はまだ知らない」の3つに分けます。

 

「あの日」

これは、“めんまが亡くなった事故当日”のことを指しています。

めんまは、“崖から転げ落ちて川に投げ飛ばされ、そのまま溺死”しました。

めんまにとっても、超平和バスターズにとっても忘れることのできない日となりました。

 

「見た花の名前」

それは、めんまが転落した崖にヒントがありました。

その季節には、崖の周辺には“5枚の花びらの青い花”が咲いていました。

 

「勿忘草」です。

超平和バスターズの1人“ぽっぽ”は、めんまが川で浮かんでいるところを崖の上から発見するも怖くなって逃げてしまいました。

そのことを、今もずっと引きずっていて「あの日」のこと忘れることができませんでした。

その印象は強く残っており、周辺に咲く「勿忘草」の記憶も覚えているほどでした。

 

その後、ぽっぽはこの気持ちを忘れないために「勿忘草」を肌身離さず持つようになります。

 

「僕達はまだ知らない」

僕達とは、めんまを除く“超平和バスターズの5人”のことです。

 

まだ知らないとは、

(幼すぎて)まだ知らなかった。

(精神年齢が低すぎて)まだ分からなかった。

という意味です。

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

以上から、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」を直訳していきます。

 

“事故があったあの日、その周辺に咲いていた青い花の名前を僕達はまだ知らない。”となります。

しかし、辞書でも引けばすぐに青い花が「勿忘草」だと理解できますよね?

 

そこまで簡単ではなく、実は「花の名前」というところを“実際の花の名前ではなく”「花の名前が持つ意味」という風に考えると納得がいくようになります。

 

「勿忘草」の花言葉は、「私を忘れないで」「真実の愛」「真実の友情」でした。

そして、「勿忘草」こそ、“めんまの気持ちを代弁する花”だったのです。

 

めんまが死んだ後、超平和バスターズは“自然消滅”していましたが、めんまはそんなことを“望んでいません”でした。

自分が死んだせいで、自分が大好きな超平和バスターズのみんなが仲が悪くなっていることに悲しくなっていたのです。

めんまは、過去を憂いていたので、第1話での“ハルジオン”は枯れていたのです。

 

ここで、「勿忘草」の登場です。

「私(の願い)を忘れないで」

「真実の愛(みんなのことが大好き)

「真実の友情(みんな仲良くして)

 

この、“めんまの気持ちを超平和バスターズのみんなは当時まだ知らなかった”と意味します。

そして、「まだ知らなかった」と過去形にしているということは、“現在はちゃんと理解している”と考察できます。

ここで、もう1度“じんたん”のあのセリフの登場です↓↓

あの季節に咲いた花はなんて名前だったんだろう?
小さく揺れて触れればちくりと痛くて、鼻を近づければわずかにあおい日向の香りがした

次第にあの香りは薄れていく

俺達は大人になっていく
だけどあの花はきっとどこかに咲き続けてる

そうだ
俺達はいつまでもあの花の願いを叶え続けていく。

 

めんまが成仏してから、ふと過去のことを回想した時の“じんたんのセリフに答え”が隠されていました。

あの季節に咲いていた「勿忘草(めんま)」香り(存在)が次第に薄れていったけど、いつまでも引きずってはいられない。

「勿忘草(めんま)」はどこかに咲き続けている(生まれ変わっている)

いつまでも「勿忘草(めんま)」願い(私を忘れないで、みんなのことが大好きだから、みんなずっと仲良くしてね)を叶え続けていく

その願いを守れるぐらい俺達は大人へと成長していく

 

以上のように、直訳できます。

 

なので、“タイトルが意味する内容”としては、

“超平和バスターズはこれからもずっと仲良しでいて、めんまがどこで何に生まれ変わっていようと、ずっとめんまは心に生き続けている”

であると考察しました。

 

さまざまな考察があるかと思いますが、個人的にはこの考え方が1番まとまりが良かったです。

 

略称は斜め読みが正しい認識

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の略称は「あの花」と思っていました。

しかし実際は間違っているようで、「あのはな」“正しい認識”だそうです!

タイトルのロゴを“斜め読み”すると、「あ」「の」「は」「な」と読むことができるのが分かります!

 

 

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」というタイトルに「はな」ではなく「花」と使われていることが“勘違いをする原因”だと思いました!

 

なので、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の略称は、「あの花」ではなく「あのはな」斜め読みすることが正しい認識”でした!

 

あの花についてまとめ

 

「あの花」のタイトル「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」が意味する内容について考察してきました。

「ハルジオン」「勿忘草」など登場する花にもヒントが隠されていました。

超平和バスターズのみんなが何気なく言うセリフにも“重要なヒント”が隠されており、奥が深い内容だと感じました。

 

めんまは、“みんなのことが大好きで仲良くしてほしかった”のですね。

死んでしまった今、それを伝える手段がなく超平和バスターズの5人もその“本質に気付いてあげることができませんでした”が、幽霊として再び登場することで願いが叶いました。

作中では、“伏線が多く張り巡らされ”ており、ストーリーの最後には“しっかり回収”していることに作者側の“強い思い入れ”や、“遊び心”などが伝わってくる作品でした。

 

ぜひ、みなさんも「あの花」をご覧ください!

 

4 件のコメント

  • すばらしい解釈をありがとうございます!
    たまたま、昨日、「あの花」を見直して、
    涙腺が崩壊して(笑)
    今日も仕事が手につかず、タイトルについて考えていて、
    検索してみて、このサイトにたどりつきました。

     漠然と、勿忘草でめんまの「自分のことを忘れないで」という
    気持ちを花で代弁させていると思っていましたが、この解釈を見て
    すべてしっくりしました。

     ありがとうございます!
     
     あのめんまが書き残したメッセージや、最初のページに伏線があったんですね、ようやくすっきり、めんまが去って行った日の秋晴れの空のような気持ちになれました。
      
     あらためて、良い作品だと思いました。
     
     今、「鬼滅の刃」にハマっている六歳の甥っ子がもう少し大きくなったら、夏休みに「あの花」を見せてやりたいと思います。

    • N村さん

      この度は、当ブログ記事にコメントをして頂きありがとうございます!

      あの花をご覧になられたばかりだったんですね!
      確かに、涙腺崩壊するのは分かります笑

      私の解釈でN村さんがスッキリして頂き、さらに、考察内容を評価してもらい非常に嬉しいです!
      色々な考え方で作品を何倍にも楽しめますよね^ ^

      ぜひ甥っ子さんに見せてあげて下さい!
      ちなみに、私も鬼滅の刃が好きです笑

  • 先日某所で「タイトルの「あの花」とは一体何の花なのか」という
    質問に私見で回答した後、「他の人はどんなふうに解釈したのかな」と思い、
    探し回ってここにやってきました。 なるほど、そういう風に解釈したのですね。
    私の解釈とは違う解釈ですが、興味深く読ませていただきました。

    私はじんたんのモノローグをこんな風に読み解きました。

    「あの高校生の夏、めんまとの再会事件というのは
    今思えばあっという間の出来事だった。
    俺達はそれから恋をして、誰かと思いを通わせたり受験したり、
    そんな風にして僕たちはあっというまに大人になってしまった。

    でも、そんな風に毎日をあくせくと一生懸命過ごしながら
    ふと俺は仲間とメンマを成仏させようと
    走り回ったあの夏の日のことを思い出す。
    本気で泣いて、怒って、笑って、
    今思い出すとどこか恥ずかしくて、思わずあの日の自分を振り替えると
    苦笑いしそうな痛々しい夏の日のことを。

    あの時俺を走り回らせた衝動はもう、
    今の俺には薄れてしまったことだけれども
    あの夏の出来事は、いまでもはっきりと思いだせる」

    つまり、私は「あの花」とは「過ぎ去った日の青春」のことだと解釈しました。

    • ねりさん
      初めまして。

      この度は、記事へのコメントありがとうございます!

      私の拙い考察を、最後までお読み頂きすごく嬉しいです^ ^
      さらに、ねりさんの考察も読ませて頂きました。

      「あの花=過ぎ去った青春」ということで、こちらもすごくしっくりきますね!

      この作品は1番最後まで見て、ようやくタイトルの持つ意味が分かるという深さがあります。

      そして、見る人にとって受け取り方も違うため、いくつもの答えがあるのだと思います!

      ねりさんのご意見は、私の中でまだない考え方だったので参考にさせて頂きます。

      今後とも、当ブログをよろしくお願いします^ ^

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