200億近い興行収入を叩き出している、ジブリ作品の最高峰の1つ『もののけ姫』。
公開日から長い時が経っても、毎年テレビで放映されたり映画館で再上映されたりと、どの時代と年代にも人気の作品です。
主人公のアシタカが中心となりストーリーが進んでいき、最後はシシ神などが登場するなど壮大な物語となっていきます。
しかし、アシタカ以外にも物語が進む上で中心となってくるメインのキャラクターが多くいますよね。
個人的には「エボシ」と「サン」です。
実はこの2人には、明かされていない秘密の関係性があるそうです。
なので今回は、ヒロインのサンとその親子関係について迫っていきます!
目次
エボシとサンは親子?
『もののけ姫』のシーンだと1番好きなのはエボシvsサンかな… アクションだけでもカッコ良すぎる。 pic.twitter.com/3Y6lSjSmX0
— 玖園トゥアロ (@Quen_Toalo) July 6, 2020
ヒロインのサンは、森で山犬のモロの君に育てられた少女です。
本作のタイトル『もののけ姫』が、まさに彼女の事を表現しています。
サムネにも、タイトルの文字と一緒にこちら側を見つめているサンの姿が描かれていますよね。
また、エボシ御前はこの作品の物語の進行に関わる重要な女性です。
タタラバという製鉄所を仕切っており、このタタラバの発展のためシシ神の森の開拓を起こしていました。
山神の一員として森を守ろうとする人間のサンと、タタラバという自分の国とそこに暮らす人々をを守るため森を開拓しようとするエボシ。
『もののけ姫』では、この2人の対立も描かれていると捉えることができます。
その中で、設定や登場人物の発言からサンとエボシが、実は親子であったという説があります。
今回は、サンとエボシは親子であるのか解説していきます!
考察① エボシ御前とサンは親子関係にあると予想
ズバリ、エボシ御前とサンは、親子関係であると予想します!
この2人の関係性は実際に本編で語られているわけでも、また宮崎駿監督から語られているわけでもありません。
ですが、エボシの過去やサンの設定などから、この2人は親子である可能性が高いのです。
また、主人公はアシタカではありますが、実は元々『もののけ姫』という物語はエボシとサンの親子の物語であったという説もあるのです。
もちろん、宮崎監督や当時の制作陣から明確な情報が無い限りは推測の域を出ませんが、エボシとサンの親子説は『もののけ姫』の様々な考察の中でも有力なものであると言われています。
以下で、その理由を1つずつ解説していきます。
考察② 山犬のモロのセリフが重要視される
まず、サンの育ての親でありシシ神の森を守っている山犬のモロの君が言ったセリフから見ていきましょう。
モロの君は山犬と人間という種別の域を超えて、サンのことを「我が子」のように愛していました。
サンを森での暮らしから解放し、人間の世界へと戻すべきだと主張したアシタカに向かって「黙れ小僧!」と怒鳴るシーンは有名ですよね。
このシーンで、モロの君はサンについてこんなことを話していました。
「森を侵した人間が、我が牙を逃れるためになげてよこした赤子がサンだ。」と。
簡単に言えば、何らかの目的で森を開拓しようとしている人間がいて、その人間がサンのことを身代わりにとモロの君に差し出したという意味ですよね。
この「森を侵した人間」というのが、実際に『もののけ姫』の話の中で森を開拓していたエボシのことを指しているのではないでしょうか?
そして、エボシはモロの君のことを、反対にモロの君はエボシのことを以前から知っていたかのような会話もしていました。
それは、森をかけて争っている相手だからというだけではなくエボシこそが、モロの君にサンを「なげてよこした」本人だったからなのではないかと思われます。
考察③ モロとエボシの因縁にはサンが関与している?
皆さん良ければ
めちゃくちゃマイナーだけどジブリ作品のここが好き!!とか、共感してくれる人少ないかもだけどこの場面のここが好き!!とかあったら教えてください!
ちなみに自分はもののけ姫のモロの君が話す時の口の動きが好きです。口の動きが動物なのに聞き取れるっていうのがなんとも… pic.twitter.com/s14xLp2htl— momooni_ももおに (@Momo0n1) May 17, 2023
先ほども触れましたがエボシとモロの君は以前から、お互いに知っているかのような会話をしていました。
エボシはモロの君を銃で撃ってしまいますし、モロの君のエボシの腕を食いちぎりながらも「かみ殺すまではやめることができない」という発言をしてします。
かなりの深い因縁がありそうな関係性です。
しかし、作中でこの2人の因縁がなぜここまで深いのかについてはその過程や理由が深く描かれてはいません。
それは、この2人だけにしか知らない過去、つまりサンとエボシが親子関係にあったことをお互いに知っていることが関与しているからであると考察します。
作中では明らかにされていませんが、エボシには過去に倭寇という海賊に身を売られて頭の嫁にさせられてしまい、頭を殺して逃げてきたという過酷な裏設定がありました。
仮にサンが、その辛い過去の中でできてしまった子どもと考えれば、エボシはサンに愛情を向けることができなかったかもしれません。
それに対して、モロの君はサンの産みの親では無いものの、作中の発言からもわかるようにサンへ確かな愛情を持って育てていました。
そんな2人ですから、森を開拓する者と守る者という立場での因縁があるだけではなく、サンをめぐっての因縁があると考えられそうです。
考察④ エボシとサンは似た美しさを持つ
『もののけ姫』では、女性も多く登場してきます。
特にタタラバには、成人したであろう大人の女性もたくさんいましたよね。
しかし、その中でも飛び抜けて美しく描かれているのは、エボシとサンではないでしょうか。
エボシもサンも肌の色が白く綺麗で、どこか似たような美しさを持たせて描かれているように見えます。
顔の輪郭や、目筋鼻筋など同じ角度の顔を見比べてみると、顔が似ていると話題にもなっていました。
また、2人がタタラバで一戦交えるシーンもありますが、作画にも気合が入っており表情から動作まで細かく丁寧に描かれている印象です。
形は違えど2人がそれぞれ守りたいモノへの想いの強さなどは同じだと思うのです。
つまり、容姿や性格などの面で似た美しさを持っており、それはやはりエボシとサンが親子関係にあったという裏の設定が大きく影響していたのではないかと考えられます。
考察⑤ エボシはサンを殺そうとしなかった
また、先ほど取り挙げたエボシとサンとの戦闘シーンを思い出してみてください。
目的のためなら、ある程度の犠牲はつきものであると考えて戦うエボシ。
しかし、いわば自身にとって敵であるはずのサンに攻め込まれたときにも、どこか不敵な笑みを浮かべて手を抜いているかのように戦っている気がします。
もちろん製作者側から「この時エボシは手を抜いていた」という言葉はありませんでしたが、見ていて違和感を感じるほどには明らかに手を抜いていることが分かります。
ただ、仮にエボシがサンとの戦いで手加減をしたというのが意図的に描かれていたとしても、それはサンに対する同情であったのか、哀れみであったのか、はたまたサン程度であればいつでも殺すことができるという余裕の表れであったのか。
それは製作者側や、エボシ本人のみぞ知るといったところでしょう。
私、個人としてはサンが森の一員ながらも人間である、ある意味中途半端な存在であることへの哀れみや同情、そして過去を思い出させるサンの存在に対する怒りのようなものが入り混じった複雑な気持ちだったのはないかと考えています。
考察⑥ たたらばで登場した唯一の子供がサン
最後、エボシとサンの親子関係を考える上で、注目したいポイントはサンがタタラバで登場した唯一の子どもであったという点です。
そもそも、タタラバではエボシが、逃亡してきた者や身寄りのない者などを住まわせているという設定がありました。
そのため、エボシを筆頭に辛い過去や社会的に弱い立場にあった者たちが集まり生活をしているのです。
また、タタラバは製鉄所であり本来であれば女性にとっては過酷な労働環境になる場所となっています。
しかし、タタラバに住む者たちはエボシに恩を返したいという気持ちを持っており、過酷な環境においても笑顔で強く働いている姿が描かれています。
つまり、『もののけ姫』の世界のタタラバでは、子どもが住むことが難しい状態にありました。
エボシもそれを分かっていて、もしかしたら子どもを産んではいけないという”掟”のようなものを作っていたかもしれません。
そんな中で、タタラバに姿を現したサン。
彼女は、子どもというには大人びて見えるかもしれませんが、成人もしていませんのでタタラバの中ではまだ”子ども”といえます。
そして、サンがタタラバで唯一描かれた”子ども”なのです。
それでも、子どもであったサンに対してもタタラバの者たちは、敵対心を持っており「子どもだから」という理由でエボシとサンの戦いに割って入ることもありませんでした。
これはつまり、タタラバの「子どもをつくらない」という掟に対して全員が納得しており、”子ども”という立場であろうが可愛がったり情けをかけることは無いタタラバという設定が背景にあるからではないでしょうか?
もしかしたらエボシが過去に子どもを手放した、という過去もタタラバの全員が知っていたかもしれません。
そうすれば、子どもをつくらないという掟があったとしても納得できそうですし、”子ども”に対して愛情を向けるといった感覚などもあまり無かったとも考えられそうです。
そう考えると、あえてタタラバに”子ども”という特異な存在を放り込むことで、いかにタタラバが強く生きる者たち(社会的には弱者であっても)で成り立っている国であるのかが感じられるシーンになっていたと思います。
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参照元 : スタジオジブリ STUDIO GHIBLI 公式サイト
サイトURL : https://www.ghibli.jp/works/mononoke/#frame
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- 崖の上のポニョ
- ゲド戦記
- ハウルの動く城
- 猫の恩返し
- ギブリーズ episode2
- 千と千尋の神隠し
- ホーホケキョ となりの山田くん
- もののけ姫
- 耳をすませば
- On Your Mark
- 平成狸合戦ぽんぽこ
- 海がきこえる
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【もののけ姫】エボシとサンの親子関係まとめ
『もののけ姫』の、サンとエボシや城の女達の何とも艶やかなことよ。
色気が強い。このエロスの匂いは、まぁ監督も狙っているよな~と思う。エボシ様なんて、厚着の着物で肌を見せないのに赤い唇と落ち着いた口調で、女を魅せつつ一城の主であり狩人でもある本能を艶やかさで衣に変えているもん。 pic.twitter.com/kTbWxDDUbi
— ゴジラ108 (@L_GODZILLA1198) July 15, 2020
- エボシとサンは親子関係にある
- モロの君とエボシの因縁はサンが関与する
- エボシはサンを殺しきれない
- サンはタタラバに現れた唯一の子どもであった
以上、ここまでエボシとサンの親子関係であるという説について、根拠となりそうなシーンを挙げながら見てきました。
いかがでしたでしょうか?
無邪気な子どもが描かれることの多い宮崎駿監督の作品の中で、子どもが描かれていない『もののけ姫』はある意味では異質な作品かもしれません。
ですが、明かされていない設定としてエボシとサンに親子関係があったり、その反面はっきりと描かれているサンとモロの君ような確かな愛がある親子関係があったりと、複雑に、でも繊細に描かれているのがこの作品の魅力であると思います。
表面上で描かれている面以外を深く知っていくことで、より作品を楽しめるのがジブリ作品の良いところでしょう!
ここまでご覧いただきありがとうございました^ ^
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